クイック自己催眠

誘導文

ほかには誰もいない。楽な気持ちになって、
ゆっくり静かに声にだし、心と体を自分の声で落ち着かせよう。

まるですべてがスローモーションで動いているように、
体の動きが鈍くなってくる。

言葉を読むたびに、口から音を発するたびに、
私はもっとリラックスして、安らかかな気持ちになる。

私の心は刻一刻、ひっそりと静まり返った山の湖の水面のように、
澄みわたっていく。

心が澄み渡ったら、このページを見ている間もっと深くリラックスするように、
想像力を働かせよう。美しい砂浜で、ゆったりした椅子に座っているところを思い浮かべよう。

目の端に、周りの金色に輝く砂が見える・・・
それから打ち寄せる波。その優しくリズミカルな音が聞こえる。

湿った海風が体をそっとなでていく。肌に温かい太陽の光が注いでいる。
その輝きを頭皮に感じて、そこにある余分な緊張が消えていく。

すべての思考が静まっていくようだ。こうして太陽の温かさを顔に感じ、
その温かさに注意を集中していると・・・頬にも感じる・・・耳にも感じる・・・そしてあごの周りにも。

癒しの光が首をなで、喉を温めてくれるから、
言葉が口から楽に、すらすらと流れ出てくる。

まるでたくさんの小さな光の指が、リラックスしている私の肩や背中をマッサージしているみたいだ。
温もりと安らぎの波が、滝のように落ちていく・・・腕へ、そして指先へ。

ゆっくり息を吸って吐くと、この安らかな気持ちが
胸いっぱいに広がるのを感じる(ゆっくり息を吸って、吐いて)。

もう一度ゆっくり息を吸って、吐き出すと(もう一度深呼吸する)、
黄金色の輝きがみぞおちにあふれ・・・
そして、静かでとても平和な気持ちが、おなかのあたり全体に満ちるのを感じる。

心の中で、自分の腰と骨盤とお尻をよく見て・・・
そしてそこにある緊張や不安をすべて、一筋の光に優しく洗い流してもらおう。

それから今度は脚・・・太陽の光がなだれ落ちていくので、まばゆいばかりに輝いている。
ももから足首まで、とてもリラックスしているのを感じる。

足首から先、指先まで、温かくて気持ちがいい・・・こんなに温かくて気持ちがいい。

輝く太陽の光を浴びながら、自分を催眠に誘う準備として、目を閉じるところを想像しよう。
ゆっくり三回、深呼吸する(三回深呼吸する)。

閉じたまぶたを通して、オレンジ色の輝きがちらっと見える。
でも、もうその光は消えて、心地よい暗闇になっていき、
私は意識を内側に向ける・・・内側へ・・・心の中心へ。

思い浮かべよう。私はよく知っている近代的な高層ビルに近づいている。
回転ドアを抜けて、立派なロビーに入る。

ビルの中では、武器を持った屈強な警備員が、ビルを侵入者から守っている。
警備員は冷たい目でこちらを見るけれど、私がビルのオーナーだと気づく。

警備員は私のために働いているのだ。
私は警備員に向かって満足そうにうなずき、エレベーターに向かう。

エレベーターの扉の表面は鏡のようで、そこに私の姿が映っている。ゆとりがあって堂々としている。
下向きの矢印を押すと、エレベーターの扉が開く。

とても安心した気持ちで、私は広々とした豪華なエレベーターに乗り込む。
そして階数を示すボタンが並んだパネルのほうを向く。

私が10を押すと、ボタンが転倒してエレベーターの扉が閉まる。
長く深いエレベーターシャフトを、エレベーターはなめらかに降りていく・・・
静かに低くブーンという音を立てながら。

