U理論入門!種まきから収穫に至るまでの4つの成長過程

U理論は私の生き方に多大な影響を与えてくれた書籍です。この本に出合えたからこそ、今の自分が形成されているといっても過言ではありません。また、U理論の概念は私たちプロのコーチが提供しているコーチングにも通じています。コーチングを受ける前にU理論を読むことで、なぜコーチングを受ける事で自らのポテンシャルが飛躍的に伸びて行くのかの理論面が頭で理解できます。

コーチングを受けて効果は実感しているのだけれども、どうしてこんなに効果があるのだろうと訝しがっているクライアントの方にU理論を紹介するととても腑に落ちて行きます。

しかし、このU理論には看過できない問題点が・・・

その問題点とは難解すぎて読み手を選ぶところです。翻訳本はただでさえ解りにくいのが世の常です。にもかかわらず、この本は600Pものボリュームを誇ります。その目分量だけで多くの挑戦者を退いてきた実績がこの本にはあります。

その上、U理論の入門編にあたる200Pほどの出現する未来のほうが読みにくいのですからお手上げです。ディスカッション形式のやり取りをまとめている本って例外なく読みにくくないですか?

なので、今回の記事ではU理論の概念をかみ砕き、重要な4つの要素だけにしぼり分かりやすくお伝えして行きます。だれしもがU理論の根幹を理解できた上で、そのエッセンスを使いこなせていけるようにして行きたいと思います。

U理論とは何か?

上記はU理論の特徴的な図です。この図と翻訳の意味付けの両方がU理論をとっつきにくく、また難解にしている要因だと考えています。

【開かれた思考】と言われてもちんぷんかんぷんですよね。U理論を熟読している私でもいまだに何を言いたいのかがよくわかりません(笑)

Uを下る過程ひとつとってもそう。【自分の境界線の外側の世界とつながる】ってどういうこと???というか日本語の意味すら理解しにくいこと山の如しです。ザ・翻訳って感じの訳し方で生粋の日本人には通じないのではないでしょうか。

少なくとも私にはこの語訳では理解できません。

なので私は自分が理解しやすく、それでいて概念はすべて網羅できた上で使いこなせるように、自分なりにイメージに落とし込んで行きました。

そのイメージとは種まきです。

  1. 成功の種を見つける
  2. 掘る・耕す
  3. 蒔く
  4. 芽が出る

この過程を通してU理論を理解して行きました。是非U理論入門編としてご覧いただければと思います。

1.成功の種を見つける

「人に与えられた時間は限られている。だから、誰か他人の人生を生きて、その時間を無駄にしてはならない。

教義教理に囚われてはならない。それは他人の思考の産物とともに生きながらえている。他人の意見が生み出す騒音に自らのうちなる声がかき消されてはならない。

一番重要なのは、自分の心と直感にしたがう勇気を持つことだ。このふたつはどういうわけか、すでにその本人がなりたいものが何なのかをよくわかっている。それ以外のものはすべて二の次なのだ。」

スティーブ・ジョブズは2005年にスタンフォード大学で行ったスピーチにてこのように語りました。

このブログのネーミングの元となったビジョナリー・ピープルという本があります。永続的な成功を収めている200名以上の人たちを対象にインタビュー重ね、成功の要因を統計的に導き出したこの本には全ての成功者に共通する部分があると結論付けています。

それは成功者はみな自らのひらめきを大切にし、そのひらめきに人生のすべてを捧げているという事です。成功者の誰一人としてバランスの取れている人はいませんでした。というよりも、狂気に満ちているという言葉がしっくりくるほど、バランス感覚にかける人だらけだったのです。

そういう人たちは自分の成功の種を見つけ、大切にしている人たちなのです。

しかし、私たちの社会はそういう人たちを異端児扱いし、バランスのとれた人生を送ることを要求してきます。勉強をし、受験をし、会社に入り、家庭を持ち、マイホームを持ち、子供を育てる。

おそらくこのようなバランスの取れた人生に意義を唱える人は少ないでしょう。なぜなら、理想的だから・・・

でも、その理想が社会的洗脳によるものだとしたらどうでしょう?

「洗脳を解けば、人生はすべてうまくいく」という本で、著者の苫米地英人さんは社会からの洗脳をこのように言い表しています。

大手企業に就職すれば収入は安定し、それなりの生活はできると思います。社会的にもいくばくかの尊敬が得られるかもしれません。しかし、それが本当にあなたの望んだ道だったのでしょうか。

自分らしさを発揮しながら、人々の幸せにも貢献できる充実した生き方だったのでしょうか。なんとか生きられる収入を与えられているだけでないでしょうか。子供も育てることができたとしても、資本に仕えながらただ生きて、資本に追従していくことでしか生きられない子孫を残しただけではないでしょうか。それで幸せだと思えるなら、それは洗脳された奴隷としての人生だったといわざるを得ません。

このことは、たしかに洗脳なのですが、誰も、自分を育ててくれた親やお世話になった学校の先生、会社の社長が、信者を洗脳して地下鉄サリン事件を起こしたオウム真理教の教祖麻原彰晃のような危険な存在だとは考えません。

