最近、マインドフルネスや瞑想が日本でも流行っていますよね。火付け役となったのはビジネスの世界からでしょう。
あなたもグーグルが会社として取り入れたり、スティーブジョブズが瞑想を日課にしていたというお話は聞いたことがあるのではないでしょうか。
そして、現在は脳科学の分野で瞑想の効果が調べられ科学的根拠に基づく実証性があきらかになってきています。
この章ではそんな瞑想の効果について科学的根拠に基づいたデータをもとにお伝えして行きます。
- 科学的根拠をしっかりと理解したうえで瞑想を始めて行きたい人
具体的な瞑想のやり方については下記の動画をご覧ください。
1.私が体感している瞑想の効果
ひと昔前のように瞑想というだけで、どこかうさんくさくてスピリチュアルな印象を受けてしまう時代ではなくなったという事ですね。
僕自身、ヴィパッサナー瞑想を毎日続けていますが、ひと昔前なら足を踏み込む事はなかったと思います。
瞑想を続けてきて最も効果を実感している部分は、嫌な気持ちをリセット出来るという所です。
先の見えない不安や恐怖、人間関係のいらだち、なんだか知らないけれどもまとわりつく嫌な気持ち。。。
などなど
瞑想をやるとこのような気持ちがリセット出来ます。
いやな感情を評価・判断をせずに観察(感じ取る)していくことで、次第にその感情は発散されて霧消して行きます。
そして、どんなに嫌な気持ちを抱えていたとしても瞑想後は気持ちが軽くなり、高い頻度で力がみなぎっても来ます。
状況は好転しなくても、自分自身の受け取り方がはっきりと変わって来きます。
この効果は今の僕にとって計り知れません。この効果だけでも瞑想をし続けて行く時間を費やす元は十分取れているといってもいいでしょうね。
2.瞑想の科学的根拠3選
ひと昔前までは瞑想は個人の体感に基づくだけで客観的事実が提示される事はなかったんですよね。あくまで個人の体感をベースとしたオカルトてきなものと捉えられてきたという歴史的背景があります。
それが1990年代初頭に機能的磁気共鳴画像法(fMRI)が導入されてから一気に事態は反転していったのです。
fMRIとはなんぞや?というと簡単にいうと脳のMRIが撮影できるということです。今まで脳は未知の領域のため科学的にはほとんどブラッグボックスだったんですよね。
それがfMRIのおかげで徐々に脳における瞑想の効果が明らかにされていったのです。
この章でお伝えする瞑想の科学的根拠3選はすべてfMRIのおかげで明らかになって行ったのです。
1.瞑想時の脳内スキャン
では、瞑想時の脳の中はどのようになっているのでしょう。
科学的根拠を元にお伝えさせて頂きますね。
下記にfMRIで瞑想前と瞑想後のスキャンをした画像があるのでご覧ください。
おそらくあなたに説明を何もしなくても、この画像から瞑想の効果が読み取れたのではないでしょうか。
瞑想前は左の画像のように脳内が活発に動きベータ波が出ている状態です。
一方、瞑想後は脳内の情報処理が停止している状態です。
瞑想時は脳が情報処理をしている時に出すベータ波が減少していきます。
そして、驚くことにこの減少傾向は、瞑想を初めて行う人にも表れるのです。
この記事の科学的根拠は下記のサイトから引用させて頂きました。
英語の記事ですがためになる内容も多くあるのでおすすめです。
脳の情報処理が頭の中で行われ続けているとストレスになって来ます。
瞑想を行う事で、頭の中が静まり落ち着きを取り戻して行きます。
画像で見ると一目瞭然ですよね。
2.瞑想を習慣化すると脳が衰えにくくなる
瞑想を習慣化していると脳の神経細胞が集合する「灰白質」が加齢によって小さくなるスピードを減少させて行く事が分かりました。
この実証実験はカリフォルニア大学の研究グループがフロンティア・イン・サイコロジーにて2015年の1月21日に掲載しています。
瞑想を行う人は、脳の白質に萎縮が少ないという研究結果が出ている。
瞑想を長年行っている人とそうでない人とを比較して、年齢と脳の中で神経細胞の集まる灰白質との関連を調査した。
各グループの構成は男性28人、女性22人。年齢は24歳〜77歳。
瞑想している人については、瞑想を始めてから4年〜46年、平均は20年。
参加者の脳は、高解像度MRIスキャンを行った。長い間瞑想を行ってきた50人と、瞑想をしていない同じ年齢分布と男女比の50人について、年齢と脳の灰白質との関係を調査。
