みなさんの会社の人間関係はどうですか?順調でエンジョイしまくってますか?それとも退屈で仕方ないですかね。もしくは、生理的に嫌な人間が上司だから憂鬱でしょうがないと思っている人もいるかもしれません。
私たちにとって会社は人生の大半をささげる場所にも関わらず、会社の人間関係は半ば運みたいなところがあるりますよね。そんな大事な場所がはずれてしまったらやりきれないですよね。でも、趣味で気があう仲間でもない限り、どこの会社にいっても合わない人はいるものと割り切ってしまいませんか?
たしかに、人間十人十色、自分と人間性や価値観があう人ばかりの職場なんてそうはないでしょうしね。合わない人間とも我慢して付き合っていくしかないという気持ちは痛いほどわかります。
でも、我慢って実は精神衛生上最もよろしくないことなんです。我慢をし続けることで結局自分自身が一番傷ついてしまうんですから割に合いません。
会社の人間関係で疲れる原因は結局我慢をし続けているストレスにほかなりません。
今回の記事では会社の人間関係で我慢をしてストレスをため込んでしまわない方法をお伝えしていきます。その方法は大きく分けて2つあります。それは自己受容と他者受容です。
人間関係のストレスをなくす自己受容
自己受容とはありのままの自分自身を認めて受け入れる心の器を指します。自己肯定感とも言い表されます。ポジティブな感情を発する自分も、ネガティブな感情に捉われてしまう自分も自分自身の一面として受け入れ、それでも自分自身を愛するということです。
自分自身を愛するというと、ナルシストと誤解されてしまうかもしれませんね。しかし、ナルシストとは似ても似つかないものです。
自己受容が自分自身の感情を認めることに価値を置いているのに対して、ナルシストは自分自身の行為や行動、所有しているものに価値を置いています。
ナルシストは行為や行動、所有しているもので自分自身の価値を見出しているため、これらを保有していなければ自分自身には価値がないと考えてしまう傾向があります。
ありのままの自分には価値がないから、行為や行動、物を所有することで自分の価値を向上するように働きかけます。ナルシストとまではいかなくても多くの人大なり小なりはありのままの自分には価値がないと思い込んで生活をしています。
このありのままの自分には価値がないという無意識下の思い込みが、人間関係のストレスの根本となります。価値がない自分を隠すことに全力を注いでいるため、押し隠した感情がストレスとなって膨れ上がってくるのです。
自己受容できる人はありのままの自分自信に価値を見出しているのでこのようなストレスに悩まされることはありません。
では、なぜ多くの人はありのままの自分を受け入れられないのかを考えていきましょう。
ありのままの自分を受け入れられない3つの理由
コーチング用語で自分自身の存在をbeing、行為や行動に焦点をあてることをdoing、行動や行為の結果、得られるものや事に焦点をあてることをhavingと言います。どれも大切な要素ですが、多くの人はdoingとhavingに捉われbeingをないがしろにしてしまっています。
beingが満たされた上での行為や所有は幸せな成功に直結していきます。が・・・beingが満たされない行為や所有は決して幸せを生み出してはくれません。beingが満たされないことでありのままの自分に価値を見出すことが出来ないためです。
ありのままの自分には価値がないという思い込みに捉われてしまっているため、doingやbeingで自分を武装し続けていきます。
結果、意気込むほど多くのストレスがたまってしまうのです。
多くの人たちがbeingが満たされずにありのままの自分を受け入れられない理由は下記の3つです。
- 両親からの影響
- 社会的価値観
- 周囲からの視線
それぞれ具体的に見ていきましょう。
1.両親からの影響
子供のころに両親から褒められたり、叱られたりした経験というのは大人になっても潜在意識の中に深く根ざしているものです。
