私達は誰しも心の中にふたりの自分が共存しています。ひとりは観察される側の自分自身。そしてもうひとりはありのままの自分自身を評価・判断していく観察者としての自分自身です。
コーチングの源流である「インナー・ゲーム」では、観察される側をセルフ2、評価判断する側をセルフ1として紹介しています。
私達も同じく、観察される側の自分には本来大きな可能性や能力が備わっているのですが、自分自身を評価・判断していく観察者に批判され芽を踏みつけられてしまいます。
自分を認めることが出来ない人ほど、この観察者の影響が強く、自らの首をしめている状況です。
心の中の観察者が自分自身を評価・判断することなく受け入れることが出来るようになれば、あなたは自分自身を心の底から受け入れることが出来るようになっていくことでしょう。
今回の記事では自分自身を心の底から受け入れるようになっていくための自己受容の方法についてお伝えしていきますね。
Ⅰ.幸せを感じられない3つの原因
- 「あの人と比べて自分はなんて愚かなんだろう」
- 「結婚している人に惚れてしまうなんてどうかしている」
- 「友達の幸せを素直に祝福できない。嫉妬しているなんて自分はなんて心の小さな人間なんだ」
このように誰にも言えない心の葛藤を押し殺して生きている人は思いのほか多いものです。
自分の中の倫理に基づく感情を持ってしまうと、観察者はここぞとばかりに責め立ててきます。
観察者の責め立てが執拗に続くため、自らの感情を押し殺してしまうと、さぁ大変です
押し殺された感情が圧迫され続け次第に発散場所を求めて心の中で膨張し続けてしまいます。
膨張をする感情を抑えるために、さらに自分自身の心を抑圧するための力が必要となってくるのです。
押し殺された感情が圧迫され続け次第に発散場所を求めて心の中で膨張し続けてしまいます。
膨張をする感情を抑えるために、さらに自分自身の心を抑圧するための力が必要となってくるのです。
このように、心の中に充満した感情は大きなストレスとなり私達を苦しめ続けてしまいます。
この章ではどのように観察者が自分自身を責めてしまうのかを伝えさせて頂きますね。
1.ネガティブ思考
人間は生まれつき、脳がネガティブな経験に焦点を当ててしまう習性があるそうだ。そのため、人生においてポジティブな事が多く起きていたとしても、ストレスを感じたり不幸に感じたりしてしまうのだそうだ
「Hardwiring Happiness: The New Brain Science of Contentment, Calm, and Confidence(幸福感を習慣にする方法:満足感、安らぎ、自信に関する新たな脳科学)」の著者である、カルフォルニア大学バークレー校のRick Hanson博士によれば、脳はネガティブな経験から脳構築を行うのに長けているのだそうだ。
たとえば、「 あつものに懲りてなますを吹く」ということわざもあるが、痛みを伴うと理解も速い。人間の祖先は、天敵や自然災害の脅威に日々晒されており、生きる上で切迫した状況やインパクトから学習できる脳が必要であったため、進化の過程でこうした特性が受け継がれてきたという。
Slashdotより引用
幸せを感じられない1つめの原因は脳の機能がネガティブな経験に焦点をあててしまうという習性があるからです。
進化の過程で身に付けた人類の特性だったということですね。このことから、不幸を感じやすいのはあなただけの悩みではなく、人類の共通の悩みだと言うことが分かります。
観察者はこのネガティブな経験に焦点をあててしまう脳が作り出したもう一人のあなたなのです。
2.自分自身への不当な評価・判断
幸せを感じられない2つめの原因は、私達は自分の感情を評価・判断し否定を繰り返してしまうからです。
人には常時2人の自分が同居しています。例えば、ダイエットを想像すると分かりやすいかも知れません。ダイエットをしたいという自分と、食べ物を食べたいという自分のせめぎ合いですよね。
これは人の脳が主に感情や衝動を司る扁桃体と、理性や思考を司る大脳新皮質が分かれて存在しているから起こる現象です。
①.インナーチャイルドとインナーペアレント
分かりやすくお伝えすると、あなたの中には感情や衝動を司る子供のあなたと、理性や思考を司る大人のあなたが存在しているのです。このあなたの中に存在する子供と大人のあなたの事を、一般的にはインナーチャイルドとインナーペアレントと表現されています。
