自己肯定感とはあるがままの自分の価値を認める感情です。それに対して地位や肩書、能力を身に付けた自分自身に価値を見出すことを自己重要感と言います。
ありのままの素の自分に価値を認めて受け入れることで自己肯定感は高まります。自己肯定感が高まると自分自身を抑圧する枷が外れるためストレスに悩まされることが極端に減ってきます。
今回の記事では自己肯定感を高め、ストレス耐性を引き上げる具体的な方法についてお伝えさせていただきます。
ストレス耐性を引き上げることこそが、心穏やかに過ごせる幸せになる方法なのです。
自己肯定感を高めてから、自己重要感を高めていくと精神面でも物質面でも幸せな生活を手に入れることが出来てくるのです。
Ⅰ.幸せを阻害してしまう要因
自己肯定感が低いと大変です。日々が耐えがたいストレスの積み重なってしまいます。その理由は素の自分に価値を見いだせていないため、自分の感情を無意識のうちに抑え込んでしまい、抑え込まれた感情がストレスとして溜まっていってしまうからです。
そして貯めきれなくなった時に爆発を起こします。ストレスの爆発は自分自身に向かう時もあれば、人に向かう時もあるのですからやっかいです。このやっかいな性質はアクティングアウトと呼ばれています。
暴飲暴食に走るのも、リストカットに向かうのも、人に対して延々と自慢話をするのも、人に攻撃的になってしまうのもアクティングアウトの影響です。
自己肯定感が低いとこのように自分自身も人も傷つけてしまいます。さらに、自己肯定感は低いけれども、自己重要感は高い人はなおさらやっかいな性質を持ちます。地位や肩書、能力があるため、人に与える負の影響が大きくなってしまうからです。
万能感を持つとストレスがたまる一方
何かが出来る自分には価値があるという思いに支配されているため、価値がある自分はすべての事象をコントロール出来なくてはおかしいという歪んだ認識を持ってしまいます。
これを心理学では万能感とよびます。
コントロール出来ないことがあると耐えきれずに、ストレスが爆発してしまうのです。
モンスタークレーマーやモンスターペアレンツなどがいい例です。
どんなに地位や肩書、能力があっても、素の自分を認める自己肯定感が高くなければ日々ストレスがたまり、不幸な生活を余儀なくされてしまいます。
Ⅱ.幸せになる自己肯定感の高め方
自己肯定感を高めるとストレスに押しつぶされることがなくなります。自分の感情に蓋をする必要がないのですから当然といえば当然でしょう。これからは自己肯定感を高めるために効果がある3つの要素をお伝えしていきます。
1.自分の弱さを受け入れる
2.自分の好きな仕事をする
3.パワフルな成長をする
どれも幸せになる方法を追究するには欠かせない要素です。
1.幸せになるには自分の弱さを理解し受け入れる
あなたは自分の弱さを受け入れることが幸せになる方法だと聞くと矛盾を感じるかもしれませんね。
それは弱さを受け入れるというイメージが、自分の弱さに負けてしまうというイメージを抱かせてしまうからかもしれません。弱さを受け入れることと、弱さに負けてしまう事ではまったく違います。
自分自身の弱さに負けてしまうとは、弱さを受け止めきれずに目を背けてしまうことです。自分の弱さと真っ向から向き合うことが出来ないため、自分の見たくない感情に蓋をしてしまうのです。その結果、蓋をされた感情は大きく育ってしまい手が付けられなくなるのです。
一方、弱さを受け入れるとは、自分の弱さと向き合いながらも弱さを含めた自分自身から目を背けることはしません。弱さを受け入れることでしっかりと心で濾過することができ、ストレスをためてしまうことはありません。
自分には弱さもあることを理解しながらも、そんな自分自身をすべて受け入れ大切に出来るのです。自分を大切にするということは自分の感情に正直に生き、無駄なストレスをためてしまわないことです。
