あなたは人と何気なく会話していたり、メールをやりとりしているうちに知らないうちに相手の人と対立していて不快感を覚えた経験はないでしょうか?
どちらも悪気がないにも関わらず次第に口論になり、挙句の果てにはエスカレートして行き修復がつかなくなる事態に陥った事もあるかも知れませんね。
それは、言葉というものが自分の意見を伝えるという所に特化して作られているため、対立が起きやすい構造になってしまっているからなのです。
自分の主張を相手に認めてもらえればいいですが、相手と主張がかみ合わない場合は自然と対立が起きてしまいます。
勝つか負けるかの土俵でコミュニケーションを伝えるのであれば、衝突は避けられません。
本日お伝えする記事は相手と対立をしないで自らの主張を伝えて行くことの出来る非暴力コミュニケーションについてです。
なんとも物騒なネーミングですが、非暴力コミュニケーションを提唱している人がマハトマ・ガンジーのお孫さんなんですよね。
なので、ガンジーの象徴である非暴力をつけたのでしょう。
平和的に対立が起きないコミュニケーション方法と覚えておいてもらえればいいのかなと思っています。
非暴力コミュニケーション!人との対立が激減する4つの流れ

非暴力コミュニケーションには4つの流れがあります。
バリエーションは多々ありますが、テンプレートとして覚えておいていただきたいのはこれから紹介する流れです。
- 観察を評価・判断交えず伝える
- 感情を伝える
- 求めているものを伝える
- 要求を伝える
この4つの流れで人に話を伝えることで、あなたの要求を対立することなく相手に伝えていく事が出来ます。
価値観や意見が交わらない人とでも対立することなく自らの主張を伝えられるようになったらあなたの生活はどのように変わると思われますか?
馬の合わない同僚と、嫌な上司と、何を考えているか分からない部下と、家族と、両親と、友人たちとのコミュニケーションにどのような変化をもたらすでしょう。
きっと、あなたのいる場所は現状よりもはるかに自由度が高くなっていることだと思います。
1.観察を評価・判断交えず伝える

私達のコミュニケーションは相手に対しての評価と判断をごっちゃに混ぜて伝えてしまう事が大半です。
例えば、
- 『あなたはいつも遅刻ばかりしている』
- 『あなたは頼りがいがない』
- 『あなたは思慮が浅い』etc
これらの言葉は評価と判断を混ぜている典型的な例です。
このように、評価と判断を交えてしまうと、人はレッテルを張られたように感じ、対象者に対して対立心が生まれてきます。
また、評価と判断を交えた方も相手に対しての視点が狭まり、相手を対等に扱う事は出来なくなります。
極端に言うと、相手が自分より上だと思えばへりくだり、下だと思えば横柄な態度になってしまうような感じです。
これでは、会話を始める前から上下の意識が働き対立のコミュニケーションを取らざるを得なくなってしまうのが必然ですよね。
一方、評価判断しないと言うことはただただ目に見えている事実だけを表しているので、対立しようがないのです。
- 『あなたはこの1週間毎日寝坊している』
- 『あなたは昨日頼んでおいた要件を忘れてすっぽかしてしまった』
- 『あなたは社内で3人と浮気をしている』
主観をまじえない観察した事実を伝える事は、
ただのデータと言う事です。
データはデータでそれ以上でも以下でもありません。
事実を事実として伝える事では、人の対立心に火を注ぐことはありません。他意がなければの話ですが・・・
2.感情を伝える

観察を評価・判断交えずに伝えた後にようやく自らの感情を伝えて行きます。
例えば、先ほどの例、『あなたはこの1週間毎日寝坊している』で考えて見ましょう。
『あなたはこの1週間毎日寝坊している。繁忙期でみんなが忙しい状況の中、あなたの行動に対してがっかりしている。』
一方、同じ言葉を評価と判断をまじえ主観的な意見を相手に伝えたとしたらどうでしょう?
『あなたはいつも遅刻ばかりしている。繁忙期でみんな忙しい状況の中、なんでそんなに無神経に振舞えるの?どうして人の事を考えられないの?社会人としての常識が足りないんじゃないの。』
あなたはもし自分が伝えられる側だとしたらどちらが嫌ですか?
おそらく、後者でしょう。
前者が事実を確認し、自らの感情を伝えているのに対し、後者は評価と判断をまじえ相手に主観的に意見を伝えていますよね。
エネルギーが発信者の内側に向かっているのか、外側に向かっているのかで考えると分かりやすいかも知れません。
このように自らの感情を相手に伝えて行くメッセージを「アイ・メッセージ」と言います。
英語で主語がIのメッセージという事ですね。
私はこう感じているというメッセージです。
それに対し、相手に意見を伝えるメッセージが「ユー・メッセージ」と言いYouを主語としたメッセージと言います。
相手と対立を起こさないで、自らの気持ちを伝えるには「アイ・メッセージ」がとても有効となります。
3.求めているものを伝える

1と2では観察や評価をまじえずに感情を伝える事で、相手と対立を生まず自らの気持ちを伝えて行く方法をお伝えさせていただきました。
3ではその上で、自らが相手に対して求めているものを伝えて行きます。
『あなたはこの1週間毎日寝坊している。繁忙期でみんなが忙しい状況の中、あなたの行動に対してがっかりしている。だから、明日からはきちんと遅刻しないで来てほしい。』
このように伝えられる事で、伝えられた本人は自らの内省を促し耳を傾けてくれるようになります。
これが感情の矛先を相手に向けて責め立てるように伝えていたらどうでしょう?
『あなたはいつも遅刻ばかりしている。繁忙期でみんな忙しい状況の中、なんでそんなに無神経に振舞えるの?どうして人の事を考えられないの?社会人としての常識が足りないんじゃないの。だから、明日からはきちんと遅刻しないで来てほしい。』
おそらく聞く耳なんて持てませんよね。
それよりも、感情をまくし立てる相手に対して対立心に火がつき、自らの感情の赴くままに起こり出してしまうかも知れません。
同じことを伝えるにしても、伝え方の筋道が変わるだけで大きな違いになってくるのです。
4.要求を伝える

最期に自分が伝えたかった要求を相手に伝えて行きます。
『あなたはこの1週間毎日寝坊している。繁忙期でみんなが忙しい状況の中、あなたの行動に対してがっかりしている。だから、明日からはきちんと遅刻しないで来てほしい。その為に、明日は7時に起きているという確認の電話を下さい。』
相手が要求を飲むか飲まないかは重要な事ではありません。
ここまでの一連の流れの中で自らの主張をしつつ、相手と対立をしないという事が重要なポイントです。
人は誰かに何かを言われたとしても変わる事は出来ません。
唯一変われるのは自ら気付き意識を改めた時だけです。
非暴力コミュニケーションでは相手に内省を促し気付きを与え、自らが変わるきっかけを対立することなく提供する事が出来て行きます。
人と対立することなく、人に気付きのきっかけを持ってもらえるという事は、無駄な争い事が減って行きますし、なによりも対人関係のストレスが減少してくる事でしょう。
まとめ

- 観察を評価・判断交えず伝える
- 感情を伝える
- 求めているものを伝える
- 要求を伝える
今回お伝えさせていただいたコミュニケーション術は非暴力コミュニケーションの基礎的な部分ですが、最も大切な部分でもあります。
人との対立にあなたが辟易としている状況にあるとしたら、この機会に非暴力コミュニケーションを会話の中に取り入れて見たらいかがでしょうか?
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