パワハラタイプ別診断!事例から見る7つのタイプと対処法

パワハラ

近年では前時代的なコミュニケーションが通じなくなってきている。 異性の容姿について一言でも発すればセクハラだといわれ、 部下を少し指導したらパワハラだと言われ・・・

自分自身が歩んできた時代とは何もかもが変わってしまっている。 人を育てるには多少コンプライアンスに目をつぶってでも厳しく教育すべし。 あなたはそのようにお考えではないでしょうか?

しかし、日に日に強まる逆風。企業のコンプライアンスの強化。 日増しに強まる見えざる圧力に居心地の悪さを感じているのも事実でしょう。

もちろん、自分発信で社会に対して、所属企業に対して戦うという選択肢もあるにはありますよね?でも、それをしてしまうと、自分の身に大きな危険が降りかかってしまうことも経験的にわかっているはず。 なんだかんだいっても企業戦士なのですから。

では、どうしたらいいか?

自分自身が納得をする形で自分自身の言動、行動、考え方を少しだけ変えていってしまえばいいのです。その少しを変えるだけで、周囲の評価も社会の評価も、所属企業の評価も 反転してしまうのです。

今回紹介する方法を意識するだけで見える世界は一変します。 かくいう私も今回の方法を意識する前までは人に威圧的な雰囲気を与えるだけのデンジャーすぎる人間でした。

身体も大きいですし、外見も威圧的なので、周囲が腫れ物に触るように接してきていた記憶が今でもくっきり思い出されます。

そんな、威圧的な私でも今回の方法を意識するだけで変われたのですから、変われない人などいようはずもないと自信を持っています。

ということで、今回の記事ではパワハラとはどのようなことが該当するのか?という事例を前半で紹介させていただきます。そして後半からはどのように 意識を変えていくと周囲の反応が変わっていくかと言う実践編についてお伝えしていきます。

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Ⅰ.パワハラタイプ別診断7つのタイプ

パワハラタイプ別診断

この章ではパワハラとなりうる事例について具体的に紹介していきたいと思います。こんなささいなことでもパワハラになるの?という事例もあるかもしれません。しかし、パワハラの大半はパワハラをした側には自覚がないものです。自分がどう思うか?よりも受け手がどう思うか?で考えることがパワハラを事前に防ぐには有効なことだと言えるのではないでしょうか?

1.厳しさを売りとしている上司タイプ

上司

このタイプは部下を厳しく育てることが、部下のためとなり、ひいては会社のためとなると本気で考えているタイプです。当然、本人にパワハラの自覚はありません。このタイプは自分自身が社内で同様に育てられてきたことを忠実に再現しているため、自分自身の言動や行動を客観的にとらえることは出来ません。

このタイプがよく犯すパワハラ事例

  • 大勢の前で部下の個人的な失敗を叱責する。
  • 異常なほど大きな声で個人攻撃を行う
  • 物にあたり、自らの攻撃性を見せつけ威嚇させる
  • 部下になめられないよう絶えず威圧的に接する

このタイプの思考回路

最近の若い者はしつけが甘い。何をやらせてもトロイ。自分の若いころはこんなことでは通用しなかったなど、自分自身の過去の状況と現在の状況を比較して自分でも知らず知らずのうちにパワハラがエスカレートしていってしまいます。

個人だけではなく、社会の教育システムや、会社のコンプライアンスに対する厳しさに対するいらいらをも無意識のうちにぶつけてしまっているケースが多くあります。

パワハラを防ぐには

個人攻撃をしても部下の育成にはつながらないということを自覚する必要があります。また、部下の方に対して自分自信の苛立ちもぶつけていないかを一度振り返って考えて見ることが大切です。威圧感がある上司が苛立ちをぶつけてくることは部下の立場からしたら恐ろしい限りです。

