コーチングとは自らの能力をフルに引き出す特別な同盟関係

コーチングの理論と実践
Q
今回の記事で学べる内容はなんですか?
A

コーチングとは何か?どのようなメリットがあるのか。どのような聞き方なのか。どのように自らに変化を起こすのか。という事に対しての疑問を全てお答えしていきます。

今回の記事では世界最大のコーチング養成機関米国CTIが認定する、【米国CTI認定プロフェッショナル・コーアクティブ・コーチ】という資格を有するプロコーチの私、坪井一真がコーチングとは何か?について一般の方にでも分かりやすいようにお伝えしていければと思っています。

コーチングはいまだにまだメジャーな職業ではありません。コーチといっても多くの人はスポーツ選手のコーチをイメージすることの方が多いくらいです。

また、どのような手法で、コーチングを受けることでどんなメリットがあるかが世間一般に浸透していないと感じています。そこで今回は、あなたがこの記事を読み終えられた頃にはコーチングとは何か?が理解できた状態になっていただけるようお伝えしていければと思っています。

この記事を書いた人

こんにちは、自己実現ラボの坪井一真です。私は国際コーチ連盟認定プロフェッショナルコーチ(PCC)資格を持つプロのコーチとしてビジネスパーソンやアスリートのコーチングに従事しています。

また、1日10時間の瞑想を10日間、誰とも話さずに行うヴィパッサナー瞑想を5回も経験し、個人的な瞑想時間は累計で4000時間以上

これらの経験から得た知識や洞察を基に、自己実現ラボではセルフアップデートをメインテーマに、読者がその日から変化できる内容をお届けしていきます。
□シードコミュニケーションズ株式会社代表
□国際コーチ連盟認定資格 Professional Certified Coach(PCC)
□米国CTI認定CPCC®(Certified Professional Co-Active Coach)

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Ⅰ.コーチングとは何か?

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コーチングを受けることでのメリットはさまざまです。コーチングの副産物として、営業成績が上がったり、リーダーシップ能力が磨かれたり、人との関係性がよくなったり、夢を叶えたりということは多いものです。

しかし、私たちが提供しているコーチングとは「何か目標を達成するためだけの手法」ではありません。結果的に、求めていたものがやって来ることが多いのですが、それがメインではありません。

コーチとは、クライアントが心から望んでいることを実現し、ひとたび何かを選択したら、それを最後までやり通せるようサポートする伴走者です。コーチングとは、クライアントが心から望んでいることを実現するためのツールだという事です。

表面的には営業成績を伸ばしたいのかも知れません。しかし、コーチングではその奥底にある価値観をクライアントと見て行きます。

  • 自らの可能性を広げたい
  • 多くの人を幸せにしたい
  • 自らの能力をアップしたい

コーチングではその人が「何をする」よりも「その人がどう在る」かを重視しています。このようにその人の価値観に根差した部分と向き合い、その人がどう在りたいか?という価値観を深く見て行くことで本当に心から望んでいることを実現して行くのです。

例えば、「自らの可能性を広げたい」という成長したいという価値観が背景にある場合、どのような成長をしていきたいのか?営業成績を伸ばすことでどのような能力が身につけていたいのか?などクライアントの心に問いを立てて行きます。

そして、自らが成長して行くには今何が必要なのか?を自分自身との対話から見出して行ってもらうのです。

例え、テーマは「何かをする」事だったとしても、コーチはその背景にある「どう在りたいか」を常に意識して行くことで、テーマをしっかりと意識しつつも、クライアントが本当になりたい自分になるよういつでもサポートする姿勢を持ち続けているのです。

自分との対話

まるで映画のオズの魔法使いさながらだ。われわれは、心、頭、そして勇気を追い求めている魔法使いを見つけようとしている。しかしその魔法使いは、われわれはすでに持ち合わせているじゃないか、と言う。それを使いこなせばよいだけの話だ。自分の不屈の自己を信じるなら、どんなことでもできるはずだ。

マーバ・コリンズ

コーチングではコーチがアドバイスをしたり、クライアントが知らない事を教えたりする事はしません。アドバイスをしたり、教えたりしてその人を指導するのはコーチの役目ではありません。

