本日の記事では「超訳 吉田松陰 覚悟の磨き方」から、吉田松陰の生き様をつづった名言を紹介させて頂こうと思います。
コーチングを生業としていると思うことがあります。それは人の可能性は無限大だということ。その無限大の可能性にアクセスするには生きがいを見つけることが大前提です。
吉田松陰はだれよりも生きがいに準じた生涯を歩んできた人です。魂の叫びをなによりも大切にしてきた人なんですよね。
彼は志半ばでこの世を去りましたが、彼の精神性は弟子だけでなく、時代を超えて受け継がれています。
心に灯ったエネルギーは朽ち果てることなくいつの時代も人の心を惹きつけます。吉田松陰の生き様から生きがいを持って生きる事の大切さについて書いて行きたいと思います。
- 1.結果じゃない
- 2.懇願
- 3.ためて一気に吐き出す
- 4.そこに未来がある
- 5.逆境に礼を言う
- 6.不安のない生き方
- 7.流れを変えるのは自分の行動
- 8.小さな肉体、無限の心
- 9.やればわかる
- 10.やる恥やらない恥
- 11.なんでもやってみる
- 12.迷わない生き方
- 13.自分にしか守れないもの
- 14.「他人事」の空気に呑まれない
- 15.人物
- 16.まとっている空気感
- 17.まっすぐに生きる方法
- 18.自分と向き合うとき
- 19.先駆者の思考
- 20.人である意味
- 21.時代に新しい風を吹かす
- 22.ひとつのことに狂え
- 23.どう生きたいか
- 24.ことのはじまり
- 25.心の声を見つけろ
- 26.失敗するほど燃え上がる
- 27.宇宙の原理
- 28.ときめくものがないと嘆く前に
- 29.知識だけあっても尊敬されない
- 30.学者と武士
- 31.大きな心を持つには
- 32.志をあわせる
- 33.人生は四季を巡る
- 身はたとひ 武蔵の野辺に 朽ちぬとも 留め置かまし 大和魂
1.結果じゃない
大事なことは、
なにを、どう手に入れるかではなく
どんな気持ちを感じたいかなのです。
たとえ手に入れたものが、どれだけ美しくて広い家だとしても、
住んでいる人がやさしい気持ちになれないのなら、
それは貧しい人生です。
吉田松陰はまさに過程の人でした。結果にこだわるのではなく過程にこだわることこそが大事だということが分かる名言です。
2.懇願
お願いです。本当にお願いですから
たった一回負けたくらいで、やめないでください。
吉田松陰の切なる願いなんでしょうね。「一回だけの失敗で投げ出すなんてやめてー」という心の叫びが伝わってきますね。人生の充実を誰よりも追求してきた吉田松陰だからこその名言ですね。
3.ためて一気に吐き出す
時には不満に思うことや、納得のいかないこともあるでしょう。
苦しい気持ちも、愚痴をこぼしたり、大騒ぎしたりしていれば、
次第に楽になっていくものです。
しかしその先には「惰性」しかありません。
簡単に「憂さ晴らし」はしないでください。
憤りをかみ砕いて、ぐっと飲み込むことができれば、
それがいつか物事を変える力になりますから。
感情はじっくり感じることで発散されていきます。感情が発散されたら抑え込む力が自分を支える力に変わって行くというのがコーチングでの考え方です。吉田松陰の弟子がエネルギーに満ちていたのは感情の扱い方が分かっていたからなのかも知れません。
4.そこに未来がある
自分の心がそうせよと叫ぶなら、
ひるむことなく、すぐに従うべきだと思います。
吉田松陰の弟子たちが歴史を大きく動かして行けたのは彼から心のあり方に沿って生きる大切さを身をもって教わったからではないでしょうか。学問を教えるのではなく、命の使い方を伝える吉田松陰だからこその心に響く名言です。
5.逆境に礼を言う
鉄は何度も熱い火の中に入れられて、
