今回の記事はかつてセルフコーチングについて個々の記事で書いていた内容を章分けしてまとめさせていただきました。セルフコーチングの決定版のような記事です。そのため、各章のテーマから今のあなたに最も合う章を選んでセルフコーチングに入っていただければなと思います。
0章は各章に入る前にセルフコーチングのことを理解する上でも一度目を通していただくことをおすすめします。すべてのセルフコーチングを効率的に行うには紙に書き出すことがもっとも効果的です。紙への書き出し方についても0章でお伝えしておりますので、まずは0章からご覧下さい。そのほかの章はあなたの今の現状に近い章を開いてみて下さいね。
その為、目次を有効活用するととてもやりやすいと思います。それでは、スタートして行きますね。
0.セルフコーチング準備編-深層心理と対話するセルフコーチングとは
この章では深層心理と対話するセルフコーチングの方法についてお伝えさせていただきます。深層心理と対話をすることで、意識上では気が付かなかった心の声を聞くことが出来るようになります。心の声に耳を傾けることで今後の人生をよりよい方向に舵取りしやすくなると言えるでしょう。
おそらくあなたは自分自身の深層心理と向かい合った経験はないのではないでしょうか?大丈夫です。深層心理と向かいあうだなんて考えたことがない人がほとんどなのですから。
深層心理と向かい合うと言うと、とても難しそうで専門的な気がしてくるとは思いますが、実際はとても簡単です。簡単すぎてびっくりするかも知れません。
なぜなら、紙と筆記用具を用意するだけで誰しもが深層心理にアクセスできるようになるからです。それだけで、今まで気が付きもしなかった心の声に耳を傾けることが出来るのですから面白いと思いませんか?
セルフコーチングのやり方を覚え、深層心理を知ることで明らかに人生は大きく変わってきます。そして、あなたにとって充実した人生を送り続ける上で最も必要な技術となってくることでしょう。
次からはセルフコーチングとはどういうものか?ということを詳しくご説明していきます。そのあとに、具体的なセルフコーチングのやり方についてお伝えしていこうと考えております。
1.セルフコーチングによって見えてくるもの
セルフコーチングによって見えてくるものは、面白い事ばかりではありません。自分が思いもしなかった思考が出てくることで一時的に葛藤をする可能性もあるからです。たとえばそれは、順風満帆にいっていたと思っていた職場から離れ、燻り続けていた夢に挑戦したいという声かもしれません。
このような声が深層心理から出た時に、自分が押し殺していた気持ちと対峙することは良くあります。安定を取るのか?夢を取るのか?一時は、安定を選択したはずなのに、深層心理ではあきらめきれていなかったのだとしたら。。。
このように意識上では安定を望んでいても、深層心理では挑戦を除いている場合、葛藤は避けられません。実際は、セルフコーチングを行わなければ心の奥底に仕舞い込んでおけたものでしょう。しかし、深層心理を除くことでその気持ちに光が当たってしまうのです。
けれども、押し殺した気持ちに気が付くということは悪いことではありません。自分の気持ちを心の蓋に押し込めてしまうと、心の蓋に押しとどめられた気持ちはストレスとして大きく膨張してしまう性質があるからです。
光があたることで押し殺していた気持ちに気が付ければ、心の蓋を外すことも出来ます。そして、押し殺していた気持ちと対話をすることも出来るのです。
結果として、自身の選択として安定を取るにしても、心は軽くなっていくことでしょう。心の蓋に押し殺していた気持ちと対話をすることで、深層心理の奥底に充満していたストレスは発散されていくからです。
深層心理の奥底に押し殺していた気持ちと向き合うには葛藤が生じますが、その気持ちを乗り越えればご自身にとって有意義な体験となることでしょう。
2.コーチングにおける3つの価値観
セルフコーチングを始めるまえに知っておいていただきたい3つの価値観があります。それが下記の3つとなります。
- being・・・ある事
- doing・・・する事
- having・・・もつ事
この3つの価値観はコーチングにおいてとても重要な考えです。特に深層心理をさぐるセルフコーチングではbeingの考え方を知っておくことは必須です。まずはそれぞれの価値観について具体的にお伝えさせていただきます。
being・・・ある事
自分自身のあり方です。深層心理が望む心のあり方と言ったほうが分かりやすいかも知れません。自分が何に感動し、何に喜びを感じ、何に充実感を感じ取ることができるのか。このように人間として内面的にこうありたいと感じている価値観をbeingと言います。
doing・・・する事
doingとは行為です。havingを手に入れるために行う事すべてがdoingとなります。資格をとるために勉強をするのも、マイホームを買うために働くのも、希望の大学に行くために努力をするのもdoingです。
having・・・もつ事
havingとはdoingによって得られるものや事柄です。肩書や資格、学歴、地位や名誉などもhavingですし、車や家、宝飾品などもhavingです。
3.心のあり方が大事
しあわせでありたい。人の役に立つ人間でありたい。正直でありたい。優しくありたい。このようなbeingを深層心理では持っていたとしてもわたしたちは日々の生活に追われるあまり、自分の本当の心のあり方を忘れてしまっているものです。
自分自身がどのような事に喜びを感じ、価値観を見出すのかが分からないと、しあわせは訪れません。なぜなら、人の心からのしあわせとは深層心理が求めるbeingに沿った時に始めて感じられるものだからです。
beingに沿った生き方をする上で、doingやhavingを載せていくことが価値ある人生の第一歩だと言えます。しかし、多くの人はbeingをないがしろにして、doingやhavingを求める生き方をしているため、物質的には満たされても心が満たされない状態になってしまうのです。
beingは目に見えない価値観のため、学校や社会で教わる機会は多くありません。だからこそ、自分のbeingは何かをしらない人が多いのです。深層心理と向き合うセルフコーチングの最も重要な点は本来自分自身が持っているbeingを見つけることだと言えます。
beingが分かるればよりよい人生を送るうえでの指針となっていくことでしょう。
4.セルフコーチングにおける3つのテーマ
セルフコーチングにおけるテーマは実際のコーチングにおけるテーマと同じく下記の3つがメインとなります。
- 自己実現
- 自分軸の発見
- 問題解決
それぞれ具体的に見ていきましょう。
①.自己実現
夢や目標を実現するためのテーマです。現在、どのようにしたら夢や目標に向かって進むことが出来るのか?深層心理に問いかけることで、自分が進む方向性や行動の仕方がより明確になってきます。
②.自分軸の発見
自分軸の発見とは自分自身のbeingを発見することだと言えます。自分自身の心は何を求めているのか?どのような生き方をしたいのか?本当の価値観とは何か?深層心理の奥底にある心のあり方をセルフコーチングによって見出していくのです。
④.問題解決
現在抱えている問題を解決する事です。深層心理に質問を投げかけることで、表層意識では思いもつかなかった解決策が導き出されてきます。いくら頭で考えこんでも解決が出来ない問題でも深層心理に任せることで意図も簡単に解決策が導き出されることはよくあることです。
5.紙の使い方
セルフコーチングでは紙を使います。ここではどのように紙を使っていくのかについてお伝えさせていただきます。
深層心理と対話をするセルフコーチングの基本は深層心理に質問を投げかけていくことです。質問の投げかけ方に関しては後述させていただきます。深層心理に投げかけた質問の答えが頭に浮かんだ時に紙に書き出していきます。
書き出すと言っても、ノートを取るように一行一行丁寧に記述するのではありません。深層心理から浮かび上がる返答は瞬時に様々な種類が出てくるため、目の前にある紙にひたすら書きなぐっていくことをお勧めします。
分かりやすく言うと、深層心理との対話を自動筆記するようなイメージです。セルフコーチングでもコーチング同様に相手に意識のすべてを集中していく必要があります。コーチングで言えば、相手と言えばクライアントですが、セルフコーチングの場合相手は深層心理となります。
深層心理と対話をしている時に、メモをすることだけに夢中になってしまっては、本当に重要な事柄を深層心理から引き出すことは出来ません。常に深層心理にスポットライトを浴びせた状態を保ちながら、重要だと思う個所を書きなぐりでメモを取るようにして下さい。
まとめるのは深層心理との対話が終了した後でかまいません。
6.深層心理と対話するセルフコーチング3つのやり方
この項目では深層心理とのセルフコーチングのやり方についてお伝えしていきます。さきほどお話した3つのテーマについて具体的にどのようにセルフコーチングするかを見ていきましょう。まずは今回紹介した例を参考にして深層心理と対話をしてみて下さい。
対話に慣れてくると、自分が聞きたい内容について深く聞けるようになってきます。そうなれば、徐々に質問の内容を掘り下げてみて下さい。掘り下げる質問としておすすめは「具体的には?」「他には?」「それから?」という拡大質問です。
①.自己実現
夢や目標を実現するために、現在何をするべきかがテーマとなります。
質問1 未来質問
将来どのようになっていきたい?
質問2 未来質問
このようになりたくないという将来は?
質問3 現在質問
今夢や目標に向かってやっている事やまだやっていない事はある?
質問4 過去質問
うまくいくときの成功パターンてなにかある?
