- Qこの記事で学べる内容はなんですか?
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セルフイメージを下げてしまう原因である頭のセルフトークについて詳しくお伝えさせて頂きます。そのうえで、ネガティブなセルフトークに反応しなくなる方法とポジティブなセルフトークに転換しセルフイメージを高める方法をお伝えさせて頂きます。
無意識に発している頭の中のセルフトークをコントロールし、自らのセルフイメージを高めて行きたい方におすすめの記事となっております。
セルフトークを理解し効率よくセルフイメージを高める方法
私たちの多くは自分の限界を決め、自分の可能性を限定し、自分の能力を過小評価しているのです。理由はセルフトークにあります。
心の中の否定的な考えががセルフトークとして私たちの頭に浮かんできます。そしてセルフトークによって植えつけられたイメージを潜在意識が受け取ることでセルフイメージとなるのです。
セルフトークがいかにセルフイメージを縛り付けているのかについて考えていきましょう。また、セルフイメージを高める方法についてお伝えしていきます。
1.セルフトークとは自分の中の2つの人格
理想的なセルフイメージを構築するためには、セルフトークをあなた自身でコントロールしていかなくてはなりません。
セルフトークとは自分自身の頭の中で回っている言葉の事です。セルフイメージが自分自身を縛り付けてる鎖となってしまう最大の要因はこのセルフトークにあります。
セルフトークの多くがネガティブなものとなってしまうため、セルフイメージも影響を受けてしまうのです。
W.T.ガルウェイは著書インナーゲームにてセルフトークを次のように解説しています。
心の中の命令者たる声をセルフ1、実行者たる私をセルフ2と。どういうことかと言いますと、ガルウェイは自分の心の中には2つの人格が住み着いていると考えたのです。
「あー、なんてだめなんだ」「ついてない」「才能がない」 このように否定的な声はセルフ1が発しています。
また、「絶対終わらせないとだめだ」「はやくなんとかしろ」「なんでこんなことも出来ないんだ」といった高圧的な声の主もセルフ1です。
だれの頭の中にでも回ったことがある言葉ではないでしょうか?
セルフ2の能力と性格
一方、セルフ2は自分から話すことはほとんどありません。
しかし、どのようなことであれ信頼して任せると天才的な能力を発揮して実行してくれるのです。
ただし、セルフ1はセルフ2を信用していないので自分の思い通りにセルフ2を動かそうとするのです。
セルフ2は任せてあげると天才的な能力を発揮しますが、セルフ1に抑えつけられると何も出来ないという性質を持っているのです。
私たちの心に住み着くこの困ったセルフ1のおかげで、本来天才的な能力をもつセルフ2の能力を阻害してしまうのです。
その上、ネガティブな発言や高圧的な発言を繰り返すことでセルフイメージをも悪化させてしまいます。
私たちが心掛けることは主に2つあります。1つめはセルフ1を抑え込むこと、2つめセルフ2を信頼し、任せることです。
2.セルフ1の抑え込み方
セルフ1の抑え込み方で簡単であり、且つ効果的な方法は下記の3つです。
- セルフ1のボリュームを抑える
- あなたのビリーフを知る
- ネガティブな時には絶対に反省をしない
①.セルフ1のボリュームを抑える
セルフ1という存在が自分自身の中に住み着いているということを知りました。知るということは認知したということです。
あなたはセルフ1の存在を今は認識しています。ということは、セルフ1の声に耳を傾けるのも、背けるのも自分次第ということです。
たとえば、何かに失敗したとしましょう。
おそらくあなたの中でセルフ1は「だからやめとけといったんだ」「恥ずかしいな」「今後どんなことでも失敗しそうだな」などと囁いてくるでしょう。
失敗というひとつの結果にフォーカスすることで、セルフ1は失敗したあなたの全人格をも否定してくるはずです。
心のボリュームを下げるイメージが大事
ただし、あなたは失敗したことは事実として受け入れながらも、セルフ1の声に飲み込まれないようにするべきです。
このような時は意識的にセルフ1がうるさいから心のボリュームを下げようとイメージするだけで構いません。
心の声はあなたではなく、セルフ1が呟いているんだなという意識にフォーカスすることが大切なのです。
また、セルフ1をより擬人化するために、セルフ1に名前を付けることもおすすめです。
「妄想野郎」などとあなたのセルフ1にあった名前を付け、セルフ1が語りかけてきたら、うるさい妄想野郎あっちへ行け。などと言うのもとても効果があります。
この方法はスタンフォードの自分を変える教室にて紹介されていた方法です。私自身、実際にこの方法を使用しセルフ1を抑えるにはとても有効な方法だと確信しています。
②.あなたのビリーフをしる
ビリーフとは「~しなければならない。」という脅迫概念的な思い込みのことです。幼少期からのあなたの生活環境によってビリーフは構築されています。
あなたの中にあるビリーフを理解し、ひとつづずつ消していくやり方を紹介します。
- 「目標を達成する→目標を達成しなければならない」
- 「人とうまく付き合う→人とうまく付き合わなければならない」
- 「努力をする→努力をしなければならない」
- 「人の言う事を聞く→人のいう事を聞かなければならない」
本来ならば素晴らしい価値観となるものでも、上記のようなビリーフに変わると受け取るイメージが変わってきませんか?
