- Q今回の記事で学べる内容はなんですか?
- A
ライフスキルの高め方を7つのステップとしてお伝えしていきます。ライフスキルとは日常の様々な課題に対処する能力や技術を指します。この記事ではおもに自分の内面を変えていく方法に焦点をあてていきます。
- 何よりも大切な自己受容
- 嫌われる勇気を持つ
- セルフイメージを高める
- 自分の感情と向き合う
- 思い込みを手放す
- ドライバーを見つける
- 瞑想をする
上記の7ステップを順をおって詳しく説明させていただきますのでライフスキルをアップしていきたい方はここから先の内容をご覧ください。
1.何よりも大切な自己受容
アドラー心理学では自己受容が出来てはじめて他者を信頼し、他者に貢献出来ると説いています。要は、自分を心から受け入れる事が出来てはじめて、人に対して愛情を持って接する事が出来るのです。
自己受容とはありのままの自分を受け入れてあげる事です。
ありのままとは自分の強みはもちろん、弱みも評価・判断せずに受け入れてあげるという事です。
先ほど、「受容的な親の内在化」についてお伝えしましたが、あなた自身が自分自身を受け入れる事も同様の効果を発揮します。
私たちの心の中にはインナーペアレントとインナーチャイルドが同居しています。このインナーペアレントが受動的な親の内在化によって、インナーチャイルドを受容する役目を担っていれば自然と自己受容は出来てしまいます。
しかし、多くの人のインナーペアレントはインナーチャイルドを評価・判断したり、失敗した時には攻め続ける性質を持っているのです。
その為、インナーチャイルドは傷ついてしまいます。
この心の中のインナーペアレントとインナーチャイルドに気が付き、彼らに気付いている第3者としてのあなたがインナーチャイルドを受容して行く事で次第にインナーチャイルドは回復して行きます。
もし、あなたが自分で自分を責めていると感じた時には是非ともインナーチャイルドに声をかけて癒してあげて下さい。
- 失敗してもいいんだよ
- 悲しかったら思いっきり悲しんでいいよ
- 今までつらかったんだよね
などなど
このようにインナーチャイルドに声をかけてあげることはあなたの心に栄養を与え続けて行くが心理学的に証明されています。
自己受容について詳しくは下記の記事をご覧ください。
2.嫌われる勇気を持つ
子供の頃に親に甘えられなかった子供ほど、大人になってから人の目を気にしすぎるようになってしまいます。子供の頃に親に甘えられなかった子供は、親に見捨てられないようにけいい子でいつづけなければいけないという思いを強めてしまいます。
そのいい子でいつづけなければいけないという思いは大人になっても消えることなく、その人の深層心理で持ち続けてしまうのです。
人から嫌われる事がとても傷つく為、人から嫌われないようにいい人でいつづけるのです。そして、いい人でいつづけるために自分をないがしろにしてしまう傾向が強いのです。
自分の都合よりも人の都合。自分の事よりも人の事。自分の用事よりも人の用事の方を優先してしまいます。また、当然人に対してNOを伝える事も出来ません。
このように自分をないがしろにすることは心の中で常に自分を否定し続けている事につながります。自分を受容できていないという事ですね。
確かに子供の頃は大人に見放されたら生きてはいけないかも知れません。しかし、大人になった現在、人に見放されても死ぬことはありませんよね。
その事をしっかりと理解し、きちんと自分を大切にする事がなによりも大切です。
鏡の法則の野口嘉則さんが自分を大切にして生きようと決めた時に書いた詩をご紹介しますね。このように自分を勇気づける意識を持つ事で、あなたの心は次第に軽くなっていくことでしょう。
「僕がすること」
僕が僕の欲求を大切にすることによって、
僕を嫌う人がいるとしたら、
僕を嫌いになってくれたほうがいい。
僕が僕の気持ちを大切にすることによって、
僕から離れていく人がいるとしたら、
離れていってくれたほうがいい。
その人たちが僕を嫌って離れていってくれたら、
僕はますます自分のことを大切にしやすくなる。
逆に、その人たちと仲良くし続けようとしたら、
僕は自分の欲求や気持ちを永遠に抑え続けなければならない。
だから、僕が僕を大切にすることによって、
僕を嫌って離れていく人がいるとしたら、
そうしてくれたほうがいい。
だれが僕のことを嫌いになろうとも、
だれが僕から離れていこうとも、
僕がすることは
僕自身を大切にすること。
