5つの相槌バリエーションを駆使して会話を盛り上げる方法

聞き上手 コミュニケーション能力
Q
この記事で学べる内容はなんですか?
A

コーチやカウンセラーといった聞く事のプロが使っている実践で即座に使えてとっても効果的な5つの相槌の方法をお伝えしていきます。

自己実現ラボ
坪井一真です。

聞き上手になるのに最も手っ取り早く、且つ効率的な方法は相槌のスキルを磨くことです。たとえ、あなたが人とのコミュニケーションが苦手だったとしても、相槌だけなら簡単に変えられる気がしませんか?

相槌の仕方を変える意識をするだけで、聞き上手になることが出来るのです。聞き上手になるという事はコミュニケーション能力も確実に上昇していきます。

なぜ、相槌を理解するだけで聞き上手になることが出来るのか?

それは、人は本来自分の話を延々としていたい生き物だからです。だからこそ、最高の相槌を打つ人がいてくれたら次から次に話が出てくるものなのです。そして、話し手にとって、適度な相槌で話を聞いてくれる人には自然と心を開いてしまうものです。

話し手が心を開いていくという事はどういうことでしょう?

相槌をマスターして聞き上手になるだけであなたの周りには自然と人が集まってきます。まるで砂漠にあるオアシスのように聞き上手であるあなたの周りには人がどんどんと集まってくるのです。

相槌は簡単に身に付けることが出来る上、対人関係でとてつもなく威力を発揮するのですから、この機会にマスターしてしまいましょう。

相槌を見直しあなたも聞き上手の一員になってみてはいかがでしょうか?

この記事を書いた人

こんにちは、自己実現ラボの坪井一真です。私は国際コーチ連盟認定プロフェッショナルコーチ(PCC)資格を持つプロのコーチとしてビジネスパーソンやアスリートのコーチングに従事しています。

また、1日10時間の瞑想を10日間、誰とも話さずに行うヴィパッサナー瞑想を5回も経験し、個人的な瞑想時間は累計で4000時間以上

これらの経験から得た知識や洞察を基に、自己実現ラボではセルフアップデートをメインテーマに、読者がその日から変化できる内容をお届けしていきます。

私のコーチとしての経歴について詳しくはCTIのコーチ紹介ページからご覧ください。

□シードコミュニケーションズ株式会社代表
□国際コーチ連盟認定資格 Professional Certified Coach(PCC)
□米国CTI認定CPCC®(Certified Professional Co-Active Coach)

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聞き上手になるための5つの相槌バリエーション

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相槌のテクニックは聞き上手になるうえで外せないテクニックです。

様々なバリエーションの相槌を使い分けていくことで話し手にリズムがうまれ、よりスムーズに話を引き出していくことが出来てきます。その結果、話はダイナミックに広がりを見せ、話し相手本人すらも驚くほど多くの出来事を話はじめることでしょう。

話し手からしてみたら、あなたと話をすることが心地よくてたまらない状態だといえます。あなたは話し手にとってかけがえのない聞き手になるということです。聞き上手になることで、相手からのあなたに対する信頼は必然的に大きく高まってくることでしょう。

よりよい人間関係を広げていくうえで聞き上手になるという事はなによりも大切なことです。その聞き上手になるための第一歩こそが相槌の技術だと言えます。

1.単純相槌

photo of women sitting while talking
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単純相槌とは相槌の数あるバリエーションの中でも基本的な相槌です。また、最も汎用性の高い相槌であるとも言えます。

「はい」「うん」「なるほど」「たしかに」「そうなんだー」「へー」

など、一言の短い相槌を指します。この相槌がなぜ大切なのかと言うと、話し手のリズムを保ち、且つ推進力となるように後押しする相槌だからです。

単純相槌の重要さを理解するには、逆に自分が話をしていても相手に相槌をうたれなかったらどう思うかを想像してみるとよいかもしれません。何を話しても相手から何の返答もなければ話をするのが徐々に苦痛になっていくことが想像できませんか?