それが自分自身の心の健康にもつながり、人に対しても優しく接することが出来る秘訣なのです。
自分自身の弱さを受け入れるには
- ビリーフを理解する
- 人を受け入れる
- シャドウとの対面
をしっかりと理解する必要があります。それぞれ具体的に見て行きましょう。
①ビリーフを理解する
ビリーフとは自分自身を強迫観念的に制限している非合理的な思い込みのことです。このビリーフは子供のころに植えつけられるものです。
一例をあげてみましょう。
- 「頑張らなくてはいけない」
- 「失敗をしてはいけない」
- 「親の期待通りに自分でなくてはいけない」
- 「人に迷惑をかけてはいけない」
- 「自分らしく生きてはいけない」
- 「好きな事をしてはいけない」
- 「人に下げずまれることをしてはいけない」
ちょこっと例を上げただけでこれだけあります。ただし、ビリーフは人の数だけあるのでひとつひとつ挙げていてはそれこそきりがありません。
なかには「健康であってはいけない」「存在していてはいけない」などという強烈なビリーフを持っている人もいます。
小さい時に病気をした時だけやさしくされたり、自分の存在を傷つけられる言葉を両親から投げかけられたりしたら大人になってもこのようなビリーフに縛られてしまうのです。
潜在意識に質問をする
この自分自身のビリーフを知ることが、あなたの今現在の弱さを理解するうえでとても重要になってきます。
では、どのようにしてビリーフをしるのか?についてお伝えさせていただきますね。その方法とは心の中で「自分のビリーフはなに?」と潜在意識に聞いてみることです。
潜在意識は心の検索エンジンのようなもので質問をすると返答しようと働きかけます。検索エンジンと違い、瞬時に出ることもあれば、時間を要することもあります。
しかし、必ず答えは得られるのでお試しください。
自分自身の蓋をしている思い込みを知らなければ対策の講じようがありません。だからこそ、自分自身で思い込みを理解することが大切です。
②幸せになるには人を受け入れる
時として夫、妻、両親、兄弟は最も激しいネガティブな爪痕を私たちに残します。
心の奥で許せないという気持ちを持ち続けていると、とても激しいネガティブな感情にたえず蓋をしながら生活を続けていかなくてはなりません。
ただでさえ、ネガティブな感情は蓋をすることで膨れ上がる性質があるにもかかわらず、より激しい感情に蓋をし続けていることが健康的であるわけがありません。
感情が激しいほど蓋をしても比例して漏れ出してくるものです。
ネガティブな感情がひどいほど無意識のうちに他人に対して不機嫌な態度が出てしまいます。ネガティブな感情の源泉は許せないという気持ちにあります。
この許せないという気持ちを持ち続けたままでは心に平穏は訪れません。ネガティブな感情を持ち続けることで一番傷つくのは自分自身なのです。
たまった感情を爆発させる
まずはあなた自身にたまった負の感情を爆発させることがネガティブな感情を小さくしていくためには欠かせません。爆発させるといっても大声でどなったり、暴力に訴えたりするのではなく、紙にいままでのフラストレーションを思いのままに書きなぐって見ることをおすすめします。
紙に書き出して行く事であなたの心の奥にたまり続けていた負の感情に火がつき爆発していくことでしょう。そうするとあなたの心にくすぶっていた不完全燃焼のガスは徐々に減って行きます。
許すという事
たまった感情を爆発させたあとに、出来ることなら彼らを許すという気持ちを持ってみることをおすすめします。
許すという気持ちになることで、はじめてネガティブな感情から解放され、自らを癒し受け入れることが出来るようになります。爆発は一過性のものです。きちんと感情の元栓をしっかりと閉めていくには許すということがとても大切になってきます。