私たちは結局大人になっても小さいころの経験に引きずられてしまっているのです。大人になって自己受容が出来るかどうかの鍵はここにあります。私たちの多くは両親に行為や行動を示すことによって認められたり、怒られたりしてきました。
何かが出来たからほめられる。何かをしないから叱られる。というようにdoingに焦点をあてられ、結果ほめられたり叱られたりといったhavingを得ます。
このようなことが生まれた時から繰り返されてきたため、何かをする自分には価値があり、何かも出来ない自分には価値がないと思い込んでしまうようになってしまいます。
この感情が大人になっても私たちを苦しめてしまうのです。よって自分自身の存在を認めることが出来なくなってしまうのです。
2.社会的価値観
私たちは資本主義社会に生を受けました。資本主義社会の原理原則は競争です。
私たちはこの社会的価値観に沿った人間でいられるように子供のころから育てられてきました。まさにdoingとhavingを得るためには絶好の環境です。そして、小さなころから周りとの競争関係におかれ、テストや身体的能力によって序列を当然のように決められてきました。
私はなにも資本主義社会がダメだといっているわけではありません。doingもhavingも幸せを得るためにはとても重要な要素ですから。
ただし、doingやhavingのみに社会の焦点があてられているために、beingそのものには価値を見出しづらい社会ではあるなと思います。当然、私たちは小さなころよりbeingを育む教育を受ける機会に恵まれては来ませんでした。
3.周囲からの視線
子供のころからどっぷり競争をするのがあたり前の環境に身を置いているため、必然的に自分自身の価値は競争から得られた能力や結果にのみ意識が向かってしまいます。そして、その結果自分自身と他人を比較の対象でしか判断できなくなってしまいます。
自分自身より能力が高いと感じる人には負けたという気持ちを持ってしまい、自分より能力が低いと感じる人には優越感を持って接してしまいます。あからさまにではなくても、無意識のうちに人を能力や序列で評価してしまうのです。
小さいころから序列で優位付けされる環境にいたら誰しも同じようになってしまいますよね。
自分自身が人を序列や能力によって評価してしまうものですから、自分自身もどのように人から評価されているのかが気になって仕方がなくなってきます。能力が低く見られたらどうしようとか、見下されたらどうしようとか・・・
それも無意識に。
このように常に人の目が気になってしまいストレスが増大していくのです。
ありのままの自分を受け入れられない3つの理由まとめ
結局私たちは小さなころからdoingやhavingといった行為や行動を生じて得られるものに焦点を合わせる教育を受けてきたためbeingがないがしろにされてきました。
もちろん、doingやhavingは私たちが成功を収める上で欠かせない要素であることは言うまでもありません。しかし、beingが満たされないでdoingやhavingだけ追い求めていても幸せな感情を手に入れることは出来ません。
ありのままの自分自身に価値を見いだせなければ、いくらdoingやhavingで武装したとしても序列や能力で人を評価してしまう自分自身は変わりません。当然、自分がどのように周囲から見られているかといった恐怖心からも解放されません。
物質的な成功を収めても幸せになれなければ本当の意味での成功とはいえないでしょう。逆にbeingを満たし自己受容力を身に付ければ余分なストレスに苦しむことはありません。そして自分自身を愛する満ち足りた感情を手に入れることが出来ます。
自分を愛することが出来ることで、人にも優しく接することが出来るようになるのです。
結果、人間関係での無用な軋轢は自然と減少してしまいます。自己受容できることで人としての幅が広がるのです。本当の意味での成功とは本来beingで得られる自己受容を土台とし、その上にdoingやhavingを積み重ねていくことです。
自己受容力を強化し本当の意味でストレスにさいなまされない幸せを築くことが永続的に続く成功への第一歩となるのです。
