私が考える人生の成功者の定義とは2つあります。
1つ目が現状の自分に心が満たされている上で、物質的な成功をしている人たち、2つ目が現状の自分に心が満たされている上で、物質的な成功を目指している人たちです。
そのため、物質的な成功を成し遂げてはいるけれども、心が満たされていない人は成功者ととらえていません。
また、心は満たされているけれども、物質的な成功に興味がないという人たちも成功者とはとらえていません。
今回の記事では普通の人が犯している過ちをまとめることで共通項を見出し、成功するために必要な能力とはなにかについて考えていきたいと思います。
Ⅰ.人生の成功者になるために知っておきたい3つの価値観
成功を収めるために避けては通れない考え方があります。
この考え方をコーチング用語ではbeing、doing、havingと呼んでいます。
これらの価値観がバランスよく備わっていればその時点で成功者といっても過言ではありません。
しかし、どれかが突出していてもバランスがきたしてしまえば成功は遠ざかってしまいます。
それぞれを具体的に見ていきましょう。
being・・・あること
beingとは自分自身のあり方に価値を置くことです。
わかりやすく表現するとありのままの自分自身に価値を見いだせている状態です。
beingは3つの価値観の土壌と言える最も重要な要素です。
成功を収める上で欠かすことの出来ないものと言えるでしょう。
doing・・・すること
doingとは何かをしている自分に価値を置くことです。
試験に合格するために勉強をすることや、旅行に行くために計画を立てること、マイホームを手に入れるために一生懸命働くことなど、目標に向かっている時に取る行動などがあてはまります。
having・・・もつこと
havingとはdoingによって得られた物や結果に価値を置くことです。
試験に合格することや、旅行に行くこと、マイホームを手に入れることなど、実際に自分自身の行為によって得られるものすべてがあてはまります。
1.3つの価値観はバランスが大事
先ほど紹介した3つの価値観は成功するうえでどれも大事な要素です。
3つの価値観をバランスよく取り入れることが成功を収める上では欠かせません。
この3つの価値観は農作業にたとえられます。
beingは豊かな土壌、doingは種まき、havingは収穫物とイメージするとわかりやすいかも知れません。
豊かな土壌に種をまくからこそ実りのある収穫物が育つのです。
もし枯れ果てたり、汚染された土壌であればいくらいい種をまいても栄養価が少なかったり、汚染された収穫物となってしまうでしょう。
豊かな土壌を持っていても、種をまかなければ収穫物は得られません。
仮に運よく収穫物だけもらえたとしても幸せとはいえません。
達成感もないでしょうし、いつまでも保障されるものではないので気苦労が絶えないでしょう。
また、周囲の目を気にせずにはいられないでしょう。
土壌を一生懸命耕し、精魂込めて種をまき始めて栄養価に満ちた実りのある収穫物を採取できるのです。
にもかかわらず、私たちの社会ではdoingやhavingのみ重視されてbeingが軽視されてきました。
ということは、私たちはいくら頑張っても枯れた土壌に種をまき続けるといった不毛な戦いを繰り広げているということになります。
beingが軽視されている理由
beingが軽視されている理由は簡単です。
beingは存在やあり方といった本人にしかわからない抽象的なものだからです。
そして、doingやhavingが目に見えやすくわかりやすいからです。
結果、社会としてはわかりやすいdoingやhavingを伸ばしていく教育が主流となってしまいました。
だからこそ、私たちは小さなころよりdoingやhavingに焦点を合わせて育てられてきました。
その結果、自分自身の価値をdoingやhavingで判断することになってしまったのです。
目的に向かう自分や、結果を得る自分には価値があるけれども、ありのままの自分自身には価値がないと盲目的に信じるようになってしまいました。
そして、自分自身には価値がないという思い込みから、ありのままの自分自身を無意識のうちに抑え込むようになってしまったのです。
無意識は自分自身の感情に目を向けることに罪悪感を感じてしまうのです。