人を憎み続けて生み出すものはストレスでしかありません。
人を許せないという感情をもっているとき、心の中で私たちはネガティブな感情によって自分自身を責め続けています。
ただし、無理して受け入れようとしてしまうことはネガティブな感情の増幅を招いてしまいます。
今は無理でもいつか許せるようになろうと意識を持つだけで自然と考え方は変わって来るものです。
そのため、憎み続けるというネガティブなポリシーがもしもあるなら捨て去ってみるよう意識してください。
③シャドウとの対面
スイスの心理学者カール・ユングは自分自身のうちなる心の弱さを「シャドウ」と表現しています。
私たちはシャドウに目を向けることを恐れるあまり、シャドウを心の檻に閉じ込めてしまいます。
シャドウは自分の心の弱さというだけで主人からひどい仕打ちを受けています。だからシャドウの怒りは膨れ上がり強大なストレスに変化をしてしまうのです。
心の弱さを受け入れて初めて人は平穏で満たされた生活を送ることが出来ます。シャドウを虐待するのではなく、認めて受け入れてあげることが必要不可欠です。
そして、シャドウと向き合うことで初めてシャドウが本来自分自身に敵対するものではないという事が理解できます。
自分の心の弱さを受け入れることで人間的な幅が広がり、人に対しての接し方も大きく変わってきます。
セルフコーチングで幸せになる
シャドウとの対話はあなたの潜在意識にアクセスし心の弱さやビリーフを問い質します。そして、原因が分かったら名前を付けて具現化します。
たとえば、さみしいという弱さがあったなら、「さみしん」などと名前を付けてあげるのです。
そして、目をつぶり、具現化したさみしんに語りかけて上げます。
- 「今まで抑え込んできてごめんね」
- 「どうしてさみしいと思っているの?」
- 「どのように接してほしいの?」
このような言葉を投げかけて具現化した弱さと向き合ってみて下さい。この方法はれっきとしたセルフコーチングの方法です。
自分の弱さを十分に受け入れるには具現化して対話をすることが最も効果的な方法となります。
シャドウは受け入れられたことで初めて心の中で暴れ狂うことをやめます。シャドウを受け入れることでストレスの元凶が消えてしまうのです。
2.幸せになるには自分の好きな仕事をする
幸せになる方法の2つめは自分の好きな仕事をするです。
仕事って自分の人生の大半をささげるものですよね。それにもかかわらず、多くの人が仕事に対してネガティブな印象を持ってしまっているのです。
理由は簡単です。自分の感情と行動に矛盾をきたしてしまっているからです。
感情ではもっと人生をエンジョイしたいのに、行動ではやりたくもない仕事に縛りつけられてしまっているのですから当然ですよね。
休みが明けると憂鬱でしかたなかったり、飲みに行くことでしか楽しみを見出せなかったりする人は危険信号が点滅しています。
一方、好きな事を仕事にしている人は日々の仕事を楽しみ日々をエンジョイしています。仕事が趣味の一環として機能しているのです。
仕事に没頭している時がとても楽しいのです。これはワークホリックとはまったく違います。
ワークホリックは仕事をしなければいけないという強迫観念的なビリーフに支配され、行動している状態です。
このような状態で行動していては精神的に疲弊する一方です。
仕事を楽しんでいる人は好きな仕事に没頭できるため、いくら仕事をしても精神的に疲れることはありません。
かといって、今の仕事をなげうっていきなり自分の夢を追いかけて下さいなどということではありません。
背負っているものの大きさによって身軽に動ける人もいれば、そうでない人もいるのが現実です。
自分の枠を広げ続ける
では、自分の好きな仕事をするにはどうすればいいのでしょうか?
