【セルフコーチング質問リスト】抑え込んでいる気持ちに対処する7つの質問

pexels-photo-2249535.jpeg ストレス解消法
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Q
この記事で学べる内容はなんですか?
A

この記事では押さえ込んでいる気持ちを解放するためのセルフコーチング質問リストを7つ用意させて頂きました。この質問リストは実際のコーチングのひとつプロセスコーチングと同様の質問です。プロセスコーチングとは自らの抑圧した感情に意識を向ける事で解放していくためのコーチングとなります。

抑圧した感情を自分自身で対処していく方法を知りたい方におすすめの内容となっております。

今回のセルフコーチングの質問リストは下記の5つになります。

  1. あなたはどのような気持ちを抑え込んでいるのですか?
  2. その気持ちはあなたのどこら辺で感じますか?
  3. その気持ちはどんな質感ですか?
  4. その気持ちに名前を付けるとしたらなんて付けますか?
  5. その気持ちをじっくりとあなたの気のすむまで感じ入って見て下さい。
  6. その気持ちはどのようなエネルギーに満ちていますか?
  7. 今、どのような気持ちですか?

それぞれ個別の章でこの質問との向き合い方をお伝えしておりますので、ご興味のある方は続きをご覧ください。

この記事を書いた人

こんにちは、自己実現ラボの坪井一真です。私は国際コーチ連盟認定プロフェッショナルコーチ(PCC)資格を持つプロのコーチとしてビジネスパーソンやアスリートのコーチングに従事しています。

また、1日10時間の瞑想を10日間、誰とも話さずに行うヴィパッサナー瞑想を5回も経験し、個人的な瞑想時間は累計で4000時間以上

これらの経験から得た知識や洞察を基に、自己実現ラボではセルフアップデートをメインテーマに、読者がその日から変化できる内容をお届けしていきます。
□シードコミュニケーションズ株式会社代表
□国際コーチ連盟認定資格 Professional Certified Coach(PCC)
□米国CTI認定CPCC®(Certified Professional Co-Active Coach)

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【セルフコーチング質問リスト】抑え込んでいる気持ちに対処する7つの質問

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イライラした時ってまるで頑固な油汚れのように気持ちが取れないですよね。逆に取ろうとして考えれば考えるほどイライラが募ってしまうなどと言う事にもなりかねません。イライラした時は人に対して、状況に対して、自分に対してでさえ心の中で攻め続けてしまうものです。

このように攻撃対象に向かう感情を第2感情と言います。実は第2感情の前には第1感情が生まれています。第1感情とは自分自身が感じるありのままの感情です。第2感情が対象に向かう感情に対し、第1感情は自らか感じる感情ということです。

感情は抑え込むとストレスに変わるという性質を持っています。

本来、第1感情を抑え込むことなくじっくりと感じてあげることが出来ればストレスは軽減されるものです。でも、第1感情を感じると寂しい気持ちや、みじめな気持ちと向かいあう必要があるため、その気持ちを感じたくない人は無意識的に感情を心に抑え込み、第2感情にシフトしていくのです。

それがイライラや怒りといった攻撃対象に向かう感情になって行きます。

攻撃対象に感情が向かうことで、自らの見たくない部分を見る事はなくなりますが、その分、抑え込まれた気持ちがストレスになって行きます。

セルフコーチングではこの抑え込まれた気持ちを見て行くことで、自分自身と向き合い抑え込まれた気持ちを解放して行きます。

その上、抑え込まれたエネルギーは正しい解放をしてあげると、あなたの原動力となる強いエネルギーに転嫁されていく性質を持っています。

この章ではいらいらした時に抑え込まれている感情にスポットライトをあてて、解放していくためのセルフコーチングのやり方について伝えさせていただきます。

【導入準備編】セルフコーチングを行う前に

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セルフコーチングは肩肘はっていては効果的ではありません。特にこの記事ではリラックスしながら遊び感覚でトライしていただければと思います。(コーチングにおいても遊び感覚は必要不可欠な要素だからです。なぜなら、遊び感覚の方が縛られない答えが自然と出てくるようになるからです。)

そのため、セルフコーチングを始める前にどのように取り組んだ方がいいか簡単にお伝えさせて頂きますね。

まずは質問を読み上げてみて下さい。そしてその質問を感じてみて下さい。あなたの身体に問うような感じで質問を浸透させていただくといった方がいいでしょうか。湖面に石を投げたら波紋が広がるようにあなたの内側からさまざまな感覚や感情、または声が聞こえてくるでしょう。