自己受容力をアップする2つのやり方
自己受容力をアップすることで自分にも人にも優しく接することが出来るようになります。また、自分を無理に大きく見せたり、人からの視線を気にすることがなくなります。ありのままの自分を愛せるからこそ自然体で居続けることが出来るのですね。
だからストレスフリーな人生をおくれるのです。
さらに自然体で居続けることで自然と人から愛されてしまうのですからいう事はありませんよね。
自己受容力が高いと無理することがなく、人から愛されていくため楽で居心地がいいのです。いつも紛争の最前線に身を置いている必要がなくなるのですから。
自己受容力をアップして人間的な器を大きくしていくのに効果的な方法は2つあります。
- 自己受容力を驚異的にアップするストレス解消7つの秘訣
- 人間関係のストレスから解放される自己対話4つの方法
それぞれ具体的に説明させていただきますね。
1.自己受容力を驚異的にアップするストレス解消7つの秘訣
自己受容力をアップするにはまずはストレスをほぐすことです。いらいらや無気力感に支配されすぎていてはありのままの自分を受け入れる上で大きな弊害となってしまうからです。
とはいっても、そんなに深く構えないでくださいね。
ちょっとした気持ちの切り替えが出来ればいいだけですから。今から紹介する方法はすべてを取り入れていただく必要はまったくありません。
ご自身にあっているストレス解消法がもしあったら試してみて下さい。
特に会社の人間関係で疲れている場合はストレスを少しでも解消してから自己対話に移ることをお勧めします。
精神的に疲れすぎている時はまずはストレス解消を心掛けてください。
①深呼吸をする
ストレス解消法で深呼吸?と思われたかもしれません。それは深呼吸の力を見くびりすぎです。リラックスは深呼吸に始まり深呼吸に終わると言っても過言ではありません。
深呼吸の効果によって脳に酸素がいきわたり十分にリラックスできます。また、深呼吸をしてリラックスをすることが習慣化されると、深呼吸をすることが気持ちいいと脳が錯覚を起こしてしまいます。
まさしくパブロフの犬状態です。
深呼吸をするたびに脳から幸せ物質エンドルフィンが放出されまくります。深呼吸がトリガーとなるわけです。NLPの技術ではこれをアンカリングと言います。
鼻から息を吸う 3秒とめる
口からゆーっくりと息を吐き出す 3秒止める
これを5回ほどやるだけでOKです。
深呼吸は自己催眠の要ともなるほどリラクゼーション効果が高いものです。簡単ですがとても効果が高く持続的な方法のためおすすめです。
②昼寝をする
昼寝をすることで体力の回復につながります。一説によると昼寝の回復力は夜の睡眠の3倍にも達するそうです。最も効果的な睡眠時間は15分から20分程度です。寝すぎると逆に夜に眠れなくなってしまうというリスクが発生してしまうためです。
精神的疲労が重なると体力の消耗が激しくなってしまいます。なかなか昼寝を習慣化するのは難しいかも知れませんが、体力の回復には最適です。
昼寝が出来る環境と習慣を身に付ければ小さなストレスに取りつかれても跳ね返せる体力を身に付けられるメリットがあります。
会社の昼休みを工夫して昼寝を取れる環境をつくってみるのもおすすめです。
③睡眠を十分にとる
睡眠つづきの話ですね。それほどリラックスするうえで睡眠が大事なんだとご理解下さい^^
ストレスがたまっているから考えすぎて眠れないという声も聞こえてきそうですね。たしかに、ストレスで頭が高揚している時などは寝つきが悪くなりますよね。わかります。ただし、夜十分に睡眠をとることを意識して過ごすだけでだいぶ変わってきます。
たとえば、カフェインをとらない。会社から帰ってきたら夜20時以降は食べない。寝る間際に湯船につからない。寝る1時間前はインターネットを見ない。寝酒はしない。などなど。
どれも交感神経を刺激してしまう行為ですからね。
すべてを取り除くのは難しいかも知れませんが、どれも効果が高い方法ですので試してみられてはいかがでしょうか。
また、寝る前の深呼吸は交感神経を落ち着かせる効果があります。こちらもお試しください。