それは、いつか自分の好きな仕事をすることが可能となるように現状の自分の枠を広げ続けていくことです。
自分が本当にしたい仕事は何かを見つけることも、自分を磨き上げることも自分の枠を広げることにつながります。
現状の枠を広げ続けるとふとしたきっかけから偶然に自分の目指す方向性と結びついてくるものです。
これはシンクロニシティという現象です。シンクロニシティとは意味のある偶然という意味です。
この章ではシンクロニシティを引き寄せるために必要な自己改革の方法についてお伝えさせていただきたいと思います。
①幸せになるにはうちなる声に耳を傾ける
自分の好きなことを仕事することが幸せになる方法だとはいっても好きなことが何かが分からないという人も多いでしょう。
実際、自分の心が何を求めているか?ということにも蓋を過ごして生活している人はたくさんいます。
好きな事に目を向けるという事は、現状の自分を否定してしまいかねないという恐怖心があるため、感情に蓋をしてしまうのです。
感情に蓋をしてしまう一番の要素は無意識が必要以上に感情を恐れてしまうところにあります。
好きな事に向き合うことと自分を否定することを一緒くたに考えてしまいおびえてしまうのです。それぞれ、別々なことだから本来おびえる必要はないんですよね。
潜在意識へのアクセス
無意識下に蓋をしてしまった感情をあけるには、潜在意識にアクセスする必要があります。さきほどの章でもやりましたが、潜在意識に質問を投げかけることで、閉じている蓋をあけることが出来ます。
自分自身が本当にやりたいことは何?と問いかけることで潜在意識は答えを探してきてくれます。
ただし、うちなる声が自分の表層意識で考えている以上の要求をすることもあります。世界を旅したい。芸術家になりたい。アーティストになりたい。
一見、荒唐無稽なことと思われるかもしれませんが、抑え込まれていた感情から発せられた言葉であれば、それが本心の可能性が高いのです。
セルフコーチングから得られた解答に戸惑ってしまうのも無理はありません。
心の声と向き合うということ
セルフコーチングでどのような答えを得ても最終的に決めるのはあなた自身です。
心の声に耳を傾けると自分では意識も出来なかったような感情に驚かされると思いますが、向き合ってみることが大切です。
イメージが良くできないという方に、ひとつのHPを紹介させていただきます。
心の声に耳を傾けるとどのような効果が出るのかがとてもわかりやすく表現されています。CTIジャパンというコーチ養成機関の創設者である榎本英剛氏の実体験が書かれています。
おそらく、このストーリーを読むことで心の声を聞くということがどのようなことなのかが心で理解できると思います。
私の感想としてはめちゃくちゃ面白かったです。
②小さな一歩からはじめる
心の声を理解でき、好きな事はわかったとしても、さすがにいきなりすべてをなげうって方向転換は出来ませんよね。自分が進みたい方向性が分かるだけでも大きな前進です。
無理して先を急ぎすぎるよりも自分の進みたい方向性に舵を切るだけで構いません。小さな一歩を踏み出すこと大切なのです。
具体的には、書籍を読んだり、セミナーに通って人脈を増やしたり、SNSに入って様々な人と交流したり、ボランティア活動に精を惜しんだり、サークルに入って見たりということです。
ひとつひとつは大きなことではなく、趣味の延長線上のようなものですが、こういった一歩を踏み出すだけで心が安定してくるのが理解出来てくるでしょう。
時には瞬時に自分の居場所を見つけたという人も出てきます。それほど、自分の心が求めている感情というのは力強いものです。
自分の感情が求めていることに関しては自然と精神が高揚してくるものです。そして、一歩一歩着実に歩むことで将来へのシンクロニシティと大きくつながっていきます。
自分の好きなことで知識や人脈を増やすことが心の安定を保ち幸福になる方法です。
そして、ゆっくりでも構いませんので、現在体験していることが仕事に活かせるか?もしくは将来の仕事になるか?をたえず意識し続けていくことです。
いきなり大海を目指すのではなく、塩水になれる作業から始めるという事ですね。
③あえてリスクをとる