ただ、お金を儲けたいという煩悩をたきつけられ、人を奴隷化する手法をもって、知らず知らずのうちにお金を中心にした価値観に縛られ、行動を支配されるようになってしまったのです。

洗脳されているのに洗脳とは気がつかない。それが資本主義の洗脳の本当の恐ろしさなのです。(1)

私たちはともすればバランスの取れた人生を歩み続けることに執着してしまいがちですが、それにより成功の種を見失ってしまいます。

ビジョナリー・ピープルでは成功の種のありかを知らせてくれる心の声をささやきと呼んでいます。そして、そのささやきに耳を傾けられないと自らをみじめにすると表現しています。

大半の人々にとっての悲劇は、そのささやきが周りのやかましい声でかき消されてしまうことだ。それが、実は自己不振をわめいている声であっても、あるいは愛する人たちや仕事仲間を心配する声であっても、その本人の変化を妨げようとする力が数多く存在している。

これらの力は、自分の情熱に従うという危険な考え方が魂の奥底に押し込められ静かにさせられていれば、ますます安泰になるだろう。夢が階下でしばりつけられ声を上げられないとしても、真夜中になれば、遠くから届く絶望的なその叫び声を耳にし、感じ取れすはずだ。理性的な声が大きく階上で叫んでいると、自分の魂のささやき声に耳を傾けられる見込みは薄い。

夢に対するこの箝口令はうまくはまってしまうと、夢の主をみじめにする。(2)

ささやきの声に耳を傾け成功の種を見つけることで初めて人は自らの想いから未来を創っていくことが出来ます。

私たちの多くはいままで過去の延長線上からの未来しか歩むことはして来ませんでした。自分の現状の能力値から未来を算段してきたと言ってもいいでしょう。

しかし、U理論では未来への情熱や思いと言った不確定要素しかないささやきの声に真摯に耳を傾けた上で成功の種を見つけることで、未来から今を創っていくことが可能だということを説いています。

U理論を知り実践する事で、自分の枠を小さく見定め未来を窮屈なものにしないようにすることが出来るのです。

成功の種を見つける過程はU理論を下って行く前の段階ですが、ここはとても大切な部分です。私たちプロのコーチが提供しているコーチングでは成功の種を見つけることをとても重視しています。この種を見つけられることが出来れば人生を大きく変えて行くためのきっかけになるからです。

成功の種を見つけるための参考記事として下記の記事をご覧下さい。きっとあなたの成功の種を見つけるためのお役に立つことでしょう。

好きなことを仕事にすると運命が好転し続ける本当の理由

2.掘る・耕す

成功の種を見つけられたとしても種は持っているだけでは開花しません。しっかりと土を掘り蒔くための準備をすることが次のステージです。

U理論においてダウンローディングという言葉があります。それは過去のパターンをダウンロードするという意味合いを持っています。

あなたにもこのような心当たりはありませんか?

  • 継続しようと意気込んだ計画が3日と持たなかったことが・・・
  • いざ挑戦しようとした時に自分には無理だと始める前から諦めてしまったことが・・・
  • 一歩踏み出したはいいが、恐怖心で身動きが取れなくなってしまったことが・・・

これらは過去の失敗や反省というパターンがダウンローディングされてしまった例です。私たちは過去のもろもろのパターンに縛られて生きているのです。

それは耕かされていない土壌を掘り起こし行くようなものです。掘り進めようとしても次から次に出てくる石のように、私たちがU理論を下って行くための障害になってくるのです。

この過程を理解し、忍耐強く掘り続け耕して行くことが大切です。そのためには否定的な思考に負けない強靭な心を育んで行くことがなによりも求められてきます。

下記の記事では土壌を掘り進めていく上で必要不可欠な強靭な心の育み方についてお伝えしていますので、併せてご覧下さい。

効率的に自分を変えたいなら知らなければいけない2つの真実

3.蒔く

自由な人とは、恣意的な我欲によらず意志する人である。・・・彼は運命を信じ、運命が彼を必要と信じている。運命は彼を束縛せず彼を待ち受ける。彼は運命に向かって進まなければならない。だが彼は、運命がどこで発見できるかをしらない。

しかし、彼は自分の全存在をかけて出かけなければならないことを知っている。事態は彼の決意どおりにいかないものだが、到来する事態は彼が意志し、得るものを決意するときにのみやってくる。

彼は物質欲と本能に支配されている自分の些細で不自由な意思を、大いなる意志に捧げなければならない。それにより宿命に支配されることはなくなる。彼はもはや口出ししない。

しかし、同時に物事が起こるにまかせることもしない。彼は自己から生まれ出るもの、世界の存在の推移に聞き入る。それによって支えられるためではなく、それが望む現実にそれを導くために・・・

マルティンブーバー(3)

マルティン・ブーバーは著書「我と汝」で成功の種を信じて旅に出る先に待ち受ける未来をこのように表現しています。そして、オットー・シャーマーは「U理論」でこのようにに要約しています。