インナーペアレントは子供の頃、最も身近にいた世話をしてくれる人から大きく影響を受けます。
多くの人はご両親でしょう。そのご両親の性格が大きく反映されるのです。
よって、「否定的な人」「不平不満ばかりを口にする人」「愛情表現が薄い人」に育てられたとしたら、あなたのインナーペアレントも同様の性質を受け継いでしまうのです。
さらに、人は進化の過程でネガティブな思考が強く残りやすいということを先ほどお伝えせていただきましたが、記憶も同様です。なので、人はネガティブな記憶が残りやすいため、あなたのインナーペアレントもネガティブな記憶をより色濃く受け継いでいるのです。
このことから、多くの人のインナーペアレントはモンスターインナーペアレントになり、インナーチャイルドをことごとく否定し続けて行くことになるのです。
②.否定され続けるインナーチャイルド
例えば、インナーチャイルドが悲しいと感じたとしましょう。
モンスター化したインナーペアレントの場合、その悲しさに理由をつけては攻撃してきます。
そして、
- 「だから、お前はダメなんだ」
- 「社会に必要とされていないんだ」
- 「生きている価値もない」
などと、勝手に自分の解釈を伝えてインナーチャイルドを傷つけて行くのです。
3.何かをなした自分でないと認められない
幸せを感じられない3つめの原因は、何かをした自分でないと認められなくなってしまっているからです。
私達が暮らす社会は私達が行う行為に対し評価や判断を下して行きます。
よって、何者かである自分には価値があるという思い込みが育まれてしまいやすい傾向にあります。
逆を言えば、何物かでない自分には価値がないと認識してしまうということです。
①.doing(する事)、having(持つ事)、being(ある事)
コーチング用語で、doing(する事)、having(持つ事)、being(ある事)という言葉があります。
doingは自分が行う行為や行動を指します。
勉強をしたり、資格取得に勤しんだり、転職活動をしたりがdoingにあてはまります。
havingはdoingの結果、自分自身が所有している物や事柄を指します。
希望の大学に入ったり、資格を取得したり、新しい会社に入ったりがhavingになります。
doingやhavingは主に自らが主体的に動く行為や結果を指します。
一方、beingは自分らしくある事となります。
夢や希望に燃えている自分も。
受験に失敗して悲しんでいる自分も。
幸せを感じている自分もbeingになります。
beingは主に自らが心から発する声を指します。
コーチングではこれらすべてを重視していますが、私たちが暮らしている社会はおもにdoingとhavingを重視しています。
その結果、doingとhavingばかりに意識が傾きバランスを欠いてしまいます。
beingがないがしろにされてしまうのです。
②.doingやbeingばかりに意識が傾くとありのままの自分を無価値に感じる
doingやhavingももちろん重要です。
しかし、この事ばかりに意識が向いてしまうととっても不幸になってしまいます。
- そのままの自分を受け入れられない
- ほれぼれとする自分じゃないと愛せない
- どろまみれの自分では愛せない
このようにdoingやbeingばかりに意識が向かってしまうと、自分自身の存在自体を愛することが出来なくなってしまい、いつまでたっても心が満たされず不幸を感じ続けたままになってしまいます。
ありのままの自分自身とは強い部分も弱い部分も含めたすべてです。
何かをする自分にも価値がありますし、何もしない自分にも価値があります。
自分自身の存在自体に価値があるという事です。
自分は自分でいいんだという許可を出さない限り人はdoingやhavingをいくら手に入れても不幸から脱け出すことは出来ません。
私たちの心の中の観察者はネガティブで自己否定を繰り返し、doingやhavingといった物質的な豊かさや承認欲求ばかりを求めて心をないがしろにしてしまう傾向があるので、幸せからどんどん引き離されていってしまうのです。
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Ⅱ.インナーチャイルドと向き合う