必要以上に部下の方を攻め立てないためにもアイ・メッセージを使う事をおすすめします。アイ・メッセージとは「私はこう思う。なぜなら」というように、自分の気持ちを伝えてから会話を取る方法です。これに対しユア・メッセージは「君のやり方ではだめなんだ。なぜなら」というように、相手を攻め立てているように取られてしまうメッセージです。

アイ・メッセージを多用することで、自分自身の気持ちを相手を攻め立てることをせずに伝えることが出来るようになるでしょう。

2.子離れ出来ない上司タイプ

子離れ出来ない上司

このタイプは基本的に部下の仕事をすべて自分でコントロールしようとしてしまいます。部下を心から信用できていないため、すべて自分で手直しをし、自分の力でコントロールしなければ気が済まないタイプだと言えます。

このタイプがよく犯すパワハラ

  • 業務上の修正ややり直しが異常に多い
  • 部下のやり方を信用しないため、自分自身のやり方を押し付ける
  • 部下の行動をすべて把握していないと気が済まないため、絶えず行動をチェックされる
  • 部下は自分がいなければ何も出来ない存在だという認識が強いため、部下の仕事を信頼しない

このタイプの思考回路

ひとことで言うならば過保護な親です。部下を子供同様に何も出来ない存在だと決めつけています。そのため、自分では部下の事を思い指導しているつもりが部下からしたらパワハラと受け止められるケースだと言えます。思春期の子供が親に反発するように、いつの間にか部下からの反発が強くなる傾向にあります。

パワハラを防ぐには

全てのタイプにあてはまることですが、まずは自分のタイプを自覚することです。そして、自分が子離れ出来ていない親タイプだと思った場合には、部下に対して仕事を任せることや、部下の話に耳を傾けることに意識を向ける必要があります。また、このタイプは部下に対して、承認をすることがとても苦手な傾向にあるため、部下を1人の人間として承認することが大切です。

部下の方に対して耳を傾けるには下記の記事をご参照ください。
職場の人間関係を劇的に改善するコーチング的攻めの聴き方6カ条

部下の方の承認の具体的な方法につきましては下記の記事をご参照ください。
ご紹介!対人コミュニケーション最強のコーチング技術30選!

3.横暴ないじめタイプ

横暴ないじめ

このタイプは厳しさを売りとしている上司タイプが行う行動や言動に加え、あえて故意にいじめをして憂さを晴らしているタイプです。厳しさを売りとしている上司タイプと違うのはいじめるつもりが初めからあって部下に対していじめを行っていることだと言えます。会社の立場としては困り果てた人材だと言えるでしょう。

このタイプがよく犯すパワハラ事例

  • 厳しさを売りとしている上司タイプ同様の行動
  • 人前での悪意を込めた罵倒(馬鹿、死ね、クズ)
  • ストレス発散のための度を越えた個人攻撃
  • 会社にとってお前は必要とされていない人材だなどと自分の意見を上乗せしていう

このタイプの思考回路

人を好き嫌いで判断している幼稚性の高い大人子供だと言えるでしょう。自分の立場を客観視出来ず、立場を利用して部下をいじめることでストレスを発散しています。会社にとっては腫れ物だと言ってもいいでしょう。この手のタイプのいじめは分かりやすいため、コンプライアンスの対象として真っ先に目をつけられるタイプです。もし、自分自身がこのタイプだとしたら早急にでも気持ちを切り替えていかないと後から痛い目にあってしまいます。

パワハラを防ぐには

この手のタイプはたまりにたまったストレスを部下をいじめることによって発散させています。ストレスをため続けるほど一生懸命に仕事をし続けるため、個人的な能力はとても高い傾向にあります。個人的な能力は高いけれども、コンプライアンス的には痛手な人材のため会社としても苦慮しているというのが本音でしょう。

この手のタイプは何よりもまずたまっているストレスに向き合い、ストレスを発散することが第一です。自分自身のストレスに押しつぶされるほど、正確に歪みが生じてしまうため、ストレス発散は早ければ早いほど功を奏します。

