プロコーチ直伝!目標達成するために実践している11の方法

目標を達成する方法 モチベーションを上げる方法

今回の記事ではコーチである私が実践している目標を達成するための方法をお伝えしていきます。

目標を達成するためには潜在意識の力を効率的に使うことがカギとなってきます。

潜在意識を効率化することで目標に対してのモチベーションが格段に上がってくるからです。

しかし、潜在意識は本来なまけやすい性質を持っています。

この記事を書いた人

こんにちは、自己実現ラボの坪井一真です。私は国際コーチ連盟認定プロフェッショナルコーチ(PCC)資格を持つプロのコーチとしてビジネスパーソンやアスリートのコーチングに従事しています。

また、1日10時間の瞑想を10日間、誰とも話さずに行うヴィパッサナー瞑想を5回も経験し、個人的な瞑想時間は累計で4000時間以上

これらの経験から得た知識や洞察を基に、自己実現ラボではセルフアップデートをメインテーマに、読者がその日から変化できる内容をお届けしていきます。

私のコーチとしての経歴について詳しくはCTIのコーチ紹介ページからご覧ください。

□シードコミュニケーションズ株式会社代表
□国際コーチ連盟認定資格 Professional Certified Coach(PCC)
□米国CTI認定CPCC®(Certified Professional Co-Active Coach)

自己実現コーチ 坪井一真をフォローする

Ⅰ.目的は大きく目標達成は小さく!

 

目的目標。あなたはこれらの言葉の違いが分かりますか?

実際、目的と目標の差ってなんだろう?

と思われている方は結構います。

これらの違いを分かりやすく例えるなら、マラソンが一番です。マラソンで例えると目的とはゴールで、目標とは給水スポットに当てはまります。

フルマラソンに給水スポットがなければ、途中で力尽きて誰もゴールにはたどり尽きませんよね。

目標とは給水スポットのようにたどり着く(達成)ことで、エネルギー(意欲)が湧き目的までの力を蓄えていけるのです。

心理学の研究によると、人間のモチベーションに対してもっとも効果的なのは「前に進んでいる」という感覚である。小さくても前進しているという手ごたえがあれば、未来の成功を信じられる。そのまま進み続けようという力になる。

ハーバード・ビジネス・レビューの有名な記事「モチベーションとは何か」のなかで、心理学者のフレデリック・ハーズバーグは人の意欲を高める2つの主要因が「達成」「達成が認められること」であると説いた。

もっと最近の研究では、テレサ・アマビルとスティーブン・クレイマーが数百人の数千日にわたる日記を分析したものがある。人の本音が書かれた膨大な記録をもとに、アマビルとクレイマーは「日々のささやかな進歩」こそがやる気を引き出し、高いパフォーマンスを可能にすると結論付けた。

「よく場において感情・モチベーション・認知を高める諸要素のなかで、もっとも重要なのは、進歩しているという手ごたえである」と彼らは言う。

エッセンシャル思考より引用

目的は大きく、目標は小さく。この言葉こそ成功を手に入れる秘訣です。

目標を小さくすることで、日々の進歩を実感しやすくなることが目的達成にはとても重要なことなのです。

1.目的を大きくすることが成功のカギとなる3つの理由

 

あなたの能力や肉体になんの制限もなく、無限の才能が眠っているとしたら、生涯を通して成し遂げたいことはなんでしょうか?

この質問はパワフルな質問です。是非想像してみて下さい。

この章では目的をおおきく持つことでどのように自分自身が変化をしていくのかをお伝えさせていただきます。

1-1.コンフォートゾーン

 

目的を大きくすることでコンフォートゾーンが切り替わります。

コンフォートゾーンとは潜在意識が感じる快適な状態をさします。

目的が大きいとその目的を達成している自分自身でいることがコンフォートゾーンだと潜在意識は認識します。一方、目的がないと現在の状態でいつづけることがコンフォートゾーンとなってしまうのです。

コンフォートゾーンは別名ぬるま湯と呼ばれているほど、潜在意識にとって心地のいい状態です。だからこそ、潜在意識は快適な状態でいたいという強い意志を持っています。

目的を大きくすることで灯台のように進むべき方向性が明確になるのです。そして潜在意識はコンフォートゾーンに進むため向きを変え始めます。

1-2.ホメオスタシス

 

