神経言語プログラミングとは何か?自分の心をコントロールする方法

神経言語プログラミングとは何か?自分の心をコントロールする方法 コーチングスキル向上
  • 「あの人は冷たい」
  • 「あんな態度はおかしい!」

などとあなたは誰かの行動に腹を立てたことはありませんか?

それに自分に対しても、

  • 「あの時もっと頑張っていたら良かったのに」
  • 「どうしてあの時もっと優しくできなかったんだろう」

と悔やんだことはないでしょうか?

私はそんな経験がたくさんあります。周りにも自分にも不満がたくさんあるのに上手く解決できなくて、しょっちゅうイライラしてましたね。

そんな時にこの神経言語プログラミングというコミュニケーションツールと出会い目からポロポロウロコが落ちて、私と他者との関係性は大きく好転したんですよ。

人生の質をたやすく上げることができる神経言語プログラミング。

考え方を知るだけでもきっと今後のコミュニケーションに役立つと思いますよ。

この記事を書いた人

こんにちは、自己実現ラボの坪井一真です。私は国際コーチ連盟認定プロフェッショナルコーチ(PCC)資格を持つプロのコーチとしてビジネスパーソンやアスリートのコーチングに従事しています。

また、1日10時間の瞑想を10日間、誰とも話さずに行うヴィパッサナー瞑想を5回も経験し、個人的な瞑想時間は累計で4000時間以上

これらの経験から得た知識や洞察を基に、自己実現ラボではセルフアップデートをメインテーマに、読者がその日から変化できる内容をお届けしていきます。
□シードコミュニケーションズ株式会社代表
□国際コーチ連盟認定資格 Professional Certified Coach(PCC)
□米国CTI認定CPCC®(Certified Professional Co-Active Coach)

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Ⅰ.神経言語プログラミングとは何か?

神経言語プログラミングとは、英語でNeuro(神経)-Linguistic(言語) Programming(プログラミング)の頭文字を短縮して通常「NLP」と呼ばれています。

1970年代にアメリカで数学者のリチャード・バンドラーと言語学のジョン・グリンダーによって生まれました。

二人は、当時の有名天才セラピストのコミュニケーションパターンを分析・研究し神経言語プログラミングを生み出しました。

天才と呼ばれた三人のセラピストを分析することで”劇的に良い成果を生み出せるパターン”を見出しそれを他の人が使えるようにまとめた心理学が神経言語プログラミングなのです。

ようは神経言語プログラミングは脳というハードに入れるOSのようなものなんです。

1.神経言語プログラミングを学ぶと得られるものって?

神経言語プログラミングはもともと最高のコミュニケーションが出来る人を研究することから始まり、それが次に人間のコミュニケーションの研究へと進化して「誰でも、すぐに、実践できる」ツールとなりました。

神経言語プログラミングを学ぶことで私たちは人や社会を

”どのように自分を理解するのか”

”どのように自分の行動に落とし込んで行くのか”

”どのように自分の現実を創造して行くのか”

の考え方を知って行きます。

ようはOSを神経言語プログラミングのOSを入れると、私らは自らの能力を効率的に伸ばして成長して行く事が出来るという事ですね。

2.目からウロコ、神経言語プログラミングの「前提」とは?

神経言語プログラミングでは最初に”基本前提”と呼ばれる根本的な概念を教わります。いくつか紹介すると、、、

・地図は領土そのものではない

私たちはそれぞれ種類の違う地図を心に持っているのです。例えば、同じ様に”花”を思い浮かべたとしても私の”花”とあなたの”花”はまったく同じ様に咲いてはいないのです。例え見え方は同じでも花を感じる感性は人それぞれですよね。自分の地図が唯一の地図=現実ではないのです。

・ 他の人の地図を尊重することはコミュニケーションの最も根本的な条件である

相手が違う地図を持っていることを認め尊重することで、より良いコミュニケーションが可能になります。相手を尊重することは相手の価値を認めることだからです。

・ 誰かにできることは、あなたにも可能である

あとは「どうやるか?」だけです。上手くやる方法も神経言語プログラミングの学びに入っています。

・  人は常に現時点で可能だと思っている最善を尽くしている

どんな結果が出たとしても、私たちは皆 いつもその時 ”ベストを尽くして行動をしている”のです。、、、とまだまだ続きます。

これらの前提を知識として得ることでまったく違った世界があると知ることができるようになります。自分と相手は違う価値を持っているものだと”知る”ことだけでも私たちがよりパワフルに楽にハッピーに生きることを助けてくれるはずです。