何度も固い金槌で叩かれて、はじめて名剣に仕上がります。
すばらしい人生の送り方もよく似ています。
何度も繰り返されるきわめて不都合で、
ありがたくない経験の数々が、
旅路を美しく輝かせてくれるのです。
人生逆境に次ぐ逆境だった吉田松陰だったからこそ言える名言でしょう。現代に生きている私たちの魂すらも震わせる吉田松陰の生き様は逆境の中で極限まで磨き上げられていったのでしょうね。
6.不安のない生き方
「先行きの不安」に心を奪われないようにするためには、
あれこれ目移りすることなく、
自分という人間を鍛えることに集中して、
「全力を出し切りますので、あとは天命におまかせします」
という心構えでいるのが、良いと思います。
不安ばかりに囚われ自分の心を見失っている人は不幸になりますが、全力を出し切って人生を生きている人は結果がどうであれ不幸にはなりません。天命。まさに吉田松陰が人生を賭して教えてくれていることですね。
7.流れを変えるのは自分の行動
幸運とか不運というものは、
天から無差別に降ってくるものではなく、
すべて自分の方から求めているものなんです。
そのことを思い出すことができれば、
他人のせいにしたり、
組織のあり方に腹を立てたりすることなく
「自分の行動を変えよう」
という発想に行きつくことができるはずです。
吉田松陰は心をとても大切にしていました。自分の外部を変える事に心血を注ぐよりも、自分の心を変えて行く事の方がはるかに重要なんだよと教えてくれる名言です。
8.小さな肉体、無限の心
この肉体は自分、かつ一時的なものであり、
この心は宇宙、かつ永遠のものである。
というのが私の考え方です。
ですから、自分の肉体を誰かのために使っている人は、
いつもいきいきと輝いていますし、
反対に、自分の心を、自分の都合に振り回されている人は、
いつも暗い感じがいたします。
いつか肉体が消失したとしても、
まっすぐに生きた心は滅びません。
未来永劫、人々の心の中で生き続けるのです。
吉田松陰の名言が心が震えるのは魂に直接かたりかけてきているからなのかも知れません。たしかに、肉体は滅んでいても吉田松陰の言葉は未来永劫語りかけつづけていくのだなと思いました。
9.やればわかる
行動を積み重ねましょう。
必要な知識や言葉は、やっているうちに身につきます。
まず動けよ。って事ですよね^^知識や技術は動きながら覚えられるんだからさって...吉田松陰は知識を増やすだけの勉強には懐疑的でした。知識は行動に移して自分のものとしていかない限りは宝の持ち腐れって考えだったんですよね。だから、行動に重きを置いているのです。
10.やる恥やらない恥
「やります」と宣言したことを、とりあえずやってはみたものの、
まったくうまくいかずに、恥をかいた。
「やります」と宣言したものの、もしうまくいかなかったときに恥をかきそうだから、
そうなる前にやめておいた。
二人の自分を鏡に映したとき、
本当に恥ずかしい人物はどちらでしょう?
あなたの心はなんと言っていますか?あなたの心とじっくりと対話してみて下さい。
11.なんでもやってみる
出来ないのではなくて、ただやっていないだけです。
まだやったことがないことを、
「怖い」「面倒くさい」「不安だ」と思う感情は
過去の偏った経験が作り出す、ただの錯覚です。
実際にやってみれば、意外とうまくいくことの方が多いのです。
あなたが囚われている錯覚はなんでしょう?
12.迷わない生き方
最もつまらないと思うのは
人との約束を破る人ではなく、
自分との約束を破る人です。
自分との約束を最も大切にしていた吉田松陰は、充実感に満たされた人生を送っていたことでしょう。この名言からは吉田松陰の信念が見え隠れします。
あなたがしている自分との約束はなんですか?