目的を大きくすることで目指すべき方向性が決まるとホメオスタシスが働きます。

ホメオスタシスとはコンフォートゾーンに戻ろうとする現状維持機能です。

潜在意識はイメージと現実の区別がつきません。イメージと現実のうち、よりリアリティがあるほうを現実として受け止める性質を持っています。

当然、目的を達成した自分自身のリアリティが高ければ潜在意識はイメージを現実として受け止めます。

そうなると、不協和音が生じていきます。まだ、目的を達成していない今の自分自身に大変不快感を覚えてしまうのです。

ホメオスタシスは早く居心地のいいコンフォートゾーンに戻るために、あらゆる手を駆使して現状の自分の能力を上げて行くのです。

1-3.想像力

 

目的を大きくすることで想像力が膨らみ、目的を達成するための様々なアイデアが浮かび上がってきます。

想像力の力を活かすには冒頭で挙げさせていただいた、質問のように、自分自身の現状をはるかに超えた目的である必要があります。

人生の目的を達成している自分という立ち位置に視点を変えることで、現在の自分では想像も出来ないようなアイデアが湧き出してくるのです。

将来の有能な自分自身から次々と着想がもたらされます。

当然、コンフォートゾーンに戻るために、ホメオスタシスが作用しているのも理由のひとつです。

大きな目的を持つことで、あなたの中で潜在能力が相乗的に効果をもたらし、能力を最大限に底上げしてくれます。

2.小さな目標が成功につながる3つの理由

 

前の章では大きな目的を持つことで潜在能力が最大限に活性化していくことをお伝えさせていただきました。

居心地の良い場所に戻るためなら、潜在意識は自らの持てる力を出し惜しみせず、最大限に使用していくということでした。

ただし、大きな目的があっても目標がなければ心に灯った火も遅かれ早かれ消えてしまうことは明白です。

目的がいくら素晴らしくても目標に結びつかなければ絵に描いた餅でしかないのですから。

この章では、小さな目標をとることがどのようにして成功につながっていくのかについてをお伝えしていきます。

2-1.モチベーション

 

目標を小さくすることのひとつ目の利点はモチベーションの継続にあります。

目的を早く達成したいからと、いきなり大きな目標を設定してしまうと、現状とのギャップの大きさに対して、心が疲弊してしまいます。

登山をイメージしていただくとわかりやすいかもしれません。

なんの準備もなくいきなり頂上を目指そうとすると、上る前から大変そうだしつらそうだなと

感じてしまうような物です。

目標を大きくすることもまったく同じで、目標に取り組む前から精神的に白旗を上げてしまいます。

頂上(目的)を目指しながらも、きちんと装備を整え、入念な計画を立て、万が一の状況も想定しておきリスクを分散させてから、登山に挑むことが大切です。

そして、目的地を区切っていっぽいっぽ着実に目標をクリアしていくことで、ゴールに近づいていきます。

登山のように大きな目的もひとつひとつの要素に区切っていくことが重要です。小さな目標に区切っていくことで精神的な疲労度は限りなく小さくなることでしょう。

そして、小さな目標のひとつひとつをゴールとすることで精神的疲労度に飲み込まれずにモチベーションを維持することが可能となってきます。

2-2.達成感

 

目標を小さくすることの2つ目の利点は達成感が得られ自信につながることです。

目的と同じく目標も大きくしてしまえば、目的を達成した時でなければ達成感は得られません。

しかし、小さな目標に細分化していけば、ひとつひとつの目標をクリアするたびに達成感を味わうことが出来ます。

当然、ひとつひとつの目標が積み重なり、大きな目的を達成したら、より大きな達成感を味わえます。

また、小さな目標のひとつひとつをクリアして達成感を得ることで、自信につながっていきます。

この小さな自信が積み重なる効果は計り知れません。

自分は小さな目標をひとつひとつ行い達成してきたという結果が自信につながり、その自信がモチベーションへもつながっていくのです。

2-3.とりあえずやる気になる

 

目標を小さくすることの3つ目の利点はとりあえずやる気になることです。

とりあえずというとなんだかネガティブな印象を持たれてしまうかもしれません。

しかし、このとりあえずがポイントとなるのです。

例えば、フルマラソンに出て完走するという目的があったとしましょう。それまでマラソンのトレーニングもしたことがないのに1日10キロを走ると決めたらどうでしょうか?