質問5 過去質問
うまくいかないときの失敗パターンてなにかある?
質問6 視点変換
尊敬している人だったらどのように行動すると思う?
質問7 現在質問
いままでの質問を踏まえて、現在何からはじめたらいいと思う?
②.自分軸発見
自分のbeingを発見して将来どのようにbeingと沿った生き方をしていきたいかを明確にしていきます。
質問1 未来質問
望まない未来はどのような未来?
質問2 過去質問
いままでの人生で最も充実していた時はどんな時?また、それの何がよかった?
質問3 過去質問
いままでの人生で最も嫌だった時はどんな時?また、それの何がいやだった?
質問4 視点変換
周りの人は自分に何を望んでいると思う?
質問5 未来質問
なんの制約もなかったらどのようになりたい?
質問6 未来質問
その先さらにどうしたい?
③.問題解決
問題を解決して、望ましい未来を実現するためのテーマです。
質問1 未来質問
このままいったらどのような未来になると思う?
質問2 過去質問
問題を感じるのはどんな時?
質問3 過去質問
抱えた問題が少しでもやわらいだ時はどんな時?
質問4 視点変換
相手の立場だったら何を感じていると思う?
質問5 未来質問
本当はどうなることを望んでいる?
まとめ 0.セルフコーチング準備編-深層心理と対話するセルフコーチング3つのテーマ
ここまで紹介した質問例は汎用性の高い質問ですが、すべてのテーマにおいて万能的に使えるものではありません。ご自身のセルフコーチングの内容とは合わないかも知れません。その場合は、時間軸と視点変換を意識した質問をオリジナルで作り上げてみて下さい。
- 未来質問→より良い未来 なりたくない未来
- 過去質問→過去の良かった出来事 過去の良くない出来事
- 視点変換→他人や尊敬する人はどのように考え行動するか?
このように時間軸の質問と視点変換の質問をすることで、深層心理からいろいろな視点からの返答が得られます。ひとつの角度からだけでなく、様々な角度から光をあてていくことで深層心理の奥深くから様々なアイデアが抽出されてくるようになります。
動画ではGROWモデルを使った別のセルフコーチングをお伝えしています
Ⅰ.将来が見えないという思い込みから脱却するためのセルフコーチング
この章では「将来が見えない」不安をテーマに扱っていこうと思います。あなたは「将来が見えない」不安に対してどのような感覚を持っていますか?
- 心の中のもやもやかもしれません
- 身体にまとわりつくようなベットリとした感覚かもしれません
- ただただ暗い闇の中にいるような孤独さかもしれません
「将来が見えない」という気持ちに対して「元気ハツラツー!!」と思える人はそうはいないでしょう。それは「将来が見えない」という言葉にはネガティブな印象が染みついているからなんですよね。
ネガティブな印象に縛られていては、ネガティブな視点に固執してしまいます。コーチングではひとつの視点に凝り固まってしまった考え方を柔軟に和らげ、さまざまな視点で考察するお手伝いをします。
要は凝り固まってしまった視点以外で現状を見る事で、ひとつの視点に凝り固まっていた時には思いもつかないようなアイデアが出て来ます。
例えば、「元気ハツラツー!!」というポジティブな視点から「将来が見えない」という気持ちを見ていくと、ネガティブな印象に縛られている時よりもはるかに建設的な考えが出て来る可能性が高まるという事ですね。
では、これから「将来が見えない」という不安を様々な視点で考えていきましょー。セルフコーチングの旅の始まりです。
1.様々な視点から考える
まずはペットボトルなど目印となるものをあなたの目の前において下さい。この置いたものを将来が見えない不安を抱えているあなただと思って見てください。人生ゲームのコマのように擬人化して見てくださいね。
そして、将来が見えない不安を抱えたあなたをじっくりと感じ取って見て下さい。
あなたはどのような感覚や質感を持ちましたか?
心がざわつく感じかもしれませんし、不安で夜も眠れなくなるような感じかもしれません。または、自分に対して後悔の念を持っているかも知れません。
いずれにしてもあなたが今感じた感情をじっくりと味わって見て下さい。
その上で、今この置いたものを見ている視点に名前を付けて見て下さい。「ざわつき」「眠れない」「後悔」などといった名前かもしれませんし、そうでないかもしれません。
あなたが置いたものを見ている視点に名前を付けたら、深呼吸をして今見ていた場所から移動して別の場所から見るようにして下さい。
身体を動かすことによって、先ほど見ていた視点から離れる事で気持ちを切り替えて行く効果があります。
2.身体を動かし視点を変える
では、視点を変えて見ましょう。場所を移動するだけでも視点は変わるのですが、今回はよりパワフルに変えて行きましょう。
では、今からスクワット20回挑戦してみて下さい。
なんで?と聞こえて来そうですが、だまされたと思って、スクワットを本気で20回やってみて下さい。20回では物足りない場合30回でも50回でも構いませんよ^^
はい。スクワット終わりましたか?
では、この状態からさっきあなたが置いたものを見て下さい。
将来が見えないで不安を抱えているあなたは、今の状態から見てどのような印象ですか?
先ほどとは見え方や感じ方が変わって来ているのではないでしょうか?ただ、身体を動かすだけでも感じ方に大きな差が生じてくるんですよね。このように身体や感情を切り替えて、様々な視点から現状を見ていく方法をバランスコーチングといいます。
では、ここで感じた感覚に先ほどと同じように名前を付けて見て下さい。あとで、使うのでメモに控えておいてもらうといいかも知れません。
3.俯瞰をし視点を変える
再度、見る場所を変更して見て下さい。次はビジュアライゼーションをして行きましょう。
あなたは宇宙に漂う衛星です。その衛星から先ほどあなたが置いたものを見て下さい。
将来が見えないで不安を抱えているあなたは、その場所から見てどのように見えますか?
上空から俯瞰して見たことでまた見え方が変わってきたのではないでしょうか?ひとつひとつの視点を大きく動かしていく事で見えて来る印象は劇的に変わって来ますよね。俯瞰する事はあなにとってどのようなインパクトがありましたか?
4.感情を見る事で視点を変える
また、深呼吸をして見ていく場所を変えて下さい。今回はあなたの感情にアクセスして行きたいと思います。
あなたが今までで最も充実感を感じ取った時はどんな時でしたか?
ゆっくりと思い返して見て下さい。そしてじっくりとその時の感情を味わって見て下さい。どんな光景が浮かびますか?また、あなたはどんな感情で満たされていたのですか?
感情を十分感じ入ったら置いたものを見ながら、次の問いを考えて見て下さい。
将来が見えないで不安を抱えているあなたは、今の状態からどのように感じられますか?
充実感に満たされたあなたからは、どのように見えるのでしょう。
このようにセルフコーチングでは身体や感情をフルにつかって自分自身の内面と向き合っていきます。
5.セルフコーチングでの視点を振り返る
- 不安の視点
- 身体を動かした時の視点
- 俯瞰している時の視点
- 感情から見た時の視点
今までの視点を振り返って見て、あなたがこの視点から深く掘り下げて行きたいという視点を選んで見て下さい。
ひとつ選んだら、行動を決めていく方法に移らせていただきますね。
6.行動を決める
コーチングではdoing(する事)とbeing(ある事)というふたつを扱って行きます。doingとは行為や行動、beingとは心の在り方です。
そして、バランスコーチングではこのdoingとbeingそれぞれにYesとNoを宣言して、決意に変えて行くことでコーチングの関係に力が与えられてきます。
具体的に感情の視点を選択した場合の例を挙げて見ましょう。
感情の視点を選択した場合 | doing | being |
---|---|---|
yes | 資格を取得する セミナーに出席する 人脈を増やす スキルをつける 毎朝2時間早く起きて読書する | わくわくする 心でつながる 充実する 一生懸命 |
No | 自分を避難する事 行動しない事 あきらめる事 失敗を恐れる | 不安を持つ うじうじする 信頼しない 後悔する |
このようにdoingとbeingのYesとNoを出していきます。「将来が見えない」というひとつの視点からでは出ないような建設的なアイデアや、自らを陥れていた具現化されていなかった考え方が見える化して行きます。
そして、次にこの中からそれぞれ1つか2つ現実に落とし込んで行う事を決めて行く作業に移ります。
例えば、doingのYesを毎朝2時間早く起きて読書する。beingのYesを充実する。doingのNoをあきらめる事。beingのNoを不安を持つことだとしましょう。
7.宣言をする
これらが決まった時に、あなたにやっていただきたいことがひとつあります。
まずは立って下さい。その後、目の前に境界線があることを意識して、YesとNoで決めた内容をそれぞれ宣言してください。
- 毎朝2時間早く起きて読書するにYes
- 充実するにYes
- あきらめる事にNo
- 不安を持つ事にNo
こんな感じですね。その後、宣言し終わったら境界線を飛び越えて下さい。
こうする事で潜在意識にしっかりと落とし込む事が出来るようになって行きます。
今回の例では読書の習慣をつける事で見分を広め、知識を吸収し、将来が見えない不安を克服していくきっかけとなりました。
このように、さまざまな視点から物事を見ていく事で、ひとつの視点に凝り固まっていた時には考える事が出来なかったアイデアが浮かんでくるものです。しかも、自らの心から出て来るアイデアなので、今のあなたに必要なアイデアが沸き上がって来る可能性が高いのです。