ストレスが発散されたら、厳しさを売りとしている上司タイプ同様にアイ・メッセージを使うよう心掛けてみて下さい。それだけで周囲のあなたが発するインパクトに対しての受け取り方はまったく変わって来るでしょう。

下記にストレス発散に対しておすすめの記事を紹介させていただきます。

ご紹介!ストレス耐性を高める!生活習慣を見直す10の方法

ご紹介!8歳から出来る本格的自己催眠術導入セッション

4.陰険ないじめタイプ

陰険ないじめ

このタイプはとにかくいじめの質が陰湿です。そのため、表立ってはいじめをしていることが周囲に気が付かれにくい性質を持っています。ただし、従来が陰湿なタイプのため、敵を作りやすく足元を救われやすいという性質も合わせて持っています。

このタイプがよく犯すパワハラ事例

  • あいさつを無視する
  • あからさまに情報を渡してこない
  • 陰口をほかの人間に叩いている
  • 口には出さないが態度で話しかけてくるなという空気を作り上げている
  • 5年位前の失敗のエピソードを最近の出来事のようにねちねち言い続ける

このタイプの思考回路

このタイプは人付き合いがもともと得意ではない人が多くいます。自分の主張を通すことも出来ないため、気に入らないことが心の中で増えていくことがひとつの特徴だと言えます。そのため、一度、合わないタイプだと判断すると物理的距離も心理的距離も遠ざかろうとしてしまいます。面と向かって文句を言う事が出来ない臆病なタイプであるため、陰で陰湿ないじめを繰り返していくのです。

パワハラを防ぐには

このタイプはまず自分で自覚することが大切です。そして、自分が陰湿ないじめをしていないか再度振り返って考えて見ることです。そして、まずは誰に対してもあいさつをすることを心掛けることがはじめの一歩です。また、自分と意見の合わない人に対して情報を回さないことは、結果的に自分のチーム全体の機動力をさげていることを自覚すべきです。

その上で、出来れば人の意見に対して耳を傾ける傾聴力をつけることをお勧めします。

社内で使えるプロの技術!部下を伸ばすコーチング3つの型

5.べらんめえタイプ

べらんめえ

べらんめえとは江戸っ子が相手をののしっていう言葉です。言い方を変えれば、べらんめえタイプとは昔かたぎな江戸っ子気質があるのだと言えるでしょう。口よりも先に手が出てしまうような喧嘩っ早いタイプです。社員は会社のためにあくせく働くのがあたり前。上の言う事は絶対など、昔ながらの体育会的なノリが良くも悪くも残っているタイプです。親分肌ですが、気が短いのが玉に傷。

このタイプがよく犯すパワハラ事例

  • 自分の言った言動の誤りに気がついても曲げない。指摘すると怒る。
  • 飲み会や家族旅行は社員ならこなければならないという思い込みが激しい。
  • 所詮、女子供にはわからねー。などと、社内の女性に対しての軽蔑が言葉から出てしまう。
  • 有給を申請すると怒られる

このタイプの思考回路

このタイプの思考回路は江戸っ子そのものです。江戸っ子の気質で現代の企業に働いているようなものですから、通常の社会常識が通じにくい部分が多いのです。企業内のコンプライアンスに対しての意識も希薄になりがちです。なぜなら、自分自身に非がまったくないと捉えているからです。

パワハラを防ぐには

性格上の特質のため、本人に直す意思がないと更生は難しいというのが現状です。意識的にべらんめえ口調から変えてみるだけでも周りの受けるインパクトは大きく変わります。ただし、本人に構成するという意欲があればの話ですが。このタイプは構成しなければいけないと思ったら、すぐにでも変わっていけるタイプです。次の章では精神的に変化を起こす方法についてお伝えしますので、次の章にて詳しく掘り下げていきたいと思います。