④自分だけのリラックスする場を持つ
自分だけの特別な場所を持つことはストレス解消にうってつけです。
例えば、おしゃれな喫茶店、落ち着ける図書館、木漏れ日溢れる公園、心が躍るジャズバーなんていうのもいいですね。
このような場所には特別なパワーがあります。
自分自身とフィーリングが合う場に行くと、人は不思議なことにその場にいる間は疲れが吹き飛んでしまうものです。
心の底から落ち着ける場所を見つけるだけで、あなたは会社で過剰にため込んでいたストレスが次第に身体から漏れ出てしまうでしょう。
出来れば一人でくつろげる場所を見つけてみて下さい。
日ごろのストレスで凝り固まった心にはとてもいい休息となるでしょう。
⑤ウォーキングをする
身体を動かすことも凝り固まったストレスを振るい落とすには最適です。その中でも特にウォーキングはおすすめです。
ウォーキングをすることで無理なく有酸素運動が出来てきます。
体の中に新鮮な酸素が取り込まれることでストレス物質が取り除かれる効果があります。
ただし、日々の忙しい生活でウォーキングを習慣化するのは難しいかもしれません。せっかくのストレス解消法も無理をしてしまえば新たなストレスの一部になるだけです。
だからこそ無理をしないことが重要です。
忙しくて避ける時間がないなら会社へ行くときいつもより多く歩いてみることだけでも心掛けてみて下さい。たまにはエスカレーターから階段に変更して見たり、会社のひとつ前の駅で降りていつもより多く歩いてみたり。
継続できそうな無理がない計画を立ててみると意外に続くものです。歩くという意識だけでも頭の片隅にでも入れておいて下さい。
⑥見知らぬ土地を歩いてみる
ストレスで凝り固まった脳には新鮮な情報が何よりもの特効薬になります。とくに五感を通して得られる新鮮な情報は脳からストレスを即座に取り除いてくれます。
見知らぬ土地を旅するということは脳からストレスを取り除く上で理想的な方法です。
ひとりで旅行に出ることも当然、脳を開放的にしてくれます。しかし、旅行とまではいかなくても知らない駅や街に降りて
一駅分あるくだけでも脳は躍動的になります。
新鮮な情報に対しての好奇心が勝り、ストレスの執着から解放されます。
⑦掃除をする
散らかった部屋で過ごしていると自分でも気が付いていないうちにストレスが増幅してしまうものです。すぐにものはなくなりますし、一度表出されたいらいらはいつまでたっても消えません。部屋や会社のデスクが汚れていることで心までも散らかり感情をうまくコントロールすることが出来なくなってしまいます。
掃除を習慣化し、きれいな部屋に住むことで心を整理整頓する効果もあります。
住む部屋や会社のデスクがきれいで心地よくなるだけで、ストレスも次第に取り払われてくるものです。
心の掃除は部屋や会社のデスクの掃除からです。この機会にストレスを心のごみ箱に捨て去ってしまいましょう。
2.会社の人間関係のストレスから劇的に解放される4つの方法
さて、ここからが本番です。
自己受容をアップするための自己対話の技術について紹介させていただきます。自己対話はある程度の精神的エネルギーを使うため、ストレスを少しでも軽くしてから行って下さい。
もちろん、ストレスがあっても出来ないことはありません。ただし、自分の弱さとも向き合う方法もあるため精神的疲労度がぐんと高まってしまうかもしれません。
だからこそ、ストレスが少ない時に行うほうがはっきりいって楽です。では、ここからは自己対話の具体的なやり方に入っていきましょう。
①自分自身を認知してあげる
認知とはコーチングにおける最強の技術のひとつです。
簡単にいうとありのままの相手の存在を認めて理解することです。自己受容力をあげるためにはこの技術を自己対話として利用します。
具体的には自分自身の感情に耳を傾け感じたままを口に出すということです。
- 仕事がうまくいってとても充実していたね。
- 人に冷たくされて悲しい気持ちになったね。
- 今日は一日充実した気持ちですごせたね。
- だれも賛成してくれなくてさみしかったね。