まとめ Ⅰ.将来が見えないという思い込みから脱却するためのセルフコーチング
人はネガティブな時に思考をするとネガティブなフィルターを通してでしか物事を判断出来ません。にもかかわらず、ネガティブな時はその状態から脱しようと無意識的に思考が渦巻いてしまいます。ネガティブスパイラルに陥ってしまうといったところでしょうか。
コーチングでは身体や感情にアクセスすることで、気持ちを切り替えていく事を優先します。ネガティブな気持ちから変わるだけで、脳の機能は大きく回復しより良いアイデアが次々に浮かんでくるものです。
バランスコーチングを行う事で様々な視点を歩き渡りながら、あなたに最もあった状態から行動を決めて行きます。だからこそ、あなたにぴったりの行動や計画が出来ていくんですよね。
この章では「将来が見えない」不安をいろいろな視点で見て行きましたが、そのほかにもひとつの視点に凝り固まってしまっている考え方があったらこの手法を使ってみて下さい。やり方は簡単です。対象のものを置いていろんな角度から見たり感じたりするだけなのですから。
ぜひ、いろいろな視点で試してみて頂ければと思います。このセルフコーチングは場所さえあればどこでも出来るのでおすすめです。
Ⅱ.やる気が出ない時に心のガソリンをセルフコーチングで満タンにする6つの方法
あなたは仕事にも追われ、家事にも追われ、育児にも追われ、日々の忙しさに忙殺されていませんか?そんな折、ふと気がついたら何に対してもやる気が出ない状態になっているなんていうことも経験しているのではないでしょうか?
がむしゃらに動き続けてきた人ほどやる気が出ない時の反動は大きくなりがちです。また、このように日々を一生懸命生きている人ほど、やる気が出ない状態になった時の自分を責め続けてしまう傾向が強いのも事実です。
やる気が出なくなったという事は、車で言えば原動力のガソリンが切れたという事と同じです。ガソリンが切れただけなのに、車が故障したと思い込んでいては本当の解決策に到達することは出来ないでしょう。
まさにやる気とは人間にとってのガソリンです。ガソリンが切れたのであれば入れて上げれば万事解決です。では、どうやってガソリンを注入すればいいのでしょうか?それこそ、この章のテーマであるやる気が出ない時はセルフコーチングでモチベーションを上げる方法です。
1.やる気が出ない時は人生の目的を明確にする
人生の目的とはあなた自身が自分の人生を賭して何をしたいかを明確に持つということです。コーチング用語でdoingとbeingと言う言葉があります。doingはすること。beingはあること。とコーチングでは捉えられています。
doingは自分自身が行う行為を指し、beingは自分自身の心のあり方を指します。私たち現代人は通常doingばかりを追い求め、beingを軽視してしまいがちです。どちらもともに生きる上で重要な要素なのですが、大きく偏っているのが現実です。
自分自身の心が満足しない行為ではいくら行為だけを行ってもやる気が出ないのです。ということは、先ほどの車の話に戻って考えると、beingこそがガソリンだということですね。
ということは、人生の目的を明確にするという事は、beingが必要不可欠だということです。自分自身がこのような心のあり方でいたいという心のあり様とそうなるための行動を人生の指針として持つことで、心の底から活力とエネルギーが満ちてくるのです。
エネルギーが切れているならまず第一に人生の目的を明確にすることをお勧めします。人生の目的については下記の記事にて詳しくお伝えしておりますので、ご参考下さい。
2.やる気が出ない時は充実感に浸る
充実感に浸ることもやる気が出ない時にはおすすめのセルフコーチングとなります。あれも、これも全てをやらなければいけないと、ある種強迫的な思考に取りつかれていては、何をしても心の疲れは増すばかりです。あれもこれもを追いかけるということをやめて、自分自身が最も充実することに意識を向けて見ることがやる気が出ない時にはとても大切な事だと言えます。
自分自身に質問を投げかけることで、あなたのうちにある充実感が芽を出してくるはずです。その充実感の出所をじっくりと感じながら浸ってみることをお勧めします。
セルフコーチング例
- 「私にとって最も充実感を感じることは何だろう?」
- 「過去もっとも充実していた瞬間は?」
- 「将来何をしてれば充実しているのだろう?」
3.やる気が出ない時はサボタージュを克服する
コーチング用語では自分自身が前進を決めた時に、頭の中から勝手に流れ出てくる否定的な思考をサボタージュと呼んでいます。この声は自分自身が現状から変化をしようと行動をすると必ずと言っていいほどあなたを止めにかかってくるのです。
人間は無意識に自分が住み慣れた環境を手放すことをとても恐れています。だからこそ、頭で環境を変化しようと行動しても、無意識がそれを阻止してくるのです。このような人間の現状維持機能をホメオスタシスと呼びます。ホメオスタシスは無意識にとって居心地のいい場所に戻るよう強く働きかけてくるのです。
このサボタージュが思考としてあなたにささやいてくると、あなたは一気にやる気が出ないモードに入ってしまうといっても過言ではないでしょう。セルフコーチングではこのサボタージュを具現化し、やっつけていくことが重要です。
おどろくことに思考を具現化しやっつけるだけでも、サボタージュの声はパタッと止まってしまうのです。
セルフコーチング例
- サボタージュ「そんなことをやってもどうせ達成できるわけがない」
- あなた「出た。サボ。これは耳元でささやいているな?どんな形なんだろう?なんだか、小さなバイキンマンみたいな感じだな」
- あなた「(肩の上に乗っているサボタージュをつかむふりをして)えい。」っと握り潰す。
- あなた「サボタージュは消えたな。」
4.やる気が出ない時は俯瞰してみる
やる気が出ない時というのは往々にして見ている視野が急速に狭まってしまっているものです。通常のように幅広い視野で物事を見渡せば捉われることがない思考にも捉われてしまいます。その結果、ひとつの思考に捉われやる気が出ないといった状況に陥ってしまいます。
このように視野が狭まっている時に有効なのが俯瞰を意識したセルフコーチングです。自分が見ている視野を急激に広げる効果があり、ひとつの思考に捉われ続けていた自分を客観的にとらえることが可能となってきます。思考に捉われていたというひとつの事実を客観的にとらえるだけで受け取る認識はまったく変わって来るのです。
セルフコーチング例
- あなた「昨日の仕事のミスのせいでまったくやる気が出ないんだよなー」
- あなた「そうだ。現状を俯瞰して見て見よう。」
- あなた「富士山のてっぺんから双眼鏡で今の自分を見たらどのように映るのだろうか?」
- あなた「ずいぶん小さいことで悩んでるんだなー。大したことないじゃん」
5.やる気が出ない時はタイムスリップしてみる
タイムスリップも俯瞰の一種です。ひとつの物事に捉われている時に様々な視点から現状を見つめなおすことで感情や思考に大きな変化をもたらすのが目的です。タイムスリップとは自分の充実していた過去や理想の未来を思い描き、その時点の視点から現在の自分を客観的に振り返る技術です。
例えば、将来の夢をかなえている自分を思い描き、現在の自分を見ることでどのようなアドバイスを与えるか。どのように見えるかなどを未来から語ってもらうというのもタイムスリップの技術のひとつとなります。この技術は気分がいい状態から現状の自分を見ることで自分を再確認する方法となります。
セルフコーチング例
将来ゆめを達成している自分を思い描き浸って見ます。そして、その将来の自分が現在の自分と会議室で打ち合わせているイメージをしてみて下さい。あなたは将来の夢をかなえた自分の視点から、現在のあなたになんと声をかけて上げますか?現在のあなたはなにに行き詰っているのでしょう?やる気が出ない理由はなんでしょう?いろいろと現在のあなた自身に気になるところを質問して見て上げてください。
この技術を応用すると、尊敬する人の視点から自分を見てみるということや、小説や漫画のキャラクターの視点から自分を見てみる、歴史上の人物から自分を見てみるといったことが可能となってきます。おもしろいことに、キャラクターによって自分の見方が変わって来る上に出てくるアドバイスや考え方も千差万別なのです。
6.やる気が出ない時はエンジョイダンス
やる気が出ない時は自分独自のダンスを踊ってみましょー。これはアンカリングの一種です。アンカリングについて詳しくは下記の記事にてご確認下さい。
簡単にアンカリングを説明すると、ある特定の動きや知覚をすることで、自分が得たい感情に繋がっていくことを指します。船の怒りを下して固定するアンカーになぞらえ、ある一定の状態に感情を固定するためアンカリングと呼ばれています。
アンカリングを作り上げるのは難しいものではありません。きちんとした手順もありますが、手順を踏まなかったとしてもアンカリングは可能ですし、効果を発揮します。
例えば、楽しい時に自分独自のダンスを踊ってみて下さい。そして、楽しい時はダンスをすることを日々の習慣にしてみて下さい。ある程度、ダンスが身体になじんで来たらアンカリングは完成しています。
どういうことかといううと、やる気が出ない時など、通常の感情から大きく外れてしまった時に、アンカリングで身体が覚えたダンスをしてみるのです。そうすると、つい先ほどまではやる気が出ないモードだったのにダンスを踊るだけで楽しくうきうきした感情にシフトチェンジしていますのです。
アンカリングはやればやるほど効果を発揮するため、このような状況が出た時はどんどん使うようにしてみて下さい。アンカリングの効果にびっくりとするはずです。