リスクをとるというとなんだか莫大な借金を抱えるようなイメージが出てしまいますが、そんな大げさなものではありません。
小さな一歩同様に、小さなリスクをとる習慣をつけていくだけで構いません。多くの人はリスクを避けるためだけに生活をしています。しかし、リスクを取らなければその先にある成功という果実に手を伸ばすことは出来ません。
小さなリスクを意識的にとることで、リスクに対しての過度な恐怖心を克服し、いざという時に行動がとれるようになるのです。
では、小さなリスクとはなんでしょうか?先ほど紹介したセミナーやサークルに入ることも小さなリスクですね。セミナーやサークルで人に話しかけるのも小さなリスクですよね。お金を出して本を買うのも小さなリスクですし、休日に勉強をするのも小さなリスクですね。
普段、意識しない事でもあげると結構あるものです。
このように普段からやっていることでもひとつひとつを分析すると大なり小なりリスクをとっていることが頭で理解できるはずです。
自分の行動を振り返り自分がとっているリスクを意識することが重要なんですね。
小さなリスクを取ることで自信をつける
自分自身がリスクを取ったことで得られた対価を積み重ねる。このことが自信になり徐々にリスクに対しての過度な恐怖心はうすらいでいくものです。なぜなら、リスクを冒すことで得られることも多いということが肌で理解できるからです。
リスクと向き合わなければ得られるものが限られてくるということを理解することで、無意識にリスクを分析し、費用対効果を計算することが出来てきます。
リスクを取らないことが最も大きなリスクだと認識することが出来るようになってきます。そして、好きな仕事をやるための人脈や能力がついた時に、このリスクを冒す経験が役に立ってくるのです。
大きなリスクを冒すには小さなリスクを積み重ねてリスク筋を鍛えておくことが何よりも必要だという事ですね。
好きなことを仕事にしていくことのすばらしさについては下記の記事にて詳しく書かせて頂きましたので、併せてご覧下さい。
3.パワフルな成長をする
幸せになる方法の3つ目は成長をすることです。現状の自分を打開し自己肯定感を高めていきます。とはいってもそんなに難しいことはありません。現状をすこしづつ変えていくことに焦点を置いていくからです。成長の原動力となる行動を習慣化することで初めて大きな成果へと結びついていくものです。
習慣とは継続しない限り身につきません。しかし、一度習慣が身についていくと意識しなくても習慣の通りに行動することが出来ます。この意識しなくても行動し続けることに習慣の力強さがあります。
継続は力なりということわざもあるように、習慣が続いていくことで必然的に力に変わっていきます。
自己肯定感を高めるためには習慣の力を利用することが最も合理的な方法です。
①困難なことに挑戦
困難なことに挑戦してみるとは、現在の自分にとっての困難な事という意味です。
いきなり滝修行をおこなうとか、絶食するとかそんな高みを意識する必要はありませんのでご安心ください。
人から見れば簡単に思えることでも自分にとっては困難なことは結構あるものですよね。そういう部分に焦点をあてていきます。
いくつか例を上げてみましょう。
- 「朝一時間早く起きて読書の習慣をつける」
- 「お酒は週末以外飲まない」
- 「ダイエットに挑戦するので、夜20時以降はご飯を食べない」
- 「毎朝ウォーキングをする」
- 「毎朝掃除を行う」
すべてをやるのではなく、自分にとってやりたいんだけれども今までやってこれなかったようなことを行ってみるという事です。
成功体験を積み自己肯定感を高める
自己肯定感の低さは自己否定により形作られる部分が大きいものです。
自己否定とは「何をやっても駄目だ。」「いつも失敗ばかりする。」といったような心の声です。
このような心の声をかき消すには小さなことでも成功体験を積んでいき、自分を認める気持ちを持つことが大切です。そのために、自分にとって困難なことに挑戦し、克服することで自分を認める気持ちが高まります。そして、習慣化すれば自分の成長につながり、次の習慣を取り入れることが出来るのです。