Ⅱ.神経言語プログラミングを駆使して怒りのコントロールを可能にする4つの方法

この章では視覚イメージを使った怒りのコントロール方法について伝えていきますね。神経言語プログラムの実践編と言った所ですね^^

今回お伝えする怒りのコントロール法は即効性の高い方法です。怒りの業火で燃え盛っている時、人はなかなか冷静な判断がつきませんよね。

特に、思考は怒りの源泉となってしまい、とめどなく怒りに満ちた言葉があなたの頭の中を駆け巡り続けてしまいます。

そんな時には怒りの業火に冷や水を浴びせ、瞬間的に冷静な思考を呼び覚ましていくことが何よりも早急に求められます。その為にはイメージが必要不可欠なんです。

思考に支配されていると否定的な言葉で頭が汚染されてしまい、現状を主観的な側面からでしか見る事は出来ません。

一方、イメージを活用すると現状を客観的に俯瞰して見ることが出来るようになるんです。

自らの視点でしか現状を判断する事が出来ないと自分以外の全ては誤っているといったように物事を歪曲して捉えてしまいます。イメージを駆使する事で、現状を客観的に認識する事が出来るため感情を切り離して冷静に考える事が出来るようになって行くんです。

1.イメージでリハーサル

怒りのコントロール方法としてまずはじめにイメージでリハーサルすることをおすすめします。神経言語プログラミングという手法のディソシエイトという方法です。

あなたの頭の中に映画館があると想像してください。そして、あなたがどのように怒りを対処して行くかを、あなたの理想に合わせてイメージしてみて下さい。

例えば、上司に対して自らの待遇の悪さに怒りを覚えている場合を考えて見ましょう。あたまの中の映画館で上司に対して理路整然と現状を伝え上司が待遇を改善してくれるようになるという状況を思い描いて行くのがディソシエイトです。

頭の中の映画館でイメージを見る事により、客観的に自分の行動をイメージする事が出来るようになります。そのイメージを繰り返し見ていく事で、本番でもイメージと同様に感情を排除して行動することが出来るのです。

その時に合わせて映画館のサウンドトラックとして

「もし~ならば、~であろう」という音声を流して行くとより一層効果が高まります。

今回の例で言えば、「もし、上司に感情をまじえず状況を的確に分析して待遇の改善を伝えることが出来れば状況は好転するであろう」といった具合にです。

神経言語プログラミングではイメージの世界を体感することをアソシエイト、イメージの世界に映画館を作りその上映を見ることをディソシエイトと分けています。

ディソシエイトは感情と自分を切り離して考える効果があるため、怒りのように冷静にいることが難しい時などによく使われます。

2.イメージでリラックス

時間をかけずに怒りを手放せる怒りのコントロール法にイメージを使ったビジュアライゼーションがあります。あなたがリラックスできる光景をイメージして行き、その光景を味わうことで身体も心も短期間に癒されて行きます。

さきほど神経言語プログラミングのディソシエイトという方法を紹介させていただきました。ディソシエイトとはイメージの中で映画館の上映フィルムを見て行くというやり方でしたね。イメージの中で主観的体験ではなく、映画を見るというような客観的体験をすることで、自分自身の怒りと状況を切り離して考えて行くことが出来る方法でしたね。

それに対し、イメージの世界に浸ることを神経言語プログラミング用語でアソシエイトと言います。この方法はイメージの世界に浸る事でより主観的にイメージの世界を感じることが出来る方法です。

怒りのような大きな感情をアソシエイトでイメージすると怒りのエネルギーが増幅されてしまうためお勧めは出来ませんが、リラックスする時の光景であればよりイメージの世界に入り込むことが出来るためおすすめです。

あなたにとって最高にリラックスできる場所や光景を思い浮かべてみて下さい。2分間ほど思い浮かべることである程度感情は落ち着いてくることでしょう。怒りのコントロールは感情を制御することが第1優先です。そのため、イメージを使うリラックス法は怒りのコントロール法として切っても切れない関係性にあります。