まとめ Ⅱ.やる気が出ない時に心のガソリンをセルフコーチングで満タンにする6つの方法
何かをしたいけれどもやる気が出ない時は心のエネルギーであるガソリンが不足している状態です。このガソリンを補充していくのがセルフコーチングの役割となります。やる気が出ないという気分の憂鬱さを抱えて過ごし続けるのでも、セルフコーチングをして気持ちを切り替えていくのでも等しく時間は経過します。
無理やりにポジティブ思考を進めるのではなく、自分自身の心の軸をブラさないことが何よりも大切な事だと言えます。セルフコーチングとは自分自身の心の軸をしっかりと保つとても重要な技術です。セルフコーチングを覚えることで自分自身の気持ちをしっかりとコントロールすることが出来るようになってくるのです。
Ⅲ.セルフコーチングに必須な拡大質問シーン別5つのパターン
この章ではコーチングで重要な拡大質問を私があなたに問いかけさせて頂きます。あなたのセルフコーチングに利用して下さい。拡大質問とは面白いものでその時々の自分自身の状態で出て来る答えが変わってきたりもします。
なので1回やって終わりではなくセルフコーチングの度にノートに書き出してみることをお勧めします。前の答えと比較をする事でご自身にどのような変化が起こったかという事をしっかりと意識する事が出来るからです。
変わったという気持ちを持つことがセルフコーチングをする上ではとても大切なことなのです。
この章ではシーン別に使える効果的な拡大質問をあなたに私から問いかけさせて頂きますね。なかには同じ質問もありますが、シーンが違うと出て来る答えも違ってきます。そのため、それぞれ真剣に考えて見て下さい。
この章はシーン別に作り上げましたので、すべてをやっていく必要はありません。あなたにとって必要な章だけに厳選してセルフコーチングに取り組んで見て下さい。
5つのシーンとは下記の5つになります。
- 深層心理に届くモチベーションを上げるための4つの質問
- 仕事のストレスを軽減し人生のハンドルを握る3つの質問
- プロコーチが使うモチベーション向上のための5つの質問
- 幸せになる覚悟!深層心理に問う3つのセルフコーチング的質問
- 生きがいを見つけるためのセルフコーチング7つのステップ
ではセルフコーチングの旅に入って行きましょう。
1.深層心理に届くモチベーションを上げるための4つの質問
想像してみて下さい。もしもあなたがモチベーションを自由自在にコントロール出来るとしたら。
どのような未来があなたを待ち受けていますか?
いかがですか?自由自在にモチベーションを上げることが出来ればあなたの未来は可能性に溢れていたのではないでしょうか。
人の能力は持って生まれた才能や、頭の良さは関係ありません。
いかにモチベーションを上げることが出来るかの1点につきます。
とはいえ、モチベーションの原動力は興味です。興味のない事にはどんなことにもモチベーションは湧きません。
私達が行っているコーチングでは、適切な質問をすることでクライアントの心からの疼きにアクセスして行きます。
これをするために生まれて来たというような使命を見つけることで、クライアントの熱意に火がつきモチベーションを上げることが出来るんですよね。
なので、今回お伝えしていく質問でも同じく、あなたが熱意を傾けられるものや価値観を見つけてもらうことを大切にしています。
今まで心の中に仕舞い込まれていたあなたの使命を見つけることが出来ますように。
①.あなたの未来に制限がなければどのような事をしていたいですか?
ザ・コーチングという代表的な質問のひとつです。この質問から枠をはずし大きな目標に向かって突き進んで行った人は数知れず・・・それくらい力を持った質問です。
あなたの未来に制限がなければどのような事をしていたいですか?
企業の経営者やプロスポーツ選手から夢を叶えたい学生まで幅広い層の人生に大きく影響を与えてきた質問です。
人は自分の可能性を過小評価してしまう性質を持っています。
だから、自分には大きな可能性が秘められている事に気付くことが出来ないのです。そのため、過去の自分の延長線上からでしか未来を考えて行くことが出来ません。
この質問では最高の未来から今を創り上げて行く質問になります。時間とは過去から未来に向かっているのではなく、未来から過去に流れて行くものです。
よって、理想の未来から現在を創り上げることが出来れば必然的に理想の未来が着実に流れて来るのです。
②.あなたが生まれて来た意味は何ですか?
あなたの魂はこの世界に生まれてくる時に使命を持ってやってくると言います。あなたの魂はあなたが生まれて来た意味をすでに知っているのです。
あなたが生まれて来た意味は何ですか?
ちょっと、スピリチュアル的になっちゃいましたね。ちなみに私は輪廻転生を信じているわけでも、特定の宗教に入っているわけでもありません。列記とした無神論者です。
でも、この質問はとっても心に響きます。自分の魂に生まれて来た意味があると想像してみると、心の中からいろんな想いが沸き立ってくるのが分かるんですよね。
漫画や映画といったバーチャルな世界は好きなので、同じくバーチャルとしてこの言葉の物語に浸って見るとそれはそれで中々楽しいんですよね。
あなたもこの質問を心で感じてみて下さい。きっと、心の深いところから沸き立つ想いに気が付くのではないでしょうか?モチベーションを上げるためにとても深い意味のある質問ですので、是非お試しください。
③.あなたの最も大切にしていきたい価値観は何ですか?
あなたは普段から自分の持っている価値観を明確にしていますか?どのような価値観があなたにはあり、何を大切にしているのでしょう。
あなたの最も大切にしていきたい価値観は何ですか?
あなたが最も大切にしていきたい価値観を明確にすることはとても重要なことなんですよね。なぜなら、人は最も大切にしている価値観に沿って生きる時、最高にモチベーションを上げることが出来るからです。
自由を大切にしているのか?挑戦を大切にしているのか?慈愛を大切にしているのか?人によって価値観は様々ですよね。
あなたにとって最も大切にしている価値観が分かれば、あなたがどのような事をするとモチベーションを上げることが出来るかしっかりと分かってくることでしょう。
もし、あなたが自由を大切にしているのに、不自由な環境に身を置いていたらモチベーションを上げる所か下がってしまうのは当然ですよね。でも、その事に気が付かないとなんでモチベーションを上げることが出来ないのかすら理解出来ないんですよね。
逆に、自由を大切にしているのであれば、あなたが最高に自由を感じることが出来る環境に軸足を変えることであなたの心の枷が外れていきいきとした人生を歩んでいく事が出来るでしょう。
その上で、人が心からやりたいことに挑戦するのであれば、失敗を繰り返したとしても最終的に結果は自ずと付いてくるんですよね。
④.恐怖を乗り越えられますか?
人は長い進化の過程で変化をすることに本能的な恐怖を持つようになってしまいました。太古の昔では変化をすることは生死の問題に直結していたからです。
恐怖を乗り越えられますか?
あなたが心の疼きに気付き、自らの価値観を明確にしたとしても、行動に移そうと思った時に必ず恐怖という気持ちが湧きあがってくるでしょう。
恐怖を乗り越えなければ人は変化をすることは出来ません。現状に甘んじていれば今の状況は続いていく事でしょう。何もリスクを冒してまで変えて行く事はないと今までのあなたなら思っていたのではないでしょうか?
しかし、あなたが本当に自らの心の声に気付いてしまった今はどうでしょう。
心の疼きに従うということは、恐怖と対峙していくということです。恐怖に打ち勝った先にこそ、あなたの理想とする未来ははじめて現実になっていく事が出来るのです。
まとめ 1.深層心理に届くモチベーションを上げるための4つの質問
いかがでしたか?あなたの心から疼く想いに気付き行動に移していく事で、モチベーションを上げる事自体がそんなに難しいことではないとご理解いただけたのではないでしょうか?
大切なことはあなたの心が何を求めているのかを知る事です。あなたが本当にしたいことが明白になればモチベーションを上げることは必然的に出来てくることでしょう。
心からやりたいことをやるのは簡単なことではありません。恐怖に打ち勝たなくてはいけませんし、かならず成功するという保証もありません。
しかし、あなたの心が惹かれるということは、そこに特別な何かが待っているという事だと私達コーチは思っています。
あなたの人生をあなたの責任のもと歩んでいく事で、今まで見えなかった広大な景色を見ていく事が出来るようになると信じています。
人生全体のモチベーションを上げるためにも、ぜひ恐怖に打ち勝ってみていただければと思います。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
2.仕事のストレスを軽減し人生のハンドルを握る3つの質問
あなたはどのような仕事のストレスを持っていますか?
- 思い通りに状況が進まない。
- 途方もない量の業務を押し付けられる。
- 上司とそりが合わない。etc
あげればきりがありませんよね。
仕事のストレスはまるでボディーブローのようにじわじわと蓄積されていくものです。
例えいくら休みの日に発散しようとしても、根っこの部分が片付かない限り根本的な対処法にはなりません。
今回のウェブコーチングではこの根っこの部分に焦点をあてた質問を提供させていただきます。
質問に意識を向けることであなたの根っこの部分をしっかりと観察することが出来るかもしれませんし、出来ないかもしれません。
しかし、根っこに近づくことは出来ます。根っこに根気よく近づき観察していくことで、あなたはきっと仕事のストレスを軽減していく方法を見つけ出していくことでしょう。