習慣とはアプリのようなものです。自分にどんどん積み重ねることが出来るのです。習慣を身に付けることでより高い自分に徐々にグレードアップしていきます。
初めは小さな事しかできなかったとしてもちりも積もれば山となるように、習慣が積もった時に必然と自分自身がパワフルな成長をしていることに圧倒されるものです。
②日々のポジティブなリストをつくる
さきほど自己肯定感の低さは自己否定により積み重ねられるという事をお伝えさせていただきました。
自分でも意識をしないうちに頭の中では延々と自己否定の言葉がまわっているのです。自己肯定感を高めて幸せになるには自己否定の悪循環を断つ必要があります。
どのようにして経つかというと、様々な方法があります。その中でも効果が最も高い方法のひとつを紹介させていただきます。
それは毎晩寝る前にその日いちにちに起きたポジティブな出来事をノートに書くという事です。
寝る前というのは変性意識に入りやすい状態のため、ノートに書いたポジティブな言葉が暗示として脳に直接入り込みやすいのです。
変性意識とはわかりやすく言うととってもリラックスした状態のことです。
習慣化することで潜在意識に深く刻まれる
毎日、その日に起きたいい出来事を思い浮かべるだけでも脳からは幸福物質のエンドルフィンが大量に溢れてきます。
そして、書き出すことによって潜在意識にしっかりと刻まれるのです。
日々のポジティブな記憶が書くことによって具現化し、潜在意識にしっかりと刻まれるということは、当然自己肯定感にいい影響を与えていきます。
毎日ポジティブなことがアップデートされるのですから、必然的にありのままの自分自身を認める自己肯定感は高まっていきます。
この行為を習慣化することによって得られる効果は計り知れません。
③人生の輪を使う
上記の画像がコーチングで使う人生の輪です。それぞれの項目を10段階で考え埋めていきます。
人生の輪を描いていくとほとんどの人が凸凹した状態になります。人生の輪で表された状態が現在の自分自身の人生の充実度となります。この輪が凸凹しているほど心が悲鳴を上げている状態と言えます。
コーチングではこの輪のバランスを重視しています。
凸凹している車輪が前に進みにくいですよね。人生の輪も同様です。凸凹していては人生をうまく回していくことが出来ません。この輪のバランスをとることが自己肯定感を高めるためには重要なのです。
バランスをとる
ポイントが少ない価値観ほど感情に蓋をしてしまいがちです。ポイントが少ない価値観をしっかりと理解し、どのように埋めていくかを考え行動していくことが大切です。そうすることで感情と向き合い、バランスが次第に取れてくるのです。
ここでも潜在意識に対しての質問が有効です。バランスをとりたい価値観を見つけたら、どのようにしてこの価値観を埋めていけばいいだろう?と問いかけてみて下さい。
いろいろなアイデアが浮かんでくるはずです。そして、そのアイデアの中で今の自分で出来そうなことをするように心掛けてみて下さい。
この人生の輪のすごいところは自分自身が問題視していなかった深層までをも突き詰めて意識することが出来るところです。また、視覚的に自分の心のバランスが分かりやすいため、現在の精神的な疲労も一目瞭然です。
コーチングで使用する機会の多い技術ですので、深層心理を理解するにはうってつけのツールとなります。是非ともご使用ください。
自己肯定感を高める方法-効果的なストレス耐性の育み方 まとめ
今回の記事では幸せになる方法についてまとめてみました。人が幸せになるにはなによりもまず精神的な成功を収めることが大切です。
精神的な成功がなければいくら物質的に成功をしたとしてもストレスが肥大化し、自分や他人を傷つけてしまうからです。
精神的成功を手に入れるためには、自己肯定感を高めていくことです。
自己肯定感を高めることで人ははじめて自分自身を大切に扱うことが出来ます。そして、自分自身を大切に扱えるようになって初めて人のことも大切に扱うことが出来るのです。
これを機に精神的な成功を手に入れて幸せになっていただければと思います。
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