- Q今回の記事で学べる内容はなんですか?
- A
ビジネスシーンでも使える簡単なノンバーバルコミュニケーションのやり方を8つ紹介していきます。
心理学者のアルバート・メラビアン博士は、話し手が聞き手に与える影響がどのような要素で形成されるか測定しました。 その結果、話し手の印象を決めるのは、「言葉以外の非言語的な要素で93%の印象が決まってしまう」ということがわかりました。
視覚情報 (Visual) – 見た目・身だしなみ・しぐさ・表情・視線 …55%
聴覚情報 (Vocal) – 声の質(高低)・速さ・大きさ・テンポ …38%
言語情報 (Verbal) – 話す言葉そのものの意味 …7%
実は、言語的な部分は1割にも満たない、7%しか相手に伝わらないのです。
上記のデータから、相手に与える影響の93%が非言語的な情報からもたらされるということがわかります。非言語からもたらされる情報をノンバーバルコミュニケーションと呼びます。
このことから、相手の話の内容以上に、相手のノンバーバルコミュニケーションに注意を向ける必要があることがわかります。また、当然、自分のノンバーバルコミュニケーションも相手に伝わっていることを意識すべきなのです。
この記事では、自分や相手のノンバーバルコミュニケーションについてどのように意識をしていくかをお伝えさせていただきます。ビジネスシーンでも簡単に使えて効果的なノンバーバルコミュニケーションは下記の8つとなります。
- 約束を守る
- 気分を明るく
- 挨拶
- 相手の目を見て話す
- 笑顔を心掛ける
- 相手より状態をちょっと上げる
- 相槌
- ランチョンテクニック
今回の記事ではとても簡単でかつ効果的なノンバーバルコミュニケーションに絞ってお伝えしていきますので、コミュニケーションに苦手意識を感じている人にもおすすめの内容となっています。
次の章からそれぞれの技術を具体的にお伝えさせて頂きますね。
Ⅳ.ビジネスでも使えるノンバーバルコミュニケーションbest8
1.約束を守る
約束や時間を守るというのは最低限のノンバーバルコミュニケーションだと言えます。いくら、話し方や聞き方を徹底的にマスターしていても、約束を守ることが出来ない人が信頼されることはありません。
そのため1つ目に約束を守るをお伝えさせて頂きました。いくらノンバーバルコミュニケーションや話し方や聞き方をプロレベルにしても社会人として必要最低限の事が身についていなければ宝の持ち腐れとなってしまいますので約束を守るという事は何よりも重視していく必要があります。
2.気分を明るく
気分を明るく持つことは大切です。気持ちが沈んでいる人はノンバーバルコミュニケーションを通してすぐに伝わってしまいます。人は身体と心が密接に関係しています。明るくすることが苦手な人は、意識的に肩を張り、笑顔でいるよう心掛けてみて下さい。身体の状態が変わるだけで心にも影響を与えます。
3.挨拶
挨拶はお腹に力を入れて大きな声で行うよう心掛けてみて下さい。自分から元気に挨拶をするだけでも相手の受け取る印象は高くなります。元気な挨拶をするだけで、相手にとっての印象管理が出来るのですからやってみて損になることはありません。
お笑い芸人の松村邦洋さんは「あいさつにスランプなし」という自ら考えた格言をもって行動しているそうです。お笑いにスランプはあってもあいさつをする行為にスランプはないから率先してどの現場でも地元でも積極的に挨拶をしているそうです。
浮き沈みの激しい芸能界で何十年にもわたり第一線にいるのにはこういった陰ながらの人間力があるのは間違いないと思います。
笑顔で挨拶をされて嫌な気分になる人は多くはないでしょう。積極的に挨拶を取り入れるだけで人間関係に大きな変化が訪れてきます。
4.相手の目を見て話す
相手の目を見て話をすることは、ノンバーバルコミュニケーションにおいて欠かせません。また、コミュニケーション能力向上に当たり必要な要素だと言えます。とはいえ、目を見て話をすることが苦手な人もいます。その場合は、会話相手の鼻を見ることに意識を向けて下さい。それだけで、会話相手は目を見て話をしているのだという錯覚を持ちます。
私自身コーチングをやり始めた頃にはクライアントと目をあわせるのが苦手でしたが、相手の鼻を意識的に見るように心がけていくようにしてから次第に相手の目を見る事が可能になって行きました。かつての私は目を見るのが苦手という苦手意識ばかりが大きくなっていたのだと思います。
それが相手の鼻を見るようにしてからは苦手意識が徐々に消えていきました。
5.笑顔を心掛ける