その声を感じたら紙に書きだしてみて下さい。感じるまま思うままに紙に書きだしてみて下さい。出来れば専用のノートに書きだしていく事をお勧めします。専用のノートに書きだすという行為が脳にスイッチを入れるからです。

質問とは関係のない事が思い浮かんだり、倫理的によくない考えが出たりしてもあなたしか見ないノートなのですべて書き出して下さい。ご自身を制限することなく身体や感覚から出てくる言葉を感じたその瞬間に書き出してみて下さい。

あなたの深層心理からあなたの直感からあなたが普段考えないような感じないようなけれども本質的に望んでいた答えが出る時があるかも知れません。そのような自分で近くできない心の奥深くにアクセスすることが出来るのがセルフコーチングのメリットです。

その後、各質問にある写真を眺めてインスピレーションを感じてみて下さい。その時に出てくる言葉や体感があったらそれも書き出してみて下さい。(意図的に質問とはまったく違う画像も含めています。通常のセルフコーチングでは出てこない答えにアクセスしやすくなるためのアプローチとなっております。)

また今回のコーチングでは感情や感覚といった普段あまり意識を向けないものに意識を向けて行くため最初は何も感じられないかも知れません。感じられなければ感じられないでも大丈夫です。感じてみようと意識をしていけばいずれ徐々にその感覚にフォーカスしていく事が可能となるからです。

これらを毎日の習慣にするだけであなたは今の自分を客観的にとらえつつも、深層心理に簡単にアクセスすることが出来るようになるでしょう。

まずは習慣化してみてはいかがでしょうか?

また音楽をかけながらだとより深い部分にアクセスしやすくなるため音楽をかけながら書き出すのも効果的です。動画もあわせてご用意させていただきましたのでよろしければ聞きながら質問に答えてみて下さい。

1.あなたはどのような気持ちを抑え込んでいるのですか?

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イライラした時のなにかなにか対象に向けた攻撃的な感情ではなく、その内側にある抑え込んだ感情を感じてみて下さい。

あなたはどのような気持ちを抑え込んでいるのですか?

あなたの第1感情はなんでしょう。

  • 悲しさ
  • みじめさ
  • 辛さ
  • せつなさ
  • 孤独

あなたが感じている感情は上記にあるかもしれませんし、ないかもしれません。

あなたが抱えている感情をこの機会にじっくりと感じてみて下さい。

2.その気持ちはあなたのどこら辺で感じますか?

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第1感情に気が付くと、その感情は主に身体の感覚としてあなた自身の中にあるということに気が付かれる事でしょう。

その気持ちはあなたの身体のどこら辺で感じますか?

  • ある人はみぞおちのあたり
  • ある人は脳の中で
  • ある人は心臓のあたりで
  • ある人は肩の上に
  • ある人は全身を包み込むように

あなたが感じている第1感情に意識を集中してみて下さい。イライラした時の第1感情とは違い、さぐっていくと自らの内部に感覚としてあることが実感出来て行くことでしょう。

3.その気持ちはどんな質感ですか?

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コーチングでは言葉に出来ない感情や感覚を体感していく事をとても大切にしています。それは、体感をして行く事で今この瞬間に気持ちを留めておく事が出来るからです。

その気持ちはどんな感覚ですか?

  • ある人はみぞおちのあたりでジワジワと
  • ある人は脳の中でチクチクと
  • ある人は心臓のあたりでドクドクと
  • ある人は肩の上にどっしりと
  • ある人は全身を包み込むようにドロドロと

体感は今この瞬間にしか感じ取る事は出来ません。過去に行って体感する事も、未来に行って体感する事も出来ませんよね。

今この瞬間の体感に意識のスポットライトをあてる事で、あなたの中で起こっている今の感情にしっかりと向き合うことが出来るようになるのです。

4.その気持ちに名前を付けるとしたらなんて付けますか?

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これから先あなたの心の奥深い部分を時間をかけて観察して行ってもらいます。心の奥深くに入ったとしても、スタート地点が明確であればすぐに戻ってくることが出来ます。

その気持ちに名前を付けるとしたらなんて付けますか?