おそらく、最初の1日目はなんとか走れたとしても、つらさがイメージに残り次の日からはとりあえずやろうという気持ちさえ起きないことでしょう。

これが、目的を細分化し、初めの1週間は走り方のフォルムを身に付けることや、柔軟体操を中心に行うなど、小さな目標に切り替えていけばどうでしょう?

多少疲れていたとしてもとりあえずやろうという気持ちは生まれやすい環境になるはずです。

目標が高すぎることの弊害は、やろうという気持ちさえおきなくなることです。

とりあえずという軽い気持ちでも目標に移せるくらいハードルが小さいことこそが継続して成功を収める秘訣です。

3.目的を大きく保つ3つの方法

 

目的を大きく維持し続けていくのは大変なものです。

自分自身が否定的に考えてしまったり、思わぬ要因で妨害されたりと、目的に比例して抵抗も大きくなるのが一般的です。

だからこそ、この章では目的を大きく保ち続けるのに必要な方法をお伝えしていきます。

3-1.達成するまで人には話さない

 

大きな目的ほど人に話をしないようにするべきです。理由は親しい人ほどドリーム・キラーになる可能性が高いからです。

ドリーム・キラーとは夢を摘みとる人々のことをさします。

あなたの夢をドリーム・キラーに話をしてしまった場合、ドリーム・キラーは夢を摘みとる準備に入ります。

いかに、その目的が現実的でないか、いかに考えが甘いか、いかに可能性が低いかetc

ちなみにドリーム・キラーに悪意はありません。善意でもって進む道を止めようとするのです。

ドリーム・キラーは危険な道にすすもうとしているあなた自身を危険な目にあわさないように止めようとします。

そして、ドリーム・キラーの話に耳を傾けているうちに、自分自身でも目的を達成するのがいかに難しいことかを考えてしまうのです。

心に迷いが生じた時点で目的を達成するという大義が消え失せいつの間にかあきらめてしまいます。

折角、心に火がつくという貴重な経験をしたにも関わらず、水をかけられて鎮火してしまいます。

だからこそ、人には言わずにドリーム・キラーを周囲には作らないように最善の注意を払うべきなのです。

ただし、目的を達成する上で重要な人物や必要な人物には話をしても問題はありません。

あくまで、人に話をしないのはドリーム・キラーを周囲に増やさないようにするためですので。

3-2.質問を効果的に活用する

 

あなたの能力や肉体になんの制限もなく、無限の才能が眠っているとしたら、生涯を通して成し遂げたいことはなんでしょうか?

冒頭の質問ですがもう一度取り上げさせていただきます。この質問がとてもパワフルで効果的な質問となるからです。

そして、この質問から得られる答えこそ、あなたが心から達成したい目的となるからです。

いくら何の制限がないとしても、おそらくご自身の心の充実感に沿った答えが出てくるはずです。

この質問と同じく、質問には潜在意識の奥深くにある思考を取り出してくる効果があります。

  • どのように目的を達成していきたいのか?
  • 目的を達成することでどのような気持ちを欲しているのか?
  • 目的が達成したらどうなりたいのか?

など、質問を様々な角度から投げかけることで潜在意識のより奥底までもぐりこみ真相を導き出していきます。

そうすることで、大きな目的の輪郭が次第にはっきりしていきます。

輪郭がはっきりとすることで目的がより鮮明になり維持することが容易になります。

3-3.テーマソングを取り入れる

 

格闘家の入場シーンのように目的に取り組むときのテーマソングを流すことも目的を維持するには効果的な方法です。

やる気を持って目的に取り組む時にテーマソングをかけると一時的に気分がより高揚します。

目的に取り組むたびにテーマソングを流していくと、次第にテーマソングをかけるとやる気が起こるといった状態に導いていくことができます。

これはNLPのアンカリングという技法です。

犬はチャイムを鳴らすたびに餌をあげていると、いつからかチャイムを鳴らすだけでよだれが溢れてくるようになります。

あの有名なパブロフの犬の実験と同じ効果がテーマソングにも表れます。

この効果はとても大きいものです。

やる気がおきない時でもテーマソングをかけると急激にやる気がみなぎってきます。

そして、目的に取り組むことが容易になってきます。

また、テーマソングを流すたびに目的が脳に刻まれていくので、目的を維持するにもとても有効な方法となります。

4.小さく目標を立てる7つのコツ

 