6.権力的志向一直線タイプ

権力的志向

このタイプは自分の社内での地位がそのまま人間としての地位の高さと勘違いをしているタイプを指します。自分よりもポジションの低い人間に対しては異様なまでに権力を振りかざし、自分の思い通りに動かそうとしてくるのです。

このタイプがよく犯すパワハラ事例

  • 部下をまるで召使のごとく扱う
  • 部下に対して「オイ」や「オマエ」などと大上段から呼びつけてくる
  • 自分の意見を通すことにしか興味がない
  • 評価は自分、責任は部下という図式を持つ
  • 部下の手柄を自分の手柄にしてしまう
  • 部下が他の役職者と交流する(相談だったり、情報交換だったりの普通のコミュニケーション)ことを極端に嫌がる。しつこく関係性を追求し監視する。

このタイプの思考回路

このタイプは上には従順な子犬でいながら下には横柄な態度を取り続ける二面性に、多くの部下が怒りをひた隠しにしているといっても過言ではありません。このタイプで居続けるということは、時が経つほど敵も比例して増えていくということです。

パワハラを防ぐには

このタイプもべらんめえタイプ同様もとから持っている性格のため物理的に変えていくには多大な労力がかかります。べらんめえタイプは部下からしたら扱いにくい部分もありますが、元来親分肌のため人間的に大きく嫌われることは少ないです。しかし、こちらのタイプは部下から人間的に徹底的に嫌われてしまうタイプだと言っていいでしょう。

もしもあなたがこのタイプだとしたら意図的に変えていくことをおすすめします。このタイプは精神面から変えていくことが有効であるため、次の章にて詳しくお伝えさせていただきます。

7.情緒不安定タイプ

情緒不安定

このタイプは気分にむらがあり、自分のペースを中心に仕事をする傾向にあります。そのため、部下はこのタイプの行動に巻き込まれてしまいます。また、気分によって付き合いを変えていかなくてはいけないため周囲からは面倒なタイプだと思われています。

このタイプがよく犯すパワハラ事例

  • 下ネタやきついジョークを平気で言う
  • 業務とプライベートの垣根を越えてくる
  • 気分によって前と言っていることが違う上に叱りつけてくる
  • 頼まれてもいない事をやっていないと怒ってくる
  • 気分の悪い時は周囲にダークな雰囲気を放ちまくる

このタイプの思考回路

気分のむらが激しく、業務を行う上でも周囲に迷惑をかけてしまいやすくなります。このタイプは精神的に弱っているのに頑張りすぎていることも多く、自分では自分の気分のむらに気が付いていない傾向が高いものです。

パワハラを防ぐには

このタイプだと自覚した場合には一度、カウンセリングにかかってみることをおすすめします。もしかしたら、心が悲鳴をあげているのに、意識的に気が付かないふりをしているだけかもしれません。このタイプは人一倍頑張らなくてはいけないという思いが強すぎて、心身に支障をきたしてしまいやすいのです。一度専門家に見てもらうことで自身の現状を認識することが出来るでしょう。

Ⅱ.自分が心を閉ざしている時にやっても無駄な6つの事

心の鎖

1章で紹介した7つのタイプに入っている方はひとりの例外もなくパワハラをしている部下に心を閉ざしている状態です。自分が心を閉ざしてしまうと、当然、部下の方も心を閉ざしてしまうものです。それが人間関係というものです。心の壁についてより詳しくはラポールを阻害してしまう心の壁と信頼を構築する4つの約束をご覧ください。

『自分の小さな「箱」から脱出する方法』では、自分自身が相手に対して心を閉ざしている状態でやってはいけない6つの事を紹介していたので、今回のテーマに沿って解説させていただきたいと思います。自分が心を閉ざしてしまっている状態で、部下の方にやってはいけないことについてまとめさせていただきました。

1.部下を変えようとすること

部下を変える

自分自身が部下の方に心をぱったりと閉ざしている状態であるにも関わらず、部下の態度や行動が気に入らないという理由で変えようとしてもうまく行きません。理由は、自分が心を閉ざしている状態ではすべての問題は自分にではなく、部下にあると思い込んでいるからです。

自分の主観的な視点でしか物事を判断出来ないということですね。部下の方は、そのような、歪曲された視点に基づいて自分を変えようとされても反発するだけではないでしょうか?もし思い通りに部下の方が思い通りに変わったとしても、あなたに心を開く可能性はあるのでしょうか?