人は適度な相槌があるからこそ、話を聞いてもらっているという安心感と、これからの話も受け入れてもらえるという期待から気持ちよく話をし続けることが出来るものです。

だからこそ、相槌の基本ともいえる単純相槌に磨きをかけることは、聞き上手になるうえで外せないポイントだと言えます。ここでは単純相槌に磨きをかけてより聞き上手になるための4つの方法についてお伝えしていきます。

①バリエーションに変化を持たせる

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バリエーションに変化を持たせることは単純相槌にはかかせません。なぜなら、ひとつの単純相槌だけを使い続けていると話を真剣に聞いてもらえていないと相手に移るからです。

例えば、あなたが話をしている時に、「そうなんだー」という相槌ばかりを相手に繰り返されたらどのようにお感じになるでしょうか?きっと、この人は話を聞く気がないのだと思われるはずです。

聞き上手になるには、相手に不快感を持たせたコミュニケーションを避ける必要があります。だからこそ、真剣に話を聞いているという姿勢を相手に伝えるためにも、相槌のバリエーションを豊かに返答することが大切になってきます。

②抑揚をつける

抑揚をつけることも単純相槌には欠かせない技術のひとつです。相槌に抑揚がつくことで一層相槌に深みが増してくるのです。ということは、相槌に抑揚がない場合、相手は話すことを窮屈に感じ途中で切り上げてしまう可能性が高まってしまうということです。

ひとつの相槌も抑揚をつけることで様々なバリエーションになります。例えば、「そうなんだー→」「そーーなんだー↑」「そーなんだー↓」etc

ひとつの相槌でも抑揚をつけることで様々なタイプの話に使い分けていくことが出来ます。相槌とは言葉を発するだけでなく、言葉の奥にあるイントネーションにも意識をあてることが重要です。

③相槌をする時はうなずきも意識する

相槌をする時は動作もセットで考えて下さい。聞き上手の人の相槌を観察すると、みなうなずきを意識していることに気が付くはずです。うなずきをすることで話し手は全身で聞いてもらっているということを実感できるのです。

心理学者のアルバート・メラビアン博士は、話し手が聞き手に与える影響がどのような要素で形成されるか測定しました。 その結果、話し手の印象を決めるのは、「言葉以外の非言語的な要素で93%の印象が決まってしまう」ということがわかりました。

視覚情報 (Visual) – 見た目・身だしなみ・しぐさ・表情・視線 …55%

聴覚情報 (Vocal) – 声の質(高低)・速さ・大きさ・テンポ …38%

言語情報 (Verbal) – 話す言葉そのものの意味 …7%

実は、言語的な部分は1割にも満たない、7%しか相手に伝わらないのです。

上記の引用を見ていただくとお分かりになるように、人の情報受信は視覚が最も高い55%もあります。うなずきをすることで、視覚からも相手の情報を認めているというシグナルを伝えることが出来るため、うなずきは話を聞いているというとても強力なメッセージとなるのです。

言葉を使わずに相手と信頼関係をつくるノンバーバルコミュニケーションを磨くとより相槌のレベルがあがります。下記の記事は2つともノンバーバルコミュニゅケーションについての記事となりますのでご興味のある方は合わせてご覧ください。

④目は口ほどにものをいう

相槌を打つときには相手の目を見ることも重要です。先ほどお話したように人の情報受信は視覚が55%と高いために、相手の目を見て相手の話を聞いいているというシグナルを送ることはとても有効です。

聞き上手の人は必ずと言っていいほど相手の目を見て相槌を打っています。ただし聞いている間、相手の目を見続けるのでは相手は逆に緊張をしてしまいかねません。目を見ることは聞いているということを相手に伝えるシグナルですので、相槌を打つ時に絞っていただいて構いません。

相手の目を見ることが苦手な人は相手の眉間を見るよう心掛けてみて下さい。これだけで相手が受け取る印象は変わって来るものです。聞き上手になるためには、話を聞くこと以外にも動作や目も意識して使うことが大事になってきます。