小さな目標に分けることは意外と簡単ですが、小さな目標を持続するにはコツがあります。

小さな目標をコツコツとやりとげるために最も大切なことは自分自身を大切に扱ってあげるということです。

この章では小さく目標を立てるコツをお伝えしていきます。

4-1.楽しむ

 

小さく目標を立てるには自分自身が楽しむ要素を入れることが何よりも大切です。

4-2.自分をほめる

 

ひとつひとつの目標を達成し終わったら自分をほめることです。ほめることで次へのやる気が満ちてきます。

4-3.自分を責めない

 

失敗しても自分を責めないようにします。失敗をして自分を責めても何一ついいことはないからです。

成功したら自分をほめ、失敗したら反省はしないようにすることで自尊心は傷つきません。

4-4.無駄な時間を受け入れる

 

無駄な時間とはストレスをなくし、想像力を育むためにも必要な時間だと割り切ってしまうほうが

精神的な負担が少なくなります。精神的な負担を軽減するには無駄な時間も受け入れてみて下さい。

4-5.やりきる

 

なにがあってもやりきることが必要です。ただし、その日に終わらなければ、別の日といった

ようにやりきるのはいつでも構いません。

絶対にやりきるという気持ちを持つことが大切です。

やりきることが自信につながるからです。

4-6.楽観的に

 

失敗を恐れてばかりでは前にすすめません。計画は慎重に立て、目標は楽観的に行うくらいが

長く続けるにはちょうどいいくらいです。気負いすぎないことが重要です。

4-7.ご褒美を与える

 

目標をひとつクリアするたびにご褒美を与えるのも効果的です。クリアするたびに褒美がまっていると考えるだけで気持ちは楽しくなるものです。長続きするにはいかにたのしめるかが大切です。

目的は大きく目標は小さく! まとめ

 

Ⅰ章では目的をおおきく持つことの重要性と、小さな目標を積み重ねていくことの重要性をお伝えしてきました。

目的だけが大きくても目標をしなければ成功に近づくことは難しいですし、その逆に小さな目標を繰り返していても目的がなければ長期的な成功を収めることは出来ません。

きちんと、あなたにあった目的を見出し、継続できる体制を整えることが最も簡単に成功する近道であるといえます。

潜在意識は本来なまけものです。だからこそ、努力やノルマが大嫌いな性質を持っているのです。

この怠け者を思い通りに動かすには潜在意識が自発的に目標に向かいたくなるなる環境づくりが必要なのです。

また、目標を小さくすることであなたにかかる負荷を最小限にしていく必用もあります。

結果、努力をしないうちに目的を達成することが出来ます。

大きな目的を立て、綿密に目標計画を細分化し、小さな目標を継続していくことが無理なく成功の秘訣するための秘訣だと言えるでしょう。

Ⅱ.潜在意識の四大なまけ要素

 

この章では潜在意識がどのような時に怠けるかを理解していただきます。そして、潜在意識を効率的に扱うヒントを知っていただきたいと思います。

どのような状況下で潜在意識はなまけるのか?どのような状況下で活性化していくのか?これらを知ることは目標達成を考える上で非常に重要です。

それぞれ順をおって説明していきます。

1.潜在意識は目標がないとなまける

 

潜在意識を理解するうえで脳についての話はかかせません。脳は無意識に体温調節や、心臓の鼓動、呼吸、生きる上で欠かせないすべてを動かしています。それも並列に寸分の誤作動もなく動かし続けているのです。

まさに人間に生まれつき備わっているスーパーコンピューターといってもいいでしょう。この脳に搭載されているソフトウェアが潜在意識です。そしてあなたが生きている間、働き続けているハードウェアが脳です。

潜在意識は脳の負担を和らげることを最優先する

 

潜在意識はこの忙しいハードウェアの負担を少しでも和らげる事を優先事項としています。

よって、目標がはっきりしない状態に力をさくことを潜在意識はさけようとします。理由は脳の負担となってしまうからです。

パソコンと同じで優先順位が低いタスクにさくエネルギーは必要最小限にしようという働きかけです。必要性にせまられない限り潜在意識は脳のエネルギーを極力使うことを避ける性質があります。