私たちは半ば必然的にbeingに焦点を合わせられないように育てられてきました。
しかし、私たちが成功をするためにはbeingに焦点を合わせて育んでいく必要があります。
では、なぜbeingに焦点が合わせられないと成功が出来ないのかを考えていきましょう。
Ⅱ.人生の成功者との違い!普通の人が犯す7つの間違い
ここでいう普通の人の定義とはbeingが満たされていない自己肯定感の低い人です。
自己肯定感とはありのままの自分に価値を見出す感情のことです。
ありのままの自分自身に価値を見出していないことで生じる弊害について具体的に見ていきましょう。
1.地位や能力で比較する
ありのままの自分自身に価値を見出していないことで、自分の価値はdoingやhavingにあると考えています。
そのため、人を判断する時もdoingやhavingで判断してしまいます。
当然ですが、このような考え方では相手の存在そのものに価値を見出すことが出来ません。
地位や能力のみが相手の価値だと認識することで、相手の人柄や個性に興味を持って接することが出来ないのです。
このような態度で無意識に人と接してしまうことが問題を大きくしてしまいます。
その問題とは人からの信頼を得ることが出来ないということです。
地位や能力が自分より高い人にはへりくだり、低い人には尊大な態度で接する。
上記のような態度を無意識のうちに出してしまうため、精神的に休まりませんし、当然人から好かれることはありません。
そのため、なにをするにしても自分ひとりの力しか頼ることが出来ません。
日々精神をすり減らしながらも自分ではその理由が分からないのですからストレスがたまる一方です。
2.ありのままの自分には価値がないという先入観を持っている
常日頃ありのままの自分には価値がないと考えているので、doingやhavingで自分自身を埋めていこうとします。
価値を上げるためには資格をとったり、成績をあげたり、休日出勤したりと様々です。
これらはbeingが満たされ、自発的にとる行為であれば成功へ続く道となる行為です。
しかし、ありのままの自分には価値がないからという理由から強迫観念に駆られ行動をとってしまうと話は変わってきます。
この状況が長引くほど無理をしている状況に心が悲鳴を上げてしまいます。
自分の無力感に蓋をしてしまうことで、ストレスを知らず知らずのうちにため込んでしまっているのです。
人生の成功者は強さも弱さも含めて自分自身だと認めているため、自分の弱さを受け入れていくことが出来ます。
感情に蓋をすることがないので、ストレスが膨れ上がってしまうことはありません。
自己肯定感が低いと、人生の成功者とは違い自分の感情と向き合うことが出来ません。
ただでさえ、ありのままの自分自身に価値を見出していないため、これ以上自分自身の価値を低くしてしまうことに極度な抵抗が働いてしまうのです。
よって、自分にとって受け入れたくない感情を置ける心のスペースがないのです。
感情に蓋をし無理やり抑えることしか対応方法が分からいないのです。
その結果、放置された感情はストレスとなり自分や他人を傷つけてしまうのですからやっかいです。
3.万能感という思い込みを持っている
万能感とは自分はなんでも出来るという根拠のない思い込みから来ている言葉です。
ありのままの自分には価値がないと思い込んでいるのですが、何かが出来る自分には価値があると考えています。
人生で手に入れてきたdoingやhavingが大きいほどこの傾向は強まります。
このタイプの人は物質的な成功はしていても、beingが満たされていないため心はストレスで膨張しています。
そのストレスを人にぶつけることで発散します。
他人が万能な自分の思い通りにならないことに耐えられないのです。
モンスタークレーマーやモンスターペアレントになるのもこのタイプの人たちです。
少しでも自分の思い通りにならないことがあると、思い通りにならない事へのストレスが爆発してしまうのです。
このようにたまったストレスが行動として表出してしまうことをアクティングアウトと呼びます。
当然、このような傾向が強いと人から避けられてしまうのは明白です。
分かりやすく言うと極端にプライドが高い人のことです。