2.バックトラッキング

バックトラッキングについて動画で詳しくお伝えさせて頂きました。

聞き上手になるうえでバックトラッキングの技術は欠かせません。

バックトラッキングとは簡単に言うと相手の話をおうむ返しすることです。例えば「最近は温かくなってきたよねー」と言われれば、「確かに最近温かくなってきましたよねー」と返答するようなことです。バックトラッキングをすることにより、相手には自分の話を本当に理解してくれているのだという安心感が生まれます。

この安心感とは意識上で生まれるものではなく、無意識上からくるものです。だからこそ、バックトラッキングをされることで、相手は自分でも気が付かないうちに居心地が良くなるものなのです。

ここではバックトラッキングを行う上で意識をしておきたい4つのポイントをお伝えさせていただきます。

①タイミング

バックトラッキングを行う上で、タイミングは重要な要素です。相手が気持ちよく話をしている途中に割って入るようにバックトラッキングをしてしまっては、相手に対して不快感を与えるだけとなってしまいます。相手の話がひと段落ついたというタイミングを見計らってバックトラッキングを行うよう意識をしておいてください。

②短く

バックトラッキングを短く伝えることも非常に重要です。たとえば、「最近はあたたかくなって春に近づいてきた感じがしてとても気持ちいいよねー」という言葉に対して、すべてをバックトラッキングしてしまったらどうでしょう?

おそらく相手は不思議に感じてしまうことでしょう。このような場合は「たしかに気持ちいいですねー」などと、行間に沿ったバックトラッキングをするよう心掛けてください。

③キーワード

短く効果的な相槌を打つには会話の中からキーワードを探す必要があります。相手の話がどこにポイントを置いているのかを探し出すことで、適切なバックトラッキングを打つことが出来るのです。例えば、話の途中で何回も登場した言葉や、語調が強くなった言葉は相手にとって特別なキーワードとなっていると考えられます。そういった部分でバックトラッキングを使うことがもっとも効果的です。

④トーン

相手のトーンに合わせてバックトラッキングを行うことは、聞き上手になるうえで欠かせない技術です。トーンを合わせたバックトラッキングはより深く話し手の潜在意識に浸透していく性質を持っています。明るい内容だったら明るいトーンで。暗い内容だったら暗いトーンでバックトラッキングをすることでより相手との距離が縮まることでしょう。

⑤バックトラッキングの注意点 

バックトラッキングにおける注意点は大きく分けて2つあります。1つめは使いすぎると相手に不信感を抱かれてしまうことです。2つめは自分なりの言葉で返答してしまうことです。それぞれ具体的に説明していきましょう。

⑥バックトラッキングの注意点1 使いすぎは不信感の元

ひとつの話題でなんどもバックトラッキングを繰り返していると、相手の意識がバックトラッキングに向いてしまいます。バックトラッキングが有効なのは相手の無意識に働きかけるからです。そのため、相手の意識上でバックトラッキングを意図して使っていることがわかると効果はなくなります。

また、自分の発した発言を繰り返し続けられると人は次第に不快感を覚えてしまいます。馬鹿にされているのではないだろうか?と感じてしまうわけです。だから、バックトラッキングはあまり頻繁に使い続けるものではありません。ここぞというタイミングで効率的に使ってこそ意味がある技術だと言えます。

⑦バックトラッキングの注意点2 自分の解釈は不要

バックトラッキングで注意をしていただきたい2つめの点は、自分の解釈で返答してはいけないという点です。たとえば、「最近は温かくなってきたよねー」に対し、「確かに寒さも和らぎぽかぽかしてきましたよねー」というように、意味合いは同じでもアレンジした返答を返してしまうといった事です。

バックトラッキングは無意識に働きかける技術であるため、シンプルに徹するべきです。無意識化では同じ言葉としての返答がない限りスルーされてしまうからです。そのため、バックトラッキングで意識することは、相手の話を言葉通りにそのまま返すということです。

3.要約

聞き上手の人が会話を広げるほど、話し手は話したい内容が次から次に増えてきます。話し手の頭には話したい内容が溢れてくる状態だと言ってもいいでしょう。この場合、すべての話を理路整然とまとめて話をすることは話し手にとってとても難しい作業となります。