3.怒りの対象者をイメージする

怒りのコントロールとして怒りの対象者をイメージすることは相手に対しての怒りを和らげる上でとても効果的な方法です。怒りの感情に捉われていると、思考は否定的な言語情報ばかりを頭の中に沸き立たせますが、それを視覚イメージに変えて行くと否定的な考えを中断出来る事があります。

アメリカのテキサス州ダラスにある癌診療所で、サイモントンらは視覚イメージを使って、患者を憤りから解放し、彼らを傷つけた人々をも許すよう指導しています。患者は頭の中に腹を立てている相手を、はっきりした「絵」として思い浮かべるよう指示されます。次いで、次のように教示されます。

「その人に、とてもよいことが起こったところを思い浮かべて下さい。愛情、ほかの人からの注目、お金など、その人にとってよいことだとあなたが考えるものを、その人が受け取っているところを思い浮かべて、その様子をよく見て下さい。」

サイモントンらの報告によると、患者は、相手によいことが起こったというイメージを持ち続けていくと、腹を立てていた相手に対して、それまでとは違った見方が出来るようになります。その結果、患者はリラックスし、簡単な事では腹を立てなくなり、ほかの人に対しても寛容になりました。

思いやりの人間関係スキルP312より

このように視覚イメージを使えば怒りの感情を持っている相手に対しても優しい感情で接することが出来るようになります。怒りの感情に捉われていると相手に対して否定的な言葉ばかりが浮かんでしまいますが、イメージを切り替えるだけでとらえ方は大きく変わっていきます。

4.相手の観点をイメージする

相手の観点をイメージする事は、神経言語プログラミングでいうところのポジションチェンジという手法です。怒りのコントロール方法としてこのポジションチェンジは簡単であり、なおかつ効果的な方法です。

この方法はよりイメージの世界に臨場感を持たせるために、怒りの対象の相手と真正面で向かい合うように椅子が2つあったほうがより効果を発揮します。

ポジションチェンジ

position
①.第1の位置

あなたが座る位置に対面で向かい合う椅子に怒りの対象をイメージしてみて下さい。そして、怒りにまかせてあなたの感情をすべて真向いにイメージしている対象者に伝えて見て下さい。この状態を第1の位置と言います。

②.第3の位置

次に第3の位置に移動します。第3の位置とはあなたが先ほどまで座っていた椅子と、怒りの対象者を思い描いていた椅子が両方とも近くに見える位置を指します。両手を伸ばしたあたりの位置に二つの椅子があるような場所です。

ここに立って、さきほどまでのあなたと、怒りの対象者の両方をイメージしてみて下さい。双方を俯瞰してみるポジションにいるということですね。じっくりと味わったら第2の位置。怒りの対象者が座っていた椅子に移ります。

③.第2の位置

第2の位置とは怒りの対象者が座っていた椅子です。この椅子に座り、対面のあなたの姿をイメージしてみて下さい。この椅子ではその怒りの対象者になりきるというのがポイントです。怒りの対象者になってあなたに先ほど言われた話を聞いて見て下さい。どんな気持ちがするかなどメモしておくといいでしょう。

④.第1の位置

最期に、あなたが初めにいた椅子に戻ります。最初に座っていた時とは相手に対しての感じ方がどのように変わっているかを確認してみて下さい。

このように、視覚位置を転換することで怒りをぶつけるだけではなく、相手の立場や、俯瞰した状況で客観的に現状を分析することが出来るようになります。この方法も思考と感情を切り離して考えて行くための怒りのコントロール法のひとつです。

ポジションチェンジ まとめ
  1. イメージでリハーサル
  2. イメージでリラックス
  3. 怒りの対象者をイメージする
  4. 相手の観点をイメージする

いかがでしたか?イメージを駆使する事で怒りのコントロールを可能にする方法についてお伝えしてきました。

イメージを使うことで思考の否定的な言語情報から一時的に解放されていきます。

そうなると、怒りのコントロールを俯瞰しながら行う事が出来るようになって行くことでしょう。

まとめ

いかがでしたか?神経言語プログラミングを使うとあなたが自分自身を効率よく扱う事が出来るようになってくるんです。

怒りなど本来自分ではどうしようもないような感情も神経言語プログラミングを使う事で、自動的に対処する事が出来て行くのです。

自分自身の考え方や感じ方といった捉え方を神経言語プログラミングで変えて行く事が出来るのはとても面白いなと感じています。

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