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相手にNOを伝える4つの技術をお伝えしています。ビジネスでもプライベートでも断ることが苦手な人に書いた記事です。この記事を最後までご覧いただく事で断ることが出来る体質に変化していく事ができるでしょう。
断る能力は鍛えれば鍛えるほど身についていく能力となるため、基礎的な断る技術をまとめさせて頂きました。
第1章ではNOを伝える4つの技術についてお伝えしていきます。
- 小さなNOからコツコツと
- 間接的に断る
- クッションを入れる
- 事実を伝える
第2章ではトレーニングするほどNOを伝える技術が鍛えられる理由についてお伝えしていきます。
この記事を最後までご覧いただく事であなたは相手にとって都合のいい人として時間と労力を搾取され続ける事がなくなっていくことでしょう。
1.【NOを伝える技術4選】都合のいい人にならない方法
あなたはこのようなちょっとした用事を断れずに引き受けてしまってはいませんか?
たとえあなたに別の用事があっても、ちょっとした事だからと自分の気持ちを抑え込んでしまっていると大変です。
あなたは相手にとって「都合のいい人」になってしまうからです。というか、この記事を読まれていることは、もうそうなっているかも知れませんよね。
「私はここまでなら出来るけれども、ここからは出来ない」というように、人との間に心理的な境界線を保つ事が出来ないと、人は土足であなたの心に侵入して来てしまいます。
例えていうなら、あなたの家に鍵が掛かっていなかったという理由だけで、勝手にあなたの家に上がり込まれてしまっているようなものです。
きちんとここからは入ってこられたくはないという事を伝える事で、相手にしっかりと境界線を伝える事が出来ます。
それが相手に対してNOを伝えるという事です。
1.小さなNOからコツコツと
先ほどは人と絶妙な距離感を保つにはNOを伝えるという事をお伝えさせていただきましたよね。
しかし、実際今までNOを言えなかった人がNOを言えるようになるにはハードルがあるのも事実です。
筋力が使えば使う程鍛えられるように、NOと言う力も使うほどに鍛えられます。
逆に、NOを言う事をほとんどしてこなかったのであれば、NOを言う力が鍛えられていないという事になりますよね。
では、どうするか?
その答えは単純です。小さなNOを意識的にコツコツと使っていく事です。
- 今日一緒に帰らない? →ごめんね。別の人と返る約束してるんだ。
- ちょっとお金貸して。→ごめんね。持ち合わせないんだ。
- あの人に伝えておいて。 →ごめんね。時間がないんだ。
こういう些細な事を意識的に断る練習に使ってみて下さい。
ポイントは断ったとしても角が立たないようなものばかりを選んで使う事です。
断るという練習を繰り返す事で、着実に断る筋力が鍛えられて行きます。
ぜひお試し下さい。
2.間接的に断る
間接的に断るポイントは「協力したいという気持ちを相手に伝える」という事です。
協力したいんだけど、わけあって協力する事が出来ないという無念さを前面に出していくと相手も「仕方ないな」と思うようになります。
NOを言うには心理的負担が比較的ない方法なので、断る筋力が鍛えられるまでは、NOと言う練習としてこの方法を取り入れて見る事をおすすめします。
絶妙な距離感を保つにはいきなり力強いNOを言うよりも、徐々にNOが言えるようになってくる事が望ましいため、この方法は役に立つでしょう。
3.クッションを入れる
「少し考えさせてください。」などとクッションを入れる事で無理なく距離感を取ることが出来ます。
その後、断りの電話やメールを入れる事でNOを伝えやすくなって行きます。
NOを言う事が難しい背景には目の前の相手に対して伝える心理的ハードルがあるからです。
だから、一度クッションを置いて距離感を取ってから、対面ではなく電話やメールでNOを伝えることで心理的ハードルを下げていくとNOを伝え安くなります。
しかし、この方法は断るまでの時間が長くなるほど、プレッシャーになってしまうというデメリットもあります。
そのため、クッションを入れる時間は数時間から翌日くらいまでにして早めにNOを伝えることがポイントです。
4.事実を伝える
あなたの現状に対する事実を客観的に伝えることで、機械的に断る方法です。
「間接的に断る」では期待に沿えなくて残念だという気持ちを表す事が大切でしたが、こちらの方法では事実のみを伝えてNOを伝えて行くので、相手の気持ちに同情はしません。
「こういった状況だから無理です」とびしっとNOを言う事で、きちんと相手との間に境界線を引くことが出来ます。
ただし、この方法は断る筋力がある程度ついてからの方法となります。
断る筋力が付いていない時にこの方法を行うと緊張感が相手に伝わってしまい台無しになってしまいます。