13.自分にしか守れないもの
法を破ったら、罪をつぐなえますが、
自分の美学を破ってしまったら
一体誰に向かってつぐなえますか。
自分の美学。心のあり方について考えさせられる名言です。自分の美学を破ってしまったら生きている価値はないと考えていた吉田松陰からの問いは深いレベルで考えさせられますね。
14.「他人事」の空気に呑まれない
「これからどうなっていくんだろう?」
そういう主体性のない言い方をする人とは、
かかわりあう価値がありません。
自分たちの運命を、
まるで世間話かなにかと勘違いしているようですから。
「自分に出来る事はなんだろう?」
自分が属しているものはすべて、
自分自身の問題として向き合うべきです。
ただ、むやみに「他人事のように語っていてはだめだ」
と非難することもやめましょう。
それも世間話をしているのと、あまり変わりありませんから。
自分事で考えると世界はどんどん加速して広がっていくということを吉田松陰は示してくれているのでしょうね。背中で生き方を示してくれる指導者ってかっこいいなと思います。
15.人物
私が尊敬するのはその人の
能力ではなく、生き方であって、
知識ではなく、行動なんです。
この吉田松陰の言葉は短いのですが、強烈に心に語りかけて来る名言です。生き様が人を表すということなのだと思います。
16.まとっている空気感
まわりに感謝し、
人に喜ばれることをすれば、
心は自然に磨かれていきます。
そしてどんなにつらいときでも、
一生懸命に心を磨いていれば、
疲れるということを知らないものです。
私たちは現代人は日々を生きる事に意識が向かい過ぎてしまい、心を磨くことに無頓着になっているのかも知れません。心を磨き続けた吉田松陰の人間としての暖かさがこの名言からは垣間見えます。
17.まっすぐに生きる方法
状況や立場とは関係なく、
「人として正しい道」というものが
自分にだけはっきりと見えてしまう場面があります。
そのとき、何事もなかったかのようにふるまうか、
勇気を出して渦中に身を投じるか、
どう選択するかによって、その後の人生が変わります。
私は、たとえ傷つけられたとしても、
生き方だけは失ってはいけないと思います。
まさに武士道を表現している名言だと思います。胸の奥に熱く響くエネルギーが伝わってきます。志に生きることの気高い精神性が響き渡ってきます。
18.自分と向き合うとき
世の中の流れに逆らっているのかもしれない。
自分にとって大事な人を、敵に回してしまうかもしれない。
自分の美学を守るためには、そんな不安と戦うことになります。
そのとき不安と向き合うことなく、現状を維持してもいいし、
不安と戦いながら、理想をめざしてもいい。
ただ、道半ばで倒れたとき、
これが自分の人生だったって、笑いながら言えるのは
あなたにとって、どちらでしょうか。
吉田松陰はこの名言通りの人生を歩んでいきました。だからこそ彼の生き様は多くの人たちの心に響いているのだと思います。吉田松陰の魂は時代を超えて受け継がれているのです。
19.先駆者の思考
「なにが得られるか」は後。「自分たちがやる意味」が先です。
群れから抜け出したかったら、
考え方の順番を思い切って変えてみることです。
私たちは結果ばかりに焦点を合わせすぎているのかもしれません。結果よりも、信念のほうがはるかに大切なんですよね。
あなたの信念は何を求めていますか?
20.人である意味
人は「なんのために生きているか」で決まるのです。
心に決めた目標のない人間は、もはや「人間」とは呼びません。
もし思い出せないなら、今すぐ思い出す時間を作るべきです。
動乱の時代。明日の生死すらわからない時代だからこそ、人は己の声に耳を傾けやすかったのかもしれません。だからこそ吉田松陰のような傑物が現れたのかも知れません。志に準ずる士の精神性こそ人間の心を、魂を響きあがらせるのだと思います。
21.時代に新しい風を吹かす
自分の信念を貫こうとすれば、
どうしても「極端だ」と言われてしまうものです。
でもまわりから「極端だ」と言われるくらいじゃなければ、
この濁った世の中に”新しいもの”なんて
生み出せないでしょう。
吉田松陰は極端が服を着ているような人ですしね(笑)だからこそ、時代を変えて行く種を生み出していけたのかも知れません。
22.ひとつのことに狂え
「私は絶対こうする」という思想を保てる精神状態は、
ある意味、狂気です。おかしいんです。
でもその狂気を持っている人は、幸せだと思うんです。
2005年にスティーブ・ジョブズがスタンフォード大学の卒業式で卒業生にこのように語っています。
“Stay hungry, stay foolish”
日本語約にすると多少意味が変わってしまうので原文のままで。ようは、吉田松陰が言っている事と同じ意味合いです。
狂気を持った人生に乾杯!
23.どう生きたいか
他人から馬鹿にされたくない。
皆そればかり気にするものです。
家がおんぼろだとか、服が時代遅れだとか、
ろくなものを食べていないとか。
しかし、人はあやういものです。
生きているときは生きていますが、
死ぬときは、もう死んでいるわけです。
今日はお金があっても、明日は一文無しかもしれませんし、
今日は皆から愛されていても、
明日は皆の心が離れているかもしれない。
ですから、私が大事だと思うのは、
ただ「自分はどう生きたいか?」
その方針に従って生活することなんです。
それが人の道の幸せというものじゃないでしょうか。
結果なんかよりも、手に入れるものなんかよりも、自分自身に背くような生き方をしない事の方が人生においてはるかに大切なことだということですね。
あなたはどう生きたいですか?
