今回の記事では実生活ですぐに使える対人コミュニケーション最強の技術についてお伝えしていきます。

こだわったポイントは2点です。1つめは誰もがすぐにでも実践できる技術。2つめはコミュニケーションをする上で最強の技術です。

この2つは一見矛盾しているように聞こえるかもしれませんね。

実際の話すぐにでも実践できる技術ですから難しい技術ではありません。

というか、技術自体はとても簡単です。簡単な技術であるにもかかわらずこの技術をマスターするとその恩恵は計り知れません。

関連記事として5つの相槌バリエーションを駆使して会話を盛り上げる方法をご覧下さい。今回ご紹介する技術と併せて使うことでより相乗効果が高まります。

動画にてすべてのコーチングスキルをまとめさせて頂きました。

コーチング大学

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Ⅰ.対人コミュニケーションでラポールを築くとても簡単な7つの条件

ラポール

この章では対人コミュニケーションでとっても大切なラポールの築き方をお伝えさせていただきます。

コミュニケーションをとる上で最も大切な要素は相手が自分に心を開いているかどうかです。

最強のテクニックを使ったとしても相手の心が城壁のように固く閉ざされていては意味をなしません。

この心の城壁を開城させ、相手が心を開き、信頼感や安心感のある打ち解けた状態になることをラポールを築くといいます。

ラポールとはフランス語で「関係」という意味です。心を開くかどうかは意識化ではなく、無意識化で判断されるものです。

ラポールは相手の無意識レベルで同調している状態なのです。

ラポールについてある程度理解したところで実際にラポールを築くための条件をお伝えさせていただきます。

この条件はコーチングの技術とNLPの技術で成り立っています。

コーチングやNLPの説明をすると長くなってしまうので、簡単に説明すると人の潜在能力を引き出す技術です。

1.好奇心を持つ

相手に心を開いてもらう第一条件は自分自身が相手に心を開くということです。

自分の心の門を閉じながら相手の心を開かせることは当然ですが出来ません。そして、自分の心を開くには相手に対して好奇心を持つことが大切です。

これから対人コミュニケーションを行うに対して、好奇心を持つとその相手の背後にあるいろいろなことが純粋に気になってくるものです。

自然とその人自身に興味を持っていることに気が付いてくることでしょう。それでOKです。

好奇心は筋力と同じように鍛えることが出来るものです。だから気負わなくても大丈夫です。接する人に対して好奇心を持とうと意識を変えていくだけでいいのですから。

そのうち、接する人すべてに好奇心を持つようになってきます。ここでのポイントは常に相手に好奇心の意識を持つということです。

2.ありのままの自分を出していく

ありのままの自分を出していくことも自分が相手に心を開くために重要な要素です。

ありのままの自分とは地位や権力、肩書や資格などで武装している自分を指してはいません。

ありのままの自分とはそのすべての武装を解除した自分自信です。

素の自分と表現したほうが分かりやすいかもしれませんね。相手に対して素の自分をさらけ出すことで相手も安心して自分自身を表現することが出来ます。

こちら側が武装を解除しているので、相手も気構える必要がないのです。だから、とても安心出来るのです。

ラポールを築くには相手の無意識と同調する必要があります。こちらが精神的に相手を威嚇していては相手との同調など出来るはずもありません。

自分から相手に対して非武装で歩み寄る姿勢こそが大切です。ここでのポイントも好奇心と同じく意識をするだけで大丈夫です。

意識をするかしないかの差だけで相手が受け取る印象は大きく変わるものです。逆に素の自分をさらけ出そうと考えすぎて緊張してしまっては元も子もありません。