①.あなたに原因があるとしたらそれはなんですか?
仕事のストレスの大きな原因は状況を外の世界に求めてしまうことにあります。相手が悪い、環境が悪い、タイミングが悪いなどなど。
あなたに原因があるとしたらそれは何ですか?
この質問に意識を向けることで外の世界に向かっていたあなたの思考はあなた自身に向かい始めます。コーチングではクライアントが自らの世界を変えていくためのきっかけを提供しているに過ぎません。相手や環境、タイミングなどを変えていくことは出来ないんですよね。
ただし、あなた自身の認識や行動を変えて行くためのきっかけは作れます。すべての原因は自分にあるという自責の念をコーチングでは重視しています。人は自分の人生に責任を持つことではじめて前に進めるものです。
外の世界に解決策を求めていくのではなく、自責の念を持つことで自分自身の世界にインパクトを起こしていく事が大切なんですよね。
あなた自信に意識を向ける厳しい質問かも知れませんが、じっくりと考えてみると意外な答えが見つかるかもしれませんし、そうでないかもしれません。
なければないで大丈夫ですよ。ご安心下さい。
しかし、問いを考えることで着実に意識は変容していることでしょう。
②.あなたにもし足りなかったことがあるとすればそれは何ですか?
自分の人生は自分自身でコントロールしていくという考え方で物事を考えていくと、周囲の状況に心が流されなくなって行きます。そのようになってくると仕事のストレスだけでなくありとあらゆるストレスが軽減して行きます。
あなたにもし足りなかったことがあるとすればそれはなんですか?
あなたが行っていれば変わっていたかもしれない状況を考えることで、今後の解決策の糸口になるかも知れません。
例えば、部下の方との関係性が良くないと感じている場合を考えて見ましょう。
外の世界に責任の所在を求めている場合では、
「何をいっても空返事だけで態度も反応も良くない。なんてふてぶてしいんだ」
と思ってしまうかもしれませんよね。これではストレスは増すばかり。。。
しかし、自分に足りなかったことがあるとすればなんだろうと考えるとどうでしょう?
「自分に足りなかったことは、彼とのコミュニケーションかもしれない。いつも頭ごなしに彼の意見を否定していたな。」
などと思いが浮かんでくるかもしれませんよね。
今ある状況を相手のせいにし続けている限りストレスはなくなりませんが、自分にも非はあったなと自責で考えるとストレスは軽減していくものです。
このように仕事のストレスは適切な質問で、ある程度自分でコントロールすることが出来てくるんですよね。
③.今いる現状から一歩でも前進できる行動はなんですか?
先ほどまでお伝えさせていただいた2つの質問は現状を客観的に認識し、自責で状況をコントロールするための気付きを得ていただく物でした。ここでお伝えさせていただく質問はその上でどうするか?という質問です。
今いる現状から一歩でも前進できる行動はなんですか?
仕事のストレスを自分がコントロール出来ない外的要因のせいにしていると、変わらない状況に憤りを感じストレスが増し続けてくるということでしたよね。
人生は自分でコントロールするという自責の念を持つことで、変わらない状況に憤りを感じ続けることに終止符を打てます。そして、小さな一歩でも行動に移すことで、あなたは自分の人生のハンドルをあなた自身で握ることが出来るようになるのです。
ブレーキもアクセルも方向も全てあなたに決定権があるのですから、変わらない状況に憤りを感じ続けることはなくなりますよね。時に渋滞にはまることも、時に故障をしてしまうこともあるかもしれませんが、それでも全ての選択権はあなたにあるのですから対応はいくらでも出来ていくことでしょう。
自らの責任によって行動を起こすことのインパクトに意識を傾けてみて下さい。きっと、あなたの中で大きな気付きがあることでしょう。
まとめ 2.仕事のストレスを軽減し人生のハンドルを握る3つの質問
ストレスとは外的要因において作り上げられているものと考えられがちですが、すべては自分自身の認識の仕方によって作り上げられているものなんですよね。
けれども、その事に気が付かないと、外的要因にばかり目が行ってしまい、結果、変えることの出来ない状況に憤りを感じ続けてしまうんですよね。
仕事のストレスを軽減するのであれば、まずは外的要因ではなく、自らの認識を変えることが大切になってきます。
今回の質問では、認識を変え、人生のハンドルを握るために大切な自責の念を刺激することに特化させていただきました。
少々厳しい質問かも知れませんが、この質問を日々考えていく事で得られる効果は小さくはありません。
仕事のストレスを抱えているなと感じた時には、今回の質問を振り返ってあなた自身に問うてみて下さい。
きっと、あなたの中から答えが浮かび上がってくることでしょう。
3.セルフコーチングで使うモチベーション向上のための5つの質問
この項目からブログコーチングと題してテーマに沿った質問をあなたに投げかけさせていただきますね。
今回のテーマはモチベーション向上です。
あなたの人生全体のモチベーションが向上していくための質問をご用意させていただきました。
夢や希望もなくなんとなく日々を過ごしてしまっている。やりたいことはあるけれども、いつかやろうと先延ばしにしてしまっている。生きている実感がない。
こんな感じでモチベーションが停滞しているのであれば、今回の質問はお役に立つと思います。
あなたの心の奥深くに浸透する質問ですので、ひとつひとつの質問を時間をかけて、出来れば紙に書き出して見ることをおすすめします。
それでははじめさせて頂きますね。
①.あなたが生まれて来たことの使命はなんですか?
まずは目をつぶって自分自身にこの問いを投げかけてみて下さい。
あなたが生まれて来たことの使命はなんですか?
もし、あなたが生まれて来たことに何かしらの意味があるのであれば、 それはなんでしょう。
あなたがこの世界で生きることに何を求められているのでしょう。
もちろん、すぐに答えが見つかる簡単な質問ではありません。一回では答えが見つからないかも知れません。
でも、それでいいんです。
あなたの中に問いが生まれたことで、湖に小石を投げ込んだようにあなたの心に波紋が広がることでしょう。
この問いの答えを見つけた時に、あなたの人生全体に光が照らされるように人生のモチベーションが向上して行きます。
②.あなたは何を我慢しているのですか?
あなたのモチベーションに火がついていないのはあなたの中で何かがその火を鎮火しているのかも知れません。
あなたは何を我慢しているのですか?
この問いを考えることであなたの中に押し殺していた感情が見えてくるかも知れません。
もしかしたら、それはある特定の言葉ではなく感覚かも知れませんし、独特の質感かも知れません。
あなたの中にある何かに意識を向けることで気が付くことは少なくはないでしょう。
- それはどんな感覚がありますか?
- それはどんな質感ですか?
- それはどのように見えますか?
じっくりとこれらの質問に意識を傾けて見て下さい。
③.あなたにとって価値観に沿った生き方とはどんな生き方ですか?
人は価値観に沿った生き方をしている限りモチベーションの源泉は尽きることはありません。モチベーションを向上させるまでもなく、身体中にみなぎっていることでしょう。
あなたにとって価値観に沿った生き方とはどんな生き方ですか?
普段、自分自身の価値観についてじっくりと考える機会ってそうはありませんよね。
だからこそ、この質問はとてもあなたにとって意味がある質問だといえるかもしれませんし、そうでないかもしれません。
しかし、じっくりと意識を向けることで今まで気付かなかった心の中に押しとどめていた価値観が見え初めてくることでしょう。
そして、あなたがその価値観に沿った生き方をすることであなたにはどんな光景が見えてくるのでしょう。
それは、きっと今まで思い描いていた生き方よりも魅力的な生き方なのではないでしょうか。
あなたの心にじっくりと耳を傾けて見て下さい。
④.あなたは今この瞬間とどのような関係にありますか?
当然ですが、過去に行ってモチベーションを向上させることも、未来に行ってモチベーションを向上させることも出来ませんよね。モチベーションは今この瞬間にしか向上出来ないものです。
あなたは今この瞬間とどのような関係にありますか?
この質問はあなたが今この瞬間を生きているかどうかを見定める質問となります。過去の失敗に捉われ後悔し続けること、未来の不安におびえ恐怖に縛られ続けること、このように過去や未来に心が捉われ続けていることを仏教用語でカルマといいます。
あなたがカルマに捉われている限り、今この瞬間を生きているとは言えません。
逆に今この瞬間を生きることが出来れば、現実ではない不安や恐怖に蝕まれることはありません。
モチベーションとは過去や未来に捉われず、今この瞬間に心がある時にあなたの中から湧き上がるものです。
もしも、あなたの心が過去や未来に捉われているなと感じた場合、今この瞬間とどのような関係にあるだろう?と見つめなおしてみて下さい。
この質問は心を今に戻すことが出来るとっても効果的な質問ですので、様々な状況でお試し下さい^^
⑤.あなたの未来に制限がなければ今何をしたいですか?
多くの人は自分自身の可能性をとっても低く見積もりがちなんですよね。それはあなたにもきっとあてはまることでしょう。
あなたの未来に制限がなければ今何をしたいですか?
あなたはあなたが思っているよりもはるかに可能性に溢れています。その可能性の光が自分では見えていないだけなのです。
私達コーチがよりどころとしている信念に「人はもともと想像力と才知にあふれ、欠けるところのない存在である。」という言葉があります。