コーチとは、その人がどう生きたいか?その人がどう在りたいか?その人がどのように変わって行きたいか?という事に対して、コーチングの手法を通してアプローチして行きます。どのアプローチもクライアントが自分自身と深く対話出来るようデザインされています。

人は多くの時間を思考する事で過ごしています。実は思考をする事で自らの人生に制限をかけていることは案外多いのです。これではリスクや世間の目、家族の声に意識が向かい、自らの心の声に耳を傾けることが出来なくなってしまいます。無限のリソースは本来、自らの内側にあるのです。

スティーブ・ジョブズは2005年のスタンフォード大学の卒業式で次のように言っています。「心から満足するためには、自分が立派だと信じる対象に打ち込む以外に道はない」と。

私たちコーチは周囲の声や評価に左右されない、あなたの中に眠る内なる声をあなたと共に聞きに行くことを役目としています。あなたが自らの人生に生きがいを持ち、その生きがいに沿って人生を最高に満足する事が出来るように関わり続けて行くことこそが本来のコーチの役割なのです。

使命を生きる

コーチングでは私たちひとりひとりは誰しも使命を帯びて生まれてきていると考えています。私たちコーチはその使命をクライアントと探し出して行くことからスタートして行きます。

コーチングではその使命を「人生の目的」という言葉で表しています。「人生の目的」とは自らの使命に対するキャッチコピーのようなものです。

「私は〇〇(行動)する△△(比喩)です。」

アクションと比喩を混ぜることでイメージ的にいつでも思い出せるようにして行くのがポイントです。ちなみに私の人生の目的は、「わしは日本を洗濯しゆー坂本竜馬じゃきーです。」

これを決めるまでは何度も人生の目的を決め直したのですがその効果は絶大でした。

補足をさせていただくと、坂本龍馬は閉塞しきった日本の状況を洗い流し新しい日本をつくろうとしてお姉さんに日本を洗濯するという旨の手紙を送ったそうです。

私もそれにならい、コーチングを通して日本を洗濯して行くというのが人生の目的です。

コーチングを通して人が本来持つ可能性や潜在能力を発揮する日本にして行きたいなというのが今の気持ちです。

で、このように人生の目的を持つ事で、自分だけでなく大義のために人生を捧げるというような大きな何かに突き動かされて、情熱が滾り続けて行くのです。

結局、コーチングとは何か?

結局、コーチングでは毎回、個々のテーマを持ちつつも、コーチングを通してクライアントに「どのように充実した人生を生きるか?」という大きなテーマを絶えず持ち続けてもらいます。

クライアントが自分自身とつながり、本当の意味でその人らしく、生き生きと過ごせる人生にするために必要不可欠な対人支援なのです。

コーチと共に自分らしい生き方を見出して行くことで、クライアントの人生は大きく飛躍していく事になるのです。

大切なことなのでもう一度お伝えさせていただきます。コーチとは、クライアントが心から望んでいることを実現し、ひとたび何かを選択したら、それを最後までやり通せるようサポートする人です。

Ⅱ.コーチの関わり方

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「コーアクティブ」とは、「協働的」という意味を持つ造語であり、コーチとクライアントの双方が積極的に協力し合いながら関係を築いていくコーアクティブ・コーチングの関係の根本的特徴を表しています。コーアクティブ・コーチングにおけるコーチとクライアントの関係は、クライアントのニーズを満たす事を目的として結ばれた対等なパートナーシップであり、実際には「同盟」とも言うべき関係です。

コーチングバイブルより引用

私たちコーアクティブ・コーチがクライアントと共同的にパートナーシップを結ぶときには必ず下記に説明する4つを大切にしています。

この4つの土台があるからこそ、コーチとクライアントの双方が積極的に関わり合い、力を与えあうような関係を持つ事が出来るのです。

4つの土台について動画でも詳しく説明しております。

今この瞬間から創る

私たちのコーアクティブコーチングの柱と行ってもいいほど大切な考え方です。コーチングは台本があるわけでもありませんし、テーマの着地点をはじめから見定めているわけでもありません。

そのため事前にどのような質問をしよう?などは一切決めません。まさに、今この瞬間に出て来る問いや、イメージをインスピレーションで伝えて行きます。

まるでフリースタイルのダンスを踊るようにパートナーと即興で場を創り上げて行きます。コーチとクライアントの息がぴったりとあうと、相乗効果で素晴らしいコーチングになるのです。