研究グループの調査前の予想は、先行研究で瞑想と関連があると思われた部位のいくつかにはっきりとした影響が現れるだろうというものだったが、実際には、脳全体を包み込むような広範囲の影響だった。
瞑想をしている人もそうでない人も、年齢が上がるにつれて脳が萎縮していた。
加齢とともに脳の組織が失われていることを示す。
その度合いと広がりが瞑想をしていない人の方がはるかに大きかった。
瞑想をしている人たちの脳では灰白質の大部分がよく維持されていた。Forever Young(er): potential age-defying effects of long-term meditation on gray matter atrophy.より
3.瞑想は米国心理学会が提唱する最も効果的なストレス解消法のひとつ
米国心理学会は最も効果的なストレス解消法として、「エクササイズやスポーツをする」「礼拝に出席する」「読書や音楽を楽しむ」「家族や友達とすごす」「マッサージを受ける」「外へ出て散歩する」「瞑想やヨガを行う」「クリエイティブな趣味の時間を過ごす」などの例を挙げています。
(最も効果が低い方法は、ギャンブル、タバコ、お酒、やけ食い、テレビゲーム、インターネット、テレビや映画を2時間以上観る、などです。)効果のある方法とない方法では、おもにどこがちがうのでしょうか?
本当に効果のあるストレス解消法は、ドーパミンを放出して報酬を期待させるのではなく、セロトニンやγアミノ酪酸などの気分を高揚させる脳内化学物質や、オキシトシンなどの気分をよくするホルモンを活性化させます。
また、脳のストレス反応をシャットダウンし、体内のストレスホルモンを減らして治癒反応や弛緩(リラクゼーション)反応を起こします。スタンフォード大学自分を変える教室より
上記の内容も瞑想の歴史的には決して新しい発見ではありません。
古代の賢人たちは太古の昔から瞑想の効果を自らの肉体で体験していたわけですからストレス解消法として瞑想が何よりもいいという事は明らかだったわけです。
それでも上記のように科学的根拠で裏打ちされるまでは世界中の多くの人たちには眉唾ものだったわけです。
現在では瞑想における脳内物質の変化までをも科学的根拠に基づき詳細まで理解できるようになったため万人が理解できるものに変わっていったのです。
東洋から生まれた瞑想が西洋を経て科学的根拠を背景に逆輸入されたというのが近年のマインドフルネスのブームの背景になるわけです。
3.脳内を劇的につくり変えて行く瞑想の効果
これまで紹介させていただいた科学的根拠から瞑想の効果は、ただ単に気分がよくなるだけではない事がお分かりいただけたのではないでしょうか。
脳内の情報処理が一時的に止まったり、継続する事で脳内の灰白質の減少を防いだり、脳内ホルモンを出したりと瞑想を行う事で脳の中では様々な現象が起こり続けています。
そして、実際精神や身体に表れて来る効果は様々です。
- 集中力アップ
- ストレスの軽減
- 痛みの減少
- 睡眠の質の向上
- 記憶力の向上
- イマジネーションの向上etc
まだまだあげればきりはありません。
下記の記事では瞑想の科学的根拠ではなく僕自身の主観に基づいた体感ベースでの変化についてお伝えさせて頂きましたのでよろしければ併せてご覧ください。
科学的根拠に基づく瞑想の驚くべき効果3選 まとめ
いかがでしたか?
瞑想を行う事での効果は脳が劇的に変化をしてくることにあります。
また、瞑想とはスポーツや筋力トレーニング、勉強などと同じで、継続する事でより効果が高まって来ます。
僕自身、瞑想を行い始めたばかりの頃よりも、やり続けた今の方が雑念に囚われる事が極端に減って来ました。
まだまだ、囚われてしまうことはありますけれどもね^^
それでも、1回1回の瞑想で深くリラックス出来るようになってきたので、悩みや不安が持続しないようになって来ました。
そして、何よりもよく眠れる。
肉体的にも精神的にもリラックスできる時間が増えた事でとても行きやすくなり増した。
気分で言えば、毎日温泉に入りに行っているようなものです^^
身体も心も安らぎまくりって所ですかね。
瞑想はとてもお勧めできるリラクゼーション方法です。興味があれば一度お試し下さい。
きっと、日々の生活が向上する事でしょう。
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