本日の記事では継続する力について考察していきます。目標って大きくなればなるほど達成するまでに時間がかかりますよね。にも関わらず、多くの人は大きな目標にに取り組もうと決意した瞬間から、そのすべてを背負い込もうとしてしまうんです。結果、ストレスだけが増大し、途中で挫折する羽目に・・・
あなたもこのような経験を過去にしたことはありませんか?
英単語を毎日100個覚える。寝る間を惜しんで資格の勉強をする。いきなり禁煙してみる。あげればいくらでも出てくるかも知れません。しかし、どれも長続きしなかったのではないでしょうか?
それでは、身体も心も急激な変化についていかずにストレス反応を呼び起こしてしまったからなんですね。今回の記事では身体にストレス反応を起こさずに大きな目標を達成するためにコツコツと継続する力をつけて行く方法をお伝えしていきます。
まさに継続は力なりということですね。
目次
1.継続する力をつけるには小さなことからコツコツと
ハーバード・ビジネス・レビューの有名な記事「モチベーションとは何か」のなかで、心理学者のフレデリック・ハーズバーグは人の意欲を高める2つの主要因が「達成」と「達成が認められること」であると説いた。
もっと最近の研究ではテレサ・アマビルとスティーブン・クレイマーが数百人の数千日間にわたる日記を分析したものがある。人の本音が書かれた膨大な記録をもおとに、アマビルとクレイマーは「日々のささやかな進歩」こそがやる気を引き出し、高いパフォーマンスを可能にすると結論付けた。
「職場において感情・モチベーション・認知を高める諸要素のなかで、もっとも重要なのは、進歩しているという手ごたえである」と彼らは言う。
エッセンシャル思考より引用
大きなことを一度にやろうとしてしまう人は大きなことをやるほどゴールが早く達成できると考えてしまいがちです。一件、合理的に見えますが、このやり方では人間の感情を度外視してしまっているため、結果的に効率的とは言えません。
一方、小さな事からコツコツと継続していると上記の引用でもありますように、モチベーションの力が加わってきます。人は自分のやっていることにモチベーションが出て初めて実力以上の力を発揮出来ます。モチベーションをアップするには小さなことからコツコツと積み重ね、日々の小さな進歩を感じることが必要不可欠なのです。
2.継続する力がない人は大きな目標と小さな目標を意識する
目標を達成するためには小さなことからコツコツとやっていくことが重要だとお伝えさせていただきました。ただし、目標自体を小さくしてしまっては大きなことを達成することは出来ません。目標は大きく設定しながらも、目標に進む過程は小さく一歩一歩進んでいくことが重要です。
例えば、1キロのダイエットを目標に掲げた場合は、そこまで努力をしなくても達成出来るでしょう。1キロのダイエットが出来たら次の目標を立てるということの繰り返しでは、自分の目指す大きなビジョンが分かりません。これではゴールも決めずにフルマラソンに挑んでいるのと変わりません。目指すゴールが分からなければ人は不安の不安は膨らんでしまうのです。
はじめに10キロダイエットをするという事を目標と決めながらも、1か月1キロづつ体重を落としていくということをコツコツと行う場合はどうでしょう?大きなビジョンがあるため、ゴールを見据えながら、毎月の小さな目標を消化していくことは難しくないでしょう。
このように、大きな目標を立てつつも、小さな目標をクリアしていくことこそが、継続をし続ける原動力となるのです。
3.細分化の力をつけるには
大きな目標を立てつつも、そこに至る過程を細分化していくことが継続をし続けるには非常に重要なことだと言えます。目標の細分化について詳しくはとにかく痩せたい人必見5か月13キロ減私の潜在意識活用法にあるⅢ.目標の細分化をご覧ください。
4.努力することにNOを突きつける
大きな目標を立てた上で、はじめから大きな行動をし続けようという人たちにはある共通点があります。それは、大きな目標を達成するためには努力をし続けなくてはいけないという思い込みが強い事です。