このことを頭の片隅にでも入れておいて下さい。

2.潜在意識は期限がないと無関心

 

脳のソフトウェアである潜在意識にプログラミングをする言語が目標となります。目標には必ず期限を入れなくてはなりません。

・痩せたい

・起業したい

・禁煙したい

・禁酒したい

上記のような期限が設定されていない考えは目標ではなく、願望です。ここでひとつ覚えておいて下さい。

願望を持っているだけでは潜在意識はまったく機能しないということを。

~したいでは潜在意識は機能しない

 

想像してみてください。

あなたのパソコンのスイッチを入れるとパソコンの電源はどうなりますか?

当然パソコンに電源が入るでしょう。それは「スイッチを入れたら今すぐにパソコンをつけろ」というプログラミングの指令をソフトウェアが忠実に実行しているからです。

もし、これが「パソコンをつけたい」というプログラミングだったとしたらどうなるでしょうか?

当然、指示を出されていないため電源は入りませんよね。

潜在意識も同様に~したいというプログラミングでは反応しないということです。期限をつけて初めて願望は目標となるのです。

3.潜在意識はビジョンが明確に見えないと変化を拒む

 

ビジョンとは目標達成している未来の自分を、頭の中で明確にイメージとして認識することです。

潜在意識はイメージと現実の区別がつかないということは脳科学で実証されています。

今あなたがいる状況と目標のどちらを現実として受け止めるかは臨場感の度合いしだいです。

もう一度お伝えしますが、潜在意識はより強い臨場感を持つほうを現実だと錯覚するのです。

ホメオスタシスという現状維持機能

 

もう一度ホメオスタシスについておさらいしましょう。ホメオスタシスとは変化に対する潜在意識の抵抗を意味します。

ビジョンが明確に見えないと、このホメオスタシスがどんなに現状のあなたが努力をしたとしても元に戻してしまいます。

あなたは受験勉強をしないといけないとわかっていても、テレビや漫画から離れられなくなったことはありませんか?この行為もホメオスタシスの影響が関係しています。

上記の例では、勉強をやらなくてはいけないという目標があっても、変化をしたくないというホメオスタシスが働いているのです。

目標が明確にビジョンとしてイメージ出来ていなかった例だと言えるでしょう。

4.潜在意識はわくわくしないと興味をなくす

 

潜在意識はわくわくしない事には興味がありません。目標をクリアする前に現れるハードルを乗り越えるには、本来とても忍耐力と精神力が必要です。

潜在意識が興味をもてば、目標達成する上でこの忍耐力と精神力をほとんど使う必要がありません。

しかし、潜在意識が興味のない状態で目標達成するには忍耐力と精神力がとても必要となってくるのです。

それも目標が大きくなるほど比例してです。

潜在意識を使わない目標達成は過酷

 

潜在意識を使わない目標到達の過程は過酷です。

例えるならば数千年も前に巨大なピラミッドの建設作業を行っていた人たちです。どのくらい過酷なことかがイメージしやすいのではないでしょうか。

忍耐力と精神力を使いながら努力をし続けることは同じくらい過酷なことなのです。

純粋な潜在意識

 

潜在意識は純粋です。興味の持たないことに対してはたとえ、主人のあなたがどんなに頑張って命令したとしても一切動きません。

潜在意識とはまるで手のかかる子供のようです。自らの心の赴くままにしか動きません。

潜在意識を優しく導いていくこと

 

私たちに出来ることは一つです。

優秀な母親のように潜在意識が自分からやりたいと思えるように導いていくことだけです。

次の章からは潜在意識を自発的に動かす方法をご紹介いたします。

Ⅱ.プロコーチが目標達成のために実践している11の方法

 

潜在意識の怠け要素が分かったところで本題に入っていきましょう。

ここでは具体的に目標を立てていきます。

そして、潜在意識のやる気を引き出し持続していくための方法を紹介していきます。

まずは潜在意識のやる気を持続させることで得られるメリットについてお伝えさせていただきます。

第1点目として努力や制限に対する苦痛を和らげることが出来るということです。

第2点目としてそれらを楽しみに変えることが出来ると言うことです。

1.長期・中期の目的、短期の目標を考える

 