この言葉は当然、あなたにも当てはまりますし、私にも当てはまります。そして、あなたの周りの人たちにも当てはまります。
あなたはもともと想像力と才知にあふれていますし、一切欠けるところがない存在なのです。
そのようなあなたの未来に制限があるはずはないではありませんか?
あなたの未来に制限がなければ今何をしたいですか?
いま一度この問いをじっくりとお考えになられて下さい。あなたが本当に今本当にすべきことが見えてくることでしょう。
まとめ 3.セルフコーチングで使うモチベーション向上のための5つの質問
いかがでしたか?今回の記事はいつもと趣向を変えて、コーチング要素を前面に取り入れさせて頂きました。
あなたが普段、意識もしない質問ばかりだったのではないでしょうか?
だからこそ、これらの質問には価値があります。心からじっくりと考えることで、あなた自身が気付きもしなかった答えや状態が目に浮かんできたのではありませんか?
考えすぎて、何も思い浮かばなかったという方でもそれはそれで大丈夫です。
この質問があなたの心に届いたのであれば、心の深い部分でずっと答えを導き出そうと無意識が頑張ってくれますから^^
コーチングを受けていると、自分の使命に逆らえなくなってしまいます。
自分の心が求めている光景に沿うようにしか生きられなくなってしまうんですよね。
心を押さえつけ、人や社会の価値観で生き続けることに我慢が出来なくなってしまいます。
一回しかない人生、自分の思い通りに行動することが、人が最もモチベーションを向上し、全力で生きることが出来る
近道です。
あなたの人生はほかの誰でもないあなたのものです。本当にあなたが生きたい人生を歩んで行かれることを心より願っております。
4.幸せになる覚悟!深層心理に問う3つのセルフコーチング的質問
まずはひとつ質問をさせて下さい。
あなたは日々心に安らぎを感じていますか?
人は誰しも幸せを求めていますよね。私は幸せになりたいという人はたくさん見てきましたが、不幸になりたいなんていう人を見たことも聞いたこともありません。
当然ですよね。一度きりの人生不幸になりたいなんていう人はいませんよね。
でも、おかしくありませんか?
周囲を見渡すと幸せとは程遠い生活を送っている人って思いのほか多くありません?
私達は一時的な幸福感を得ると私たちは幸せになったような錯覚を起こします。
そして、その幸福感を忘れられず「もっと、もっと」と心が叫びたがっているんですよね。
幸せになる覚悟!深層心理に問う3つのコーチング的質問
「もっと、もっと、多く、質の高い幸せが欲しい」と、心は渇望を繰り返し続けてしまいます。
これって、変な薬の話じゃないですよ^^でも、渇望という意味では同じ状況に陥っているんですよね。
もっといい給料。もっといい車。もっと認められたい。もっといい会社に行きたい。もっといいものが食べたい。etc
このような渇望を追い求めて手に入れても、一時的な幸福感は得られますが、手に入れるとすぐに次の渇望が生まれて来るんですよね。
「もっと、もっと」と・・・
まるで泳ぎ続けていないと死んでしまう回遊魚のように、私らは渇望の海を泳ぎ続けているんですよね。
まるで泳ぎ続けていないと死んでしまうかのように。そりゃ、息つく暇もありません。
で、最初の質問に戻りますが、
あなたは日々心に安らぎを感じていますか?
本当の幸せとは心に安らぎを持ち続けていられる状態の事です。
今回の記事では心の平静さを育む質問を揃えさせていただきました。
あなたに幸せになる覚悟があるのであれば、これから先の質問は大いに役立つことでしょう。
①.あなたは今この瞬間とどのような関係にありますか?
人は今を生きることしか出来ません。だからこそ、今しか幸せになることが出来ないのです。
あなたは今この瞬間とどのような関係にありますか?
あなたの今の気持ちはどうでしょう?感覚は?安らぎは?今この瞬間と良好な関係にあるのであれば、自然と安らぎを感じられることでしょう。
しかし、過去の反省や未来の不安ばかりに目が向き、心が過去や未来に捉われているのであれば、あなたの心は今この瞬間にはありません。
ずっと、過去や未来に縛られてしまっていることになります。仏教用語ではこのことをカルマと呼んでいます。
カルマを失くすには心を今この瞬間に戻すことです。
今回の質問はあなたの心がふわふわ過去や未来に漂ったと感じた時に思い返していただくと大きな効果を発揮する質問となります。
この質問をすることで、あなたの心は今この瞬間に戻ってくることが出来るようになっていく事でしょう。
②.愛で満たされるとはどういうことですか?
心が愛で満たされる時を想像してみて下さい。きっと、言葉に言い表せないほどの気持ちで満たされることでしょう。
愛で満たされるとはどういうことですか?
それはどんな質感をもっていますか?どのような気持ちになりますか?
何を感じますか?
言葉はいりません。あなたの奥深くにある部分を感じ入って見て下さい。
そして、その感覚をじっくりと味わってみて下さい。
そこには物理的な幸せを超えた、何かがあるのではないでしょうか。
幸せになるには、幸せの源泉にアクセスすることが大切です。その源泉こそが愛です。
③.神聖な感覚を味わったのはいつですか?
ある人は鬱蒼たる森で、ある人は広大な海で。ある人は肥沃な大地で。ある人は神聖な神社で。ある人は人との縁で。
神聖な感覚を味わったのはいつですか?
あなたが味わった神聖な感覚のエネルギーはどのようなものだったでしょうか?
神聖な感覚を味わった時のあなたの気持ちは何を感じていましたか?
おそらく、反省や不安から解き放たれ、不思議なエネルギーで満たされ、安らぎを感じ取っていたのではないでしょうか?
私達、日本人はいつの頃からかこの神聖な感覚について無頓着になりすぎてしまいました。
けれども、心の深いところではこれらのエネルギーを大切にしているんですよね。
あなたはすでに神聖なエネルギーで心を身体を満たすことで、幸せになる感覚を味わっているはずです。
神聖な感覚のエネルギーを時折思い返すだけでも、あなたの内側には広大なスペースが広がり始めることでしょう。
まとめ 4.幸せになる覚悟!深層心理に問う3つのセルフコーチング的質問
いかがでしたか?幸せになるための質問は。
物質的に豊かになる事も当然重要です。しかし、一時的な幸福感に酔いしれ際限なく渇望を繰り返していては精神的に幸せになることは出来ません。
精神的に幸せになることで、心にスペースが広がり、安らぎや調和を感じる時間が増えて行く事でしょう。
精神的に充足をしていくことで、ストレスは減り、今この瞬間を生きることで人間関係や仕事も順調にまわりだして行くことでしょう。
その結果として、物質的に豊かになることは難しい事ではありません。
幸せになるには精神的な豊かさを追求していくことが、なによりも大切なことだと思います。
もし、心が安らぎから離れているなと気が付かれた時には、今回の質問を思い返していただければ幸いです。
5.生きがいを見つけるためのセルフコーチング7つのステップ
古代インドの神話にこのような話があります。
// // // // // // // // // // // // // // // // // // // // // // // // // // //
何千年も昔、人はみな神だと信じられていました。しかし、人間がその無限の力を悪用したので、最高神は人間の神性を手の届かない所に覆い隠すことにしたのです。
第1の忠告者は「だったら地中深くに埋めてはいかがでしょう?」と伝えました。すると、最高神は「いや、いずれだれかが掘って見つけてしまうだろう」と言いました。
第2の忠告者は「だったら海底の奥深くに沈めてはいかがでしょう?」と伝えました。すると、最高神は「いや、いずれだれかが潜って見つけてしまうだろう」と言いました。
第3忠告者は「だったら一番高い山の頂に置いてはいかがでしょう?」と伝えました。すると、最高神は「いや、いずれだれかが登って見つけてしまうだろう」と言いました。
そこで最高神にひらめきが浮かんだのです。「すべての人間の力、可能性、目的の源を世界中の男、あらゆる男、女、子供の心の中にしまってしまおう。なぜなら、彼らは決してそこを探そうとはしないからだ」
// // // // // // // // // // // // // // // // // // // // // // // // // // //
この神話で人間の力、可能性、目的の源を隠されてしまった人たちのように私達の心の中にも無限ともいえる叡智が眠っています。
しかし、多くの人は自らの心の中を意識する事がないので、自らの叡智に気が付くことが出来ません。私達プロのコーチが提供しているコーチングでは、心の中に深く閉じ込められている、その人が人生で本当に達成したい事を見つけて行きます。
その人が人生で本当に達成したい事である、生きがいを見つける事で人が本来持っている能力をフルに使っていく事が出来るようになります。
この章ではあなたの生きがいを見つけるためにいくつかの質問を投げかけさせて頂きます。紙と筆記用具を用意して望んで見ていただけると幸いです。
今回はよりインスピレーションを得ていただくために画像と質問を組み合わせたスタイルであなたの深層心理に問いを投げかけさせて頂きます。画像を通して右脳を刺激することでよりダイレクトに心からの声を聞いていければと思います。
それぞれ画像やタイトルに関連した質問を3つ投げかけさせて頂きます。その後、赤字の質問があなたの生きがいを見つけるための問いになります。画像に関連づけてもいいですし、画像を切り離して考えていただいても構いません。
前の3つの質問が右脳を刺激し、あなたの心が望む答えが導きだされる事でしょう。
つながり