24.ことのはじまり
なんでも、
「最初の決心」というものが一番重要です。
これが、どこまでもついてまわるからです。
たとえば
名誉とか利益のためにはじめたことは、
やればやるほど欲が透けて見えてきてしまって
いくら豊かな知識とか、
すばらしい言葉でかざってもごまかしきれなくなります。
事をはじめるのに、大切なことは、
シンプルに、心の底から、
「この道をきわめたい」
と叫ぶことができるかどうか。それだけなんです。
いまやっていることはどうでしょうか。
「最初の決心」はどんなものでしたか。
たまには振り返ってみてはいかがでしょうか。
もしずれてきているのだとしたら、
勇気を出して、いまのうちに軌道修正しておきましょう。
例えば起業。
名誉やお金を手に入れることだけを夢見て起業した人はたとえ物質的に成功をしてもいつまでも求め続けることに執着してしまい心が貧しいままです。
「この道をきわめたい」という想いから起業した人はたとえ物質的に成功をしてもそこに心を奪われることがないため、心はよりいっそう豊かになっていくものです。
あなたの最初の決心はどのようなものでしたか?
25.心の声を見つけろ
心を疲れさせないためには、余計なものを求めないことです。
ですが、よく考えればいらないものを、
つい求めてしまうのが人間の弱いところでもあります。
「自分が本当にしたいこと」を、
いい加減に扱っているときほど、
そういうものばかりおいかけてしまうのです。
コーチングではクライアントの「自分が本当にしたいこと」を見つけ、その道に進んでいくためのサポートをしています。心の声に従い道を歩んでいく人たちの力強さといったら言葉に言い表せません。まるで無尽蔵のエネルギーにアクセスしているような状態になっていくのです。
「自分が本当にしたいこと」ここには私たちのエネルギーの源泉があるのです。
26.失敗するほど燃え上がる
私が立てた計画は、今まで数えきれないほど頓挫しています。
しかし頓挫するたびに、
私の志は大きくなっていきます。
想像してしまうからです。障害を乗り越えた後の世界を。
吉田松陰のエネルギーがどこから来ているか分かる名言ですね。吉田松陰の生涯は確かに失敗の連続でしたが、モチベーションが尽きなかったのには失敗する度に志が大きくなっていったからなんですね。
失敗を失敗と捉えない秘訣がこの名言にはありますね。
27.宇宙の原理
なんとしても、これがやりたい。
その爆発こそが、万物のルーツです。
逆らえるはずがありません。
芸術は爆発だて!きな感じですね^^
志は爆発だ!
28.ときめくものがないと嘆く前に
とことん考え抜きましょう。
達成感はずっと先に期待しましょう。
出だしでつまずいたとしても、勢いだけで乗り切りましょう。
そうすればどんなことだって、
挑戦しがいのあることに変わるはずです。
スタートダッシュの大切さですね。私的には 「勢いだけで乗り切りましょう」って後先考えない吉田松陰らしくて好きですね。人間性を感じさせる名言だなと思いました。
29.知識だけあっても尊敬されない
どれだけ知っているかによって、優劣が決まる。
そんな価値基準で生きられるのは、学者の集まりだけでしょう。
自分のやるべきことに向かって、
熱く生きている人は、むしろ知識太りを恥じるものです。
かつての私がそうでした。知識ばかりを吸収すれば優秀になったような気がして知識太りしていたのです。知識を吸収している間は行動しなくても行動した気になれるんですよね。
まさにぶくぶくと知識太りした豚でした。いまでは少しは当時を恥じることができるようになって来たので少しばかりは成長しているのかも知れません。
あなたの知識は行動に転嫁できていますか?