この思い込みが足かせとなって自分自身の行動を縛り付けてしまうのです。何事も「~しなくてはいけない」という思い込みに縛られてしまっては、モチベーションを味方につけることは出来ません。人間の力を最大に引き出すにはモチベーションに火をつけることです。モチベーションに火をつけるには努力しなくてはいけないという思い込みから解き放たれる必要があるのです。
よって、努力をするという発想自体にNOを突きつけることもひとつの有効な手段となります。私自信、努力という言葉が嫌いで嫌いで仕方がありませんので、努力をするという事自体にNOを突きつけています。
でも、そうなると努力をしないで目標を達成するための行動が出来るのか?という疑問が生じてくるでしょう。答えはイエスです。
自分自身が苦痛に感じないほど、ひとつひとつの目標を細分化してしまえばいいのです。例えば、年間10キロのダイエットをするという目標からであれば、1日5分散歩をするというレベルまで目標を細分化してしまっても問題はないということです。
1日5分だけの散歩なら努力なんて必要ないと思いませんか?でもそれがいいのです。1日5分の散歩を続けていくことで、習慣になっていきます。そして、日々5分の散歩を達成することで、日々のささやかな進歩を実感できモチベーションが高まってきます。
モチベーションが高まってきたら、1日5分の散歩では物足りなくなるかもしれません。そうしたら、次に10分、20分と伸ばしていってもいいのです。それがいつの間にか毎朝30分のジョギングなどに変わるかも知れません。
このようにモチベーションを上げることで徐々に行動を変えていけばいいのです。これを初めから毎朝30分のジョギングと決めてしまっては、慣れない事を続ける苦痛が勝り、長続きする可能性はぐっと減ってしまうでしょう。モチベーションを上げることで、楽しんで継続出来れば、努力をする必要がなくなってくるのです。
はたから見たらすごい努力をしているなと見える人でも、本人にとっては努力でないことは意外に多いのです。本人にとっては、小さなことからコツコツと継続し続けているだけなのですから。
5.継続する力をつけるには習慣の力を活用する
小さなことからコツコツとやることが重要な理由は、無理をせずに習慣化することが出来るからです。人はホメオスタシスという現状維持機能を備えています。人は自らの意志で現状を変えようとしても、ホメオスタシスの働きにより現状に引き戻されてしまうのです。
ホメオスタシスにあらがうには強烈な意志力を持つか、目標が達成しているイメージを潜在意識に植えつけることです。ただし、上記の2つと同様の効果を発揮する上、より簡単な方法こそが小さな行動を習慣化することなのです。
自分にとって苦痛にならないほど細分化した目標を日々達成することを習慣化するだけで、モチベーションは限りなく高まってきます。その上、習慣化して継続をし続けることで、より上の目標を達成したいという意欲が出てくるようになるのです。
人は「~しなくてはいけない」という思考からの行動には強いストレスを感じ、自分の本来の実力を発揮することは出来ません。一方、「~したい」という動機からの行動には実力以上の力を発揮できるように出来ているのです。
習慣化するということは、細分化した目標の先にあるより高い目標を自発的に達成したいと感じさせる効果があるのです。
6.学習曲線を理解しよう

学習曲線とは人が物事を習得する際にかかる時間と習得率を表します。上の画像をご覧ください。多くの人は理想で表された青い曲線をたどるものと考えています。要は、自分が学習した分だけ比例して能力も向上していくだろうということですね。しかし、現実は赤い曲線のようにある一定の期間は能力の向上を実感することが出来ないものなのです。
大きな目標を立てたうえで、大きな行動に移してしまう人の多くは現実と理想のギャップに耐え切れずに去ってしまいます。初めのうちは、どんなにやっても結果が伴うものではないという意識を持ちながらも、小さなことをこつこつ無理をせずに続けていくほうがはるかに理に適っているのです。
はじめのうちは何も期待をせずに、無理をせずコツコツと続けていくことがストレスを抱え込まずにすむ最も合理的な方法だと言えます。学習曲線を理解し、現状と理想のギャップを受け入れてみて下さい。継続する力がなくなってしまうのは前に進んでいる事が実感できなくなってしまうからです。継続する力をつけるには学習曲線をしっかりと理解しておくことがとても大切なのです。