3.集中的傾聴

集中的傾聴とはコーチングの技術です。相手の話に全神経を集中して聴いている状態を指します。

私たちは本来人と話をしていても、頭の中に自分自身の声がとめどなく回っているものです。

この頭の中の声に意識を向けてしまっている状態を内的傾聴と呼びます。

  • 「自分だったらこう考える」
  • 「こういうアドバイスは役に立つんじゃないか」
  • 「今日の夜ご飯なんだっけ?」

これらはすべて内的傾聴です。集中的傾聴とは心の中にめぐるこのような考え方を放棄し、相手に意識を集中して聴きます。

結構、難しそうに感じるかもしれませんが安心してください。実は集中的傾聴にはコツがあるのです。

そのコツとは心の中で相手に「前へならえ」をして聞くことです。集中的傾聴に慣れていない初めのうちはこれだけでだいぶ意識が変わってきます。

集中的傾聴の感覚がつかめてきたら次第に必要はなくなってきますが、初めのうちは集中的傾聴の練習にはうってつけの方法です。

4.ミラーリング

ミラーリングとは相手の動作を鏡を通して見た時のように反射するということです。相手の動作というのは無意識に出るものです。

その無意識からのサインにこちら側も同調をしめすことで、相手との距離を縮める効果があります。心理学でいうところの同調効果です。

人は自分と似たものに惹かれる性質があるのです。

ここであなたは相手の動作を真似し続けてたら不自然だろうと思われたかもしれませんね。

その通りです。相手の動作を真似し続けてたら相手は意識上で「なんだこいつ。おちょくってんのか?」と思われてしまってもおかしくありません。

ミラーリングとは無意識に働きかける方法のため、意識されてしまっては当然効力がなくなってしまいます。

相手の動作を真似するけれども、気づかれないように所々することがポイントです。

相手がコーヒーを飲んだら自分も同じように飲む。相手が伸びをしたら自分も伸びをしてみる。このようなことを要所要所にするだけでOKです。

そうすることで、無意識化で同調することが出来るようになります。

ミラーリングは簡単なのにものすごく効果が高い方法です。使ってみるとその威力の高さに驚かれることと思います。

5.ペーシング

ペーシングとは相手のペースに合わせることを指します。

ミラーリングが動作に合わせるのに対して、ペーシングはペースに合わせるんですね。

相手の呼吸や口調の速さ、タイミングやテンポ、声の大きさや話し方など相手のペースを把握し自分も同じように表現していきます。

こちらもミラーリングと同じでですね、相手の意識化で気が付かれてしまっては意味がないんですね。

でも、ミラーリングとは違い相手のペースに合わせるので、意識的にやってもほとんど気が付かれませんのでご安心下さい。

ペーシングを行うことで相手はとても居心地がよくなります。自分の気持ちをわかってくれているという安心感が無意識のうちに生まれるからです。

その結果、相手との心の距離が縮まり、ラポールが築けてきます。双方に一体感が生まれるためとても円滑なコミュニケーションの下地となります。

6.リーディング

ミラーリングとペーシングは相手に合わせることでラポールを築く方法でした。リーディングとは、逆に自分がリードをしていく方法です。

ミラーリングとペーシングでラポールが築かれた後に、リーディングに切り替えることでより深いラポールの構築が可能になります。

具体的には、ミラーリングとペーシングで相手との一体感が出来たと感じたら、自分からリードをしていくように切り替えていくのです。

十分にラポールが築けていれば、自分が先にコーヒーカップに手を取れば相手もコーヒーカップに手を伸ばしたり、自分の口調を早くすれば相手の口調も早くなったりといった具合になってきます。