長期の目的とは10年、20年といったスパンの目的です。

自分の力に限界がなく理想の自分はどのように生活をしているかを考えます。

中期の目的とは今から5年ほどの計画です。

どのような仕事をしていたいか。

この項目も自分のこれからの能力を大いに期待して考えてみるべき項目です。

中期・長期の目的を考えることの意味は、無意識に考えている限界を取り除く

中期・長期の目的を考えることの意味は、あなたが無意識に考えている限界を取り除くことにあります。

人は誰しも自分自身のイメージ像を持っています。それをセルフイメージと言います。私たちは生まれてから今までこのセルフイメージに捉われ生きているのです。

セルフイメージを払しょくするためには、自分の能力に限界がないと仮定することです。そして、長期・中期の目的を策定することが効果的です。

短期目標は細分化してハードルを下げる

次に短期目標について考えていきましょう。

短期目標では毎月の計画を1年ほど考え、さらに細分化して落とし込んでいきます。出来ることなら毎朝、本日の計画まで立てることが望ましいでしょう。

短期目標では無茶な目標を立てないようにしてください短期目標のハードルは高めるほど現実とのギャップが大きくなってしまいます。

よって短期目標のハードルは細分化して低く設定したほうが目標達成に効果的です。

2.目標は紙に書く

 

目標は紙に書くことが効果的です。

理由として紙に書くことで頭の中にあるイメージをビジョンとして鮮明に浮かび上がらせる効果があるからです。頭の中にあるビジョンを現実の世界に強く引き寄せる効果も紙に書きだす行為にはあります。

先ほどもお伝えした通り、ビジョンを明確にすることで、潜在意識は現実とビジョンの狭間で混乱します。

そして、最終的にリアリティがあるほうを現実として認識していきます。

紙に書く際は毎日書くことがポイントです。

目標を達成している自分の姿を臨場感を持って継続的にイメージし続けて下さい。また目標を紙に書くには一定のルールがあることも覚えておいてください。

目標を紙に書き出す時のルール

私はからはじまる感情を込めた文体で書く

私という言葉を入れないと潜在意識は誰の目標なのかを理解しにくいという性質を持っています。

~したいという願望ではなく、~しているという現在形で書く

あいまいな表現では潜在意識は混乱してしまいます。

期限を定める

期限を定めないと願望となり、目標として認識されることはありません。

3.リアリティの高め方2つのやり方

 

リアリティを高めることで潜在意識はイメージを現実として勘違いしていきます。

イメージの自分と現状の自分にギャップがある場合どうなるでしょう。

それは潜在意識にとってとても心地が悪い状況となってしまうのです。

この心地の悪さを解消するために潜在意識は働きます。

①書いた目標を寝起きと寝る前に声に出して読む

書いた目標を朝・晩、声に出して読むことで潜在意識に継続的にイメージを植える効果があります。

寝起きと寝る前に効果的行うことが効果的です。

それは、寝起きと寝る前は変性意識という軽い催眠状態にかかっている状態だからです。

②自己催眠

自己催眠も寝起きと寝る前が最も効果的です。

まず初めに深呼吸を5回ほど行います。息を吸うときは3秒ほど、止めるのも3秒ほど、吐くのを10秒ほど、また止めるのを3秒。これを5セットです。

その後、布団の上にあおむけになり、

  • 第1段階 ウデガオモイ
  • 第2段階 ウデガアタタカイ
  • 第3段階 シンゾウガシズカニウッテイル(心臓に手をそえる)
  • 第4段階 コキュウガラクダ
  • 第5段階 タイヨウシンケイソウガアタタカイ(みぞおちに手をそえる)
  • 第6段階 ヒタイガスズシイ

自己催眠についてより詳しく知りたい場合は、

下記の記事にて確認ください。

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4.興味のない目標への2つの対処法

 