人生の成功者はありのままの自分を受け入れているため、自分の弱さもしっかりと理解しています。
当然、自分自身が万能な人間だという思い込みは持っていません。
人生は思い通りにならないことが当然だと認識しているため、万能感を手放して生きているのです。
だからこそ心は絶えず静寂なのです。
4.自分の思い通りに生きてはいけないとの認識を持っている
beingが満たされず自己肯定感が低い背景は、実は子供のころの環境による影響が大きいのです。
子供のころに最も身近で自分を評価する人間は親でした。
子供は多かれ少なかれ親の顔色を窺って自分の行動を決めるものです。
特に親にレールを決められて育った人にはこの傾向が顕著に見られます。
自分の人生とは自分の思い通りに生きてはいけないものだと潜在意識にインプットされてしまうのです。
このような非合理的な思い込みをビリーフと呼びます。
たとえ、自分が心を惹かれるものがあったとしても、思い通りに生きてはいけないというビリーフが顔を出し、感情に蓋をしてしまいます。
結果、蓋をされた感情は無理やり抑え込まれるわけですからストレスに変わってきます。
無意識下では思い通りに生きることに拒絶をしながらも、意識化では思い通りに生きられないストレスにさいなまされている状態です。
一方、人生の成功者は自分の思い通りにしか人生を生きていません。
アメリカの成功者200人にインタビューをして成功の秘訣を研究したビジョナリーピープルという書籍があります。
この本の中で特筆すべきはすべての成功者が自分が心からしたいと思えることに焦点をあてて生きてきたということです。
人生の成功者と普通の人の最大の違いは、思い通りに生きるか、生きないかの差にあったのです。
人生は思い通りに生きてはいけないという思い込みを手放し、自分自身の道を歩むという決心こそが人生の成功者に通ずる道だといえるでしょう。
5.自分自身の弱さを認めることが出来ない
自己肯定感が低いと自分自信の弱さに目を向けることが出来ません。
それは、目を向けることで自分自身が傷つくことを恐れてしまっているからです。
この自分自身の心の弱さをスイスの心理学者カール・ユングは「シャドウ」と表現しています。
私たちは自分の弱さのもとである「シャドウ」を自分とは切り離して考えてしまいがちです。
「シャドウ」を切り離すことで一時的にでも自分の弱さから目を背けることが出来るからです。
しかし、その代償はあまりにも大きいことが今までの例からもお分かりいただけると思います。
自分の弱さに目を向けないずに自分の感情に蓋をすることで、抑圧された感情がストレスとなってしまいます。
自分の弱さを認めることが出来ないことで、ストレスが肥大化してしまうのです。
人生の成功者はみなこの「シャドウ」を自分の一部として受け入れ認めているようです。
シャドウを心の檻に閉じ込めず面と向かうことが出来るため、ストレスに変わっていくことがありません。
面と向かうとは、みじめな気持ちや、悲しい気持ちでもしっかりと受け止めるということです。
自分はいまどのような気持ちなのかをしっかりと噛みしめ受け止めることで、心のろ過機能が作用します。
人生の成功者は「シャドウ」を受け入れる心の器がしっかりと機能しているのです。
6.リスクを極度に怖がる
自己肯定感が低いことで失敗を極度に恐れてしまいます。
失敗をするということは、築き上げてきたdoingやhavingを失うことと同様だと認識しているためです。
doingやhavingがなくなった自分自身には正真正銘残るものがないと捉えてしまうのです。
そのため、必要以上にリスクを怖がり、挑戦すること自体が出来なくなってしまいます。
やりたいことがあってもリスクを考えると行動に移せない。
頭の中には毎回自分自身の挑戦を止める声が流れ続けていきます。
その結果、いつのまにか無気力に支配され、挑戦しようという意欲すらも湧き上がらなくなってしまいます。
そして日々を漠然と過ごしていく無力感がストレスに変わってしまうのです。
人生の成功者はリスクを恐れません。
事前にリスクの大きさをしっかりと分析した上で、行動に移すことが出来るのです。
人生の成功者はリスクそのものよりも、挑戦をしないことに恐怖を感じます。
もちろん、リスクを冒せば失敗する可能性もありますが、おかさなければ目標に近づくことすら出来ないことがわかっているからです。