ミラーリング、ペーシング、リーディングはよくダンスに例えられます。ダンスは自分がリードする時もあれば、相手がリードする時もあります。

そして、両者が共鳴するとどちらがリードをしているかわからないにもかかわらず最高のダンスとなるらしいのです。

コミュニケーションも同様にリードの役割を交代しながらも両者が相手を信頼し共鳴していくことが理想だと言えるのではないでしょうか。

7.バックトラッキング

バックトラッキングとは相手の言った言葉を反復する方法です。こちらも無意識に働きかける方法のため要所要所で短い言葉を反復することが効果的です。

例を出して見ましょう。

相手「あー曇ってきていてやだなー。憂鬱だなー」

自分「憂鬱ですね。」

このような感じで、相手の言葉を短く反復していきます。言葉を反復されると人は自分の言ったことを受け入れてもらっているという安心感を持ちます。

この安心感がラポールを構築するもととなります。バックトラッキングも簡単な方法ですが効果は折り紙つきです。

是非お試しください。

関連記事

Ⅱ.コーチング最強のコミュニケーションスキル

コーチング最強のコミュニケーションスキル

この章ではコーチング最強のコミュニケーションスキル「認知」についてお伝えしていきますね。

認知とはなんぞや?といる方も当然いらっしゃるでしょう。認知とはもじ通り相手を認めるスキルです。

ただし、相手を認めるといっても相手のあり方を認める方法です。あり方とはわかりにくい表現かもしれませんね。

まずは、認知で認めるあり方とは何かについて説明していきますね。そのためには、コーチングの3つの価値観からお伝えさせていただきます。

コーチングの3つの価値観

コーチングには人が成功するうえで必要な3つの価値観を定義しています。それぞれを簡潔に説明させていただきますね。

being・・・あること

beingとはその人のあり方です。もっともわかりやすく表現すると心そのものです。

その人が持つ価値観や感情、魂。その人の根っこにある本質的な部分です。心そのものといっていいでしょう。

ありのままのその人自身をbeingと呼びます。

doing・・・すること

doingはその人が行う行為や行動を指します。

資格を取るために勉強すること、目標を立てること、計画を立てることなどがあてはまります。

結果を得るために行うすべてのことに当てはまります。

having・・・もつこと

doingによって得られた結果や物を指します。

資格や地位、学歴やお金、資産などがあてはまります。また、知識や経験など目に見えないものもあてはまります。

3つの価値観はどれも大事だけれどもbeingが軽んじられている背景

本来、私たちがしあわせな成功を収める上でこの3つの価値観はどれも切り離せないほど大切な要素です。

でも、doingやbeingに比べてbeingは抽象的ですよね。だからなんですけれども、抽象的ゆえに私たちの社会では軽んじられてきました。

私たちが子供のころから教えられてきた価値観はdoingやhavingに焦点が置かれていました。

私たちが生きる資本主義社会で重要な価値観だから当然と言えば当然なんですけれどもね。

でも、doingやhavingが重視される一方、私たちの存在(being)は蔑ろにされてきたと言っても過言ではありません。

14歳から24歳の若者たちの死因第一位

現在の日本における14歳~24歳の若者達の「死因」第1位が自殺です。その理由はbeingをないがしろにされた教育と無関係ではないでしょう。

私たちは子供のころからの教育の結果doingやhavingを身に付けている自分自身にしか価値がないと思い込んでいるのです。

逆に言えばdoingやhavingがない自分自身には価値がないと思い込んでいるということです。

ありのままの自分自身には価値がないという先入観を持っているため、自分を過度に陥れストレスをため込んでしまうのです。

コーチング最強のスキルはbeingにスポットを当てる方法

beingを軽視された教育の結果、人の心は傷つきやすく壊れやすい性質となってしまいました。

この軽視されたbeingが満たされ、ありのままの自分自身を受け入れられた時、人は初めて満ち足りた心の平穏を手に入れることが出来るのです。

そして、無限の想像力や可能性にアクセスできるようになるのです。

コーチングにおける最強のスキルとは、この傷つけられたbeingにスポットを当てる方法です。

ありのままの自分自身には無限の価値があるということを相手の無意識に伝えていく方法です。

このスキルを使うことで相手はストレスが減り、想像力に満ち、無限の可能性を信じられる精神的に満たされた存在になります。

コーチング最強のスキルは人の魅力を大爆発させ続けてしまう

あなたと接することで相手の魅力は大爆発していくことになります。そして、あなたはこの魅力に満ちた人たちから必要とされる人になるわけです。