僕自身の味方になること。
僕自身をゆるし、愛すること。
—————————————–
続けて、ゲシュタルト両方の創始者フリッツ・パールズ博士の「ゲシュタルトの祈り」も紹介させて頂きますね。
「ゲシュタルトの祈り」
私は私の事をする。
あなたはあなたの事をする。
私は、あなたの期待に応えるために生きているわけではない。
そして、あなたも、私の期待に応えるために生きているわけではない。
私は私、あなたはあなた。
もしも偶然、私たちの心が触れ合うならば、それは素敵なことだ。
もし触れ合えないとしても、それは仕方のないことだ。
例え、人から嫌われようともあなたがあなたを大切にして行くことが出来れば、それはもっとも素晴らしい事ではないでしょうか。
人はありのままの自分に許可を出せた時、魅力を輝かせます。たとえ、ありのままの自分でいる事で離れて行く人がいたとしても、あなたに見合った素晴らしい人たちと知り合い信頼関係を築いて行けることでしょう。
人に嫌われる勇気を持つ事であなたは真の自由を得る事が出来るのです。
3.セルフイメージを高める
セルフイメージとは自分が認識している自己像です。自分はおちょうし者だとか、人前で話すのが苦手だとか、右脳派だとかもセルフイメージですね。このセルフイメージ実は自分が他者からどのように見られているか?という所から形作られて行きます。
ようは、他者から見られているであろう自分象を無意識のうちに演じてしまうのです。自分はいい人に見られているだろうなとか、自分は話しづらいと思われているだろうなとか、自分はいじられキャラだなといったように人から見られているであろう自分を予測し、演じてしまうという事ですね。
私たちが自分だと思っている性格も実は思い込みから生まれた産物なのです。そして、人は一度セルフイメージが出来上がってしまうと、無意識化でそのセルフイメージ通りの自分になるよう行動し続けて行きます。
逆を言えば、セルフイメージとはかけ離れている行為や行動はとれなくなってしまいます。
例えば、自分は重要な人物にはなりえないというセルフイメージを持っている人は、自分にかけがえのないチャンスが巡って来たとしても、自分には無理だと考え手放してしまうでしょう。
このように、人は自らのセルフイメージに縛られ日々を過ごしています。だとするならば、セルフイメージを高める事が自分自身を高める事になりますよね。
セルフイメージを高める方法は多岐にわたります。詳しくは下記の記事をご覧ください。
4.自分の感情と向き合う
自分の感情と向き合うのは自分を高める上でかかせません。人は大なり小なり心に未消化の感情を持っているものです。そして、その未消化の感情は絶えず無意識化で心の奥底に蓋をして押さえつけられています。
感情は感じきる事で初めてなくなって行きます。逆に感じきらないといつまでも心の奥底に抑え込み続けてしまいます。感情を溜めこみ過ぎることで、この心の奥底に感情を抑え込む力に大きな負荷がかかってしまいます。その負荷が大きくなると慢性的なストレスや疲れとなって自らに跳ね返って来ます。
感情をきちんと発散していくと感情を抑え込むのにかかっていた力が、逆に自らを支える力として転換して行きます。
また、感情はしっかりと表れた瞬間にそれと気付き味わって行く事も大切です。ポジティブな感情はもちろん、悲しみや苦しみといった感情もじっくりと味わって見て下さい。しっかりと味わう事で次第に感情は発散されて行くでしょう。
下記の記事ではそんな感情をしっかりと感じ取り、エネルギーに転換して行く方法を詳しく書かせて頂きました。よろしければご覧ください。
5.思い込みを手放す
私たちは自分に対しても思い込みを持っていますが、人に対しても思い込みのフィルターをつけて接しています。
- あの人はああいう人だから
- すごくいい人だ
- 融通が利かない人だ
このように無意識的にあなたは人にフィルターをつけているのです。そして、あなたがフィルターをつけて接した人も無意識的にあなたの予想どおりの行動を取っていくのです。あなたのフィルター通りのセルフイメージを演じてしまう分けですね。
この効果は心理学ではピグマリオン効果と呼ばれています。人は人が期待する自分を無意識に演じてしまうという事ですね。それがいい期待であっても悪い期待であっても。
例えば、あなたがある人をとても嫌な奴だと嫌っていても、別の人からは良い人だと好かれている事もあるでしょう。あなたの前では嫌な人を、別の人の前ではいい人を意識的に演じているのではなく、見ている人のフィルターに合わせて無意識に行動様式が変わってしまうのです。