笑顔を心掛けることはノンバーバルコミュニケーションにおいて必要不可欠です。笑顔とは相手に対して、自分は敵意を持っていませんというシグナルになります。そして、相手を信頼していることを伝えることも出来ます。当然、TPOによって笑顔を使えない状況もありますが、笑顔を使って差し支えのないところでは意識的に笑顔をつくるよう心掛けてみて下さい。
笑顔にするだけで人は脳やホルモンから変化をしていきます。笑顔の驚異的な効果に関しては下記の記事に詳しく書かせて頂きましたのでご興味のある方はご覧ください。
6.相手より状態をちょっと上げる
相手が楽しそうなら、相手より少しテンションを高めに、相手が辛そうなら相手よりも少しテンションを低めに聞くことで、相手の気持ちに共感を示すことが出来ます。相手のベクトルよりも少し高い状態に身を置くことで、相手はあなたにたいしてより親近感を抱くことが出来るのです。
7.相槌
相槌の技術もノンバーバルコミュニケーションには欠かせません。相槌を制することはコミュニケーション能力向上において必要不可欠です。
単純相槌
相手の話に合わせて行う普通の相槌です。
私たちが最もよく使う相槌と言えるでしょう。「へぇ」「ほぉ」「なるほど」「それで」「たしかに」など、例を上げればいくらでも出てくるでしょう。
話の節々で単純相槌を打つことで相手の話の滑潤油となる相槌です。相手は話を受け止めてもらっているという安心感を持ってきます。
相手の気持ちをくみ取った相槌
相手の感情に焦点を合わせた傾聴術です。
「それは楽しそうだね」「とても悲しかったことが伝わってくるよ」「それは怒りが込み上げてくるよね」などです。
相手は自分の話の核となる感情に焦点を合わせてもらったことで、とても共感を感じます。
人はなかなか自分の感情に共感してもらう機会がないのです。だからこそ、この聴き方は相手の心をつかむ聴き方と言えるでしょう。
相槌に関してより詳しく使いこなして行きたい方には下記の記事をおすすめします。よろしければご覧下さい。
8.ランチョンテクニック
飲食を通じて好感を高める手法を「ランチョン・テクニック」と言います。
『よくわかる心理学』にて「ランチョン・テクニック」についての心理実験の紹介がありましたので、お伝えさせて頂きます。
ビジネスの世界でも食事をしながら商談をまとめる事が多くなりました。飲食を通じて好感を高める手法は「ランチョン・テクニック」と呼ばれます。このテクニックの効果を証明した心理実験も多数あります。
例えば、いくつかのテーマを用意して話を進めて行きます。話の途中で食事を出し、食事をしながら話を聞いてもらいます。すべてのテーマについて話終わった後で、どの程度話の内容に納得してくれたかを調べると、明らかに食事中に聞いた話を受け入れる傾向が高くなっていました。
あるいは、同じ説得を聞くのに、軽食を食べながら聞いたグループと、何も食べずに聞いたグループとでは、同意率に差があったという実験結果もあります。(3)
食事がコミュニケーションの役に立ってくれるのですから使わない手はありませんよね。
まとめ
- 約束を守る
- 明るく
- 挨拶
- 相手の目を見て話す
- 笑顔を心掛ける
- 相手より状態をちょっと上げる
- 相槌
- ランチョンテクニック
今回の記事ではどれもテクニックとしては簡単ですが身に着けるためにはある程度練習が必要だと思います。とくに気分を明るくすることや挨拶などは意識的に取り組むことで初めて身についていくものだからです。
ただこのようなちょっとした意識がノンバーバルコミュニケーションを身に着けるには重要なんです。ノンバーバルコミュニケーションの極論は会話をしなくても相手の気分をよくしていくためのものです。より深くノンバーバルコミュニケーションを身につけたい方は下のリンク記事をご参照下さい。
下のリンク記事では第一印象が悪くなってしまう人の特徴をまとめさせて頂きました。第一印象が悪くなってしまう人はノンバーバルコミュニケーションにまったく意識を向けられていないものです。下記の記事をご覧いただく事で第一印象を悪くしないためのノンバーバルコミュニケーションを深めることができるようになりますので併せてご覧ください。
下のリンク記事は自己実現ラボにおけるコミュニケーション能力向上について書かれたすべての記事をまとめております。よりコミュニケーション能力を向上させていきたい方は下記のリンク記事をご覧いただく事であなたにあう記事が見つかる事でしょう。こちらもご興味があればご覧ください。
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