ポジティブな気持ちもネガティブな気持ちも自分自身で受け入れることで今まで意識をしてこなかった自分自身の感情に目を向けることが出来ます。
この技術を使うことで自分自身がどのような時にポジティブになり、どのような時にネガティブに反応するかを理解することが出来ます。
認知をすることのメリットは自分自身の感情の幅を知ることが出来ることです。
ネガティブな感情に蓋をしてしまっている状態では、ストレスは増えても原因の感情に気が付くことが出来ません。認知の技術で原因の感情を受けとめることが出来るからこそストレスに変化する前に濾過出来るのです。
また、認知の技術を自分自身に使い続けるだけで自然と自己受容力は強化していきます。楽しいという気持ちを味わう自分自身も、悲しいという気持ちに打ちひしがれている自分自身も自分の一面であって嫌悪する対象ではありません。
よって、どのような感情の自分自身をも受け入れることが出来てくるようになるのです。
どのような感情も受け入れることが出来るようになると感情に思考が捉われないため、ストレスが生まれてくる心の余地はなくなっていきます。
②ポジティブな口癖を意識する
ポジティブな口癖を意識することで自己受容力を強化できます。
日本人の多くは謙遜やおべっかなど自己評価を下げてしまう口癖を多用しています。相手を立てることを美徳とする日本人のよさのひとつではありますが、こういった口癖は自己受容を大きく損なってしまうものです。
特に口癖というのは音というエネルギーで発せられる分、潜在意識にダイレクトに影響を及ぼしてしまいます。
ネガティブな口癖を使うほど潜在意識ではありのままの自分自身の価値を下げ続けてしまうから怖いものです。
このような悪循環から抜け出し、自己受容力を上げるには自分にとってポジティブな口癖を意識的に使い続けることです。
自分自身の気持ちが高揚してくればなんでもいいと思います。
ちなみに私の場合は「今日も力がみなぎってくるなー」とか、「本当に運がいいなー」などです。
決して難しいことばではなく、インスピレーションで自分が気持ちよくなる口癖を意識的にいう事がポイントです。
③焦点をあわせる
焦点を合わせるとは潜在意識に対して質問をすることです。
私たちの潜在意識は検索エンジンのようなもので質問をすると答えを導き出してくれる性質があります。
本来蓋をしている感情に対しても有効で潜在意識に質問をすることでストレスの原因となっている感情に気が付くことが出来ます。
具体的には「今どのような感情を感じているの?」とでも聞いてみて下さい。
- 「会社での人間関係が思い通りに進まなくてつらい」
- 「会社でどのように思われているのかが怖い」
- 「気力に満ちていて楽しい」
- 「日々充実感を感じている」
ポジティブな感情が出る時もあるでしょうし、ネガティブな感情が出ることもあるでしょう。
ポジティブな感情が出た時は思う存分気持ちを味わってみて下さい。
ポジティブな気持ちを味わうほど幸せな気分に浸れることでしょう。
当然、自己受容力は上がってきます。
逆にネガティブな感情の時はただ認知をしてあげるだけでかまいません。
ネガティブな感情が心の声として出てくることはとてもいいことです。もし蓋をしてしまっていたら大きなストレスとなってしまう元になってしまうのですから。
質問することでネガティブな感情が顔を出してくれればストレスに変化をしてくることはまずなくなります。
いままで忌み嫌っていたネガティブな感情を認めてあげて下さい。
ネガティブな感情は認められるだけで負のエネルギーを減少していきます。ただ単に主人に声を聞いてほしいだけなのです。
④擬人化する
表層意識に具現化してきたネガティブな感情を頭の中で擬人化する技術です。
たとえば、さみしいという感情なら「さみしん」などと名前をつけて上げてください。そして、目をつぶってさみしんと頭の中で対話をするのです。
「さみしん」のイメージが出来たら、そのイメージと対話をしてみて下さい。
- いままで「さみしん」の声を無視し続けてごめんね
- 「さみしん」のさみしさの理由はなに?