30.学者と武士
私は学者でありたい。
私が理想とする「学」とは
本を山ほど読んだり、
自分の考えを広めたりすることではなく、
自分の生き方を追求し、
世の中の役に立つものを届けることです。
私は武士でありたい。
私が理想とする「武」とは、
喧嘩の腕を磨いたり、
権力を手に入れたりすることではなく、
なにに対して命を注ぐかを明確にし、
その迷いを断ち切ることです。
吉田松陰はほんとうにぶれない人だなとつくづく思います。何よりも吉田松陰の人生そのもので語ってくれてるんですからね。生涯にわたり生き方を追求し、ほとばしるほど熱い命の炎を何に使うかを明確に持ち続けていたんですからね。
吉田松陰は志半ばで生涯を閉じましたが、その炎は彼の弟子たちに受け継がれていったのですから、魂は死ななかったんだなと。エネルギーは時代を超えて響くんだなと。
書いていて心が熱くなってきました。
31.大きな心を持つには
表面的な付き合いではなく、
本当に大切にしたいと思う仲間が、
大きな勇気を与えてくれるというのに、
損得勘定を捨てて、
正義のためにやろうとする気持ちが、
大きな高揚感を生んでくれるというのに、
そういう基本的なことを、
いい加減に考えて生きていたら、
そのうち自分の人生が嫌になってしまいます。
今の時代に心の病が多いのは自分の人生が嫌になってしまう原因を社会全体で作り出しているからだと感じています。動乱の時代では明日の命の保証はありませんが、その分、今を一生懸命生き抜くことが出来たからこその幸福感はあったんだろうなと思います。
ただし、武士のような高い志をもちながら、今の時代を生きていくことが出来たらこれほど素晴らしい事はありませんよね。
32.志をあわせる
いくら頭で考えても、なにも起こりはしません。
大きなことを成し遂げるには、
自分と同じ志を持った人に会って、
自分の想いを伝えることです。
新しい歴史はいつもそこから動き出しています。
同志。深い言葉だなと思いました。私自身も歴史をうごかすことを本気で考え抜く仲間を探していこうと決意を新たにできました。吉田松陰の名言はどれをとっても心に刺さるんですよね。ここまでエネルギーのある言葉を発する人はそうはいないと思います。
33.人生は四季を巡る
もうすぐこの世を去るというのに、
こんなにおだやかな気持ちでいられるのは、
春夏秋冬、四季の移り変わりのことを考えていたからです。
春に種をまいて、夏に苗を植え、
秋に刈り取り、冬がくれば貯蔵する。
春と夏にがんばった分、
秋がくると農民は酒をつくって、
なんなら甘酒なんかもつくって、
収穫を祝い、どの村でも歓喜の声があふれます。
収穫期がやってきて、
きつい仕事がようやく終わった。
そんなときに、悲しむ人なんていないでしょう。
私は30歳で人生を終えようとしています。
いまだ、なにひとつできたことはありません。
このまま死ぬのは惜しいです。
がんばって働いたけれど、
なにも花を咲かせず、実をつけなかった。
農業は一年で一回りしますが、
人の寿命というものは決まっていません。
その人にふさわしい春夏秋冬みたいなものが、
あるような気がするんです。
百歳で死ぬ人は百歳なりの四季が、
三十歳で死ぬ人は三十歳なりの四季があるということ。
つまり、
三十歳を短すぎるというなら、
夏の蝉と比べて、ご神木は寿命が長すぎる
というのと似たようなものじゃないかと思います。
私は三十歳で、四季を終えました。
私の実りが熟れた実なのか、
モミガラなのかはわかりません。
ですがもしあなたたちの中に、
私のささやかな志を受け継いでやろう
という気概のある方がいたら、
これほどうれしいことはありません。
いつか皆で収穫を祝いましょう。
その光景を夢に見ながら、私はもういくことにします。
身はたとひ 武蔵の野辺に 朽ちぬとも 留め置かまし 大和魂
最後は時世の句で締めさせて頂きますね。
いやー。正直、書き終えて今は胸の響きが止まらない状態です。言霊を感じました。信念が言葉に乗るとここまで響き渡るものなのかと。
このような指導者がいたら、そりゃ日本を変える弟子たちは育っていくだろうなと。
ただ、吉田松陰自体はあまりにクレイジー過ぎて時代の夜明けを見る事は出来ませんでしたけどね。
もしも、今の時代に吉田松陰がいたら彼の心は何を求めるのだろうと考えるとわくわくが止まりません。
ただ、現実にはそんなことはありえませんよね。
でも、吉田松陰の精神性は受け継げます。私らが吉田松陰になりかわって今の日本を動かしていこうではありませんか。
と、熱量いっぱい夢いっぱいの状態で今日は終わりにしていきますね。いやー響いた響いた。
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