人生の成功者は自分の気持ちに正直にいきているため、自分のbeingがやりたいと思う事に関して拒否をするという選択肢を持ち合わせていません。
自分の心に素直に生きることで充実感に満たされた人生を歩むことが出来る確信を持っているからです。
7.人の目を気にして生きてしまう
人からどう思われるかを極度に気にしているため、自分自身の感情の赴くままに生きることが出来ません。
常に自分の本当の感情を押し殺してしまうのです。
本当の感情を押し殺してしまうということでストレスのもととなってしまいます。
人からどう思われるか?ということに焦点を合わせて生きてしまうため、自分の思い通りの人生を歩んでいくことが出来ません。
人から見られてマイナスに思われない自分自身であるためだけに全精力を使い果たしてしまいます。
自分の感情を押し殺して生きることは、あるがままの自分でいることが出来ていない状態です。当然、自己肯定感は低くなってしまいます。
自己肯定感が低くなることでさらに自分の弱みを隠すことに意識が向かうという悪循環に陥ってしまいます。
結果、自分の思い通りに生きられない上にストレスがたまり、たまったストレスで自分や周囲を傷つけてしまうのです。
人生の成功者は人の目を気にしません。それも恐ろしいほど気にしないのです。下記にビジョナリーピープルの引用を記させていただきます。
最も注目すべき結果の中に、人生の成功者は自分の信条や仕事をまっとうしようとして他人の同意を求めることはない、という確かな現実があった。彼らには社会的な圧力に屈せず、そうした圧力を跳ね返し、率先して取り組む大胆さがある。
ほかの人から好かれようとするよりも、自分の好きなことに執念を燃やしている。彼らは、たった一度の挫折でうろたえたり落ち込んだりもしなければ、ものごとがうまくいかなくなった時に、他人に責任を押し付けるようなこともしない。
逆に、自分たちが追い求める成果をあげるのに最も効果のある仕事に、あくまでも最優先で取り組むのだ。成功をおさめている人たちはまた、<自分がしていることに愛情を持つ>ことが、成功するための必要条件だと言っていた。
Ⅱ.人生の成功者との違い!普通の人が犯す7つの間違い まとめ
beingが満たされずに自己肯定感が低くなってしまうことの弊害をまとめてみました。
強さも弱さも含めたありのままの自分を認めることが出来ないことによって、過剰にストレスを抱えてしまうことがご理解いただけたと思います。
そしてそのたまったストレスが自分自身の首を絞めるようにまとわりついてくるのですからたまりません。
次第には肥大化したストレスにより、周囲に爆発させてしまったり、自身の考え方をよりネガティブな方向に向けてしまったりと悪循環を繰り返してしまいます。
たとえ、物質的な成功を手に入れたとしてもこれでは心が休まる暇はありません。
いくら物質的に成功をしたとしても、その都度、周囲と比較しては傷はいえないばかりか悪化の一途をたどってしまいます。
beingを満たすことが何よりも重要だと考える背景はストレスの減少にあります。
beingを満たし自己肯定感を高めていければストレスに対しての耐性が劇的に向上するからです。
ストレスが大きくては物質的な成功を収めても幸せにはなりません。
逆に精神的に満ち足りた上で物質的な成功を収めれば不幸とは無縁の生活を送ることが出来ます。
参考文献
- ビジョナリーピープル ジェリー・ポラス スチュワート・エメリー マーク・トンプソン EIJIPRESS
- ワクワクする仕事をしていれば、自然とお金はやってくる マーシャ・シネター VOICE
Ⅲ.ご紹介!成功者が必ず行っている小学生でも出来る5つの習慣
仕事柄、今まで数多くの成功者の方とお会いさせていただきました。
ここでいう成功者の定義とは物質的にも、精神的にも満たされた人たちのことを指します。
そのような人たちの話を聞くほど不思議と多くの共通項があることに気が付きました。
成功者の共通点とは特別にすごいことをやり続けるといったハードなことは何ひとつありませんでした。
というよりも、だれにでも出来そうなことを習慣化し継続している人たちの方がはるかに多かったのです。
この章ではそんなだれにでも出来そうな成功者の5つの習慣についてお伝えさせていただきます。