聞き上手な人ほど話を引き出すテクニックが多様なため、話し手は話を頭の中でまとめてから話をすることよりも、浮かんだ内容を思いのまま話すことに終始していきます。このような場合、聞き手であるあなたが、相手の会話の交通整理をすることで、より話の流れがスムーズになっていくものです。

そして、相手は話すほど考えがまとまり、より質の高い発想が生まれ出てくる可能性が高まります。そうなるためにも、要約の相槌はより聞き上手になるうえで欠かすことの出来ない技術です。

要約のコツは「相手の話を一言でまとめると何だろう?」と意識することです。相手の話から本質を読み取り一言で整理することで、相手の頭はまとまります。

「機は熟したということですね」

などという一発で話がまとまる言葉をもっているととても友好的です。

4.相手の感情を推察した相槌

相槌を打つうえで相手の感情を推察することは大切です。相手の喜怒哀楽に合わせた相槌をうつことで話し手はより深くあなたとの間にシンパシーを感じてくれるものです。聞き上手になるには、相手の感情にそった相槌を心掛けて打っていくことを常に意識しておくことが必要です。

例えば、楽しそうに話をしている人には、「その話を聞いていると楽しさが伝わってきますよ」と言えば、相槌を打たれた相手は自分の気持ちと共感してくれたのだと思う事でしょう。逆に、悲しそうに話している人には「とても悲しそうな表情をしていますね」といえば、気持ちを察してくれたと感じることでしょう。

相手の感情に合わせた相槌を心掛けることで、相手との心理的距離はぐっと縮まります。聞き上手の人はこのように相手の心に寄り添って話を聞いていく人たちの事を言います。

相手の感情を推察した相槌を打つうえで最も需要なことは傾聴力を身に着ける事です。コーチやカウンセラーといった話の聞き方のプロが実際に使っている最上級の聞き方です。傾聴に関しては下記に関連記事をアップしておきますのでご覧ください。

5.自分の気持ちを伝える相槌

自分の気持ちを伝える相槌も聞き上手になるには外せない相槌です。話し手は常に相手が自分の話を聞いてどのように感じているかが気になってしまうものです。その時に、聞き上手な人はきちんと自分がどのような気持ちで聞いているかを相槌として出すことで話し手を安心させることが出来るのです。

例えば、「その話を聞いてとても心配だよ」「なんだか自分のことのようにうれしいよ」「その話を聞いているとこっちまで楽しくなってくるよ」などと、自分の気持ちを話し手に話すことで、話し手は安心して話を続けられます。

また、自分の話が相手の気持ちに影響を与えているというという事実に対しても、話し手は聞き手との間に一体感を感じるものです。自分の気持ちを伝える相槌を打つことで、相手はより深くあなたに対して興味を持つようになります。

あなたと同じ気持ちでいる一体感が心地よくなってくるのです。話をしていて心地よい相手には人は自然と信頼を寄せるものです。聞き上手になることで、人から好意的に受け入れられることが多くなってくるでしょう。

まとめ

今回の記事では聞き上手になるための相槌の仕方についてお伝えしてきました。相槌一つにしても磨けば確実に聞き上手への道が開けてくるものです。もっとも簡単に技術を磨けて、且つコミュニケーション能力を飛躍的に高める上で強力なツールが相槌です。

聞き上手になるには、まずは相槌を極めていくことが効率的です。そして、相槌のバリエーションをを極めてからひとつひとつ、スキルを身に付けていければもはやコミュニケーションで恐れるものはなくなります。

相槌はいわば、聞き上手になるうえでの土台となるものです。しっかりと土台を築いていくことで、今後のコミュニケーションは大きく変わっていくことは間違いありません。これからは、意識的にバリエーション豊かに相槌を打つよう心掛けて使用していただければ幸いです。 

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よりコミュニケーション能力を伸ばしたい方は下記のカテゴリから必要な記事をご参照下さい。

参考文献

  • 上手な聞き方が身につくスキル 宮崎聡子 あさ出版
  • コーチングの技術 菅原裕子 講談社現代新書
  • NLPの教科書 前田忠弘 実務教育出版

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