ブーバーは、自由な人間とは運命、つまり我々を必要とする運命を信じるが、それがどこにあるのかは知らないと仮定して論を進める。運命を見つけるには、進んで未知の領域に入り、「われわれの全存在」をかけて出て行く覚悟がなければならない。運命は犠牲を求める事もある。これは単に何かをもくろむことではない。それを実行する完全な意図を持って、出現したがっている世界の中の存在に聴き入る事である。ひとたびそれを始めたら、我々は注意深く意識を向けなければならない。(4)

U理論においてプレゼンシングと呼ばれる部分です。自分のうちなる源(ソース)にアクセスし自分が世界にどのように求められていて、どのように自分を活用して行くかを理解できるようになっていく部分です。

というか、ここがあまりにも難解でU理論はお腹一杯になってしまう部分でもあります。

簡単にいうと、全身全霊を込めて穴を掘ってきたこの段階で、自分自身と深くつながる習慣を持つとものすごいインスピレーションがいつしか出て来るよって感じですね。

それが日々の散歩であっても、運動であっても、瞑想やヨガのようにより自分の内面と向き合うことであってもいいのです。

ようはこういった習慣を続けることが大切であり、その先に自らの想いと未来が一体となり、あなたの人生が開けてくるようになるということです。

ここら辺がU理論の魅力的な部分でもあり、また敬遠される部分でもあるのでしょうね。

私自身はプレゼンシングを体感として理解するために朝と夜の1時間づつ毎日瞑想することを日課としています。また、1日10時間瞑想をし続ける10日間のリトリートにも年に何回かは出向くようにしています。

私の場合は瞑想を日課にしたことで日々自分と繋がる感覚を持てているためか、とてもインスピレーションが沸き上がって来ています。そして、今ではビジネスにおいてとても有効な手段だと核心しています。

こればかりは習慣に取り入れてはじめて体感できることなので、興味がありましたらあなたの生活にも取り入れてみて下さい。

瞑想については下記のまとめにあるマインドフルネスをご参照下さい。

マインドを熟知し自らを深く追求する まとめ

4.芽が出る

ここまで来るとあとはビジョンが現実化してくる過程を注意深く見守ることが大切です。この段階ではさまざまなシンクロニシティが起こるとされています。

シンクロニシティとは「意味のある偶然の一致」という意味です。U理論を進んで行くと奇跡とも呼べるシンクロニシティが次々に生じて来ます。

偶然知り合った人が仕事における大切なパートナーになったり、急に思い描いていた仕事が舞い込み続けて来たり、失敗のあとにかつてないほどの大きな成功に見舞われたりと・・・

私自身もさまざまなシンクロニシティを経験していますし、コーチングのクライアントさんも同様です。どうやらU理論を実践して行くと必然的にシンクロニシティが起こってくるようです。

ただ、こればかりは証明するのは大変なので、ノンフィクションでシンクロニシティを体験した内容について書かれている本を紹介させて頂きますね。

上記のふたつの書籍はU理論を理解する上で大変おすすめの本です。どちらもU理論の過程をしっかり歩みながら、それでいてシンクロニシティを引き起こしている内容になっているからです。

私自身規模は違ってもこれらの本に書かれていることと似たような体験をたくさんしました。そして、U理論を実践して行く事でこれから先の人生もシンクロニシティが起こり続けることを核心しています。

U理論は書籍を読んだだけでは何の効果も期待できません。眉唾ものの知識として頭の片隅にほこりをかぶって放置されてしまうだけでしょう。

実践を通してでしかU理論の価値は理解できないのです。実践して初めてその甘美な果実を味わうことが出来るのです。頭で覚えればいい理論とはここがまったく違います。

まとめ U理論入門!種まきから収穫に至るまでの4つの成長過程

最後に私自身がU理論をどのように実践して行き、何を得て来たのかを簡単にではありますが紹介させて頂きますね。参考にしていただければ幸いです。

成功の種を見つける

コーチをつける

→成功の種を発見

掘る・耕す

コーチと二人三脚で歩む

→自分自身の心を強化

恐れを乗り越え挑戦する

→起業

新たな習慣を作り出し継続して行く

→ブログ・メルマガの日々の更新

新たな知識を育んで行く

→マーケティング、セールス、コーチング、ウェブ技術、ライティング

蒔く

自分の源とつながる

→瞑想、リトリート、散歩、コーチング

芽が出る

行動し続ける

→人と出会い、ビジネスチャンスの到来、新たな可能性の発掘、ビジネスの高いレベルでの安定

(1)洗脳を解けば、人生はすべてうまくいくP21(2)ビジョナリーピープルP137(3)U理論P260(4)U理論P261

この記事を書いた人

自分ブランド創造コーチ 坪井一真
自分ブランド創造コーチ 坪井一真
大学卒業後にITベンチャー企業で人事、営業戦略、マーケティングを経験。20代でマーケティング部門のトップに就任。その後、個人投資家としての独立を経てシードコミュニケーション株式会社を設立。現在は未来創造コーチとして第一線で活躍中。

□米国CTI認定資格 Certified Professional Co-Active Coach(CPCC)
□国際コーチ連盟認定資格 Associate Certified Coach(ACC)
□その他 Co-Active Leadership Program修了

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