一回、一回のコーチングがどのようになって行くかが分からないからこそ、その場その場で最高の演目をコーチもクライアントも楽しむことが出来るのです。

また、パートナーとして何度もダンスを繰り返すことで信頼関係が高まりより息のぴったりとあったコーチングを体感することが出来るようになってくるのです。

その人すべてに焦点をあてる

毎回のコーチングで扱うテーマは人それぞれです。

  • 営業成績を上げたい。
  • 健康的な習慣を作りたい。
  • 今後の方向性を決めたい。etc

私たちコーチは毎回のテーマを大切に扱いながらも、その人自身の人生全体を視野に入れています。時にクライアントは目の前の事柄を解決する事に精いっぱいになってしまいます。同じようにコーチが目の前の事柄を解決するためだけに関わっていては、たとえ目の前の課題が解決された所でその人自身の成長は限られたものになってしまいます。

目の前の事柄を解決するにも、コーチがその人の人生全体を視野に入れて関わると、クライアントが受けるインパクトは大きく変わります。

人生全体の限りある今をどのように生きていくか?と考えるとき、人は目の前のことだけに囚われてしまっている現状を初めて認識出来るのです。

また、実りのある人生にするためには現状の課題をどのように解決するか?という視点からテーマを見つめて行くことで新たな発見につながります。

コーチングとは事柄を解決するだけでなく、本当の意味で人が成長して行ける土台を築いていくものなのです。そのためにも、事柄だけでなくその人のすべてに焦点をあてる事が大切なのです。

人はもともと想像力と才知にあふれ、かける所のない存在である

クライアントは時に自らの限界を感じ取り歩みを止めてしまう時もあります。停滞している時や、周囲の冷ややかな反応、社会の視線など歩みを止めてしまおうと思ったら理由はいくらでもあります。そして、「所詮自分自身なんて・・・」と、自らの可能性に自分自身で蓋をしてしまうのです。

そういう時こそ、コーチのぶれない関わり方がクライアントに自信を取り戻すきっかけとなるのです。コーチは誰しも人は無限の可能性を秘めているという事を信念として持っています。それは、コーチングを受けることで多くの人が自らの道を切り開いてきた姿を見て来たからこその確信でもあります。

人の可能性を信じて疑わないコーチだからこそ、クライアントが例え自分自身を信じられなくなっている時でも、疑う事なく信じ続けている事が出来るのです。

想像してみて下さい。自分自身よりも自分の可能性を信じて疑わない人物がいたらどのような気持ちになるでしょうか?

私自身、コーチになる前、自分自身の可能性が信じられなくなりすべてを投げ打ってしまおうと思った時期がありました。しかし、その時のコーチだけが私の事を本気で信じ続けてくれていたのです。

その時の心強さと言ったら言葉に言い表せません。私はコーチがいたからこそ、そのような自暴自棄も乗り越える事が出来ましたし、結果として自らの可能性を大きく伸ばすことが出来ました。

自分の可能性を本気で信じてくれる人の存在は想像以上に大きなものなのです。

本質的な変化を起こす

コーチは毎回のコーチングで本質的な変化を起こすことを意図しています。

コーチは毎回のテーマを解決するだけが仕事ではありません。テーマを通してその人自身が本質的に成長して行くことこそがコーチングの醍醐味だからです。

例えば「行動計画を立てる」というテーマを持ったクライアントがいるとします。事柄としては行動計画をどのように立てて行くかがテーマの根幹でしょう。

しかし、私なら「行動計画を立てる」ことでどのような自分になって行きたいのか?という問いを立てることでしょう。

コーチング例

「今日のテーマは何ですか?」

「物事をしっかりと遂行できるようになりたいんですよね。なので、行動計画をしっかりと立ててるようになりたいです。」

「その奥にある願いは?」

「仕事に計画性を持って、業務効率を上げて行きたいといった所でしょうか。」

「その奥にある願いは?」

「もっと所属チームの役に立ちたいんですよね。」

「とっても熱い想いを感じますね。どんなチームになると理想的ですか?」

「みんなが助け合い、思いやる事の出来るチームですね。」

「どのようにしたらそのようなチームになると思いますか?」

「私自身がチームのメンバーにもっと協力的に接して行くことだと思います。」

「行動計画を立てるというテーマとどのようなつながりがあるでしょう?」

「業務効率も大事なんですけど、それ以上に自らメンバーに対して寄り添っていく方が大切だと感じました。なので、行動計画よりも今回はメンバーと話し合う場をそれぞれ作る時間を取ろうと思います。チームがよりよくなることが出来れば必然的に業務効率は上がるはずだと思いますし、チームの風通しが良くなれば自分自身もとても働き安いですしね。」