ここでは観察される側のセルフ2であるインナーチャイルドについてお伝えしていきますね。
このインナーチャイルドが自己受容をする上でのカギとなっていきます。
もう一度おさらいをしましょう。インナーチャイルドとは簡単にいうと、子供の頃の満たされなかった感情の事を指します。
本来、子供の頃に必要としている親からの無条件の愛情や、ありのままの自分でいいんだという受容が満たされないと、大人になっても子供の頃の感情がインナーチャイルドとして持ち続けてしまいます。
他人からの評価や視線を過度に気にして自分の思うように動けなかったり、他人から拒絶されるのが怖くてNOと言えなかったり、どうせ自分なんてこんな人間だなどと、自らを蔑んだりは全て自分の中のインナーチャイルドが原因となっています。
子供の頃満たされなかった感情が自らを支配してしまい、大人になった今でも子供の頃のように感情が制御できなくなってしまうのです。
インナーチャイルドはあなたの中で傷つきながら今でも膝を抱えてうずくまっている事でしょう。
1.インナーペアレントの存在
この傷ついたインナーチャイルドと向き合うには、あなたの中のもう一人の存在である、インナーペアレントについて理解しておくことが大切です。
インナーペアレントとは子供の頃に形作られてしまった両親のイメージです。
- 人に迷惑をかけてはいけない
- 勉強が出来なくてはいけない
- いい子にならなくてはいけない
このように親は無自覚に子供に自分の期待を背負わせたり、自分の思い通りの存在になるように接してしまう傾向があります。
このようなメッセージを子供の頃に親から受け取りつづけることで、あなたのインナーチャイルドは「自分はなにかをしなくてはいけない」存在なのだと感じてしまうのです。
「なにかをする自分には価値があるけれども、なにもしない自分には価値がない」という思い込みを持ってしまいます。
このような思い込みを心理学ではビリーフと表現されています。
本来、子供は無条件で愛されるべきであるにもかかわらず、条件付きの愛を得ていたことで、なにもしない自分には価値がないという思い込みを持ち続けてしまうのです。
そして、困ったことに、大人になったあなたの心の中ではいまだに過去の両親のイメージであるインナーペアレントがインナーチャイルドを自分の思い通りにしようと声をかけてくるのです。
- 失敗をしてはいけない
- 人前で恥をさらしてはいけない
- 人から嫌われてはいけない
あなたが何か行動をしようとする度にあなたの中のインナーペアレントはインナーチャイルドに向けて次々に条件を付けてきてはインナーチャイルドをより傷つけて行くのです。
インナーチャイルドが傷つくほど自己受容とは離れてしまうのです。
2.インナーチャイルドの癒し方
インナーチャイルドが傷つくほど自己受容が出来なくなってしまうということは、裏を返せばインナーチャイルドが癒されるほど自己受容が出来るということになりますよね。
では、インナーチャイルドを癒すにはどうするか?
それは、意識的に自分自身のインナーペアレントの声に耳を傾けて行く事です。
そして、インナーペアレントがインナーチャイルドを傷つける言葉を言ったら、その言葉を打ち消す言葉を使う事です。
インナーチャイルドを受容する言葉をかけてあげるのがポイントです。
下記の例をご参照ください。
いつもいつも、失敗ばかりしてなんてダメな奴なんだ。
→失敗を繰り返して傷ついているんだね。つらいよね。
人に嫌われてはいけない
→人の目を気にしながら生きて行くのはつらいよね。悲しいよね。
結果を出さなくてはいけない
→いつも、一生懸命やり続けて疲れてしまったんだよね。休んでいいんだよ。
上記のようにインナーペアレントは「なにかをしなくてはいけない」と呼びかけて来ることもありますし、なにかが出来なかった自分を批判してくることもあります。
ここで大切な事はインナーペアレントの声に気付き、言葉を打ち消して行く事です。
出来ればインナーチャイルドの傷ついた感情を理解してあげる言葉をかけてあげて下さい。
このように意図的にインナーチャイルドに暖かい言葉をかけてあげることを習慣化していくことで、インナーチャイルドは次第に癒され、自己受容が出来るようになって行きます。
Ⅲ.自己受容が出来ると心は軋轢から次第に解消されてくる