ハーバード・ビジネス・レビューの有名な記事「モチベーションとは何か」のなかで、心理学者のフレデリック・ハーズバーグは人の意欲を高める2つの主要因が「達成」と「達成が認められること」であると説いた。
もっと最近の研究ではテレサ・アマビルとスティーブン・クレイマーが数百人の数千日間にわたる日記を分析したものがある。
人の本音が書かれた膨大な記録をもおとに、アマビルとクレイマーは「日々のささやかな進歩」こそがやる気を引き出し、高いパフォーマンスを可能にすると結論付けた。「職場において感情・モチベーション・認知を高める諸要素のなかで、もっとも重要なのは、進歩しているという手ごたえである」と彼らは言う。
エッセンシャル思考より引用
成功者とは日々上記の考え方を実践し続けている人たちだという事です。
1.欠けた知識を補う
成功者の方はみな勉強をするのを習慣としています。
自分の専門分野は当然ですが、自身に欠けていると認識している知識をも貪欲に吸収しているのです。
読書はもちろん、興味のある分野のセミナーにも積極的に参加する姿勢は成功者ならではだと言えます。
ある成功者の方に理由を聞いたら、「立ち止まってしまったら時代に取り残されてしまう」とおっしゃっていました。
とても興味がわいたので少し深く質問をしてみました。
「強迫観念から勉強をしているのですか?」と。
その答えは、「かっこいい事いいたかっただけ。実はこういう事好きなんだよね。」でした。
「~しなければならない」という気持ちでは人のやる気に火は尽きません。
「~したい」という好奇心こそが人のやる気に火をつけるのです。
成功者の人の強みは好奇心旺盛な所です。
子供の用に目をきらきらさせて知識を吸収してしまうのですから凄まじいポテンシャルですよね。
結局、自分が心から好きだと思う事に関して、ブレーキをかけずに学んでいく姿勢こそが成功者の習慣だと言えるでしょう。
今までなかなか動けなかった人は、ぜひ一度興味のある分野のセミナーに参加してみて下さい。
今まで見えてこなかった景色が眼前に広がることでしょう。
2.習慣を作る力
成功者の人は現在の自分に合った習慣を作る力に長けています。
一方、普通の人は習慣に縛られ続けているのです。
この差は歴然です。習慣を作る力に長けているということは、自分にとって好ましくない習慣を捨てる力にも秀でています。
逆に、習慣に縛られ続けている人は、習慣を捨てることが出来ないから、新たな習慣を作ることが出来ないのです。
例えば、ビジネス・ブレークスルー大学院大学学長の大前研一氏の場合、インターネットが急速に普及し始めた段階から、新聞を読むことを一切やめてしまったそうです。
ここの学生だったころ直接本人から聞いた話です。
大前研一氏と言えば、とても著名な経営コンサルタントであり起業家です。
あのような頭脳を持った人が新聞を一切読まないのですからびっくりしませんか?
では、どうしていたのかというと、10年以上前からRSSで世界中のネットの記事を拾い集め、それをかたっぱしから読んでいるのです。
ひと昔前は新聞が主な情報元だったが、ネット社会になり新聞を取る必要性をまったく感じられなくなったのだと言います。
リアルタイムで記事が出るわけでもなし、移動時には物理的にかさばるし、世界中どこでも受け取れるわけではないし・・・
このように、今まで当然としていた習慣でさえ、成功者の人たちは瞬時に切り替えることが出来るのです。
習慣を作る力とは成功者にとって必要不可欠な習慣だと言えます。
3.不安の克服
不安の克服は習慣の力の続きと言ってもいいでしょう。
なぜ普通の人は習慣を変えることが出来ないのか?
それは不安が頭をよぎってしまうからです。
習慣を捨てることに対してのデメリットが何よりも先に思い浮かんでしまうのです。
では、人生の成功者はどうして不安の克服を出来るのでしょうか?
それは、成功者は習慣を変えることで自らに対してのメリットがくっきりと見えているからです。
普通の人は習慣を変えることによる、見えないデメリットにおびえ、成功者は習慣を変えることによる、くっきりとしたメリットが見えているのです。
だからこそ、成功者の人は自分の習慣を変えることで不安になることはありません。
では、どうしたら成功者のように不安を克服できるのか?