コーチング最強の技術をマスターすれば、自分にとって最高の人脈が次から次に増え続けていくということですね。

それも短期間で。こんなに素晴らしいことはそうそうないのではないでしょうか?そのコーチング最強のスキルこそが認知のスキルです。

次の章では認知のスキルが最強である理由について具体的に見ていきましょう。

Ⅲ.認知のスキルがコーチング最強である3つの理由

コーチングのスキル

認知のスキルで相手のbeingを認めていくとどのような効果があるのでしょうか?その効果はおそらくあなたが考えているよりもはるかに強力です。

その中でも認知のスキルが最強である特筆すべき3つの点を見ていきましょう。

1.相手の自信を究極に深める

認知のスキルを使うことで相手の自信を究極に深めることが出来ます。ただ深めるだけではなく、究極に深めることが出来るのです。

ありのままの自分という存在に価値を見いだせるということはそれほど人にとって大きな威力を秘めています。

doingやhavingで武装をしていないありのままの自分自身でも価値がある。これを知るだけで見えている世界は大きく変容します。

自分自身には価値がないと思い込み、自分で自分を傷つけていたころとはものの見方も感じ方もまるで変わってくるのです。

ありのままの自分自身でいいのだという自信は心の器を大きくさせます。

器が大きくなることで、自分自身の感情を受け入れる幅が広がります。いままで目をそむけていたような感情とも心の中で向き合うことが出来るようになっていきます。

ありのままの自分自身に価値を見いだせていないと、自分の心の弱さと向き合うことが出来ません。

弱さを認めてしまうとただでさえ価値がない自分の存在価値すらもなくなると無意識で考えてしまっているからです。

そのため、心の弱さとなる感情に蓋をしてしまうのです。

感情に蓋をする危険性

感情に蓋をしてしまうと大変です。抑圧された感情は積み重なりいつの日か膨張して制御できなくなります。

そして、自分自身や他人を傷つけるという結果になるのです。

beingが満たされることで心の器が広くなれば自分の弱さも認めることが出来るようになります。

自分の弱さも含めて自分自身なんだとしっかりと受け止めることが出来るのです。そして、そんな弱さも含めた自分自身を愛せるようになるのです。

そうすることで、感情に蓋をする必要性がなくなるためストレスで精神を壊すこともなくなります。

当然、自分自身に対しての信頼も大きく深まっていきます。このようにありのままの自分自身に価値を見出すことで自然と自信が深まってくるのです。

2.相手の魅力を大爆発させる

認知のスキルの真骨頂といってもいいでしょう。相手の魅力を大爆発させるのです。たんなる爆発ではなく、大爆発です。

人の魅力を大爆発させるスキルはそうそうありません。

認知のスキルとは相手の心の中にある禁断のスイッチをポチッとなと押してしまうのですから威力は絶大です。

私たちは子供のころより自分の感情を抑圧させられて生きてきました。その結果、大人になるころには感情を自由に表現すること自体出来なくなってしまいます。

自分の気持ちよりも周囲の目を気にしてしまうようになってしまうのです。

子供は自分の感情に素直に生きています。もちろん、親からみたら然るべき部分はあるでしょう。

だからといって、子供のすべてを否定する権利はありません。にもかかわらず多くの親は子供の可能性の芽を摘み取ってしまうのです。

自分らしく振舞うのではなくまわりと同様にdoingとhavingを手に入れることだけを教えてしまいます。学校でも同様です。

その結果、周囲の目を気にしてしまう大人の出来上がり。自分の気持ちに向き合わず、社会の目や周囲の評価、両親の考えに沿って人生を決めてしまいます。

なによりも大切な自分の気持ちには蓋をしてしまうのですから苦しみは大きくなるばかりです。

抑圧された気持ちの解放

認知のスキルを使って人と接していくと、本人も無意識化で抑え込んでいる抑圧された気持ちが解放されていきます。

相手は自分の心が本来望んでいるものが何かをはっきりと認識することが出来るのです。

そして、ありのままの自分自身に価値を見出すことで感情を抑え込む必要がないということを理解していきます。

自分を制限する枷が外れることで人は魅力を大爆発させて輝きます。

自分を枷にはめていたのは自分自身の考えなんだと知ることで、自分の欲求を抑え込む必要がないことを知るのです。

そして、自分の気持ちに素直に行動していきます。

自分の気持ちに素直に生きることこそが人にとっての心からのしあわせに通ずる道です。魅力を大爆発させた相手はしがらみから解放されて自由を得るのです。

その時の人間のパワーたるや言葉では言い表せません。あなたが認知のスキルを使い相手の心にアクセスすることで人は大きく変わるのです。

人をこれほどまでに大きく変えてしまう認知のスキルだからこそ最強なのです。