とはいえ、無意識的な思い込みをどうやって外せばいいんだとあなたは思うかも知れませんね。大丈夫。ご安心ください。難しいことではありませんから。
どのような人と接する時にもこの人に対して自分は思い込みを持っているかもしれないと意識する事を心掛けてみて下さい。そうすることで、思い込みのフィルターは徐々に外れていくのです。
6.ドライバーを見つける
心理学者のデイビー・ケイラーは私たちが幼少期に両親に行動に駆り立てられたメッセージをドライバーと表現しています。
ようは幼少期にこうであれと親から意識的であれ、無意識的であれ受け取ったメッセージを私たちは大人になっても持ち続けているのです。そして、そのドライバーが私たちの行動を制限しているのです。
ケイラーはドライバーは大きく分けて下記の5つに大別出来ると伝えています。
- 完全であれ
- 努力せよ
- 急げ
- 喜ばせろ
- 強くあれ
これらはいい事のように感じるかもしれませんね。確かに、自発的にこのような気持ちを持つ事は社会生活を送る上でとても力強い能力になるでしょう。しかし、無意識的な強迫観念からこのようなドライバーを持っていると心身ともに衰弱をしてしまう要因になります。
例えば、完全であれ。このドライバーを持っている人は幼少期に親から期待をかけられた人が持ちやすいドライバーです。学歴をつけていい会社に入って人より出世してもらいたいという思いを親が持っていた場合、子供は自分は完全でなければいけないという強迫観念を持ってしまいやすいのです。
そして、大人になってもこのドライバーに縛り付けられて、何事も完全にこなさなければ自分の価値がないと無意識的に感じるようになり、完全でない自分に憤りを感じ続けて日々を送るようになってしまいます。
ほかのドライバーも強迫観念的に持っていると、自らを傷つける要因になってしまいます。もしあなたが上記5つのなかで「~なければいけない」という思いが強いドライバーがあるのであれば、意識的にそうでなくてもいいんだという事を自分に言い聞かせてあげる習慣を作ってあげて下さい。
そうすることでドライバーは次第に弱まって行きます。
例えば、完全でなければいけないというドライバーをあなたが持っていた場合、自分自身に向かって、完全でなくてもいいんだよ。不完全でもいいんだよ。どんな自分でもいいんだよ。などという言葉を投げかける事はとても効果的です。
私も完全であれというドライバーをかつて持っていました。しかし、あいだみつをさんの下記の言葉を繰り返していたら次第になくなって行きました。
7.瞑想をする
個人的に自分を高める方法として最もおすすめしている方法は瞑想です。
最近はマインドフルネスが流行って瞑想の敷居も低くなりましたよね。私は去年の9月より1日2時間の瞑想を毎日実践しています。どんなに仕事が押してもこの習慣を日課にしてから心がとても楽になって来ました。
瞑想の脳科学的な効果について詳しく知りたい場合は下記の記事をご覧ください。
私はマインドフルネスを知って瞑想が脳にとても素晴らしい効果をもたらすと知ってから瞑想について興味を持つようになりました。
私自身に起こった変化は下記の記事にて詳しく書かせて頂きましたので、ご関心があればご覧ください。
いい意味で人格にも影響を及ぼしています。睡眠不足も解消されましたし、何よりも集中力がついた事や、共感力が上がった事が本業のコーチングに対して大きな効果となって表れています。
このボリュームの記事はおそらく瞑想をやっていなければ書けていないと思います。また、物事の継続力がついたことも大きいなと思っています。
人格が向上される事で人との信頼関係は飛躍的に向上されて行く事でしょう。
ライフスキルを高めて最高の人生を生きるための7ステップ まとめ
- 何よりも大切な自己受容
- 嫌われる勇気を持つ
- セルフイメージを高める
- 自分の感情と向き合う
- 思い込みを手放す
- ドライバーを見つける
- 瞑想をする
ライフスキルを高める方法として今回の記事では上記の7ステップをお伝えさせて頂きました。人を変える事は出来ませんが自分自身を変える事ならいくらでも可能です。しかも自らの内面を変える事が出来れば次第に行動や環境も変化していきます。
ライフスキルを高める上でもっとも費用対効果の高い方法こそが自分の内側を変える事なのです。まずはあなたにあったやり方を見極め一つ一つ身に着けていっていただければ幸いです。
コメント