「では、そこら辺をもっと深く見て行くのはどうでしょう?」

「はい。お願いします。」

本質的な変化が起こると

先ほどのコーチング例を振り返り考えて行きましょう。

はじめは行動計画を立てる事をテーマとして持っていたクライアントですが、自らの心の奥にある想いはチームの役に立ちたいという気持ちでした。

この気持ちを見て行くった中でクライアントが気が付いて行ったことは、行動計画を立てるという事よりもチームメンバーと話し合う場をそれぞれに作るという事でした。

チームの役に立ちたいという想いを深く見て行くことで、そのクライアントが本当にやって行きたいのは職場の風通しを良くするという事でした。

その人の心が求めていたのはチームをよりよくしていくという事だったので、そこに気が付きアプローチをかけて行くという事は、本質的にその人自身がコーチングを通して変化したからこそだと言えます。

例え、行動計画を立て、業務効率を改善する事が出来ていたとしても、このクライアントの願いに近づくことはなかったでしょう。しかし、コーチングを受けて本質的な変化をしたことにより、自らの願いに近づく行動をこのクライアントは選び取る事が出来たのです。

4つの礎はコーアクティブコーチングの土台ともなる重要な概念です。コーアクティブコーチングは人のあり方にスポットライトを当てるコーチングとなります。詳しくは下記の記事をご覧ください。

Ⅲ.コーチの聞き方

この章ではコーチの聞き方についてお伝えさせて頂きます。

コーチはクライアントの話を意識深く聞く訓練をしています。クライアントが話をしている時にはクライアントの話に全神経を集中して聞くことを主としています。このコーチの聞き方は傾聴と言われています。

耳だけでなく、心も身体も傾けて聞くという事から作られた造語です。まさに、人の話を聞くことを大切にしているコーチにふさわしい言葉ではないでしょうか。

傾聴について詳しくは下記の参考記事をご覧ください。

また、コーチは問いをクライアントに投げかける事でクライアントの奥底にある思いを広げて行きます。コーチはクライアントの視点に立った問いを投げかけて行きます。

コーチが聞きたいことを聞くのではなく、クライアントの立場にたって、今のクライアントが必要な問いを投げかけて行くのです。

コーチはインタビュアーではありません。自分が聞きたいことだけを聞いても、コーチングにはなりません。あくまで、クライアントが自らの心の奥深くにアクセスすることが出来る問いを投げかけて行きます。

相手を主軸にした質問なので、ユアクエスチョンと呼ばれています。

相手の心の奥深くを聞き出すユアクエスチョン

コーチングでは相手の視点に立った質問をする事が求められます。

あなたならどう感じるか?など、あなたを主語とした
質問を投げかけると人は自らの想いを伝えてくれるのです。

  • 「〇〇さんはどのように感じられるのですか?」
  • 「〇〇さんはどんな未来を手に入れたいのですか?」
  • 「〇〇さんの願いは何ですか?」etc

このように相手を主語に質問をすることで、相手は深く内省することが出来るのです。

このテクニックはコーチングのテクニックの一部ですが、
一般の会話でもとても重宝するテクニックです。

コーチングスキル

具体的なコーチングスキルに関しては下記の記事に詳しく書いてありますので、ご参考下さい。

Ⅳ.コーチングを受けることで得られる7つのメリット

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この章ではコーチングを受けることで得られるメリットについて詳しくお伝えして行きます。

1.自己実現

なんといってもコーチングを受けることで得られるメリットとして大きいものは自己実現でしょう。自分の生きたいように人生を生きていける人はそう多くありません。また、どのように人生を生きて行きたいかという志を持っていない人も大勢います。

コーチングを受けることで、自分がこのように生きたいという自らの使命が見つかる人は後を絶ちません。また、自分の生きる使命を見つけた事で全力をとしてその使命に挑戦する人も数多くいます。