3.相手のみなぎったパワーが自分自身を触発させる

いままでの2つが相手にもたらされるメリットに対して、認知のスキルには自分にもたらされるメリットもあるのです。

それは相手のパワーを自分自身が受け取ることが出来るのです。ドラゴンボールでいうと元気玉みたいなものです。

相手がありのままの自分に自信を取り戻すとうちなるエネルギーが膨れ上がってくるのがビシビシ伝わってきます。

今まで抑え込まれていた感情が爆発するのですから当然と言えば当然ですが、はじめて経験するとびっくりすること請け合いです。

相手の心と共鳴する

この相手から生まれるパワーが自分自身に入ってくる感覚は本当に相手の心と共鳴をしているという実感を持ちます。

自分のみぞおちあたりに相手のエネルギーが注入され自分自身のうちなる力を触発して引き出してくれます。

そして、必然的に自分自身も創造性や行動力があがり、より良い方向へと変わっていくのです。まさに相手と一体感を感じる不思議な体験です。

認知のスキルを使うことでだれしもが同様の体験を出来るようになります。相手を認知するたびに自分自身のエネルギーが充満していくのですからいいことづくめです。

認知のスキルを使うことで相手が心の底から信頼を寄せてくれるため、お互いの感情が共鳴し響きあうのです。

認知のスキルを使うことで最強のスキルに恥じないパワーを得られることでしょう。

Ⅳ.コーチングにおける認知のスキル実例30選

コーチングスキル認知

前章ではいかに対人コミュニケーションにおいて認知のスキルが最強かをお伝えさせていただきました。

この章ではやっと本題にはいります。認知のスキルを使って相手のbeingを認めていく方法です。

認知のスキルは相手のbeingを理解し、認めるスキルですが、人によってbeingは様々です。

ここではいろいろな例を上げていきます。

例を覚えるのではなく、認知のスキルとはこのように使うのだなと理解していただきたく思います。

そして、自分なりの表現で相手を認めていく言葉を見つけていて下さい。心にしっくりくるといつでも認知のスキルは使えるようになっていきます。

1.ユーモアを認知する

「本当にたくさんの引き出しを持っているよねー。面白いよ。」

2.素直さを認知する

「裏表がなくて好感がもてるよ」

3.パートナーシップを認知する

「旦那さん思いだよね。」

4.サービスを認知する

「とても心に沁みるサービスでした。」

5.貢献を認知する

「ありがとう。生涯忘れません。」

6.自由さを認知する

「うらやましいくらい自由に生きてるね。素直にすごいと思うよ。」

7.集中を認知する

「すごい集中力だよね。」

8.ロマンスを認知する

「ロマンチックだよねー。気持ちが伝わってくるよ。」

9.正当性を認知する

「君はの考え方は正しいよ。」

10.調和を認知する

「君は相手の心を思いやれる人だよねー。」

11.達成感を認知する

「やりきったっていう気持ちが心からにじみ出てるよ」

12.規則正しさを認知する

「すごくきちんとした性格だよね。尊敬するよ。」

13.行動力を認知する

「とても行動力にあふれてる人だよね。心の芯がぶれないんだろうね。」

14.正直さを認知する

「誰に対しても正直だよね。そこが君の素晴らしいところだと思うよ。」

15.成功を認知する

「成功するまで陰ながら努力し続けてきたもんね。そのひたむきさってとても素晴らしいよ」

17.冒険心を認知する

「ものすごく躍動的だよね。」

18.ありのままを認知する

「飾らない人だからこっちも楽だよ」

19.波長を認知する

「フィーリングがとても合う気がするよ。」

20.美学を認知する

「男の美学持ってるねー。」

21.参加を認知する

「胸に秘めた熱いものを感じるよ。」

22.友情を認知する

「非常に友達思いだよね。」

23.精神性を認知する

「大変崇高な気持ちが伝わってくるよ。」

24.誠実さを認知する

「とても考え方がまじめで好感がもてるよ。」

25.創造性を認知する

「とてもいい感性だよね。刺激を受けるよ。」

26.独立性を認知する

「考え方がしっかりとしてるよね。見習いたいよ。」

27.歓びを認知する

「内面からとてハッピーな気持ちがひしひしと伝わって来るけどなにかあったの?」

28.リスクを認知する

「リスクをとれる心の強みが素晴らしいと思うよ。」

29.活力を認知する

「うちからエネルギーがあふれ出てるよね。」

30.信頼を認知する

「君だから信頼できるんだよ。」

Ⅴ.コーチング認知のスキルの使い方実践編

コーチングの認知実践編

この章では実際に相手に対してどのようにコーチングの認知のスキルを使用していくかを具体的にお伝えしていきます。

認知のスキルをわかりやすく理解していただくために、ひとつの事柄に対して、認知のスキルと認知のスキルではない例をそれぞれ上げさせていただきますね。