主に興味のない目標に対して2つの対処法をあげたいと思います。

①目標から処理に格下げする

ひとつ目の対処法は、あくまで目標ではなく事柄として処理をするということです。

上司から無理やり決められた売上目標など、自分で決めた目標以外に当てはまるケースです。

人から無理やり与えられた目標では、潜在意識は活発に活動してくれません。

なぜなら自分の価値観とあっていないケースが多いからです。

価値観とあっていない目標

価値観とあっていない目標では潜在意識は働いてくれません。このような場合は無理やり目標として捉えないようにします。

そして、こなさないといけない処理として考えて見てください。はるかにかかるストレスは少なくなります。

「~ねばならない」に対しては目標ではなく、あくまで処理としてこなすことです。

②長期・中期目標にわくわく要素を取り入れる

ふたつ目の対処法は、わくわくする長期・中期の目的に向かうための必須事項の目標として捉えて行くことです。

たとえば興味の湧かない仕事を目標に設定した場合を考えてみましょう。

まずは自分がわくわくするような長期・中期の目的に到達することに焦点をあててください。

そうすることで、今回の目標は目的を達成するための小さなハードルとして考えることができませんか?

都合がよく感じられるかもしれませんが、潜在意識はこのような些細な事でも騙されてしまうものなのです。

5.わくわくした気持ちを最大限に高めるためにお絵かきを楽しむ

 

文字通りお絵かきをして楽しんでいくということです。明確な目標が決まった後であればビジョンを描くのに最もすぐれた方法となります。

やり方はいたってシンプルです。

長期・中期目的・短期目標を頭に入れておきます。

そして、A4の用紙の表裏に絵でも字でもなんでも思うようにぐちゃぐちゃに書いていくだけです。

字を書くこと、絵を描くことが重要ではなく、あくまで書いている時に頭に思い描くビジョンが重要です。

目標がかなっている将来のビジョンを見ることが重要

将来の目的がかなっていることをわくわくしながら想像することが大切です。

そして、その課題や問題点、いまからの改善点など思うがままに書きなぐっていくのです。

潜在意識が楽しんでいるということは目標達成するためにとても大事なことです。

一見無意味に思えても得られる効果は計り知れません。

6.目標達成を阻むうちなる声に名前を付ける

 

スタンフォードの自分を変える教室で紹介されていたやり方です。

自分の内なる声に注意深く耳を傾けると目標を邪魔する声が聞こえてくるものです。

こういった内なる声に対抗するにはこの内なる声の主に名前を付けて

意識上に具現化させてしまうのがポイントです。

具現化するという事は欲望の根源と

対話をすることができるということです。

うちなる声を叱りつける

ダイエットをイメージしてみて下さい。

甘いものが食べたい。おなか一杯食べたい。小食はもうやだよ。うちなる声が絶えず頭の中に意識として流れてきます。

言葉というよりもイメージでささやいてくるといったほうが正しいかもしれません。

ここで内なる声につけた名前を頭の中で叫ぶのです。

うるさいから黙れと叱ってやると急激に力が弱くなってきます。

具現化することで内なる声を管理することが出来るということです。

7.潜在意識との対話

 

先ほどは目標を邪魔する内なる声に名前を付けましたが、今回は潜在意識に対して名前を付けてあげる方法です。

今日もよく頑張ったね。ありがとう。いつも素晴らしい活躍をしてくれているね。

など感謝やねぎらいの言葉を潜在意識にかけてあげます。

ネガティブな思考を吹き飛ばす

なぜこれが大事かというと人間が抱える大半の思考は自分の悩みや不安、劣等感に対してだからです。

脳内をスキャンして脳の電気信号を調べたデータでは1日で考えるポジティブな事を1とするとネガティブな思考は9にもなるそうです。

潜在意識に気分よく仕事をしてもらうためにも、肯定的な言葉を投げかけて見て上げてください。

結局、無意識に出てくる様々なイメージをすべては管理できない以上、意図的に潜在意識を認めてあげる時間を持つ必要があります。

8.差し出すものを決める

 

目標達成するためには差し出すものが必要です。

それは時間かもしれませんし。行動かもしれません。忍耐かもしれませんし、覚悟かもしれません。

あなた自身が目標達成のために差し出すものはなにかをじっくりと考えてみてください。

決意する

冒頭でもお伝えしましたが、目的を立てることはとても重要な事です。

しかし、立てただけ、ビジョンを描いただけでは当然ですが目的に到達することは出来ません。

明確にビジュアル化された目的ができたらあとはあなた次第です。

目的を達成するためにあなたはなにを差し出す覚悟がありますか?どのような目標を立てますか?