おそらく、部下の方は上司のあなたに言われたから仕方がなくやったというスタンスを保ち続けるでしょう。そのような部下の態度を見て、あなたが満足することはありえないでしょう。また、部下の気に入らないところをあげては変えようとし続けることに終始してしまうでしょう。

よって、部下の方を変えようとすればするほど双方の溝は大きく隔たっていくのです。

2.部下と全力で張り合うこと

張り合う

自分自身が心を閉ざしている状態で部下と張り合うということは、パワハラを加速させることにつながりかねません。力関係が対等ではない状態で、部下と張り合うという選択肢を選ぶ時点で、パワハラの道から脱け出すことは出来なくなってしまうでしょう。

部下の方と張り合うという事は、相手を責め立てるということです。自分自身が心の蓋を閉ざした状態で一方的に相手を責め立てたとしたらどうでしょう?部下の方心の蓋もより閉ざされてしまうのはないでしょうか?

双方が心の蓋を閉ざした状態では、建設的な意見など出ようはずもありません。結局は部下の方を責め立てて自分自身の正しさを証明することにのみ全神経を使ってしまうでしょう。自分自身の正しさとは主観的に考えている歪曲された考えでしかないのに・・・それを押し付けてしまうのです。

3.その状況から離れること

離れる

部下に心を閉ざしてしまっている場合、部下を変えようとしてもダメ、張り合おうとしてもダメなら部下と接することを避けようと考える方もいるでしょう。部下との関係性に対して意図的に距離を置こうと距離を置いたとしても双方の心は閉ざされたまま何も進展はありません。

むしろ、距離を置いたことにより、双方の心理的な溝はますます深くなるのです。部下を避けている状況が続くと、周囲に対しても不信感を与え続けてしまう結果となります。部下との関係だけでなく、自分を取り囲む周囲との関係性もぎくしゃくしてしまうと言ってもいいでしょう。

部下が苦手だからといって、その状況から離れることは何も生み出せないどころか、自分自身を窮地に立たせてしまうのです。

4.コミュニケーションを取ろうとすること

コミュニケーション

部下との関係を疎遠にすることも駄目なら逆にコミュニケーションを積極的に取っていこうと行動をし始める方もいるかもしれません。しかし、自分自身の心が閉じている状態で無理にコミュニケーションを取りに行くことは自分自身もつらいだけですし、部下の方もしんどいだけなのです。

自分がふたを閉めている状況であるにもかかわらず、義務感から部下へコミュニケーションを取りに行ったとしたらどうでしょう?きっとあなたの思い描くなんとも言い難い雰囲気が周囲を包み込むはずです。二人ともいわずもがな居心地の悪い時をともに過ごしていくことの気分の悪さと言ったら言いようもありません。

自分自身が心を閉ざしている時は、当然、部下の方も心を閉ざしている状況です。にもかかわらず、心を閉ざしたまま現状を変えようと歩み寄ったとしても何も進展しないことは目に見えていることでしょう。

5.新しいテクニックを使おうとすること

新しいテクニック

新しいテクニックとはこのブログで言えば、コーチングのテクニックや、傾聴のテクニック、NLPやノンバーバルコミュニケーションのテクニックなどがあてはまるでしょう。これらのテクニックはひとつひとつが強力なものであることは言うまでもありません。

しかし、自分自身が心を閉ざしている状況で、会話をするためにテクニックに頼ろうとしても互いの心の溝が埋まろうはずもありません。あくまで上記のテクニックは双方に心の溝がない状態で使うための技術です。自分自身が心を閉ざしている相手にはどのようなテクニックですら通じることはありません。