1.子供に対して使う場合

子供に対して認知のスキルを使う場合を見ていきましょう。子供を認める時に特に親がやりがちなことは行為や行動のみをほめてしまうことです。

当然、行為や行動をほめる行為も子供の自尊心を伸ばしますが、あくまでbeingが満たされていないと意味をなしません。

まずは子供の存在そのものを認める認知も使用してあげて下さい。

①テストでいい点数を取った

認知のスキル

「一生懸命頑張って勉強してたもんね。努力家だよね。すごいよ。」

認知のスキル以外

「いい点数をとったね。えらいね。」

②家の手伝いをした

認知のスキル

「ありがとう。ほんとに親思いの優しい子だね。」

認知のスキル以外

「手伝った褒美に小遣いをやろう。」

③夢を語る

認知のスキル

「熱い気持ちがすごく伝わってくるよ。応援してるよ。」

認知のスキル以外

「なら、もっと勉強していい学校いかないとね。」

それぞれの比較

認知のスキルを使用した場合、子供の気持ちに着目します。気持ちに着目すると、子供は自分自身を認めてもらえたという気持ちになりbeingは満たされます。

一方、認知のスキルでない場合はどうでしょう?子供の行為に目を向けてしまったり、自分の意見を押し通したりと子供の気持ちに目を向けていません。

子供時代にどれほど自分自身を認められたかによって子供の自己肯定感は育まれます。自己肯定感とはありのままの自分を認める気持ちです。

だからこそ、大人になった時に精神的に傷つきやすく崩れやすい人間にしないためにもbeingを満たし、自己肯定感を高く育てる必要があります。

そのためには、子供の気持ちに目を向け認知してあげることが一番なのです。

2.パートナーに対して使う場合

パートナーのbeingを満たすことはよりよい関係を持続する上で必要不可欠な行為です。

シカゴ大学の山口一夫教授は夫婦の結婚満足度を調査しました。その結果、会話が多い夫婦ほど結婚生活の満足度が高いことがわかりました。

ここで面白いデータは仮に夫の月収が10万円減ったとしても1日の夫婦の会話が16分間増えるだけで結婚満足度は減少しないことがわかったことです。

会話の中にコーチング最強の認知のスキルを使えばさらに満足度が高まるであろうことは請け合いです。

パートナーに対しては積極的に認知のスキルを使っていくべきです。

①パートナーの誕生日

認知のスキル

「本当にいつも支えてくれてありがとう。君の愛情のおかげで今があるよ。はいプレゼント。」

認知のスキル以外

「はい。誕生日のプレゼント買ってきたよ。」

②看病してもらった時

認知のスキル

「迷惑かけてごめんね。すごく想ってくれていることが伝わるよ」

認知のスキル以外

「タオル取り替えて。」

③基本的に日々の生活で使うことを心掛けることが大事

認知のスキル

「こういうところもやさしいよね。」

認知のスキル以外

「いいところもあるんじゃん。」

それぞれの比較

日本人だとなかなかパートナーに対して照れくさくて言えないことも多いかと思います。欧米人のように感情を素直に出せる民族ではないですしね。

パートナーへの感情は口に出さずとも伝わっているはずという思いが心のどこかにあるから口に出せないんですよね。

でも、パートナーへの愛情は口に出さなければ伝わりません。また、行為や行動をほめてもつたわりません。

パートナーとの関係をうまく続けていくなら、beingを満たせる認知のスキルを日々の生活で使い続けていくことです。

認知のスキルを使用していれば、パートナーの存在そのものを認めているということが伝わります。

当然、喧嘩や言い争いの火種は消えていきます。

恥ずかしいという思いを乗り越え、認知のスキルをパートナーに自在に使用できれば、無駄な争い事は徐々に減っていくでしょう。

3.会社の人間関係に使う場合

認知のスキルは会社の人間関係にも大いに役立ちます。私たちの多くは人生のほとんどの時間を会社で過ごします。

会社ではさまざまなタイプの人がいるため、人間関係に疲れ悩んでいる人は意外なほど多いものです。

認知のスキルを使うことで、わずらわしい人間関係とも終止符を打てます。

なぜなら、相手のbeingを満たすことで、末永い信頼関係が構築されていくからです。

人は自分の存在を認めてくれる人に対して敵対することはないのです。ここでは、上司、同僚、部下に対しての認知のスキルの使い方をそれぞれ見ていきましょう。

①上司が進めているプロジェクトに対して

認知のスキル

「部長のうちに秘めている熱い思いが伝わってきます。このプロジェクト頑張ります。」

認知のスキル以外

「さすが部長。お目が高い。こらなら成功間違いなしですよ。」

②同僚の仕事に対して

認知のスキル

「いままで誰よりもこの仕事に向き合い真摯に取り組んでいたもんね。」

認知のスキル以外

「夜遅くまで頑張ってたもんね。」

③部下の相談に対して