では、なぜコーチングを受けることで人は変われるのでしょう?それは、人は自分自身で自分の限界を決めたり、周囲の声や世間の目が気になり自分の人生をあきらめてしまうからです。

コーチングを受けることで自らを抑えていた思考であるメンタルブロックが外れて行きます。その結果として自分の生きたいように生き生きと人生を歩んでいくことが出来るようになるのです。また、自分の人生のハンドルを握ることで、他責の生き方から自責の生き方に変わって行く事が多いのも特徴です。

自らの人生に責任を持ち、自ら行きたいように生きる。このように生きることで人はエネルギーに満たされ、人から見たら大きな事でも成し遂げてしまうのです。

コーチングは人が本当に生きたいように人生を歩んでいくためのきっかけなのです。

2.自己受容

自己受容とはどんな自分自身をも愛し認めてあげる事です。かつての私自身がそうだったのですが、何か失敗をしたらすぐに自分を責め、人と比較しては自分を責め、物事が思い通りにならないと自分を責めていました。自己受容がまったく出来ていなかったのです。

心に自分自身ですら受け入れるスペースがないということは、必然的に人を受け入れることすら出来ません。人は自分自身を受け入れる心の余裕を得て、初めて人を受け入れる余裕が出来て来ます。自己受容が出来ていない人は、自分だけでなく他者をも受け入れる事が出来ず、心は常に孤独感で満ちているのです。

私自身、自己受容の低さをコーチングを受けることで少しづつ回復して行きました。自分を受け入れる事が出来るようになってくることで、同じように人も受け入れる事が出来るようになって来ました。

自己受容出来るようになったことで、心はとても楽になって来ました。それも、コーチが自分以上に私の事を信じてくれたからです。

3.自分軸の発見

自分軸の発見とは自分自身とはどのような人間かを深く知り、その上で自分らしく生きる為にはどのようにあるべきかを見つけることです。

自分の人生を生きているつもりだったのに、人の目や社会の常識を気にして自分を押し殺して生きている人は少なくはありません。

誰かの期待に沿うために、人から良く見られるために、周囲から認められるために・・・
など、人からの評価・判断に左右されていては自分らしく生きることは出来ません。

本当の意味で、自分らしく人生を有意義に過ごすには自らの価値観を掘り下げ、自分がどのように生きて行きたいのかを自己対話しながら見つけて行く事が必要なのです。

コーチングを受けることで自分らしく生きるためには何が必要なのかを見つけて行くことが出来るのです。

4.人間関係が良くなる

コーチングを受けることで人との関係性は大きく変わります。自己受容が出来ることで人を受け入れることが出来るようになるのもそうですし、ほかにも思い込みで人を評価・判断することもなくなっていくことでしょう。

また、コーチングを通して自らと深く向き合うことで思いやりや共感の力が強まって行きます。人に対しての接し方が優しくなることで必然的に周囲の人間関係が好転して行きます。コーチングを通して悩みやストレスが発散される効果はこのような所に如実に表れてくるのです。

そして、コーチングを受けることで、人の肩書や能力といった人を形作っている要素には興味がなくなって行く人が多いのも特徴です。どうやら、コーチとのかかわり方を通して、人と心からつながる力強さを実感できる事が大きいようです。

コーチ以外の人間関係も心と心で繋がった関係性にシフトして行くため、その人が何を出来るか?よりもその人のあり方に意識が向かい始めます。

その結果、気持ちで結びつきあう本当の意味での人間関係が広がって行くのです。

5.新たな習慣を作ることが出来る

コーチングを受けることで新たな習慣を作ることが出来ます。例えば、ダイエットであれば夜8時以降食事をしいないとか、運動であれば毎日ジョギングを繰り返すとか、自分一人ではやろうと思っていても出来なかった事に挑戦する事が出来ます。

また、コーチに宣言することで、決意から信念に変わる効果も大きいものです。コーチにやると宣言すると、人のコミットに力がそそがれます。やると宣言した以上、次のコーチングまでやり通そうという意欲がクライアントの内側から沸き上がって来るのです。