心を通じ合わせてこそテクニックは映えるのです。

6.自分の行動を変えようとすること

行動を変える

部下を変えようとすることも、張り合う事も、疎遠になることも、コミュニケーションを取ることも、新しいテクニックを使う事も無駄だとしたら何をすればいいのか?とあなたは感じられるかもしれません。最終的には無理やりにでも自分の行動を変えて部下に心を開いているそぶりを見せることをお考えになるかもしれません。

しかし、それとて無駄な行為のひとつでしかありません。自分に嘘をつき、自分の行動を変えたとしても、心を閉ざしている状況では部下の方に伝わらないはずはありません。無理に頑張ったとしても関係改善が出来るところまでいかないでしょう。

では、思いつく限りのどのような事を意識しても全ては部下にやってはいけないことだとしたらどうすればいいのかとお考えになられるかもしれません。次の章では、心を開き、部下の方との関係を改善していく方法についてお伝えさせていただきます。

Ⅲ.心を開くにはどうすればいいか?4つの意識

心を開く

前の章では自分が心を閉ざしたままではどのような対応をしたとしても、部下の方との溝は縮まらないということをお伝えさせていただきました。溝が縮まらないということは、常にパワハラをされたと思い込まれてしまう土壌を精一杯耕しているようなものです。

自分の何気ない一挙手一投足がパワハラにつながりかねないのだとしたら、仕事に身が入ろうはずもありません。この章では部下の方との関係性を改善するための心の持ちようについてお伝えさせていただきます。

あなたが部下に対して心を閉ざしてしまう最大の要因は、自分自身の頭の中にあります。要は思考です。あなたの思考が部下を得体の知れない人物にしてしまっているのです。この自分自身の思考にメスをいれることで、部下の方に対する認識は大きく変わって来ることでしょう。

1.正しい言葉を使う

正しい言葉

頭の中で正しい言葉を使うという事を心掛けるということです。正しい言葉を使うには正しくない言葉を使わないようにすることが大切です。正しくない言葉とは相手に対する否定的な発言をさします。「あいつはダメなやつだ」「いくら言ってもわからない奴だ」「これだからゆとり世代は」etc

このように正しくない言葉を使うと、正しくない言葉で歪曲された事実により部下に色眼鏡をかけてしまいます。色眼鏡をかけて部下に接することで、自分自身の歪曲された思考が伝わってしまうものです。そうなると、部下の方の心も自然と閉ざされていってしまうのです。

心の中は人には見えませんが、自分自身の感情は相手に伝わってしまう性質があるものです。だからこそ、正しい言葉を思考の中で意識的に使う必要が生じてくるのだと言えます。

正しい言葉とは、「信頼しよう」「ありがとう」「大丈夫。いずれ成長する」など、相手に対して悪い感情が出てこない言葉のことを指します。初めは、このような意識になっても何も変わるはずはないと思われるかもしれません。

しかし、不思議なことに、感情とは言葉に左右される性質を持っているものです。よって、意識的に正しい言葉を使うだけで、部下の方に対する負の感情はきれいに流されていくということに気が付かれることでしょう。

2.個人的に受け取らない

mad

部下の方に心を閉ざしていると、部下の方のやることなすこと一挙手一投足がすべて自分自身に向けられたものだと錯覚をしてしまう傾向にあります。特に、部下の方が行ったひとつひとつの何気ないしぐさや失敗が自分自身に対してのあてつけだと勘違いしてしまうのです。

これは自分自身が心を閉ざしているからこそ起こる出来事だと言えます。なぜなら、自分自身が心を閉ざしていない人がもし同様のことを行ったとしても、あなたはまったく意識にも留めないからです。このように自分自身に向けて放たれた悪意だと認識している時は、今一度自分自身を客観視してみて下さい。