- 「さみしん」も自分の大切な一部だよ
感じることや気が付いたことなどなんでもかまいません。
「さみしん」と会話をすることで、今まで蓋をしてきた感情が胸のうちから湧いてきます。
ずっと心の中で叫んでいた認められない気持ちが認められたという「さみしん」の安心感などが不思議なことに伝わってくるのです。
この自分のネガティブな感情を受け入れた時にもたらされる感情こそが自己受容力を高める上で欠かせない感情となります。
この時初めてポジティブな感情もネガティブな感情も受け入れられた自分自信の満たされた感情に気が付くことでしょう。
人間関係のストレスから解放される自己対話4つの方法まとめ
自己対話の4つの方法について紹介させていただきました。
ポジティブな感情はだれしもがともにいて楽しいものですが、ネガティブな感情は多くの人が蓋をしてしまう感情です。
自己対話ではネガティブな感情を意識的に受け入れる心構えを持つことで自己受容力が高まることをご理解いただけたことと思います。
ネガティブな感情は本来無理やり抑えなければ悪さをするような子ではありません。私たちはネガティブな感情だという理由だけで有無を言わさず心の独房に放り込んでいたのです。
それではネガティブな感情が怒りに震えてもしかたありませんよね。ネガティブな感情の個性を認めつつも、敵対するのではなく自分の大切な感情の一部として受け止めることで人間性の幅が広くなっていきます。
その結果、ストレスで一喜一憂することはなくなってくるのです。
人から好かれる人間関係を構築する他者受容
自己受容が高まれば必然的に他者受容も高くなって行きます。自分を大切にできる人は他人をも大切に出来るのです。
自己受容力を高めストレスに凝り固まった自分を手放すことで必然的に会社の人間関係におけるトラブルは減っていくことでしょう。
この章では一歩さきに進み他者需要をより強固にする技術についてお伝えしていきます。
自己受容を高めれば他者需要は高まります。本来、これだけで十分すぎるほど人間関係は劇的に向上するものです。しかし、会社の人間関係など早急に関係を修復したい場合などは自分や他者が変わることを待っている時間は限られています。
その為、すぐにでも他者受容の効果を発揮する技術をお伝えしていこうと考えました。その技術とはNLPの技術とコーチングの技術です。
NLPの技術
NLPとはコミュニケーションスキルです。NLPには他人とのコミュニケーションに役立つスキルと自分とのコミュニケーションに役立つスキルがあります。
今回紹介するスキルはおもに他者との信頼関係をより深く構築する技術です。
ミラーリング
ミラーリングとは会話相手の動作をまるで鏡に映したように反復する様を指します。
話し相手が大きな身振りをすればこちらの身振りも大きく。腕組みをすればこちらも腕組みをしていくといった状態です。
相手のしぐさをミラーリングすることで相手の無意識に影響を与えていきます。
自分と似た動きをすることで、相手の無意識化では心理学でいうところの類似性の法則により親近感がわいてくるのです。
しかし、相手の動作をミラーリングしていることを相手の表層意識で悟られてしまっては不快感を持たれてしまいます。そのため、さりげなく相手に気が付かれない程度でミラーリングをしていくことがポイントとなります。
ミラーリングは単純なスキルにもかかわらずその威力は絶大で、相手との信頼関係を築くにはとても効果的な方法だといえます。
ペーシング
このペーシングもミラーリング同様相手の無意識化に働きかけていくスキルです。
ミラーリングが相手の動作に合わせることに対して、ペーシングは相手のペースに合わせていく技術です。
例えば、相手が早口ならこちらも意識的にスピードを上げて話しますし、相手がゆっくりと話すタイプならこちらもペースを合わせるといった具合にです。
スピードもそうですが、声の大きさや、息遣い、間のとり方など相手のペースのすべてに焦点を合わせていきます。
この技術も相手の無意識化に働きかける技術のため相手との信頼関係を構築するうえで欠かせません。
リーディング
リーディングとはミラーリングとペーシングで相手の動作やペースを合わせることで、相手と一体感が生まれ自然とこちらがリードしている状態をさします。