この章では自己受容をぐっと掘り下げて行きましょう。
自己受容とはありのままの自分自身を観察して、自分の存在そのものを受け入れることを指します。
なので、自分自身を肯定していく自己肯定とは少し毛色が違うといっていいでしょうね。
自己肯定を簡単に説明すると自分自身を肯定的に評価していくことです。
しかし、自分自身の感情や考え方が受け入れられない時にみずからを肯定的に評価していくなんて出来ませんよね。
「あの人と比べて自分はなんて愚かなんだろう」→「そんな自分って最高」なんてなりませんよね^^
自己受容とは自分自身の感情を観察し、どのようなあなたであっても心から受け入れていくようになることです。
何かが出来るあなたも素晴らしいですし、例え何かが出来ないあなたであっても素晴らしい存在なのです。
自己受容が出来ていくとインナーペアレントが自分自身を責めて行く事が少なくなるためとても生きやすくなっていくのです。
1.自己受容の効果
どのような自分も評価・判断せずにただただ認めることで、自らを押さえつけていた心の枷が音を立てて崩れていきます。
自己受容を行うことで、観察者である自分自身が自らの評価・判断をやめて、ありのままの自分を受け入れることに許可を出していきます。
自己受容が出来ることで、自己否定の連鎖から解放され、どのような自分も受け入れていくことが出来るようになるのです。
自分自身を受け入れることで、初めて他者受容も出来ていきます。
自己を否定しなくなることで、他者を否定する自分からも解放されるようになるのです。
他人と比較して劣等感に悩まされたり、優越感に浸って人を見下したり、嫉妬に悩まされることからも解放されていきます。
また、自分自身の存在に対して許可が出せることで自然と自信がついてきます。
結果として、人に迎合したり、人からの評価に恐れることからも解放されていきます。
自分自身の思考を評価・判断せずに観察し、ただただ感情を味わい受け入れることがもたらす効果は計り知れません。
自己否定の連鎖から解放されるためにも、ただただありのままの自分自身の感情を見つめる時間をとって見て下さい。
2.自己受容で大切な2つの方法
- 不幸になりたい
- 不幸になることが夢だ
- 不幸にあこがれる
こんな夢や希望を抱いている人って広い世界を見渡してもおそらくいないのではないかと思います。
にも関わらず、私達が暮らす社会は幸せな人よりも不幸を感じている人が多いと思いませんか?
幸せになりたいと願っている人は多く、不幸になりたいと願っている人はいないにも関わらず、人は不幸に陥りやすいのです。
それはどうしてでしょう?
幸せになるには、このパラドックスの理由を知り、正しい幸せになる方法を理解することが大切です。
自己受容とは簡単に言うと、自分で自分を受容するという事です。
ちなみに受容とは
相手の言葉・感情などを、自分の価値観で批判したり評価をせず、そのまま、ありのままに受け入れること。
なんですね。
コーチングではクライアントの方に対して受容をもって接して行きます。
コーチが自分の価値観であーだ、こーだ言っていたらコーチングにはなりませんしね^^
人は受容される事で自らを深いレベルで認める事が出来るようになって行きます。
あなたはあなた自身を自己受容できていますか?
頭に浮かぶ想いを自分の価値観で批判したり評価せず、そのまま、ありのままに受け入れているでしょうか。
おそらく、あなたは自分自身を受容する事はせずに、自分自身を責め続けている方が多いのではありませんか?
もしあなたが自分を責め続ける方が多いというのであれば、あなたの心はきっと疲弊しきっている事でしょう。
心が疲弊しきっているのであれば、これからお伝えさせていただく自分を認める方法をお試し下さい。
きっと、安らいだ気持ちを取り戻していく事が出来るでしょう。
①.自分の感情を認め観察する
自分を認める方法のひとつ目は自分の感情を認め観察する事です。
- 私はなんてダメなんだ
- いつも失敗ばかりしている
- 本当に運が悪い
あなたもこのような言葉を心の中で連呼した経験がありませんか?
きっと、そのような時はとてもいやな気持になっていたのではないかとお察しします。
こんな言葉が出てくる時の感情はとても嫌な感情ですよね。
もしかしたらこのような感情が出てきた時にあなたは見て見ないふりをしていませんか?