私は、扉の上に点灯している数字が変わっていくのを見つめる。
それぞれの数字は、その階をエレベーターが通過している、わずかな間だけ点灯する。

数字が増えていく・・・一つ、また一つ・・・私は自分自身の内側にある、
すばらしい場所に降りていくのだ・・・表面のずっと下へと。

1・・・私が数字を見ている間にエレベーターは降りていく・・・数が増えるたびにどんどん深く。

2・・・この大きな建物の地下へ降りていく・・・地下深くへと。

3・・・数が10になるまでに、私は催眠状態になる。

4・・・催眠状態になっても目を開いている・・・目を開いたまま、私のためになる暗示を読む。

5・・・降りていくのが感じられる・・・スムーズに・・・楽に。

6・・・まだ扉の上の数字が変わるのを見ている・・・一つずつ変わっていく。

7・・・もっと深く降りていく・・・今、安らかなリラックスした気持ちになった。

8・・・私は安全・・・穏やかな気持ちで・・・降りていく・・・下へ・・・もっと深く。

9・・・さあ、目を開けたまま、催眠状態に入っていこう。

10・・・目的地に着いたので、エレベーターはすっと止まる。

扉が開き、私は居心地のよさそうな読書室に入る。
暖炉では丸太がパチパチ音を立てて、明るく燃えている。
この小部屋に入ってきた私を歓迎しているみたいだ。

とてもすわり心地がよさそうな椅子がある。私は近づいて腰を下ろす。
そして椅子のわきの小さなテーブルの上の本を手に取る。
ほんの表紙に目をやると、「クイック自己催眠」と書いてある。

私は本を開いて読み始める。
言葉が直接私に語りかけてくる。
まるでページから私の心に飛び込んでくるようだ。

そこにはこう書いてある。

「あなたは今、目を開けたまま催眠状態になっています。今、とても暗示にかかりやすい状態です。目標を達成するための暗示を読む間、催眠状態は続くでしょう。スポンジに水がしみ込むように、あなたの心に暗示がしみ込んでいきます。『覚醒』を読むまでは、目を開けたままで、楽に催眠状態でいることができます。落ち着いて集中したまま、あなたは次の暗示分を読んでいきます。」

ストレスを撃退するーこの暗示は、一般的な不安感と神経の緊張を和らげる、
または取り除くためのものです。

私は今、一日の不安やいらいらを消し去る。

今現在の気分と同じように、毎日一日中、リラックスした心地よい気分でいる。
体と心の緊張や硬さは捨て去って、不安な気持ちとは永久にさよならだ。

一日を通して、体の筋肉が緊張しすぎたら必ず、はっきりそれに気づく。
そして気づいたときは深呼吸をする。
息を吐き出すのと同時に、緊張した部分をリラックスさせる。

体がリラックスすれば、すぐに気分がよくなる
緊張を取り除くことで、不安な気持ちを忘れてしまうのだ・・・
体がリラックスしているとき、いらいらや緊張はなかなか感じないものだから。

これからは、仕事に取り組むとき、ゆとりのある集中した気持ちになる。
一日中ずっと、気分のいい態度でいる・・・すると人生がもっと楽しくなる。

人づきあいや交渉ごとに対して、すっかり楽な気持ちでいる。
体のエネルギーをもっと賢く活用するから、私の体はもっと健康になっていく。

暑い夏の日に水滴が蒸発していくように、不安感が消えていく。
だから自分の計画について、もっと楽観的になる。毎日の生活で出会う人、
場所、出来事を楽しむことに時間をかける。

想像してみよう、朝目覚めて一日が始まるとき、私は完全にリラックスしている。
とても落ち着いた明るい気分で、あくびをしながら伸びをしている。

気分は爽快、不安などみじんもなく、
一日の予定の一つひとつを、楽しみに待つだけということが、どんなに気持ちいいかを実感する。

バスルームに行き、体を洗って身支度をしていると、
身も心もきれいになっていくのを感じる。

私の内側にあるものが、すっきり整然としている感じがして、
一日中、ゆとりのある、集中した、前向きな気持ちでいようと思える。

私の心の底には、平穏と安心を感じる気持ちがあって、
それが体と頭のあらゆる部分にしみわたっている。

心配と不安は洗い流されて、排水管から出ていった・・・その代わりに、幸せとゆとり、
安らぎと平穏を感じながら、一日を過ごすのだ。

これからは、リラックスした不安のない気持ちでいよう。

少しでも不安を覚え始めたら、こぶしを握りしめ、
ゆっくり3まで数えながら、そのこぶしを開けばいいだけ。

3まで数え、こぶしの緊張を完全に解いたとき、
不安は消え去って、安らぎとゆとりを感じるだろう。

覚醒

5まで数えると、私は催眠から覚める。
5まで数えた時点で、完全に覚醒し、すっかり目が覚める。

1・・・催眠から目覚め始めている。

2・・・周りのことがわかってくる・・・満足と安心とゆとりを感じる。

3・・・この催眠セッションの成果が楽しみだ。

4・・・ものすごくいい気持ち。

5・・・5・・・5・・・さあ、すっかり目が覚めて、完全に意識がはっきりしている。

//願いがかなう クイック自己催眠より引用//