この方法が出来るようになれば、人との境界線を明確に引けるため、とても楽に人と付き合えるようになります。
人との距離感に悩むことはなくなるでしょう。また、きちんと事実を伝えて断る事が習慣化出来れば相手との信頼関係は損なわれないで済みます。
理由はきちんと境界線が引けているため、適度な距離感をお互いに保とうという意識が出来上がって来るからです。
決して、土足であなたの心にずかずかと入って来ることはなくなります。
人間関係そのものを絶ちたい方は下記の記事がおすすめです。
2.トレーニングすればするほどNOを伝える技術が鍛えられる理由
トレーニングすればするほどNOを伝える技術が鍛えられるのには理由があります。
それはあなたがNOを伝えることで相手をがっかりさせる経験になれていくからです。
私たち日本人は子供のころから相手をがっかりさせないように自分の気持ちより周囲にあわせてしまう性質を持っています。それは同調圧力の強い日本社会独特のものであるともいえます。
相手をがっかりさせないために自分自身の気持ちを押し殺してしまうことって少なくありませんよね。
でもよく考えたらおかしな図式になってしまっているのです。
相手の気持ち>自分の気持ち
相手の気持ちを優先するあまり、相手の気持ちの方を自分の気持ちよりも優位においてしまっているのです。
過度に相手をがっかりさせる事を恐れるあまり、自分の気持ちをないがしろにしてしまっていては心がすり減っていくのは当然なのです。
NOを伝えるトレーニングをしていくことのメリットは相手をがっかりさせる経験を徐々に積んでいく事が出来るという点にあります。
自分の気持ちを優先する事で相手をがっかりさせてしまっても罪悪感を持たなくなっていくのです。また、このように自らの境界線を引くことが出来るようになると、人から都合のいい人に見られることもなくなります。
都合のいい人に見られてしまうと、相手の都合にあわせてお願い事をされるだけでなく、手伝ってもらって当然という気持ちを相手に与えてしまいます。そのため、こちらの気持ちを押し殺して手伝ったところでやってもらって当たり前という認識を相手は持ってしまいます。当然、自分にとってのメリットなんてなにひとつありません。
断る技術を磨いたからといって相手に対して申し訳ないと思う必要性なんてまったくないことに気づいていく事でよりNOを伝える事が用意になって行きます。
当然、善意で相手を手伝ってあげたいという気持ちの時に相手に手を貸すことは何も問題ではありません。相手の気持ちを尊重するあまり自分の気持ちをないがしろにしなければ相手はあなたの善意に気付き感謝もされることでしょう。
あなたが相手の都合のいい存在にならないためにはしっかりとNOを伝える技術を磨いていくだけでいいのです。このようにNOを伝える事で相手との間に適切な心理的境界線が生まれるため相手にとって都合のいい人にならずに済むのです。
相手との心理的境界線のより具体的な引き方は下記の記事をご覧ください。
NOを伝える技術を磨く事であなたはあなたを第一優先に考え行動することが出来るようになっていくことでしょう。また無駄なストレスが減り気持ちもとても楽になっていきます。
もう一度お伝えさせていただきますがNOを伝える技術を磨く事はあなたにとってメリットだけしかありません。
もしも相手にとって都合のいい人になってしまっている場合、初めのうちはNOを伝える事で嫌な事をされるかも知れませんが、小さなNOをだんだんと伝えていくほど相手との間に明確に境界線が引かれてきますので、次第に相手の都合に合わせなくても済むようになっていくことでしょう。
そのためトレーニング方法としておすすめなのは小さなNOからコツコツと伝えていく事を習慣にしていく事です。筋トレと同じでNO筋を鍛えるのに一番効果的な方法は反復練習となるからです。ぜひ挑戦していただければ幸いです。
【NOを伝える技術4選】都合のいい人にならない方法
NOを言う事は心理的ハードルが高いから敬遠されてしまいます。
特に日本人は相手の心境をおもんばかる能力が高いためかNOを積極的に使用する事に苦手意識があります。
しかし、NOを相手に伝える事が出来ないと、相手との境界線があやふやになり、結果として相手も自分も混乱させてしまいます。
NOを言うのは心理的ハードルが高いからこそ、簡単に言えるNOを言い続ける事で断る筋力を高める事が出来ます。
断る筋力を高める事が出来れば次第に事実ベースでNOを言う事が出来て来るでしょう。
人に対してNOを言えるようになると、あなたを縛っていた時間からも解放され、相手と信頼関係を維持しつつも絶妙な距離感を保つことが出来るようになります。
今日から少しづつNOを言い続ける練習をしてみてください。
きっと、近いうちに目に見えて相手との距離感が変化していく事でしょう。
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