7.ストレスを寄せ付けない
継続をするにはストレスは大敵です。どのようなことでもストレスを抱え続けたまま継続をし続けるというのは無理があります。そのため、ストレスを抱えない生活を送るよう意識を向けることは極めて重要な事です。ストレスが消えることで、忍耐力が高まり、自然と無理なく行動を継続し続けることが出来るようになってくるでしょう。
8.無駄な時間も貴重な一部
頑張らなくてはいけないという思いがあると、自分の行動を良い、悪いで判断し、分析してしまうものです。その結果、無駄な時間があると、自分自身を責めてしまい、意気消沈してしまうこともよくあることでしょう。
常に頑張らなくてはいけないという思いを持ちつづけてしまうことはあまりおすすめ出来ません。その思いを持ち続けてしまうと頑張っていない自分を認めてあげることが出来なくなってしまうからです。
私ごとですが、ブログのネタがまったく出てこないこともあります。そのような時は、散歩にでかけたり、本を読んだりと一見、無駄に思える時間を過ごしています。こうすることで、自分を責めることから目を背け、インスピレーションを引き出して行っています。
はたから見たら、無駄な事でも自分にとっては貴重な時間の一部なのです。無駄な時間をとってしまったと自分を責めても生まれるものは何ひとつありません。無理なく継続し続けるには息抜きの時間も行動することと同じく重要な時間だと思います。
9.自分を認める事の重要性
どんなに小さな行動に落とし込んでも継続をし続けることが難しい人たちは自分を認めることが苦手だという方が多くいました。「こんな小さなことは続けられてあたりまえのこと。」「いくらこんなことをやっても成長の実感を感じられない。」「所詮、こんなことを続けていても何にもならない。」etc
このように、せっかく行動を継続してもネガティブに捉えていては苦痛が増すばかりです。このような思考ではどんなに行動を細分化しても継続をし続けることには無理があります。継続をし続けるには自分を認めて上げることがとても大切なのです。
例え、どんなに小さなことでも、行動が出来たという事実に目を向け、日々自分の行動を心の中で認めて上げていくことが必用です。自分自身を誰よりも認めてあげることが出来るのはほかならぬあなたです。自分がやった行動を思う存分みとめて上げてみて下さい。必ず、継続する力の原動力となるはずです。
まとめ 継続する力!長続きするために知っておきたい9つの事
本日は継続をするための方法について具体的にお伝えさせていただきました。大きな目標を立てつつ小さな行動を行っていくことが継続をし続けるための秘訣です。どんな小さなことでも継続をするには自分の感情を見方につけていく必要があります。
自分の感情を見方につければ、苦労をして努力をする必要がなくなります。どんなことでも楽しんで熱中できるようになるのです。そのためには、はじめから大きな行動をしなければいけないという思い込みを手放して、自分が出来る範囲で簡単なことから手を付けて見て下さい。
はじめは小さなことかも知れませんが、継続をしていくうちにきっと大きく変わってくることが実感できるようになってくることでしょう。まさに継続は力なりということです。
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この記事を書いた人

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大学卒業後にITベンチャー企業で人事、営業戦略、マーケティングを経験。20代でマーケティング部門のトップに就任。その後、個人投資家としての独立を経てシードコミュニケーション株式会社を設立。現在は未来創造コーチとして第一線で活躍中。
□米国CTI認定資格 Certified Professional Co-Active Coach(CPCC)
□国際コーチ連盟認定資格 Associate Certified Coach(ACC)
□その他 Co-Active Leadership Program修了
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