それは、習慣を変えることでのメリットと変えない事でのメリット、習慣を変えることでのデメリット、習慣を変えない事でのデメリットをしっかりと洗い出すことです。
習慣を変えることでのデメリットの方が大きいのであれば、それはあたり前ですが、変える必要のない習慣ですよね。
しかし、習慣を変えないことのデメリットの方が大きいのであれば、その理由もしっかりとわかる分、習慣を変えるメリットがくっきりとしてきますよね。
このように、自分自身の習慣ををしっかりと分析することにより漠然とした不安は消え去ります。
4.セルフ1の克服
セルフ1とはインナーゲームと言う書籍にてW・T・ガルウェイが名付けた無意識の声です。
簡単に言うと、人が新しいことを始めようとした時などに出てくる心の否定的な声を指します。
セルフ2は自分のうちにある無意識の膨大な経験と記憶でありなんでも出来る存在。
セルフ1は鬼監督のように自分を追い込んでくる心の声を指します。
成功者の人はセルフ1の否定的な声を無視して、天才的なセルフ2を信じることが出来る人たちだと言えます。
セルフ2は簡単に言ってしまえば潜在意識のことですね。
このような考え方を習慣化しているため、心の否定的な声に左右されることはないのです。
一方、普通の人は何か新しいことを始めようとした時にセルフ1が頭の中で喚き続けてしまいます。
成功者のようにセルフ1が自分の中に住んでいることを自覚していないため、客観的にセルフ1の言葉を認識することが出来ないのです。
あなたも、 「そんなことをして収入はどうするんだ?」「お前にできるのか?」「いつも失敗ばかりしているのだからあきらめろ」等の声が頭の中で響いたことはないでしょうか?
この声は自分が発しているというよりもセルフ2が発している否定的な声なのです。
セルフ1が発しているという意識さえ持てれば、セルフ1の言葉に耳を傾けるも傾けないも自分自身で選択することが出来ます。
このようにセルフ1の言葉を聞きとらないという選択を習慣化するだけでも行動は大きく変わってきます。
5.勇気づけ
成功者の人は勇気づけを習慣としています。
勇気づけとはアドラー心理学で人の感謝の気持ちや承認を行うアプローチです。
また、この勇気づけとは上下の関係のコミュニケーションではなく、横の関係のコミュニケーションだという事が重要です。
例えば、あなたが何か社会に貢献したとしましょう。
その時、私があなたに向かって「よくやりました」と伝えたとしたらどうでしょう?
イラッときませんか?褒められたのにも関わらずイラッとくる理由。
それは「よくやった」というほめ言葉が上下のコミュニケーションだからです。
この場合、私が上の立場からあなたを評価してしまっているからイラッと来るのです。
上下のコミュニケーションはこのように評価が介在します。
アドラー心理学では他者を評価しないことが大切だと伝えています。
ほめるという行為は他者を評価してしまっているからアドラー心理学からしたらいいコミュニケーションだとは言えないのです。
では、横の関係とはなにか?成功者の人が習慣化している横のコミュニケーションとは、人として対等な関係でのコミュニケーションです。
先ほどの例に戻ってあなたが社会に貢献した時を思い返してみて下さい。
私が「ありがとうございました。」と伝えたらどうでしょう?
イラッとは来ませんよね。
これは「ありがとうございました」が感謝の言葉だからです。
感謝の言葉は横のコミュニケーションなのです。また、私があなたに対して、「あなたの一生懸命さが私たちを救ってくれました」と伝えたらどうでしょう?
この言葉もイラッとは来ませんよね。これはあなたの頑張りが承認されたからです。
このように感謝の言葉と承認は横のコミュニケーションだから言葉を受け取った側も、自分の努力が認められたことで歓びを感じること出来るのです。
ここではかいつまんでお話したため、より深くアドラー心理学について知りたい方は下記をご覧ください。
Ⅲ.ご紹介!成功者が必ず行っている小学生でも出来る5つの習慣 まとめ
いかがでしたか?成功者の習慣と言っても常人では到底まねの出来ないというほどハードルが高いものはありませんでしたよね。
どれも少し意識をすれば手が届きそうな習慣ではありませんでしたか?
このように誰でもが意識すれば出来ることを成功者は延々と継続し続けているのです。
その経験が積み重なって成功のスパイラルが花開くのだと言えます。
また、成功者の人は人から好かれるのが特徴です。
あなたの周りにはいませんか?お金や地位だけはあるけれども徹底的に嫌われている人が。
そのような人は心が貧しく物質的な成功は出来ているかもしれませんが、成功者とは呼べません。
本当の成功者は人がこぞって寄ってくるのです。しかも、地位や権力が目当てではなく、人柄に惹かれるのです。
成功者は人に恵まれているからこそ、精神的にも成功を収めているのだと言えます。自分を磨く習慣が欠かせません。
今回紹介した習慣を取り入れることで成功者に徐々に近づいていけることでしょう。
参考文献
エッセンシャル思考 グレッグ・マキューン かんき出版
膨大な知識とノミの心臓を持つあなたへ ニコラウス・エンケルマン 長崎出版
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