この画像からどのような質感を感じとれますか?
この画像の外側の世界はどのようになっていますか?
水滴はあなたの何を物語っていますか?
あなたはどんな事にわくわくしますか?
挑戦

この生き物は何をしているのですか?
この画像は好きですか?嫌いですか?それは何故ですか?
この画像から得られる雰囲気はどのようなものですか?
あなたの心を駆り立てるものは何ですか?
創造性

この画像の外の世界はどのような光景ですか?
1分後の世界はどのようになっていますか?
この中にあなたがいるとしたらそれはどこですか?
あなたの生まれて来た意義は何ですか?
混沌

この画像から受けるインスピレーションはなんですか?
写真の中でたりないものはなんですか?
タイトルに書かれた言葉と同じ意味をもつ言葉をいくつか考えてみましょう。
あなたを縛り付けている感情はどのような感情ですか?
束縛

この画像が物語っている事はなんですか?
あなたはこの画像から何を感じますか?
カードに書かれている言葉はどんな感情、気持ち、思い出を呼び起こさせますか?
あなたにとって自由とは何を指しますか?
想い

写真の中には何がみえますか?
写真の中に何を加えたらいいですか?
この写真はどんな感情、気持ち、思い出を呼び起こさせますか?
あなたは何のために生きているのですか?
希望

この画像の世界はどのような世界ですか?
ここに住んでいる人たちはどのような人たちですか?
あなたがこの世界に住むとしたらどんな生活をおくりますか?
あなたは世界に何を期待されていますか?
まとめ 5.生きがいを見つけるためのセルフコーチング7つのステップ
最期に質問をさせていただきます。この部分をプリントアウトしていただき、余白に書き出してみて下さい。そして、あなたが書いた行動を起こしてみて下さい。行動を起こしたら、□に☑マークをつけて見て下さい。いつでも見返すことが出来るようプリントアウトした紙を持ち歩くことをおすすめします。
今回のプロセスであなたが生きがいを見つける上でいちばん重要な洞察はなんですか?
あなたの生活において洞察をどのように表しますか?
□24時間以内に行う行動
□1週間以内に行う行動
□1か月以内に行う行動
いかがでしたか?本日の記事はコーチングゲームのポイントオブビューを参考にさせて頂きました。画像と言葉を駆使する事で従来のコーチングと同様にブログの記事でもより深く深層心理に入りやすくなっている事と思います。また、ご自身で質問を考えることで何度も振り返って行く事が出来ると思いますので、じっくりとご活用いただければ幸いです。
まとめ Ⅲ.セルフコーチングに必須な拡大質問シーン別5つのパターン
拡大質問をここまで考え抜いてきたことにまずはお疲れ様でしたと言わせて下さい。
質問とはあなたの中から無限の可能性を引き出すカギになります。この質問の面白いところは毎回同じ答えにつながる質問もあればやるごとに出て来る答えの変わる質問もある所です。
それはあなた中にはぶれない信念もあれば、源泉のごとく湧き出て来る希望や願いもあるからだと感じています。
質問を通して本来なら深層心理のさらに奥深くにある自分では意識しない部分に光があたるのですからおもしろいですよね。
今回の拡大質問は定期的にご自身の状態を振り借りる意味でも行う事をおすすめします。あなたの心の声に耳を傾けつづけることで見えて来る未来が大きく変わることを願っています。
関連記事として下記の記事も併せてご覧下さい。
2017年4月30日 追記
Ⅳ.お手軽にフロー体験を引き出す2つのセルフコーチング
なぜか世の中は努力という言葉を必要以上に賛美する風潮にあります。私から言わせてもらえれば努力なんてまったくもって必要ではないことだと感じているので、この風潮には違和感を感じます。なにか、見えない勢力が努力は絶対だ。世の中を生きていくには努力をしなければならないと働きかけているようにも感じられます。
努力をして結果を出す。努力をして勉強をする。努力をして資格を取る。努力をして残業をする。努力をして目標を達成する。etc
どれもこれも違和感が半端ないです。ここまで書いて改めて思った事があります。やっぱり努力って必要ないんだなーと。いや、努力なんて意味がないとまで断言出来ます。努力出来ないと嘆いているあなた。今日から努力出来ない自分に苛立つのではなく、努力することを放棄すれば心も身体もすっきりすると思いますよ。
今回の記事では努力がなぜ必要ではないのかということ。努力をしなくても結果がついてきてしまうやり方について焦点を絞ってお話させていただきます。努力をしなくても、努力をし続けている人たちよりはるかに結果も成果も出るのであれば、努力すること自体ばかばかしく感じると思います。
Ⅰ.努力の語源

私が努力という言葉が大嫌いな理由は努力の語源から来ています。よって、この章では努力の語源について考察していきすね。
女の又に力と書いて努と書きますよね。まずは、女の又とはどういうことかについてご説明させていただきます。女とはもじ通り女性のことを指します。又とは股ではありません。昔の語源で言うと又とは手のことを指すそうです。女性の手という意味で奴という言葉になります。
現代とは違い、昔は女性の人権は驚くほど整っていませんでした。女の手=奴とは戦場の戦利品としての「めしつかい」とか「しもべ」という意味だったそうです。奴に力仕事をさせるという事から努という文字が生まれました。この時代の力仕事とは農作業の事です。
手に入れた戦利品、しもべに対して農作業を指せることが努だということでしたね。では努力の力とはどういうことでしょうか?これは力を尽くすという意味です。要は努力とは、手に入れたしもべに対し、農作業に力を尽くさせるということから来ているのです。
どうでしょう?努力の語源は。
Ⅱ.「したい」と「しなければならない」の差

私はこのことを知る前から努力という言葉や行動が生理的に受け付けませんでしたが、この話を聞いてからすごく納得が出来ました。要するに努力ってなんだか自発的に行動をするのではなく、やらなきゃいけないとか、やらされてる感が強かったから嫌いだったんですよね。
努力とは「したい」からではなく、「しなければならない」から来ているものだから、苦痛でしかないのです。よく、禁酒も禁煙も努力でやめようと挑戦している人がいますが、結局もとに戻ってしまうのは辛くて仕方がないからです。
だって、本心では吸いたいし、飲みたいのにも関わらず、「禁煙しなければならない」、「禁酒しなければならない」などという意識があってはアクセルを踏みながら、ブレーキを一緒に踏み続けているようなものですよね。これでは、車体に尋常ならざる負荷がかかってしまってもおかしくはありません。
だから、努力は辛いのです。もちろん、世の中には「意志力」の鬼ともいえるような人もいます。このような人からすれば「努力」をし続けることは不可能なことではありません。しかし、私たちのような一般人には到底まねの出来ないことではないでしょうか?
ちなみに、私は努力をしようとしても3日と持たない自信があります。いや、5分と持たないのほうがぴったりくるかも知れません。
「意志力」の達人になって努力をし続けていく道を考えているのなら、今から仏門に入門し出家をされてみてはいかがでしょうか?悟りをひらけば努力など取るに足らないことだとお感じになるでしょう。
しかし、そのような時間がなく、また精神力もないというその他大勢の道に進むのであれば、気持ちの向かうベクトルを変えなければいけません。では、努力をしないで、それ以上の望む結果を出すためにはどのようなことをしていけばいいのでしょうか?
Ⅲ.フロー体験

好きな人とデートをしている間、何時間もあったはずなのにあっという間に時間が過ぎてしまう体験。面白い漫画を読んでいたらいつの間にか時間が過ぎ去ってしまった経験。趣味をしてるわくわく感、ドキドキ感といった充実感。
あなたもこのような体験をしたことがあるのではないでしょうか?好きでたまらないことをしている時に感じるこのようなえも言えぬ体感。この体感こそがフロー体験です。
好きな事を夢中でしている時に人はフロー体験を味わうことが出来ます。フロー体験を味わっていくと物事に対する集中力や持続力、吸収力がけた違いにあがってきます。
努力とは「しなければならない」と感じていることを無理やりやっていくという印象が強いですが、フロー体験は「したい」という気持ちに素直に準じていくという感じでしょうか。
このフロー体験を使いこなせることが出来たら努力は不要だと思いませんか?自分が取り組むべき事に対して、フロー体験をすることが出来ればどのようなことでも楽しめてしまうことでしょう。
ちなみに、私はこのブログを書くのに一切努力をしていません。もしブログを書くのに、努力をしていたら一切続いていないはずです。「ブログを書かなければいけない」という義務感のもと書き続けることなんて苦痛でしかないですしね。
では、どうしてブログを続けていけるのか?それは当然、フロー体験を引き出しているからです。だから、ブログを書くことが楽しみですし、日々ネタを探していくのにも喜びを感じています。当然、書くことが楽しみなわけですから苦痛があろうはずもありません。
フロー体験のすごいところは、自分の好きな事はもちろん、嫌いなことや苦手な事でも脳をだますことで、フロー体験を味わうことが出来るところです。では、次にフロー体験の引き出し方についてお伝えしていきますね。
Ⅳ.お手軽にフロー体験を引き出す2つのセルフコーチング

フロー体験を引き出すには「しなければいけない」という思いを、「したい」に変えていくことです。その為の方法は大きく分けて下記の3つになります。
- 視点を変える
- ビジョンを想像する
これら2つの方法を禁煙を例にとって見ていきましょう。
1.視点を変える