その為、次のコーチングを受けるまで習慣を続けて行く事が出来るようになります。そして、一度やり続けた習慣は続ける事が苦にはならなくなるものです。

コーチングを受けることで自らのよりよい習慣を増やし続ける事が出来るのも大きな効果のひとつといてます。

例え、ひとつひとつの習慣が大きな変化ではなかったとしても、コーチングを受けて習慣化する一連の過程で自らに対する自信が如実に表れて来ます。
習慣化を行い続けることで自分自身はどんなことでもやり続ける事が出来るのだという自信は今後の成長の大きな糧となって行くのです。

6.恐れを乗り越える一歩を踏み出せる

新しい事を始めようとすると現状を変えて行く必要があります。現状を変えるという事は少なからずリスクが発生する可能性が出て来ます。しかも、人はリスクを極度に恐れてしまう性質を持っています。

このリスクを回避しようと心の中でストップをかけて来る声をコーチング用語でサボタージュと言います。サボタージュの日本語訳は妨害行為という意味です。

なにか新しい事を始めようとすると、サボタージュは心の中で、

  • そんなことをして本当にうまくいくのか?
  • 失敗したら生活はどうなるんだ?
  • 人から笑われるかもしれないぞ。etc

このように自らが行動を映してリスクに飛び込まないよう足止めをして来ます。

コーチングを行うことで、このサボタージュの妨害行為を鎮静化して行くことが出来ます。また、意欲を沸き立たせてチャレンジしようという想いに火が付きます。

私たちを足止めしようとするサボタージュから解放され一歩を踏み出す事で、本来なら見ることが出来なかった世界を歩み始めることが出来るようになるのです。

自らを抑える気持ちを克服する事で人は本当の意味で自分らしく生きることが出来るようになるのです。

コーチングではどんな小さな一歩でも行動に移すことを何よりも重視しています。はじめの一歩を踏み出すまでがもっとも大変な道なのです。コーチングではこのはじめの一歩をベイビーステップといいます。ベイビーステップを踏み出すことが出来れば継続することは思いのほか簡単なのです。下記の動画ではベイビーステップについて詳しくお伝えしておりますので併せてご覧ください。

ベイビーステップについて動画で詳しく説明しています。

7.日々の漠然としたモヤモヤがなくなる

将来が見えない、やりたいことが見つからない、今の職場に満足できないなど心の中にモヤモヤを持っている人は少なくありません。このように息詰まるようなモヤモヤを持っている人は現状を打破し前に進んでいきたいという潜在的な欲求を持っている人です。

しかし、何をどのように進めて行ったらいいのかが分からず、心にフラストレーションを溜めて行ってしまいます。コーチングでは、コーチと一緒にこのような心のもやもやの原因を見つけて行く事が出来ます。

心の奥にある自らの本当の想いに触れることで、自らの進路が明確になって行くケースは枚挙にいとまがありません。私たちの心の奥にはたぎる想いが誰しもに眠っています。コーチングではその心の疼きに耳を傾け、実現して行くことに重きを置いています。

志や信念と言った言葉で表現したほうがぴんと来やすいかも知れませんね。このように崇高な想いを原動力にしていくことで人は自らのポテンシャルを余すところなく発揮することが出来るようになって行くのです。

そして、志や信念に沿って生きるようになると、当然心のモヤモヤは消えてなくなってしまいます。なぜなら、自らを押しとどめる必要がそこにはもはやなくなってしまうからです。

まとめ コーチングとは自らの能力をフルに引き出す特別な同盟関係

いかがでしたか?コーチングとは何か?がどのようなものかが少しはご理解いただけたのではないでしょうか?

コーチをつけることで人生がばら色になるというものではありません。自らが本当に変わりたいという想いが芽生えた時にコーチをつけることで初めて効果が表れます。

プロのアスリートがコーチをつけているのは自分だけの力では乗り越えられない高いハードルも、自分以上に自分の事を信じてくれるコーチと共に歩むことで乗り越えられるという確信を持っているからです。

自らの限界を超えるにはコーチをつけることが最も理に適っています。また、自らを成長させ続けることで以前までは届かないと思い込んでいたさらに高いハードルを乗り越えられるようになってくるものです。

コーチをつけることはなりたい自分になるための初めの一歩だといえるのではないでしょうか。

よりコーチング力を伸ばしたい方は下記のカテゴリから必要な記事をご参照下さい。

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