心を閉ざしているからこそ、思考からあふれ出てくる妄想ではないか?と意識を向けることで、自分自身の思考を客観視することが出来るようになります。一度、自分自身の思考を客観視して見ることが出来れば個人的に受け取らないように心掛けるだけで嫌な気持ちから解放されます。

夢の世界も自分が夢を見ているということに気が付いた場合は、自由に作り上げることが出来るものです。個人的に受け取らないということも同様で、意識的に気が付くことで自分自身の思考を変えていくことが出来るのです。

3.憶測をしない

憶測

憶測をしないということも、個人的に受け取らないと似ている部分が多くあります。憶測とは、部下の方の思考を勝手に判断してしまうことを指します。例えば、「あいつは俺のことを心から嫌っているんだ」「あいつは俺の足を引っ張ろうとしている」「会社に貢献する気がまったくない」など、人の心を勝手に読んだ気でいるようなことが憶測をしているということです。

憶測をしていても、事実を事実のまま見ることが出来なくなってしまいます。自分自身の頭で歪曲された情報で分析してしまうと、事実からかけ離れた妄想からの視点でしか判断できません。だからこそ、自分自身で憶測をしてしまっていないか?人の心を読んだつもりになっていないか?に対して絶えず意識を向けていくことが重要となります。

個人的に受け取らない同様、自分自身で気が付くことが出来れば客観視することで、事実をありのまま受け入れることが出来るようになってくるからです。

4.部下を1人の人間として尊重して手助けをする

信頼

なによりも大切なことは、上記1~3の意識を絶えず意識に持ちつつも、部下の方と一人の人間として真摯に向き合うことが大切です。自分自身が心を閉ざしていてはどのようなことをしても、部下の方との心の溝はうまりません。

しかし、部下の人を自分と同じ一人の人間として見ることで、心の蓋は軽くなるものです。強みもあれば弱みもある、長所もあれば短所もある。自分と同じ一人の人間だという意識を持ち、いかにしたら、部下の方を助けることが出来るかについて考えて見て下さい。

助けるとはいらないおせっかいや口うるさい言動ではありません。人間としての無限の可能性を信頼しつつも、部下の方をいつでも手助けするという意識を持つことが大切なのです。

私たちコーチはPeople are naturally creative, resourceful and whole「人はもともと想像力と才知にあふれ、欠けるところのない存在である」という認識を絶えず持っています。この英語の頭文字をとってNCRWと呼んでいるコーチとしてとても大切な礎となる言葉です。

部下の方にも同様に、NCRWを持って接すれば、おせっかいや口うるさい言動で手助けした気になろうはずもありません。部下の方に対してひとりの人間として絶大な信頼を置きつつも、なにかあったらいつでも手助けをするという心の持ちようを抱いていれば心の溝はいつの間にか消えていくものです。

そして、いつのころからパワハラの呪縛から解き放たれることでしょう。

まとめ

1章では、パワハラのタイプ別診断。2章では自分が心を閉ざしている時にやっても無駄な事。3章では部下の方に対する心の開き方について説明させていただきました。

この中でも特に3章は意識的な項目です。なれないうちは意識をしていても心が離れてしまうことが多く難しく感じられるかもしれません。ただし、つねに3章を意識していくことで自然と心の持ちようがフラットになっていかれるはずです。

コーチが人の可能性を徹底的に信頼できるのは3章の意識を絶えず持っているからだと言えます。コンプライアンスが厳しさを増す昨今、部下の方に対する接し方を変えるだけでは、パワハラの呪縛から逃れることは出来ません。

部下の方に対する意識を変えることで初めて信頼関係が築け、心の溝が消えていくのです。これからの会社生活をよりよいものとするためにも、第3章を意識していただくことをおすすめします。

参考文献

気付こう!パワーハラスメントになる前に 東京人権啓発企業連絡会

四つの約束 ドン・ミゲル・ルイス コスモス・ライブラリー

自分の小さな「箱」から脱出する方法 アービンジャー・インスティチュート 大和書房