タバコをやめなければならないけれども、たばこを吸いたくて仕方がない。このような状況下では本人がいかに努力をしようとも最終的に誘惑に負けてしまうものです。それほど、「したい」という気持ちは強いのです。
このような時は「禁煙」することをネガティブに捉えてしまうものです。セルフコーチングの1つ目として、禁煙に対して感じている視点を変えることで、「やめなければならない」という気持ちを消してしまう方法をお伝えします。
まずは、「禁煙」という対象をはっきりと分かりやすくするために、身近にあるものを目の前に置きます。例えば、ペットボトルを目の前に置いてみるところを想像してください。このペットボトルを「禁煙」という対象だと考えて見ることが大切です。
1番目の視点
タバコを吸いたくて仕方がない人は先ほどの禁煙のペットボトルを見ると、とても嫌な感情として胸の奥に現れてくるかもしれません。
このような感情はどのような感情なのだろう?と考えて見るのです。
たとえば、ペットボトルを見ることでたばこを吸いたくなるとイメージするかもしれません。また、ペットボトルから煙が出てきているところを想像するかもしれません。また、ペットボトルをタバコの箱に見立ててイメージしてしまうかもしれません。
このようにペットボトルを対象として目の前に置くだけでも、自分の心の中から様々なイメージが噴出してくるものです。そして、もっとも自分がしっくりくるペットボトルを見ている時の視点に名前を付けてみて下さい。
例えば、「もくもく」などでもいいかもしれません。そして、名前をつけたらこの「もくもく」の視点に居続けることで、禁煙がうまくいくかを自問してみることが大切です。自問してみてもうまくいかなそうだと判断した場合は、ペットボトルはそのままに次の視点に切り替えていきます。

2番目の視点
先ほどの「もくもく」でしっくりこなかったあなたは別の視点を探すことにしました。一度、気分を切り替えて、別の視点からペットボトルを見ていく必要があります。では、どのような視点に切り替えていくか?ですが、なんでもかまいません。ご自身でしっくりくる視点を見つけ出してみて下さい。
とは言っても、いきなり見つけるのはハードルが高すぎるかもしれませんね。たとえば、私なら次の視点は気分を切り替えて見ていきたいので、温泉に行ってリラックスした時の自分という視点からペットボトルを見ていきます。
温泉でリラックスした気分からペットボトルを見ると、先ほどとは印象がだいぶ変わることに気が付かれるはずです。さきほどまでは、ペットボトルから煙やたばこのイメージが湧き出てきていたかもしれませんが、この状況下ではそこまでペットボトルに負の印象を抱かないと思います。
この視点からペットボトルを見ると、なんだか小さいような、ちっぽけで簡単だという印象が出てくるかもしれません。それは、先ほどの視点と今の視点における感情がまったく変わっているからです。
このような視点から見ることで、禁煙における新たな発想が出てくるかもしれません。そして、この視点に名前を付けてみることも同じく大切です。2番目であれば「温泉」がベストかもしれませんね。

3番目の視点
先ほどは温泉の視点から「禁煙」を見ていきました。次は、何かを達成した時の充実感や達成感を思い出してから、ペットボトルを見ていくのがいいかもしれません。あくまで、自分がぱっと浮かんだイメージに沿って対象を見ることが大切です。
充実感や、達成感を感じた状況をじっくりと思いだしてから、ペットボトルを見るとまた違った気持ちになってくるはずです。気にすることもないような簡単な気持ちになっているかもしれませんし、路上にある小石のような何の意味もないものに見えてくる可能性もあります。
さて、この視点に名前を付けるとしたら「小石」あたりでいいかもしれません。このようにいくつもの視点から対象を見ていくことで様々な感じ方が出来てくるようになります。5~6個くらいいろいろな視点に切り替えて、対象を見ることで自分にとってどの視点から禁煙を見ることが一番しっくりくるかが分かってくるはずです。
このように、あなたに合った視点を見つけることがまずは大切な事だと言えます。

行動を選ぶ
あなたにあった視点が2番目の温泉だった場合を考えて見ましょう。リラックスした状態では、禁煙自体が小さく、ちっぽけな印象になってしまいました。この視点からどのような行動が禁煙にとってベストなのかを考えることで、自分が本当に求めている禁煙方法に辿り着ける可能性が高まってきます。
たとえば、行動として温泉の写真をデスクトップに貼るなどでもいいですし、リラックスするために毎日散歩をするでもいいかもしれません。また、1日タバコを吸わないごとに温泉にいくためのつもり貯金をするというのも出てくるかもしれません。
一件、禁煙とは無関係に見えるこのようなことでも、禁煙に達する貴重な道のりとなることは多いものです。フロー体験を経験するには自分が楽しく、充実することが必要条件です。自分自身が本当に今心から求めていることを様々な視点から明らかにすることによって、フロー体験に通ずる道は自ずと開けてくるでしょう。

2.理想のビジョンを想像する

フロー体験を経験するには理想のビジョンを鮮明に思い浮かべることも効果の高い方法です。禁煙でいうならば、禁煙を成功した後、自分自身が理想の状態を手に入れている所を細部にわたり、臨場感あふれるように想像することです。
例えば、タバコを止めて体力がつきエネルギッシュになったところや、肌が若返りアンチエイジングしたこと、味覚が正常になり、どんなものを食べてもおいしく感じることなどでもいいでしょう。大事なことは、自分がこうなりたいと思う、理想のビジョンを感じることです。
人間の感覚にはホメオスタシスというものがあります。ホメオスタシスはフロー体験を知るうえでとても重要な機能となるため、説明させていただきますね。
ホメオスタシスとは動物に備わっている現状維持機能です。たとえば、平熱。人によって程度の差はありますが、おおよそ36度前後でしょう。これが一時的に上がっても平熱に戻るようホメオスタシスが働くことで平熱に戻っていきます。
人の心にも同じように現状維持機能が備わっています。それは、変化をする人よりも、変化をしない人たちの方が太古の昔より繁栄をしてきたことからもあきらかです。現状を変化しようと行動すると、即座に死に繋がってしまうことは今の時代と比べようもないほどどの時代も多かったといえるでしょう。
だからこそ、人の心は現状維持をすることこそが、生命を維持する上でベストだと認識しているのです。そのための機能がホメオスタシスです。
では、ホメオスタシスはどのような時にはたらくのでしょうか?禁煙を例にとって見ていきましょう。
ホメオスタシスの働き

禁煙を始めると、すぐに心の中のホメオスタシスが動き始めます。あれ?いつもタバコを吸っているのに何で今日は吸っていないんンだ?と。。。そして、この状況が長く続くと、ホメオスタシスは警報を出すのです。
ビーッ、ビーッ、ビーッ!!緊急事態発生!ご主人様に異常が発生した。いつも吸っているタバコをここ数日まったく吸っていない!この状況はご主人様にとって危機的状況だ。なんとかして、日々タバコを吸える状態にまで戻していかないと、ご主人様が死んでしまいかねない。
こんな具合で、タバコをやめている最中にもホメオスタシスが警報を鳴らしているのですから、ご主人様もたまったものではありません。
あなたも同じような経験をしたことはないでしょうか?やめると強い意志で努力をしていても、ほしいという誘惑に負けてしまったことが・・・あなたの内部ではホメオスタシスによる警報が鳴り響いていたに違いありません。
では、どのようにしたらホメオスタシスの警報を止めることが出来るのでしょうか?次は警報の止め方について考えていきましょう。
コンフォートゾーンを変える

コンフォートゾーンとは分かりやすく説明すると、自分自身が安全で快適だと認識している状況のことを指します。喫煙者であればまさに喫煙時がコンフォートゾーンだということですね。ホメオスタシスは人がこのコンフォートゾーンから外れてしまうと警報を鳴らしてしまうわけです。
フロー体験をするのであれば、このコンフォートゾーンを動かしていくことが最も早い近道となります。どういう事かと言いますと、コンフォートゾーンは自分の理想通りに動かしていくことが出来るのです。その動かし方とは、理想のビジョンを臨場感を持って体感することです。
どういうことかというと、コンフォートゾーンを決めるのは潜在意識です。潜在意識は現実とイメージの区別が出来ません。よって、潜在意識が現実だと認識するのはより臨場感のあるほうとなります。現実よりもイメージの臨場感が強ければ、潜在意識は理想のイメージにコンフォートゾーンを動かしていくことになります。
理想のイメージにコンフォートゾーンを動かしていくと、ホメオスタシスは理想のイメージにあるコンフォートゾーンに向かうよう警報を鳴らし続けるわけです。今は現状から外れているから危険だよと知らせてくれるのですね。
そうなってくると、先ほどまで自分が変わることの邪魔をしていたホメオスタシスが、一転頼れる味方となるわけです。なにしろ、理想のコンフォートゾーンまで引っ張っていってくれるのですから。このようにホメオスタシスが自分の味方となりひっぱっていってくれる状態もまた、フロー体験となります。
Ⅳ.お手軽にフロー体験を引き出す2つのセルフコーチング まとめ
フロー状態とは自分が一切疲れることなく、勝手に理想まで送り届けてくれる夢のようなギフトです。このフロー状態を使いこなすことが出来ればどのようなことでも可能になってくるでしょう。これからの時代は「しなければいけない」ということに努力をするよりも、「したい」状態に自分を持っていき、フロー体験を味わったほうが何倍も得だと思います。そのためにも、フロー体験を味わってみて下さい。
継続する力を養う!目標達成に必要不可欠な3ステップ!ではフロー体験を引き出し、長続きするための簡単なコツに絞ってお伝えさせていただきました。よろしければご覧いただければと思います。
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