嫌な気持ちを忘れるために仕事に集中したり、友達とのおしゃべりに熱狂したり、気分転換にお酒を飲みに行ったり・・・
ちょっと待ってください。
感情をないがしろにして蓋を閉めてしまうと、あとあと大きなストレスとして身に降りかかってしまいます。
どのような感情であれ、感情はしっかりと味わう事が感情との適切な付き合い方です。
コーチングではどんな感情でも意味があるという考えのもと、表れる感情を丁重に扱って行きます。
感情はあなたの脳から送られるシグナルだからです。
これからは嫌な感情だからと蓋を閉めてしまう事を止め、感情に意識を向ける習慣を作ってみる事をお勧めします。
感情は大きなエネルギーです。ネガティブな感情でも、きちんと適切に対処してあげることであなたの原動力に変わっていく力を持っています。
感情をじっくりと味わう習慣をつける事が出来れば、これからのあなたは感情とうまく付き合っていく事が出来ることでしょう。
②.自己受容の言葉をかける
自分を認める方法の2つ目は自己受容の言葉をかけるです。
先ほどは感情を深く味わう事についてお話しさせていただきましたね。
その感情について自分自身が受容する言葉を自らに向けてかけてあげる事をここではお話しさせていただきます。
先ほどの例でお話ししましょう。
私はなんてダメなんだ→とても悔しいね。
いつも失敗ばかりしている→ほんとに悲しいよね。
本当に運が悪い→嫌な気持ちだよね。
上記のように受容する言葉を自分自身に投げかけてあげます。
ここでポイントは、感じた感情に寄り添った言葉を伝えてあげる事です。
悔しいと思ったら悔しいと、悲しいと思ったら悲しいと、嫌な気持ちだと思ったら、嫌な気持ちだと。
自らの感情に沿った言葉を投げかける事であなたの疲弊した心は自分の気持ちを受け入れてもらえたという安心感を持ち疲れが取れて来ます。
あなたも、自分が大変な時に、あなたが発する言葉にきちんと耳を傾けてもらったらとても安らかな気持ちになりますよね。
心もそれと同じく、自ら発する声に耳を傾けてもらいたいのです。
自分を認める方法として心の声に耳を傾けるのはとても効果的な方法です。
自己受容の例
その他にもいくつか自己受容の例を見て行きましょう。
「あの人と比べて自分はなんて愚かなんだろう」
→「すっごく苦しい気持ちでいっぱいなんだな」
「結婚している人に惚れてしまうなんてどうかしている」
→「あの人の事を本当に好きだからとても辛いんだな」
「友達の幸せを素直に祝福できない。自分はなんて心の小さな人間なんだ」
→「自分も幸せになるために頑張ってきたのになれないから嫉妬しているんだな」
などと言うように、自らの本当の気持ちを抑え込まずに、自分自身で認めて上げることが自己受容の第一歩です。
そして、その感情を十分に味わうことで、押し殺す必要がなくなってきます。
自己受容で大切な2つの方法 まとめ
いかがでしたか?
- 自分の感情を認め観察する
- 自己受容の言葉をかける
自分を認める方法を行うことであなたの心は次第に疲弊から立ち直り、落ち着きを取り戻してくるでしょう。
自らを無意識的に攻め続けてしまうと、心は絶えず攻撃を受け続けている状態になってしまいます。
どんなに丈夫なハートの持ち主でも無尽蔵に攻撃を受け続けていては、倒れることは目に見えています。
自分を認める方法を意識的に使う事で、自らの攻撃の手を止め、心に寄り添うスペースが出来て来ます。
あなた自身がしっかりと自分の心に寄り添おうと決心し、心の声に耳を傾ける意識を持つ事で初めて心は無尽蔵の攻撃から解放されていくことでしょう。
自分を認める方法はそこまで難しい事ではありません。
意識的に感情を観察し、感情に寄り添った言葉を自分自身にかける習慣さえ出来てしまえばあとは簡単です。
まとめ
まとめ
人は本当の意味で自分を受容できるようになって初めて、他者を受容出来て来ます。
自分を受容するということは、利己的に自分自身が良ければいいというものではありません。
どんな自分でも自分は自分で大丈夫なんだという、許可を自分に与えることです。
そうすることで、自分自身に接する時にも、大切な人と接する時のように真摯に向き合うことが出来るようになってきます。
幸せになるには自分を否定し続け、自分を傷つける生き方をやめることが何よりも大切な事なのです。
結果として、自分自身を受容すればするほど、接する人に対しても受容していく事が出来るようになります。
自然と人との軋轢は減り、不幸も軽減していくことでしょう。
最後に今回の記事のポイントをまとめさせていただきますね。
1.ありのままを受け入れる
幸せになるにはありのままのあなたを受け入れることが大前提です。
ありのままのあなたにはdoingやhavingも当然必要ですが、それと同じくらいbeingも必用となってきます。
2.自分の存在を受け入れる
自分の存在を受け入れるとは、インナーチャイルドを受け入れるという事と同義です。
その為には、意識的にインナーペアレントの声に気付き、否定的な発言や評価を改め、インナーチャイルドとの関係を良好に保っていくことが必要不可欠です。
幸せになるにはあなたのインナーペアレントをモンスターではなく、慈愛に溢れるマザーテレサのように変えて行くことです。
3.自分の感情を受け入れる
幸せになるには今あなたが感じている感情をじっくりと味わうことが大切です。
感情を感じるという事は、インナーチャイルドの声に耳を傾けるという事です。
インナーチャイルドの声に蓋をしてしまうと、あなたの心の中で暴れストレスとなってしまうからです。
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