始めの頃は感情に深く入り込んでしまうと、自らの感情の深さに戸惑ってしまい、どうしていいか分からなくなってしまう事があります。

感情に名前を付けることで、感情の奥深い部分を見に行ったとしても、まるで命綱のようにスタート地点まで戻ってくることが出来ます。

あなたが付けた名前を思い出し、あそこに戻ろうと思った時点ですぐに感情のスタート地点まで戻れるということは、安心してより深い部分まで歩を歩めていけることにも繋がるでしょう。

イライラした時に感じる攻撃的な感情を探って奥深くまで掘り下げていくと、見えてくるものが一変してくるのです。

5.その気持ちをじっくりとあなたの気のすむまで感じ入って見て下さい。

blue white and orange abstract painting
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あなたの第1感情をただただ観察して行ってもらいます。評価や判断するのではなく、あなたが今持っている感情に意識を集中して下さい。

その気持ちをじっくりとあなたの気のすむまで感じ入って見て下さい。

何分でも何十分でも構いません。

あなたが十分納得するまで感じてみて下さい。もしも、感情の深さに戸惑ってしまった場合は、先ほどの項目でつけた第1感情の名前を思い出し、スタート地点に戻って下さい。

第1感情は抑え込まれたり、見て見ぬふりを去れると大きなストレスに変わり私達の精神を脅かしてしまいます。

辛いことかも知れませんが、第1感情に目を背けることなくしっかりと向き合うことが出来れば、それが例えかなしみや辛さであったとしてもいづれエネルギーに転換していく性質を持っています。

感情をやり過ごすのではなく、感情に向かい合うことが何よりも大切なのです。

イライラした時こそ、あなたの中にある第1感情にしっかりと向かい合うべき時なんです。

6.その気持ちはどのようなエネルギーに満ちていますか?

Sunset Over the Indian Ocean (NASA, International Space Station Science, 05/25/10)
Sunset Over the Indian Ocean (NASA, International Space Station Science, 05/25/10) by NASA’s Marshall Space Flight Center is licensed under CC-BY-NC 2.0

先ほどの質問を十分に感じ取っていただいたら、次にその感情をきちんと振り返っていただくことをおすすめします。

その気持ちはどのようなエネルギーに満ちていますか?

どんな感情も底なしではありません。必ず底があるのです。感情の底を見に行くと、きちんと心の中で整理がつきよりよい変化が起きて来るのです。

悲しければ悲しさを押し殺したりせず、おおいに悲しむべきなのです。そして、これでもかというほど悲しんだ先には悲しさしか感じられなかった世界に光が差し込むような感覚を味わう事でしょう。

これは悲しみに限ったことではありません。イライラした時に感じる根っこにある第1感情すべてに言えることです。

悲しみも、苦しみも、つらさも抑え込んでいるのであれば、じっくりと感じて見ると、エネルギーの質感は大きく変化して行きます。

あなたの第1感情を十分感じ取ったこの状態であなたの気持ちがどのようなエネルギーに満ちているかを感じることは、自らで変化を実感することにつながって行く事でしょう。

7.今、どのような気持ちですか?

brown tunnel near body of water
Photo by Pixabay on Pexels.com

最期に、今この瞬間のあなたに意識をフォーカスしていただくための質問です。

今、どのような気持ちですか?

イライラした時の奥深くにある第1感情のさらに最深部までを今回は見ていただきました。その過程で、あなたが押し殺していたり、見て見ぬふりをしてきた感情に正面から向かい合ってもらいました。

感情を感じることで、その感情に変化の兆しが見られたことと思います。

その上で、今のあなたの純粋な気持ちを感じて見ていただきたいのです。

すっきりとしているかも知れませんし、まだもやもやが残っているかも知れません。でも、今この瞬間、イライラした時に感じていた攻撃的な感情は軽減しているのではないでしょうか。

イライラした時に感じていた対象に向かう感情は自分自身では制御出来ません。しかし、その奥深くにある自分自身の感情はいくらでも観察することで制御していく事が出来るのです。

今に意識を向けることで、あなたの変化に気付くことが出来てくるでしょう。気付きが増えるほど、あなたはイライラした時に自然と感情を制御することが出来るようになって行きます。

まとめ

  1. あなたはどのような気持ちを抑え込んでいるのですか?
  2. その気持ちはあなたのどこら辺で感じますか?
  3. その気持ちはどんな質感ですか?
  4. その気持ちに名前を付けるとしたらなんて付けますか?
  5. その気持ちをじっくりとあなたの気のすむまで感じ入って見て下さい。
  6. その気持ちはどのようなエネルギーに満ちていますか?
  7. 今、どのような気持ちですか?

いかがでしたか?

イライラした時は奥深くにある第1感情に目を向け、その感情をしっかりと味わい尽くすことで本質的にストレスが軽減出来るという事をお伝えさせていただきました。

セルフコーチングでは、心の深くを見て行くことで、気付きを得て行くのです。

人はセルフコーチングによって今まで気付きもしなかった自らの感情に気付くことで、いくらでも変化していくことが出来るものです。

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