あなたのビリーフを知るにはあなたの行動や言動を絶えず観察していくことです。
セルフ2に質問をする
そして、振り返った時にあなた自身なにに強迫観念を駆られているのかを意識してみることです。
「私はなにに対してビリーフを感じているのか?」という質問をセルフ2に投げかけてみることも有効です。(セルフ2に対しての質問は後述していきます。)
ビリーフがあると達成できなかった時にセルフ1がラッシュを浴びせてきます。
そうならないためにも、あなたのビリーフを知り、理解をすることが必要です。理解をすればビリーフを書き換えることが可能となるからです。
例えば、あなたのビリーフが「目標を達成しなければならない」だとしたら、「目標を達成する過程を楽しむ」などと紙に書き出し、目につくところに張り付けてみて下さい。
これだけでもあなたのビリーフは和らいでくるのです。
③.ネガティブな時には絶対に反省をしない
あくまでこれは人に対してではなく、自分に対してです。反省をするならばネガティブな時ではなく、ポジティブな時にしましょう。
ネガティブな時には負の感情を意識しながらも、湧き上がってくる思考に意識を向けないことです。
なにか失敗した時や、落ち込んだ時にする反省ほど意味のないものはないからです。人間の脳は感情に左右される性質を持っています。
楽しい時には快の感情のもと思考が形成されていくので、ポジティブな発想や、創造的な発想が湧いてきます。
しかし、つらい時や落ち込んだ時には負の感情のもと思考が形成されていくので、ネガティブな発想や、自分を貶める発想しか必然的に出てこなくなります。
セルフ1の独壇場
ネガティブな時にする反省は、セルフ1の独壇場です。
いかに自分がだめだったか、いかに自分が無能か、いかに自分が思い上がっていた間抜けだったかなどありとあらゆる角度から攻めてきます。
セルフ1が勢いづいている時にはセルフ1のボリュームを抑えようと意識することも難しいでしょう。
だからこそ、セルフ1を勢いづかせる前に反省はしない。今はなにも考えない。と自分に宣言することが有効なのです。
その上で、「このことから得られる贈り物はなんだろう?」とあなたのセルフ2に質問してみてください。
悪かった現実を悪かったという認識のもととどめておくのではなく、よかった記憶として再構築する第一歩となります。
3.セルフ2の活かし方
セルフ1の抑え込み方を理解したら、次はセルフ2の活かし方について考えていきましょう。
セルフ2を活かす効果的な方法は下記の3つです。
- 質問する
- 信頼する
- ほめる
①.質問する
セルフ2は寡黙ですが、あなたが質問するとあなたの過去の膨大な記憶から瞬時に答えを導き出すというまるで検索エンジンとでも呼ぶべき機能が備わっています。
その機能は質問をすることによって使用されます。
下記はセルフ2から効率的に答えを導き出す質問です。
目標達成する技術 マイケル・ボルダック より引用
- 「この状況におけるギフトは何だろうか?」
- 「ここから何が学べるか?」
- 「ほかにどのような方法があっただろうか?」
- 「最悪の場合、どうなるのか?私はそれに対処できるだろうか?」
- 「どうしたら、もっと良くできるだろうか?」
- 「どのようにこれを活用できるだろうか」
- 「このように感じるために、私はどんな信念を持っているだろうか?」
- 「私は今この瞬間、何を感じているだろうか?」
- 「私は今この瞬間、全力で努力しているだろうか?どうしたら、今この瞬間に全力を尽くせるだろうか?」
②.信頼する
セルフ2を有効に機能させるためには、あなたがセルフ2を信頼しなくてはなりません。
信頼するとは自分には無理だと思える状況下でも、自分なら出来ると確信することです。
そのためには、日ごろから小さな目標をひとつひとつ達成して自信をつけていくことが有効となります。
ひとつひとつは小さなゴールだったとしても、クリアをするたびにあなたがゴールを達成したという充実感と達成感がセルフ2の記憶に残っていきます。
この記憶を積み重ねていくと、徐々にセルフ2に対しての信頼が大きくなっていくのです。
③.ほめる
セルフ2の力をより発揮させるためには、あなたが目標を達成するたびに、あなた自身をほめてあげるということがとても有効です。
人は頭の中で反省することはあっても、自分をほめるということはしないものです。
セルフ2はほめられると自信をつける性格ですから、ほめて伸ばしてあげて下さい。
心の中であなた自身に「よくやった」「頑張った」「お疲れさま」などと頻繁に声をかけることがよりよいセルフイメージを構築する上でも重要となります。
もし、だれにも見られない環境があるのであれば、声に出してほめてあげてみて下さい。心で思うよりもはるかにやる気と充実感に満ちてくるのが分かるはずです。
セルフ2をより効率的に扱う方法につきましては発表!人生の生きがいを見つけて必ず前向きになれる方法をご覧下さい。
まとめ
この章ではセルフトークを意識することでセルフイメージを書き換えていく方法についてお伝えさせていただきました。
セルフトークは意識をしていないとセルフ1が主導してネガティブな方向へ舵を取ってしまう傾向があります。
しかし、セルフ1は意識して抑え込むことが出来るため認識してしまえば恐れることはありません。
セルフ1がいるのに気が付かないということが最も恐るべきことなのです。
また、セルフ2を信頼することで能力が発揮されることもお伝えしていきました。セルフ1を抑えてセルフ2を伸ばしていければセルフイメージは着実に向上します。
このセルフトークの扱い方を覚えれば汎用性は高いのでどんなことにでも応用できると思います。
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