9.いい口癖を見つける

 

いい口癖は潜在意識にやる気の火をつける薪となりえます。一方、悪い口癖はやる気の火を消す水となってしまいます。

思考と同様、大抵の人の口癖はネガティブな口癖です。あなたの口癖がネガティブになっていないかを意識して下さい。

そして、新たにポジティブな口癖に変えること意識するだけで潜在意識に対するアプローチは大きく変わっていきます。

いい口癖の一例

  • よくやった
  • さすがだなー(自分)
  • やっぱ天才(自分)
  • こんなの楽勝
  • 最高についてる

上記以外にも自分を鼓舞する口癖はつくろうと思えばいくらでも作れるはずです。

意識的にポジティブな口癖を使い続けることにより、やる気の火をどんどん燃やしていってください。

10.おもいっきりリラックスしてみる

 

潜在意識が最も創造性を発揮するときはリラックスしている時です。

多くの人は目標達成するためには寝る間をおしんでひたすら努力をし続けなければならないと考えています。

しかし、その考えは誤りです。寝不足や過度にストレスをかけて疲れがたまりすぎては潜在意識は機能不全に陥ってしまいます。

潜在意識の活性化

適度な睡眠と適度な休息、時間を忘れられるほど楽しめる趣味をもったほうがはるかに潜在意識は活性化します。

目標を楽しんで達成するためには潜在意識の力を効率的に活用しなくてはなりません。

週に一度は目標をまったく意識せずあなたのためだけの時間を使って見てください。

思いっきりリラックスしたほうが目標達成の効果がはるかに高まることに気がつくはずです。

11.潜在意識に身をゆだねる

 

潜在意識に身をゆだねるとは、必ず潜在意識が目標達成のために機能してくれるのだという信頼を置くということです。

もし目標がかなわなかったら。無駄な努力になったら。

こういったことを考える気持ちはわかりますが、潜在意識を信頼してあげてください。

信頼されればされるほど潜在意識の力は強くなります。

潜在意識を信頼することで得られる効果

不思議なことに潜在意識は確実に作用するのです。もしあなたがまだ潜在意識を信頼していないのであれば、信頼するように努めてみて下さい。潜在意識の強大な力に驚かれることでしょう。

そして、潜在意識を信用するとあなたにとって幸運ともいえる偶然が舞い込んできます。この偶然も潜在意識の力によるものなのです。

まとめ スランプの脱し方

 

目的を設定してから今まで順調に近づいてきていたのに、最近はまったく近づいている気がしない。

潜在意識をうまく活用しているはずなのに目的がいっこうに近づいてこなくなってしまったと感じることも時には出てきます。

潜在意識を活用できているのであれば一時の自己成長の停止は気にする必要はありません。

このような気持ちに襲われた時は下の画像を思い返してください。

成長曲線

成長曲線

人間の成長には成長曲線が存在します。

理想の自分のイメージと現実の自分のイメージとにギャップを抱える時期です。

人がなにか能力を身につける時は一定期間の停滞期があるものです。そして時が満ちた時に一気に花開くのです。

もしも、あなたがスランプに陥ったと思った時は成長曲線を思い返し、今はさなぎから蝶になる期間なんだなと認識してみてください。

この概念を知っているかしっていないかで目的に対する粘りが格段に変わってきます。

よりセルフコントロールの理解を深めたい方は下記のカテゴリから必要な記事をご参照下さい。

参考文献

  • スタンフォードの自分を変える教室 ケリーマクゴニガル 大和書房
  • まずは親を超えなさい 苫米地英人 フォレスト出版
  • 本当はすごい私 苫米地秀人 講談社
  • ゴール ブライアン・トレーシー PHP
  • 成功はどこからやってくるのか?「成功法則」の取扱説明書 フォレスト出版
  • 膨大な知識とノミの心臓を持つあなたへ-成功へのパワーブック ニコラウス・エンケルマン 長崎出版
  • 楽天主義セラピー もう悩まないこれであなたもいい気分! リチャード・カールソン 春秋社
  • 自己催眠術 劣等感からの解放・6つの方法 平井富雄 光文社
  • ビジョナリー・ピープル ジュエリー・ボラス スチュワート・エメリー マーク・トンプソン EIJI PRESS
  • コーチング・バイブル第3版本質的な変化を呼び起こすコミュニケーション ヘンリー・キムジーハウス キャレン・キムジーハウス フィル・サンダール

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