たとえば、こちらが早口で話し始めたら相手が早口で話し始めたり、こちらが大きな動作をすれば相手も同じように動作が大きくなるといった感じです。
この状態になると相手との一体感は極限まで高まっています。
相手との信頼関係はすでに構築され、ともに話をしているだけで気分が楽しくなってくるのが感じられます。
会社の人間関係で苦手意識を持っている人にでもこの技術は有効です。
いつもは気が合わないと感じていたけどなぜだか話しやすいという印象を相手は持つことになります。これらの技術を使っていくことで相手との距離はぐっと縮まっていくのです。
NLPについてより詳しく知りたい方は下記の記事をご覧下さい。
コーチングの技術
コーチングの技術を通常のコミュニケーションで使うだけでも他者との信頼関係に大きく貢献します。特にコーチングでももっとも使い効果の高い方法をお伝えしていきます。
反映
こちらからみて相手の映ったままを伝えていく技術です。
- 「なんだか調子悪そうだね」
- 「すごく元気そうだね」
- 「今日はずっと黙ってるけどどうしたの?」
このように自分の意見はまじえずに相手から受ける印象をそのまま反映して表現する技術です。
この技術により相手はしっかりと受け止められているのだなという安心感を持つのです。
認知
私としては認知のスキルはコーチングの技術として以上に通常のコミュニケーション全般を含め最強のスキルだと思っています。
この認知の技術はあいての存在そのものを認める技術です。
相手のbeingに働きかけるからこそ、相手にとってはとてつもなく響く言葉となってくるのです。
「優しさが人柄ににじみ出てるよね」
「行動力があるよね」
「人知れず努力してるもんね」
多くの人はbeingをないがしろにしているからこそ、このように自分のbeingを認められるだけでも大きなインパクトを受けるのです。
認知のスキルの具体的な方法は対人コミュニケーション最強のコーチング技術30選!をご覧ください。
この記事はすべて認知の技術について書いております。
励まし
はげましも認知同様力強いスキルです。認知と励ましのセットは人の意識を変えるほど強力です。ただし、一般に考えられている励ましでは人にインパクトは与えられません。
コーチングの励ましとは理由とセットで相手に伝えるため、インパクトが大きいのです。
「ずっと努力してきたところを見てきたよ。絶対にやれば出来るよ。」
「あきらめる必要はないよ。だってその能力は備わっているんだから。あとは決心だけだよ」
「自信を持って。努力は期待を裏切らないよ」
こちらが感じている理由をつけることで励ましの技術は相手をやる気にさせることが出来ます。会社の人間関係でも必ず使えるスキルです。
人から好かれる人間関係を構築する他者受容 まとめ
自己受容力を上げていければ必然的に他者を認めていく気持ちは高まります。
しかし、自己受容力が上げるにはある程度の時間を要します。他者受容が出来るようになるまで待っていては現状の人間関係を改善するのに時間がかかってしまいます。
この章では自己受容力がまだ養われていなくても、他者との信頼を構築する技術についてお伝えさせていただきました。
他者との信頼関係を自分から構築することが出来れば人間関係の悩みは自然と小さくなっていくものです。
他者との信頼関係を構築するスキルを使いながら自己受容力をつけて、最終的には自然体で他者から信頼を得れる人を目指してみて下さい。
会社の人間関係のストレスから劇的に解放される4つの方法 まとめ
今回の記事ではありのままの自分を受け入れられないことがいかにストレスの元になっているかをお伝えさせていただきました。
doingやhavingでいかに物質的な成功を収めてもbeingが満たされないで不幸に陥っている人はたくさんいます。
それほど、beingが満たされないストレスというのは私たちの生活に大きく影響を及ぼしてしまうものなのです。
今回の記事ではbeingを満たすために重要な技術についてお伝えさせていただきました。
中にはばからしくなるような技術もあるかとは思いますが、潜在意識を活用した効果のある方法ばかりですのでよろしければお試しください。
参考文献
脳と言葉を上手に使うNLPの教科書 前田忠志 実務教育出版
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