認知のスキル

「そう考えてるんだ。先を見据えて行動できる判断力がすごいね。」

認知のスキル以外

「なるほど。だったらこうしたほうがいいんじゃない?」

それぞれの比較

どの認知のスキルにも当てはまることですが、自分の意見や考えを押し付けてしまってはあいてのbeingを満たすことは出来ません。

相手の中にある存在そのものにフォーカスをあて、相手の気持ちになって話を捉えることで初めて相手の立場で話を聞くことが出来ます。

そのように話を聞けて初めて、認知をすることが出来るのです。

相手の立場に立たずに自分の立場からの物言いではいつまでたっても相手の気持ちを推し量ることが出来ません。

認知のスキルを使うには言葉を知るよりも、相手の心に寄り添うことを意識するほうがはるかに上達が早く出来ることでしょう。

まとめ 対人コミュニケーション最強のコーチング技術30選!

言葉として表現する内容は多くはありませんが、そのパワーは絶大です。

気を付けていただきたいのが相手の価値観を認める言葉を投げるという事です。相手の心のありようを受け取ったまま言葉に出すのが認知のスキルです。

それに対し、コーチングには反映のスキルというものもあります。反映のスキルとは相手から受ける印象を言葉に表す表現です。

「すごく元気がいいね」

「とってもにやけてるじゃんどうしたの?」

「なにを落ち込んでるの?」

一見、認知のスキルと区別がつかないかもしれません。

相手の心に手を差し伸べるのが認知のスキル、相手から受ける印象が反映のスキルと覚えておいていただければ構いません。

相手の心に響く言葉なら認知、それ以外なら反映です。

おそらく、最初のうちは区別がつかないかもしれませんが、相手の反応の差で徐々に認知と反映の差が理解できてくると思います。

反映のスキルもコーチングのスキルであるため、コミュニケーションに取り入れるだけで効果を発揮する技術です。

認知と反映を使いこなせればいう事はありません。

ただし、最強のスキルの認知をマスターしてからで構いません。これを機にコーチング最強のスキル、認知マスターになっていただければ幸いです。

参考文献

コーチング・バイブル ヘンリー・キムジーハウス キャレン・キムジーハウス フィル・サンダール 東洋経済


Youtubeチャンネル コーチング大学

 

 

コーチング大学では、コーチングのプロフェッショナルであるICF認定国際コーチ坪井一真が 世界基準のコーチングの技術を無料で余す所なくお伝えしていきます


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4 件のコメント

  • 明美 より:

    この投稿が見られてよかったです
    気づけたことがありました

    ありがとうございます

    • 明美さん
      コメントありがとうございます。
      そのように言っていただけると書いている身としてとても
      うれしい限りです。
      今後ともよろしくお願いいたします。

  • 聡香 より:

    為になるメルマガになっていると思います。なかなか実践となると突然!となりますが頭に入れて置こうみたいな感じです。自己犠牲にならない自分で生きて生きたいです。素直にが一番ですが…。
    どんな相手も誉める良い点 認める点はして行きたいです。言霊を大切にですね。

    • 聡香さん

      コメントありがとうございます。為になるメルマガになっているとのことうれしく思います。

      確かになかなか実践は難しいですよね。僕も意識していないと実践出来ない時ことのほうが多いです。最近は、自己犠牲にならないように自分自身の弱さを認め、自分の弱さを伝えて行くことを心掛けています。弱さを認める強さを持てればと思いまして^^

      認知のスキルはお勧めです。その人のあり方を伝えることで、人とのかかわり方は大きく変わって来ると思います。言霊を大切に、言葉を活かして人と関わって行きたいものだなと日々思っています。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    私は若い頃は、人に嫌われる事を避け続け、自分を押し殺してまで人に合わせて生きていました。
    でも、自分の価値観を押し殺すほど、自分の存在価値が分からなくなっていった時にコーチングに出会い、「自分らしく生きてもいいんだ」という許可を自分に出せるようになりました。
    現在は月間10万PVの自己実現ラボを運営しています。

    より詳しくはプロフィルをご覧下さい。



    □国際コーチ連盟認定資格 Professional Certified Coach(PCC)
    □米国CTI認定資格 Certified Professional Co-Active Coach(CPCC)
    □著書4冊